※この作品はR-18です。

和風凌辱エロゲーの主人公兼ヒロインの兄に転生したんですが何か違う   作:ビシオ

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何時も読んでいただきありがとうございます。誤字脱字の報告も大変感謝しております。
報告受けるたびに己の不甲斐なさに恥じ入るばかりです。短いですが今月分もよろしくお願いします


五十七話 山賊からの人質救出失敗編 前編

 準備が終わったのか、チョンチョンと柝(き)を小気味良く鳴らして狂言回しの黒子が端に登場し一礼する。

 

『次の演目は「山賊討伐を大名の母に訴えるも、断られたので物語の英雄のように単独潜入する。しかし、囚われた村人の為に抵抗虚しく捕まる大名の息子。彼がこの先生き残るには──」でございまする』

 

 同じく端から人形浄瑠璃を持った黒子二人が登場し、それぞれが母と息子の人形を持って演じ始める。

 

 台本読み上げの黒子は、そのまま台本を読み上げ観客に説明をする。

 

『昔々ある所に、大名の息子が居ました。息子の名は霊。彼は大名である母の一粒種の嫡子、故に蝶よ花よと愛されておりました。ですが、息子は息子で愛されて終わるだけではなく母の跡を継ぐ為にも、勉学に励み領地を見回り下々の声を聴き、跡継ぎとして立派に育って行きました』

 

 息子の人形が、母の人形へと話しかける。

 

「母上、山賊が麓の村を荒らしているという報告が入りました。僕は討伐に行ってまいります」

 

『そう、大名の息子である彼は、下々の声を聴き、山賊が村々を荒らしまわっているという嘆願を聞きました。故に、母であり大名である彼女に討伐しに行くと言ったのです。その姿は、高潔な男でありました。ですが、母はそうは思いませんでした』

 

 息子の人形に対して、母の人形は慌てるようにそれを止めに掛かる。

 

「ならん! ならんぞ! お主は大事な息子! 山賊共は汚らわしい雌豚共だ! そいつらは後で儂が討伐するから待っておれ!」

 

『母である大名の言葉は当然とも言えました、山賊は女が中心です。そんな中に男である息子が行くのは、虎の群れに肉を与えるようなもの。故に、彼女は必死に止めました。ですが、息子は反論します』

 

「しかし、母上。そういって何日、否、何か月待ちましたでしょうか? 僕は彼ら彼女らの悲痛な叫びを聞いて黙っていられません。僕も大名の息子、民の嘆願を聞くのは上に立つ者の慣わし。ならば、ここで行かねばなりません」

 

「ならぬ! 報告によれば、山賊は人間のみならず妖魔も混じっているというではないか! お主は後方にいるのが仕事じゃ! 男は前に出る必要はない! 前に出るのは男よりも強く数もたくさんいて死んでも困らない女の役目じゃ!!」

 

『息子も上に立つ者の覚悟を持って反論をしました、確かにその通りだと言えるでしょう。しかし、彼の立場は息子、即ち男なのです。男は後方に下げて守る存在だと言う大名である母の言葉は、この世の不変の真理とも言えました』

 

 

 大名の母の言葉と黒子の狂言回しに、観客一同も至極当然だと揃って頷いた。

 

 

 

 この世界は、女が男より強く逞しくなっている。何故そうなったのかというと、千年前の天正帝が妖魔に対して【種絶の呪い】を妖魔に掛け、大妖以上の妖魔を種無しにした。それは効果覿面で、人妖大戦で逆転勝利を収めることが出来たほどだ。

 

 だが呪いの影響は非常に強力で、妖魔だけでなく人間にも及んだ。

 

 まさしく文字通りの「人を呪わば穴二つ」なのである。

 

 その結果、千年前から男女の比率が半々だったのが後者に段々と傾いていったのだ。そうなると、女は男子を産む為により強い母体になる必要がある。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる理論で、とにかく産んで男子を増やすのが国是となった。

 

 それは妖魔側も同じであった、彼らも雄は種無しになってしまった以上、子孫繁栄の為には母体がとにかく産まねばならない。故に、女性が強く逞しくそして美しくなる必要があった。

 

 奇しくも、人間も妖魔も同じ方向に環境に適応するように【進化】していったのである。

 

 その結果が、母体が強くなることである。

 

 女性の出産は母体が健康且つ頑丈でなければならないのは、誰もが分かる自明の理。そして、男が減ってきているのが判明している以上、沢山産む必要がある。だが、言葉で言うなら簡単だが母体が強靭でなければそう簡単に進まない。沢山出産すればするほど母体も疲弊するし下手すれば死ぬ、そうなっては本末転倒である。

 

 なので、そうならないために年数を重ねるにつれて、母体が巨大化且つ強靭化していったのだ。故に、この世界の女性は男を軽々と超える巨女となっていったのである。

 

 種の存続の為に、人も妖魔も適応して進化していったのだ。

 

 その進化と適応による結果、男の価値が相対的に上がっていったのは当然の帰結と言えよう。男女の比率が千年前に比べて後者が増え、そして女が強くなったら男が前に出る必要が自然と無くなって行ったのだ。

 

 無論、完全にというわけではない。勘違いしがちだが、男は弱体化したわけではなく据え置きなのだ。

 

 その例として、鍛えれば豪傑になるのは天地 一刀斎や、頼の叔父である綾絶左門実光という実例がある。力のある男も生まれないわけではない。なんだったら一刀斎は道場を開いて男を鍛えている程だ。

 

 それ以上に、女が強く逞しく美しく巨大化し数がこちらの方が上になったというだけなのだ。

 

 だがその結果、数が増え強くなった女を孕ませる為に胤が重要になってしまった。

 

 女性は強く逞しく美しく巨大化し、数も男よりこちらの方が多い、それはいい。しかし、幾ら肥沃な土壌があったとしても、種が無ければ草木が生えないのは自然の摂理である。

 

 故に、肥沃な土壌に撒く種を守る必要性が生まれてしまった。結果、男より強く数も沢山いる女が前に出て男を守り、男は女の手助けをするようになるという風に生活様式も変わっていった。

 

 

 なので、観客一同も大名である母の言葉と黒子の狂言回しに当然のように頷くのである。

 

 

 しかし、この歌舞伎の息子は違った。息子の人形は俯くようにして言葉を紡ぐ。

 

「ううむ、母上にこっぴどく叱られ止められてしまった。だけども、今こうしているうちにも村が襲われ、食料を奪われ、女は殺され、男は攫われて行っている。母上の言葉の従うだけでは駄目だ、僕だって男なのだ。やる時はやらねばならないのだ」

 

『そう、子供は親の姿を見て育ちます。母である大名は上に立つ者は率先して民を守る、ということを実行してきました。その姿に、息子もああなりたいと憧れたのです。故に、こうして反対されるのは彼からすれば酷く落胆したものでした』

 

 黒子の狂言回しは続いた。

 

『このままでは、村々への被害を抑えられない。母である大名もやると言っているが、他に重要な仕事があるため手が回らない。かと言って、手を拱いては被害は増えるばかり。自分が動こうにも、率いる兵の数が足りないどころか、勝手に兵を動かせば謹慎処分を受けるのは分かってる。その上で出した行動は──』

 

「そうだ! ある絵巻物では、蛇と呼ばれた男が一人で拠点を壊して敵の親玉を倒した! それを見習って僕が単独で囚われた村人を救出しに行けばいいんだ!」

 

『──そう、「蛇の物語」という物語に影響を受けて単独潜入して人質救出をする。その発想に至ったのでした』

 

「蛇の物語」とは、蛇と渾名された男の戦いの歴史を書いた劇作だ。単独潜入でいくつもの作戦を成功し、破壊工作をし国を守る為に忠を尽くした男の話である。皇国でも今でも読まれる男の浪漫が詰まった絵巻物だ。

 

 それを参考にしてやるのは良いが、実際に行動に移すのはまた別である。最初は阿保の子かな? と観客一同は思ったものの、裏歌舞伎だから別にいいかと割り切るようになった。何より、蛇の男と違って親玉を退治しに行くのではなく人質救出である。故に、地に足のついた堅実な考えだと理解した。

 

 そして、人形が退場すると。出てきたのは主役である霊である。

 

「キャー! れいくーん!! ♡」

「忍者姿かっこいい──!! ♡」

 

 そう、霊は黒と紫で出来た服で登場したのだ。誰が見てもまごうことなき忍びである、先ほどの桃太郎とはまた違った色香があった。数刻前まで激しく交尾をしたはずなのに、ケロリとした表情をしている。

 

『忍び装束に身を包んだ彼は、蛇の男を見習って、見張りの周回や交代の時間などを見計らい。合間合間に侵入することに成功しました。そして、人質が捕らえられている牢屋へとたどり着いたのでした』

 

 交代の時間であったため、牢屋の前は無人であった。故に彼はここまでたどり着いたのである。牢屋には、囚われた数人の男がいた。無論、実態は男装した歌舞伎座の禿(かむろ)である。囚人の姿を確認した霊は、開錠用具を使って錠前を外し、彼らと向き合う。

 

 囚われた男の役をした少女はおずおずと尋ねる

 

「あ、貴方は……?」

「君たちを助けに来た、待たせたね。ここから出ようか」

 

『そう言って、助け出そうとしましたが、そうは問屋が卸しませんでした』

 

 狂言回しの台詞と共に登場したのは──

 

「おやおやぁ? 良い匂いがするから気になってきたら、鼠が紛れ込んでいるでヤンスねぇ?」

 

『そう、彼は妖魔というのを甘く見ていました。彼女らは一部は動物に近い能力を持つ者がいるので鼻が利くのです。故に、彼自身の発する匂いを嗅がれるのまで想定していませんでした。やって来たのは、異変に気付いた山賊の頭の娘でした』

 

 ──狸の半妖であり、その特徴的な下っ端の口癖は、頼の妹達の知るあの人物。

 

「姉上、あの人は……っ!?」

「ああ、まさかここで出てくるとはな……」

 

 驚く妹の声に、苦虫を嚙み潰したような顔で返答する姉。

 

 そう、彼女は鍛冶屋兼孤児院を経営してる伊予の娘である翠であった。

 

「な、何故……」

「何故って、そりゃぁお前さん男っスよね? そんだけ良い匂いしてたら、嗅いだらムラムラしてきたから気になって来たんすよ。いつも抱いてる男達とは違う良い匂いだからッスね、まさかこんなにも上等な存在とは思わなかったでヤンス♡」

 

 スンスンと鼻を鳴らす山賊頭の娘もとい翠。実際問題、霊もとい頼はあれから女に抱かれまくってるので淫乱度が上がってるのだ。はっきり言ってフェロモンが駄々洩れなのである。そういう理由で、バレて見つかりこうなったという展開だ。

 

 しかも、牢屋は一方通行であり逃げ場がない。何より、少年である霊よりデカイ彼女が道を塞いでいるので、余計に逃げる方法は無かった。

 

 匂いだけで彼の存在が上等なモノだと理解した山賊頭の娘は喜色満面といった表情だ、その反面、霊はどうやって逃げようかという算段をしている。それを見越した頭の娘はというと

 

「お前さん、アッシらが攫った村の男達を救いに来たでヤンスね? だったらそいつらは解放してやっていいッスよ? 但し、お前さんが代わりになってもらうでヤンス♡」

「……もし、断ったら?」

「断れる状況だと思ってるでヤンスか? 断ったらお前さんとその男達共々酷い事をするでヤンス。でも、お前さんだけならその男達は解放するしお前さんにも優しくするでヤンスよ♡」

 

『山賊頭の娘が提案したのは、囚われた村人と交代させることでした。その提案を本来ならば受け入れることなど出来ませんが──』

 

「……わかりました、その代わり彼らは解放してください。お願いします」

「おほっ♡ 話が早くて助かるでヤンス♡ じゃあ母ちゃんの下に連れていくでヤンスよ」

 

『──領民を守るのが上に立つ者の勤め、そう教えられた彼は自ら身体を張って囚われた村人を守ることを選んだのでした。自分一人で、数人の男の命が救われるのなら本望だと思って受け入れたのでした』

 

 狂言回しの言葉が終わると、霊は山賊頭の娘に両手を縛られて、山賊頭の下へと連れられて行った。その母親こそ──

 

「母ちゃん、鼠が人質を救出しに来たのを捕まえたでヤンス♡」

「あらあらまぁまぁ、これはなんて美少年なんでしょう。あの村人達よりもいい男だなんて、まるで飛んで火にいる夏の虫ねぇ? ♡」

 

 ──翠の母親である伊予であった。

 

『こうして、大名の息子である霊君は、囚われた村人達を助ける目的こそ果たしましたが、逆に自分が囚われることになりました。そして、これから彼女達に村人の代わりに抱かれることになります』

 

 

 

 

 

「ま、まさか頼兄さまはあの妖魔とこのまままぐわうのでござるか……?」

「どうやら……そのようだ……」

「と、止める方法は……?」

「あるわけがないです……」

「このまま見守るしかありませんね……」

「そ、そんな……」

 

 焔の問いかけに、波羅は苦々しく答える。更に止める方法は無いかと焔はいうが、双子の言葉に反論が出来ない。だがしかし──

 

「で、でもなんだか今までと違うイケナイ気持ちが湧いてくるでござるぅ……♡」

 

 一番幼くて性知識がまだ疎い焔は、知った人物が愛する兄を目の前で犯すという境遇(シチュエーション)に、先ほどの二幕とは違う興奮を覚え始め、陰部をいじり始めた。

 

 その焔の言葉に返さず、三姉妹も自身の陰部をいじり始める。

 

 目の前で好きな兄を犯され、それを止めることが出来ずに今までも興奮を覚えて自慰をしてたが、今回の演目は見知った人物だから猶の事別の興奮がやってきた。悔しい、なのに興奮を覚える。

 

 そんな自分自身に葛藤しながらも、妹達は目の前で兄がひん剝かれるのを見守るしかなかった。




すいません、アンケートで山賊討伐返り討ちってしましたが、ちょっと無理があったかなと思って少し変更しました。
あと、短く且つエロに入れなくて申し訳ございません。その代わり、やりたかった伊予と翠による親子丼書くのでどうか平にお許しください。

ちょっと体調が宜しくなかったので短いです、次は頑張ってエロ書くのでどうかお付き合いの程お願いします。

感想返信も遅れますがなるたけします
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