※この作品はR-18です。

和風凌辱エロゲーの主人公兼ヒロインの兄に転生したんですが何か違う   作:ビシオ

4 / 57
お気に入りが300件も超えていてびっくりです。R18日刊一位にもなっててさらにびっくりです。
初めての作品にこんなにもしてくださって感謝感謝。
皆様のご期待に沿えるよう頑張ります。

主人公が妹達に催眠かけますよ


四話 催眠をかけるってほぼエロ確定ですよね

 退魔師はそれぞれの自室に防諜のための結界を張っている。見られては困るものなどもそうだが、お家騒動などで弱点探りなどのために鼠や鳥といった小動物に化けた式神を飛ばして探るなどよくやる手段だからだ。

 かくいう僕も自室に術を張っている。だが、僕は当主の唯一の息子とはいえ、霊力は中くらいと並みの退魔師しかない。だから、自衛の結界術と言っても上等な物ではなく、中妖クラスまでなら防げるという程度でしかない。同じく、退魔師なら中級程度までしか防げない。

 

 そこで僕は、三人の妹達に頭を下げて頼んだ。僕が一番外側の結界を張り、真ん中を波羅、内側を術が得意な沙羅と由羅という順番で三重結界を張ることに成功した。

 

 ちなみに、退魔師は基本自己完結みたいな風潮がある。家族間の仲がいいなら普通に協力したりするが、北方守護の綾絶家では厳しい寒さの土地柄故か、協力するなら一族のみ、他家と協力は条件付き、みたいな考えだ。まぁ、家を残すという考えでは間違ってないだろう。領地の村も、余裕がある時は協力するがないと完全にシャットアウトするからな。みんな寒さが悪いんだよー寒さが。

 

 で、我が家は僕以外は基本的に優秀だから、自分の結界は自分で張っている。そして、それをすり抜けたり破ったりして弱点の情報収集をしたりして、一族での出世や交渉に使ってる。と、設定資料集に書いてあったっけな。

 

 尤もこの世界の貴族とか我が家みたいな有力な退魔師一族はそれが普通だそうだ。戦国時代かよと思った。そうなると、僕から一番情報が抜かれるのである。僕が元服前だったなら、ただの当主の息子ってだけでよかった。霊力も高くなく、一族でも出来損ないと陰口叩かれてたし、事実だから無視していた。その時には既に優秀な妹達がいたから僕に目は向けられなかった。

 

 だが、当主代行となった今では話が違う。

『現世の波羅姫』というゲームでは味方の裏切りや敵陣営との結託などで主人公の波羅が窮地に陥るが、その時のゲームパラメータでは結界術が重要になって来る。結界術はゲーム中でも敵の攻撃を防ぐ、もしくは半減するといった感じで所謂シールドとして重要なのだが、そのシールドを防諜にも回すという設定には感心させられた。

 

 ゲームを初めてプレイすると、部屋に結界を張るという選択がある。これは自分の部屋もそうだが、遠征先の宿場などでも選択がある。設定では、有力な退魔師がいる町などには要石を使った結界があり、それは我が家も例外ではない。宿場などの遠征先はともかく、ホーム画面で尚且つ安全地帯なのになんで自分の部屋に結界を張る必要があるんだ? と多くのプレイヤーの首を捻らせたが、それが防諜だと知った時感心したプレイヤーと、霊力減少が地味に嫌で面倒だし張らないでいいやと言う風に別れ、後者が急遽裏切りで敗北孕み袋ENDに直行して嘆いたプレイヤーが多く出た。

 

 その裏切りが、朝廷のお役人もそうだが、朝廷の中枢の人間に変化して巣食っているお偉いさん、果てはクーデターを起こす分家連中等々がそれに当たる。なので、味方陣営だから手放しで安心できない、寧ろ妖陣営が非常に巧みなのでいつ裏切るほうに天秤を傾けてしまうか、それをさせないための手段の一つとして防諜があるのである。あくまで手段の一つではあるが、裏切り天秤というパラメータを傾けないためには重要なファクターでもあるので軽んじてはいけない。

 

 故に、当主代行となった僕から情報が駄々洩れになってしまったら、今世の可愛い妹達が妖怪連中延いては都のデブ貴族や妖陣営と内通してる裏切り貴族の孕み袋になってしまう。それだけは断じて避けなければならないと誓った。これがプレイしてた、所謂プレイヤーとしての神の視点ならば、イベントとスチル画回収の為にわざと結界張らない手段を取っていただろうが、今は現実である。そして、妹達と接したらとても可愛く癒された。こんな可愛い子達を酷い目に合わせないようにしたい、兄としての義務で僕は決意したのだ。使えるものはなんでも使って見せると。

 

 だから、自分の部屋の結界を彼女たちに協力してもらった。

 今でも当主代行の仕事としての書物などが部屋にたくさんある。それらの情報を流出させないためにも、彼女たちに頭を下げた。結果、快諾して結界を張ってくれたから安堵したものだ。妹達と仲良くしてよかったと思った。一部重鎮がそれに気づいて

 

「当主代行は妹君に結界を張ってもらっているようですが、ご自分で結界を張れないのですか?」

 

 と厭味を言ってきたので

 

「はい、その通りです。なぜならば、最近は鼠が増えてしまいましてね、大事な書類を穴あきさせられては当主の沽券に関わりますので」

 

 と返してやった。

 鼠とは言わずもがなスパイする式神で、穴あきとは情報を抜かれることを皮肉交じりに返したら、顔を真っ赤にして帰っていった。まぁ、その重鎮は確か攻略情報にも載ってた裏切り天秤が傾きやすい奴だったから非常にわかりやすかった。恐らく、僕があの厭味に折れたら、当主代行ならば自分の結界は自分で張るものと諭して結界を弱めたところに式神送って情報抜くつもりだったのだろう。それを皮肉で返されたのだから、出鼻をくじかれた形だ。その手には乗らないぞ。

 

 なので、僕の部屋は今のところ安心である。ゲームでも、プレイして最初辺りは別に結界を張る必要がないほどスパイが来ないのは数々の検証で確定しているが、この世界では僕自身がイレギュラーだから、こうして張る必要がある。確か、原作開始が2年後で波羅が16歳になってからなので、それまでにはどうにか地ならしして、彼女に当主を譲り、僕はそれまでに別のことで支えていこうと思っている

 

 で、厨房で焼き飯を作り、簡単な味噌汁と緑茶を用意して、お盆に載せて持っていく。この時、僕は作るだけで持ち運びは流石に一人は無理なので家人にやらせてる。厨房は料理長は男だがそれ以外は全て女だ。そして、料理長と僕が小さいだけなのかもしれないが、家人の女達は皆背が高いし胸も尻も大きい。最初運ばせたとき、家人を前にし僕を後ろにしたことがあったが、歩く度に大きな尻がぶるんっぶるんっと安っぽい服の上からでもわかるくらいに揺れて勃起したことがあったので、それ以降は僕が先頭に立ってる。いやまぁ、立場的に僕が先頭なのは当たり前だが、その時はちょっと手間取って完成させるのに時間かかったので先に行かせて僕が追い付く形になったんだが。

 

 エロゲー世界だからと言えばそれまでなんだけど、こんなに女性の発育よかったっけ? と首を捻るしかない。ゲームだと波羅を中心に、マッチョな雄の妖怪達がひたすらレイプといった男性向けだったが、モブの女性もそれなりに描写はあったしエロかったが、こんなに肉感的だったかなぁ? と首を傾げた。 とりあえず今考えてもしょうがないし、妹が待ってるからさっさと持っていくことにする。

 

 

 

 

 

 頼は頭の中でそう考えながらもスタスタと廊下を歩いていたが、頼が家人を見て欲情してしまったように、家人も頼を見て欲情していた。ゲームだと女というだけで性欲の対象だったように、この世界の男というのはそれだけで性欲の対象である。頼の場合は、彼女たちから見て平均の男性より背は高いが、当主として退魔師として鍛え上げた肉体や首元のうなじ、当主一族の上等な服の上からわかる男の尻を見て、彼女たちは密に下着を濡らしていた。その事に彼は気づくことはない。

 

 

 

 

 

 

 

「兄様ごちそうさまでした」

「兄上、ごちそうさまでした」

「とても美味しかったです」

「はい、お粗末様」

 

 空になった食器を、控えさせてた家人を呼んで片付けさせる。

 僕の部屋には、さまざまな書類が山積みされている。当主代行としての仕事の関係で、領地の陳情書やら都からの税金関係やら、頭の痛くなるようなものが満載だ。それらの書類を、親戚一同の中でも味方してくれる人に頭を下げて教えてもらったり、仕事を割り振ったりするのも仕事だ。この世に転生して16歳から会社の社長みたいなことをするなんて、考えても見なかった。パソコンと表計算ソフトが懐かしい。転生前は平凡な童貞サラリーマンだったが、もっとまじめに勉強しておけばよかったと思った。

 

 それ以外には、床の間に父から貰った当主の証としての鬼切丸という名刀がある。

 ご先祖様がこれを使って凶妖を退治したという伝承が残ってる名刀だ、威力も序盤で手に入る武器の中では最高峰と言っていい。このゲーム、他のRPG系と比べて序盤からトップ10入りしてる強武器が最初から手に入るというのが斬新だ。僕が使ってるのはもっぱら槍だから、こっちは使えるには使えるがあまり使ったことはない。何故なら、いずれ波羅に渡すからである。それまでは無理して使って折ったりしたらいけないだろうというのもあるし、ゲームで彼女が無双できたのは最初からこの刀があったからだ。それを自分のミスで無くしたりした、なんてことになったら詰んでしまう可能性がある。僕自身が間合いを取るために槍を使うのもあるが、そういう理由で基本的に当主の証として帯刀はするけど扱わないようにしてるのだ。まぁ、本当に危なくなったら使うけども。背に腹は代えられないし。

 

 

 出来ることなら今でも十分強い波羅に渡したいけどそれは流石にできない。当主代行として渡された刀を正当な理由なしに波羅に渡したら、代行としての任を放棄しただの、一族の当主が持つ刀を軽々しく渡すとはやはり相応しくないだのと言われてしまう。ただでさえ一族からいいように見られてないのに総スカンを喰らってしまう。今でさえペコペコ頭を下げながら協力してもらってる現状で、さらに好感度下がったらもっと面倒なことになるからだ。出陣の時は、効率化という名目の為に一時的に彼女に預けることが出来るが、帰還するときは返してもらうなど恒常的に渡すのは流石に出来ない。妹よ、早く当主になっておくれ。

 

 面倒なことに日々頭を痛めているが、こうして妹達と触れ合えるのが唯一の癒しと言ってもいい。腹違いだし、共通の敵として妖怪がいるがこの戦国時代みたいな世界じゃ親兄弟でも普通に殺し合いが起きたりしてる。だが、現代人の倫理観を持つ僕はどうしてもそういう割り切りは出来なかった。まぁ、術と霊力が強い彼女たちと仲良くしとけば自分は楽になるだろうという打算もあったが、兄と慕ってくれる彼女たちに酷い態度などとれなかった。前世で一人っ子だったし、このような可愛い妹がいなかったのもあって尚更に可愛いのである。友人のオタクが妹はいいぞ!! と熱を入れて言っていたが、あの当時はわからなかったが今になったらわかる。もっと彼と話しておけばよかった。

 

 食後に、僕は彼女たちとおはじき、貝合わせ、かるたといった遊びで楽しいひと時を過ごす。ある程度遊んだあと、術の勉強に入る。この場合、生徒は僕で、先生は三人の妹達だ。

 

 術は、手で印を結んでやる奴もあれば、使役の式神、目を使う瞳術、言葉を使う言霊術。果ては呪いまで様々な分類がある。

 僕の霊力は平凡であるが、覚えないという選択肢はない。先日の妖怪退治でも、反省点を洗い出したが、もう少し術を覚えたほうがいいという結論に至った。なので、それが得意な妹達に頭を下げてお願いしているのである。

 

 

「兄様、大分上達しましたね」

「本当かい?」

「はい、最初の時と比べて」

「霊力の流れが徐々に洗練していってます」

 

 

 講師である彼女たちに褒められ悪い気分はしない。

 

 

「では、最後は催眠術に行きましょうか」

「あー、やらないとダメかな?」

「妖はとても強い存在」

「言霊術で洗脳する事例がある以上、対策は必須です」

「だよねぇ……」

 

 

 催眠術というと、あまりいい覚えがない。エロゲー故に、そういうエロ方面でよく使われるのが催眠である。というのも、ゲーム知識だとその催眠術で彼女たちが捕まって凌辱されるからだ。波羅は貴族の肉便器ルートや一族の裏切りで一族共用の孕み袋なんてルートもあったし、双子の彼女たちはゲームでは弟だったが、催眠術で波羅のサポートをしてるように見せかけ情報を流出させたりと地味に痛いことをしてきた。それに、一流の退魔師は言霊術でさりげなく洗脳したりする。そういう意味でも対策をしたほうがいいだろう。

 

「あーっと、じゃあ前みたいに僕からお前たちに掛けて、次に僕に対して、でいいかな?」

「はい、よろしくお願いします」

 

 妹達から教わっているが、催眠術に関しては先ほど話した順番でやっている。尤も、僕が催眠をしたとしても僕の霊力じゃ即座に解除されるだろうからあまり意味がないと思うし、それを指摘すると。

 

「やるのとやらないのとでは前者のほうがいいでしょう?」

 

 と波羅から言われ双子からも首肯されたのでやっている。僕がやる時、彼女たちは決まって待ち望んだ顔をするのだが何故だろう? といつも思う。それはそうと催眠をかけるとするか。

 

 

 

 

 催眠術は言霊術、呪術、道術、瞳術など様々な方向から掛けることが出来る。

 言霊術は言葉から、呪術、道術は印を結ぶいつもの術式から、そして瞳術は目を合わせて発動するものだ。それぞれ利点と欠点があり、どれも正しく対処法を知らないと簡単にかかってしまう。

 特に、言霊術と瞳術は厄介である。呪術、道術は印を結ぶなどのアクションがあるため警戒できるが、言霊術は何気ない会話に紛れ込ませたりできるし、瞳術は目を合わせてしまうだけで掛かってしまう初見殺しみたいなものだ。

 

 

 ゲーム中でも、訓練で耐性を上げていくことは初見殺し回避やトラップ回避でも重要だ。敵の中でも、ラスボスに匹敵する鵺と呼ばれる凶妖は、左大臣として朝廷に浸食して変幻自在に形を変えれる上に分裂できるので、多数の視線によって催眠術をかけてきたりする。元は人間であり朝廷の陰陽師を束ねる初代陰陽寮総監であり安倍晴明と呼ばれた彼は、人類を裏切り鵺と名乗ると稀代の術師であることから非常に強く、主人公を物理一辺倒にすると倒すのに非常に苦労する。だが、無理ではないことから良ボスとしても評価されるし、一切術を使わず物理オンリーで倒すと「この私が脳筋にやられるとは……」と世界観を少しぶっ壊したセリフを言うことから人気もある。外見がイケメンなのも拍車をかけており女性プレイヤーからの人気が高い。

 

 だが、敵としての鵺はとても恐ろしく、朝廷に向かう際はそこらの雑用などからも催眠を食らうことがゲーム中であったので、対策を施して損はないのだ。分裂すると弱体化するのはお約束だが、弱体化したとしてもそこらの雑用に変身し、目を合わせたら催眠にかかるといった初見殺しなトラップを普通に仕掛けたりするから陰陽師の厭らしさをプレイヤーに教えてくれる。当然、催眠から抜け出さないと孕み袋エンド直行である。故に、対策は必須とも言えた。

 

 

 そして、僕は手で印を組み霊力を込め三人を見る。そして、掛かったかどうかを確認するべく

 

「右手上げて」

 

 と言って、三人がその通りに動き掛かったと判断する。一流の術者なら掛かったかどうかもわかるようだが、僕は三流なので相手にこうして命令し、その通りに動くかどうかで判断するしかない。

 

 そして、エロゲーにおいて催眠術などそれはもう何に利用するかは明白だ。波羅は既に体格的に子供を作れるくらい色々大きいし、双子は姉に劣るがバランスよい体付きになっている。

 

「よし、じゃあ君たちに命令する──」

 

 それらを見て、欲情しなかったと言えば嘘になる。ゲームで大変お世話になったことから、それを画像ではなくリアルで見ているから余計に欲情してしまったとはっきりといえる。それを認識したうえでの催眠の命令は────

 

「──危険が迫ったら、僕を捨てて逃げるように」

 

 自身を見捨てるように言いつけることだった。

 




主人公が妹に催眠かけるからエロいことするんだと思った人は素直に手を上げなさい、先生怒りませんから。

もうそろそろストック無くなるから続きを一生懸命書いてますが終わりませんね、これをコンスタントに出来る作家の方々には敬意しかわきません。

次は明日0時予定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。