※この作品はR-18です。

和風凌辱エロゲーの主人公兼ヒロインの兄に転生したんですが何か違う   作:ビシオ

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お気に入り、誤字報告、評価、誠にありがとうございます。

毎度毎度更新遅くてすみません、後書きにちょっとした理由書きました。


二十四話 大昔の不治の病は金があると解決できることってあるよね。ない場合は……

 病気とは読んで字のごとく、体に異変が起きることである。

 多くの者は風邪なら一度は罹ったことがあるだろう。日頃の生活の不摂生などによる免疫低下はもとより、獣に噛まれるケガをして傷口から病原菌が入るといった外的要因。空気中のウイルスを吸って発病等々。様々な原因から人も獣も病気に罹る。

 

 だが、この世界はゲームの世界。

 僕が前世で生活していたような科学で解明できるようなものばかりでなく、オカルトなどのファンタジー要素で全く解明できないのが普通にある世界だ。更には子継病のように僕の世界にはない病気の存在がある。

 

 そのような世界では、病気に罹る原因は先ほど挙げたような理由以外に更に追加されるものがある。それは呪いといったもので、呪いによる身体能力低下はもとより免疫力も下がるのを、今目の前に寝ている少女たちの姿を見て初めて知った。

 

 

 ヒュー……ヒュー……

 

 げほっげほっ……

 

 うぅ……ああぁ…………

 

 苦しい……苦しいよぉ……

 

 

 部屋の中は、異臭と呻き声が充満しており、その中で寝ているのは少女たちであった。視覚のみならず嗅覚でも異常を知らせる光景に、僕は思わず吐き気を覚える。少女たちの全身は、ほぼくまなく包帯が巻かれており、その包帯も血と膿が混じったもので汚れている。

 

 思わず袖で口元を抑えたが、これは異臭を鼻に入れるのを防ぐだけではない。思わずこみ上げる吐き気も抑えるためでもあった。不快感と吐き気を抑えながら、僕は伊予さんに尋ねた。

 

「あの、この子達は……?」

「この子達は、私の友人から預かった子達なの…………。呪いに侵されて、こんなにひどいことになってるのよ」

 

 ゲームをプレイしてた時、呪いは単に弱体化としか表現されなかった。呪いで死んだ妖魔も、単純に妖力や身体能力が弱まって病に罹って死んだと表現されていた。だがナレーションなどでそうサラッと流すだけだし、設定資料でも妖魔も人間のように病に罹って死にやすくなったとしか書いておらずどのような病気になるのかすら書いてなかった。ゲーム中でも、このようなシーンはおろか表現もなかったから猶更目の前の光景が衝撃的すぎて、僕はその場に立ち尽くすしかなかった。

 

 案山子のように棒立ちになってる僕とは対照的に、伊予さんと番頭さんはキビキビとした動きで包帯を新しく清潔なものに巻き直し、寝ている子に薬呑器(やくのみき)を使って薬を飲ませている。

 

 包帯を巻きなおす際、少女たちの肌が見えたが。血だらけで罅が入ったような傷が走っており、肉もほとんどなくガリガリにやせ細っている。顔も見えたが、目が落ちくぼみ頬もこけて栄養失調の子供みたいだ。年頃の女の子の裸の肌を見てしまったが、その痛ましさを見てしまって欲情なんてするはずも出来るはずもない。そこまで倒錯した性癖もないからそうだが、可哀想なのは抜けないだけだ。

 

 苦しく咳き込む子も、薬を飲んだ事で多少は呼吸が落ち着いたようだ。だが、僕にはわかる。飲ませた薬は根本的に治す奴ではなく、対症療法にしか過ぎないものだと。

 

 僕の視線に気づいたのか、伊予さんは説明する。

 

「この子達はこれ以上は治らないの。飲ませた薬も、一時的に抑えて苦しみを無くすだけでしかない。治療薬はあるけど、私達半妖には手が届かないし売ってもくれない。そうしている間に、もう境界線を越えてしまったのよ…………」

 

 彼女の言う境界線の意味はわかる。桃代姉さんの病と同じなのだと。あの子継病も、ゲーム中でも一定以上のラインを下回らないようにしないと完治しないというシステムになっていた。僕が交易品で大金を稼いでそれで薬をせっせと欠かさず買って投薬してるから姉さんは大丈夫だ。だが、この子達は金が足りない状態で投薬が出来ず、結果としてラインを下回ってしまったのだろう。桃代姉さんも、ラインを下回ってしまうと後はもう完治を諦めデバフを抑える薬を買って長持ちさせるしかなくなるが、ここで寝ている子達もそれと同じだ。

 

 ある程度処置をし終わった二人は一息付き、番頭さんは汚れた包帯を抱えて部屋を退出する。包帯を洗って再利用するのだろう。僕の前世の現代社会でも、包帯の再利用は行ってるところはあるがそういう場所は貧しいところだ。日本でも使い捨てと洗濯可能な奴とあったが、洗濯可能とあっても汚れてると不衛生だし素人の洗濯で完全除菌出来たかわからないから基本的には洗濯可能とあっても使い捨てが良いとされていた。だが、この孤児院は朝廷からの支援はあるとはいえ完全ではない。なので再利用できるものはしっかりやるのだろう。

 

 退出した番頭さんを見送った伊予さんは、最後の子の処置を終わると、僕を引き連れて部屋を退出する。僕は衝撃の余り突っ立っていただけなので、彼女に腕を引っ張られる形で部屋を出た。部屋の外では大勢の孤児が心配そうな顔をして待っていた。その中から、大人二人を呼びに来た子の頭を伊予さんは優しく撫でて褒める。

 

「それにしても良く気付いたわね、偉いわ」

「うん、おとがなったから」

 

 伊予さんはそう言って、真っ先に呼びに来た孤児を褒める。孤児はというと、音が鳴ったから知らせに来たという。

 

 先ほど入った隔離部屋は襖で区切られてる所は他の部屋と変わらない。だが、襖は結界を張る札が張られており明確に簡単に出入りが出来ないようになっている。そして、その部屋の中に入れる者は呪いや病に対する耐性があるもの、つまりは大人である伊予さんと番頭さんだった。この二人が、ここに居る病気の子供達の世話をしており、他の孤児達は近寄らないようにしているそうだ。その孤児達が異変に気付いたのは、部屋の各所に音を鳴らす音札が張られており、その音札は病気の子供達の枕元にある札とリンクされており、外の人を呼ぶときにそれを鳴らすという所謂ナースコールである。それにより、先ほど孤児が異変に気付いて伊予さん達を呼んだというわけだ。

 

 孤児達を大部屋に戻るよう促すと伊予さんは僕に向き合い、客間で話しましょうと言って歩き、僕もそれについて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 客間でちゃぶ台を挟んでサシで話し合った。特に聞きたかったのはあの子達の呪いや病気についてだ。伊予さんがお茶で口を湿らせながら口を開く。

 

「貴方も名家の者だから、天正帝の呪いについて知っているでしょう?」

「はい、教育として教えられるほどです」

「ええ、そうね。教育典範に義務として明記させられるほどですもの。貴方達人間にとっては憎き妖魔を弱体化させたものだけど、私達半妖からしたら忌まわしいものでしかない」

「ですがそれは──」

「ええ、私の意見は被支配者の哀れな戯言に過ぎない。貴方達人間がこの皇国の支配者である以上、恨みを言うだけしか権利はない。行動しても、その時は狩られるだけ。呪いで弱体化してるから、嘗ての大戦みたいな激しいことはほとんど出来なくなったわ」

 

 伊予さんのやや恨みがましい言い分は非常にわかる。彼女達からしたら自分達を弱体化させ、明確な勝者と敗者に分けた原因だからだ。

 

 そして、原作ゲームでは雄太郎が孤児院を経営する裏の理由は、他の妖魔一族の子を匿い育てることと、内通者としての入り口として機能させること。それらの原因となった理由が呪いにより子を失った事だ。

 

 天正帝の呪いは妖魔に効くだけでなく半妖にも効く。だが、半分は人間である以上、妖魔に比べたら半分以下の効力となる。それでも厄介なことには変わりないが、自身の能力が落ちるという意味ではかなり危険なことだろう。先ほどの少女たちのように、普段罹らない病に罹る恐れがあるからだ。

 

 ちなみに、天正帝の呪いは死後千年経っても残るほどに非常に強力だが、実はそこから解呪に向かう方法があるのだ。まぁ、この解呪方法がエロゲーらしい方法且つ凌辱エロゲーにしては逆方向に向いているのが厄介な点なのだがそれは割愛しよう。

 

 だが、雄太郎からしたら恨み骨髄と言っていいだろう。都では半妖の狸の鍛冶師と偽っているが、本当は凶妖の一角なのである。なので、呪いによる弱体化を最も受けた存在であり、そして息子を呪いで死なせてしまい後悔しているのも理由だ。

 

 確かその息子は、呪いで病に罹って死んだ。側室の息子ではあったが、分け隔てなく子や同族を愛する雄太郎にとって大事な息子なのは変わりない。息子や娘達が次々に死んでいった。

 

 その正妻の子も、既に三人目である。それまでの兄弟達も呪いの弱体化からの病で次々に死んでいき、彼の産ませた子が文字通り手元に一人も残らなくなったので朝廷に伺いを立てて許可を貰って作ったのだ。生まれたおかげで族滅が免れたのはいいが、正妻も呪いの影響を受けて産んだので産後の肥立ちが悪く死んでしまい、雄太郎の手元に残ったのは生まれたばかりの子、そして半妖の孤児達となった。

 

 正妻の子だけは絶対に守るが、この子が死んでしまっては一族の危機に瀕してしまう。孤児に狸の一族もいるから族滅にはならない。だが、流石に自分の直系の子孫がいなくなる恐れがあるというのは非常に不安だ。呪いが強力でどれほど残るか、これからも呪われ続けるのかもわからない。

 

 だから、主人公である波羅を手籠めにして孕ませ一族復興の兆しとする。その他にも、他の妖魔と協力し、この孤児院を駆け込み寺のような扱いにして裏切り者の烙印を取り消してもらい、内通の入り口として機能している。他の妖魔を匿い始めて許されたことにより都の外にいる狸の同族も迫害されないようになった。

 

 

 と、言うのが原作ゲームの設定だった。

 

 

 だが、雄太郎という存在が無くそのポジションが伊予さんという女性になってる上に、雄太郎と伊予さんの共通点が鍛冶師ということしかないから、二人の繋がりがわからない。もしかしたら、性転換した双子の妹達みたいに、この世界では伊予さんという女性が雄太郎とイコールなのかもしれないが、そうだという確証が持てないのだ。

 

 確証が持てないというのは、雄太郎が性転換の術で伊予さんになったのか、原作ゲームと違って逆転してるから最初から伊予さんだったのか、それとも雄太郎は既に死んで代わりに彼の妻が切り盛りしてるのか、ということである。

 

 初めて彼女に出会った時、貞操逆転で男女も逆転してるから雄太郎が伊予さんなのだと思った。だが、単純に逆転してるだけなら雄太郎のような荒々しさが伊予さんからは微塵も感じられないのだ。

 

 例えば僕の双子の妹達はそっくりそのまま男だったのが女になったって感じである。だから、こっちはそのまま転換したのだというのがわかるし名前からも一文字似てるからそうだと言える。性格や行動もゲームとほぼ同じだから同一人物が性転換したというのがわかる。

 

 それに対して、雄太郎は女好きだし性欲強いし男の妖魔らしく荒々しいという感じだ。だから、逆転してるのならそのまま性格などもそっくりだと思いきや、伊予さんは非常におしとやかなおっとり系熟女という感じで似ても似つかないのだ。

 

 番頭さんが雄太郎の息子に当たるかな? と思ったが、他にも子狸の少女たちがたくさんいるから誰かわからない。その息子にも名前がついてたはずだし、親子揃って波羅を二穴攻めするスチル画があったほどだが、あまり影が薄かったせいか、そして僕自身が友人のようにはっきり覚えていないせいか失念してしまった。

 

 今この場で息子について聞いて、情報の確度を上げることは可能と言えば可能だ。だが、原作ゲーム通りなら息子を失った人に息子について聞くなんて気分がいいことではないだろうし気が引けるのでその手段は取れない。なので、ここからの会話で情報を引き出して雄太郎と伊予さんがイコールなのだという確度を上げていきたいなと思っていた。

 

 そう思っていると、彼女から口を開いた。

 

「頼君、このような形になって申し訳ないんだけど私が貴方を無理やりとはいえ抱いたのは理由があるの。天正帝の呪いで、妖魔は私のみならず一族の存続が危うくなったわ。男が種無しになった上に呪いで弱体化してしまった。だから、私はこれからの一族の為に子を産まなければならない。故に、貴方を抱き子を孕みたいの」

 

 抱いた理由を話してきた。話の内容は、大体原作ゲームと同じで呪いで一族が滅びかかっているからそれを防ぐために抱くというものだ。尤も内容が男女逆転してるから自分が主人公みたいに言われていることに凄い違和感があるが…………。オマケに抱きたいだけでなく孕みたいとか、長身爆乳巨尻糸目顔良美人女性にストレートに言われて、股間に血が集結してしまうがそこをなんとか霊力を送って抑えるようにする。

 

 だが、これで気が引けるために聞けなかったことが聞ける。ここで聞かない手段はないので聞いてみる。

 

「ですが、この都に住まう半妖は子は一人のみまでと決まっているはずです。貴方は子を産まないといけないと言いましたが、一人も残っていないのですか?」

「…………。いいえ、貴方も会った番頭が、翠が私の娘よ。残りの子は血の繋がりはない孤児よ」

 

 ここで番頭さんの名前を初めて聞いた。ていうか、一番最初に息子に当たる部分かな? と疑問に思ったのが当たりだったとは。となると、伊予さんが雄太郎とイコールな可能性が高まって来た。大体ゲーム内容と同じに近づいてきたからだ。尤も、息子ではなく娘になってしまってるのが違うが。

 

「ならば、貴方の頼みを聞くことはできません。私は朝廷に仕える身です。逆らうことなどできません」

 

 というか、ここではいと頷くことは出来ない。僕は当主代行という身分な上に我が家は朝廷の家来という立場だ。御上の決定に逆らうことなんて、妹達や親戚のことを考えるとお家取壊し確定だし。

 

「ええ、貴方の立場ならそう言うしかないのはわかるわ。だけど抜け穴があるの」

 

 そう言って彼女の口から出た抜け穴とは、監視は既に形骸化しており、朝廷は半妖の孤児院の数などあまり気にしないこと。ちゃんと半妖の受け皿として機能すれば最低限の支援もするので、孤児院の子が増えても問題ないのだと。事実、あの病に苦しむ子や赤子の半妖を引き取っても朝廷は大昔のように事細かに監査に来なかったのだと言った。

 

 まぁ、ここらの内容も原作ゲームと同様だ。ここから、主人公が断るか受け入れるかの選択が出来る。受け入れたのなら高い金を払わずに武具作成が出来るが運が悪いと抱かれた波羅は当たって孕んでしまう。受け入れない場合はその逆で武具作成に高い金を払うことになるが孕む心配はなくなる。

 

 立場は逆だし、いきなり最初に僕は流されて抱かれた点が違うところを除けば原作ゲームと一致してる。しかし、僕は交易品の金があるし何より孕ませるとか朝廷にバレたらどうなるかわからないし、無責任で怖いのもあるので受け入れる理由がない。

 

「抜け穴についてはわかりました、ですがそれでも受け入れるわけには行きません」

 

 なので、それでも拒否した。

 すると、伊予さんは表情を微塵も崩さずそのままだ。おかしい、原作ゲームなら雄太郎は大いに落胆するシーンがあった。ここまで一緒なら原作同様に落胆すると思ったのだが…………。

 

「そう、なら仕方ないわね。これを見てもらえるかしら?」

 

 そう言ってちゃぶ台の上に置いてきたのは、水晶だ。だが、その水晶は掘り出されたような雑な形ではなく、きちんと宝石のようにピラミッドの形に整えられている。それだけでなく、木彫りのブローチのような石座にはめ込まれており更にはその石座には紋様などが書かれてある。一見しただけでは木目だと思うが、僕は退魔師一族でそちらの勉強をしているので木目のように見える紋様だと看破した。

 

 というか、これはまさか──

 

 そう思ってると、ちゃぶ台の上に置いた水晶を伊予さんが指でコンコンと叩く。すると、水晶から上に向かって楕円形のような形で円の周りはぼやけているが中心あたりははっきりと見えるような、まるでSFチックのような映像が映し出される。

 

 これが、原作ゲームでもあった記録水晶だ。この水晶を使って式神に持たせたり、隠しカメラのように設置したりして映像を記録し、偵察や不審者の発見に犯罪の解決などといった現代の監視カメラや偵察機のような真似事が出来る。

 

 だが原作ゲームはエロゲー世界。故に、拷問や情事の記録をして脅したりすることもある。そう、今流れてる映像のように────

 

「伊予さん、貴方まさか────」

「頼君には悪いけど、私は狸の一族の長として一族を存続させる義務がある。だから、使える物は使っていくわ。この映像のようにね」

 

 流れる映像は、風呂場での僕と伊予さんとの痴態が綺麗に映し出されていた。その映像を見たことで、そして第三者視点から見るとまた違ったエロさを感じ取って僕は勃起しかかってしまう。勃起自体はちゃぶ台に隠れてわからないだろうが、僕が顔を真っ赤にしてるのは隠せてないので伊予さんには赤面した僕の顔を思いっきりみられている。

 

 いつの間にこの映像を撮られていたのか、何故ここまで用意周到なのかわからないが、今それを考える暇はない。思わず、その水晶を取り破壊しようとしたがその前に素早い何かが水晶を奪った。式神の鳥だ。

 

 その鳥は、両足で水晶を捕まえると格子窓に降り立つ。そしてそのままそこにじっと待機した。

 鳥に対して術を放とうと印を結ぶが、伊予さんから声を掛けられる。

 

「貴方が術を放つより、あの鳥が出ていくほうが早いわよ? あの鳥は、私の友人の下に行くようにしている。もし、あの映像が広まったらどうなるか…………」

「ど、どうなるっていうんですか?」

 

 情事を撮影した映像の使い道などわかりきったことだ、だがそれでも震えながらも聞くしかない。伊予さんは、ニッコリとほほ笑みながら

 

「私の友人は公家と強いつながりがあってね? もしあの映像が公家の間に広まったら、貴方はそれを材料として犯されることになるわねぇ?」

 

 こ、これは原作ゲームでもあったエロビデオ撮影脅迫! 

 

 それは、よくあるエロ本ネタやNTRネタレイプネタでも良くある王道的手法だ。情事を撮影した映像をネタにヒロインを犯しまくるという鉄板的手法。

 

 だが、その手法は原作ゲームだと都のデブ貴族が、主人公のトイレシーンや妖魔に犯されたりしたのを撮影してネタにし脅迫するというシーンがあった。雄太郎がそれをしたというシーンは一切なかった。

 

 僕という異物のせいか、貞操と男女が逆転してるせいか、思わぬ方向からのパンチを喰らって思考停止してしまう。

 

 衝撃で止まった僕に畳みかけるように伊予さんは口を開く

 

「貴方が私の色んな頼みを聞いてくれるのならば、あの水晶は貴方が壊していいわ。でも、聞いてくれないのならばあれは友人の下に行って広まることでしょう。あれが広まったらどうなるかしらねぇ……?」

 

 あくどい笑みを浮かべながら言う伊予さんに、僕は何も言えなかった。寧ろ、あれが広まったことを考えると僕が犯されることになるんだろうか? そう考えると股間に血が集まりそうになるが、それ以上に僕がそのような目に遭ったら妹達に迷惑がかかるし、叔父上含めた家族にも迷惑がかかるだろう。何より、醜聞を広めたくない。そして、この状況を打破する方法が見当たらない。

 

 だから僕は────

 

「…………頼みを聞けばいいんですか?」

 

 ────伊予さんの脅しに屈するほかなかった。

 

 脅しに屈した僕を見た伊予さんは鷹揚に頷くと、指を鳴らして式神の鳥を呼び寄せる。式神の鳥は足に掴んだ水晶をちゃぶ台の上に戻すと格子窓から飛んで行った。

 

 その水晶を手に掴んだ僕は、手の中に火遁を宿して燃やす。霊力で燃やすため手は火傷をしないが、僕の心には火傷を負っていた。

 

「それで、頼みとは?」

 

 やや嫌そうに聞く僕に、困った表情をしながらも伊予さんは言う。

 

「そんなに嫌そうな顔はしないで欲しいわ、まあ脅すのは悪いと思ってるけど貴方の望む武具作成をしてあげるのだから。本来ならばたとえ公家の頼みだろうと聞かないわよ?」

 

 まだ、確定とは言えないが伊予さんが雄太郎だったとするならば、原作ゲームでも義理は尽くしたので一切作らないと宣言し公家などが大金積んでも首を縦に振らなかったというほどだ。だからもしそれと同じならば彼女の言うことはその通りなのだろう。

 

 それでも、脅迫してきたのだからいい顔をするわけがない。まぁ、可愛い妹がレイプされる心配が一つ減ったのは嬉しいが、まだまだ油断できない上に僕がこうして抱かれることになると、これからどうなるかの不安もある。しかめ面をしながら返答する。

 

「好き好んで抱かれたいわけじゃないですから…………、頼みとはこれだけですか?」

「いいえ、それも一つだけどあの子達のことよ」

「あの子って病に倒れてる子達ですか? 僕は金を持っていますが、あの子達を治せるほどの薬を用意はできませんが」

 

 抱かれる以外にあの子達について言ってきたので、あの子達を治療しろということなのだろうと思って機先を制して先に言う。実際、境界線を越えてしまったのならあの子達を治すことなど、アレ以外見つからない。せいぜいが今伊予さん達がやってるように延命治療くらいしかできないだろう。

 

 だが、伊予さんは首を振った。彼女の口から出た言葉に僕は驚愕した。

 

「いいえ、薬はいらないわ。ただ、あの子達を看取って欲しいのよ」

 

 




双子の妹達は名前似てるし姿も似てるし行動も一緒だからそのまま性転換したのだとわかるけど、雄太郎は伊予さんとイコールなのかという疑問を持った頼君。イコールにしては性格とか行動がエロと鍛冶師くらいしか似てねえなって奴です。次で多分わかると思います。(ヒント:タグ



私事で申し訳ありませんが、最近やる気出ないし休日は寝てばかりだしいつも抜けるエロ画像や動画で勃起しにくいし射精も中々しないからなんかおかしいなって思って病院行ったら鬱病診断貰いました。実は前話書いてた当たりで診断貰ったので、前話のエロも「僕勃起しにくいのにエロ書いてて読者の人が勃起してくれるかなぁ・・・」と心配でしたが、抜けたという評価を下さってありがとうございます。助かります

ただでさえ更新遅いのにナメクジに塩ぶちまけた速度になると思います。ご了承ください。

でも、僕自身主人公が催眠集団逆レイプのビッグダディになるところ見たいんで頑張って続き書くんで応援よろしくお願いします
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