※この作品はR-18です。

和風凌辱エロゲーの主人公兼ヒロインの兄に転生したんですが何か違う   作:ビシオ

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R-18日間週間月間一位になってて椅子から転げ落ちました、まことにありがとうございます。初めての小説かつエロなんで受け入れられるかなと心配でしたが、皆様からの暖かい評価に恐縮しきりです。
誤字報告真にありがとうございます。目を通して気づかされて、己の未熟さに恥じ入るばかりです。
そして、誤字を見つけるほどに読んでくださってるという事実に感動を禁じえません。初めての小説に評価と感想もたくさんもらって嬉しい限りです。これからもよろしくお願いします。今後とも、感想評価と応援よろしくお願いします


ワイ艦これ提督、イベント始まってやったーと思うも先行勢の阿鼻叫喚を聞いて震えが止まらない。故に様子見に徹する


七話 病弱だけどめっちゃ強いっていいよね♡

「叔父上、目録が出来ました」

「うん、確認しようか」

 

 数日後、書類仕事を終え都への上洛のための献上品を認めた目録を、目の前の叔父に提出し頭を下げる。穏やかな顔をして眼鏡をかけた、髪の毛を短く刈り上げたその姿は現代社会の中間管理職のように見える。頭がハゲたら見事にそうなってしまうかもしれない。だが、細いような体付きをしているが、服の下は鋼鉄の筋肉でできており、あらゆる武器を使った戦闘では領内で一、二を争う武人。

 叔父の名前は綾絶左門実光(あやたちさもんさねみつ)、僕の父で当主である綾絶右門実吉(あやたちうもんさねよし)の弟だ。嫌味を言う親戚一同の中でも、数少ない嫌味を言わない人なので僕の精神的にもありがたい人だ。

 

 そして、僕と波羅の武術の師でもある。

 尤も、僕はまだまだ未熟だから学んでいる最中だが、波羅はもう匹敵するほどの強さを持ったため、彼女は叔父から教わることはもうない。といっても組手は続けているが。

 後は、兄を陰から常に支えており、兄が病に倒れ息子である僕を代行として任命してもそれに文句一つ言わずに支えてくれている。

 父が病に倒れた時、序列からして信頼できる弟である叔父が当主になるものだと一族全員思ってたし、僕もそう思ってた。しかし、結果は僕が代行だと、父が万座の席でもそう宣言したのだ。これには僕だけでなく一族全員が驚いたが、僕はその後の着任の挨拶で当主は成長したら妹に譲ると宣言したため動揺は収まった。

 

 代行着任の挨拶の後、寝たきりの父が僕と叔父を呼んで、まず父が僕に謝罪と感謝を述べてくれた。僕に代行をさせるということと、僕の口から当主は波羅に譲るという言質。お前には苦労を掛けると言ったが僕は気にしていないと父に返した。僕からすれば、ゲームの展開的には彼女が当主になるんだし、優秀な彼女がなったほうがやりやすいだろ。という考えで深く考えてなかったがそれでも父は感動したらしい。

 

 そして、父が僕を選んだことを説明してくれた。叔父の周囲の連中に怪しい動きをしている人が何人かいること、ここで叔父を代行とするとお家騒動の危険性が高まること、そして何より叔父自身がやる気が毛頭ないと自分から言って僕を選ぶようにと進言したことで僕が選ばれた。

 

 兄としては、今まで支えてくれていた弟を選びたいが、情報として挙がっていた怪しい動きをしている連中がどうも信用できず、涙を呑んで選ぶことが出来ないと言った。しかし当の叔父は、自分は男として女を支えず戦うことを選び娘のためにあくせく金を稼ぐことしか考えていない愚か者。そして、自分自身が器じゃないということを理解していることを正直に話した。何より、娘のことを第一に考えているので当主は無理だとも。なので元から息子を、僕を支えるということも表明した。

 

 蟠りが起きないように僕と叔父を呼んで説明した父は、涙を流しながら感謝し謝罪した。その時、すでに体調が良くなかったのでそのまま寝させて解散となったが、父の寝室から離れるとき、本当に僕でいいのかと叔父に聞いたが。

 

「私は先ほども言ったが、娘のことを第一に考えている。そんな私は、武器を振るうことが出来ても周りを導くことは出来ないよ」

「それに、お前は当主代行であると同時に、綾絶家の男なのだ。その価値は周囲からしても高いものとなるし、お前が妖魔に襲われても抵抗できるよう力をつけさせるのが先達として、叔父としての仕事さ」

「何より、お前は万座の席で波羅に譲ると言った、あれに感動したのさ」

 

 代行をお前がそのまま維持してなし崩しに当主になっても私はかまわなかった。だがしかし、自分より優秀な妹に譲るという決断は誰にもできることではない、とまで言って僕が譲る宣言を褒めてくれたのだ。

 

 だが、僕からすればゲームの展開もあるが、実際妹のほうが優秀なのである。故に、当主の座というのに微塵も興味がないので譲っただけだ。本心を隠してそう言って謙遜したのだが

 

「そういう割り切りを出来るところに感動したのさ。お前と波羅とでは確かに彼女が優秀だし、そこから嫉妬してお前が彼女を排除することも考えたよ、だが私はそれでも別にかまわなかった」

 

 自分より優秀な人間を排除するなんてのは誰だってやることだからな、とまで言ってのけた。

 僕は、彼女が優秀だからって排除することは微塵も考えてないですよと弁明したのだが、

 

「私は敬愛する兄者の手助けをすれば、そしてこの家を維持出来ればそれでいい。だから、お前が彼女を排除するのなら手助けしたつもりだよ。お前が当主としての仕事をしてくれるならね」

 

 そうはっきりと言ったときには恐怖を感じたほどだ。二の句が継げぬ状態の僕に

 

「だが、お前はそうしなかった。それどころか、女性の立場を守る行動に出た、そこに男を見たから手伝うのさ」

 

 当主という肩書の維持のための粛清なんてのはどこも起きる、特に権力を持った者が目障りな連中を排除するなんてのは歴史上でもよくあることだと叔父が教えてくれた。だが、僕はそれをせず優秀だからと排除せず持ち上げて当主に据えるという見たことがない行動に惚れたと、そう言ってくれた。

 

 そう褒めてくれるのはありがたいが、単に僕は彼女が当主の方がゲーム展開から対応できるし何より面倒なことしたくないから

 

「褒めてくださるのはありがたいですが、僕からしたら当主は貧乏籤なんで遠慮しますよ。だから波羅に譲るんです」

 

 そう説明すると、キョトンとした顔をした後爆笑した。一頻り笑った後、僕を支えてくれると改めて宣言してくれたのだ。

 

 叔父には感謝しかない。事実、僕がこうして代行できるのも、叔父が手伝ってくれているおかげだ。そして、妹の波羅にも武術の先達として鍛えてくれている。尤も彼女はあのチュートリアルもどきの一件から真面目に訓練して叔父に匹敵するほどになってしまったが。

 

 そして、こうして都への献上品目録などを渡して意見を伺っている。

 

「叔父上、私が作った清酒はこれほど持っていきますが、構いませんね?」

「構わんよ、在庫も十分あるし、何よりお前が作ったものだからな、好きなだけ持っていきなさい」

 

 清酒は僕がこの世界で作ったものだ。確かにごり酒に灰入れるんだっけ? と、うろ覚えな知識で何度も何度も試行錯誤を繰り返してようやく出来上がった代物で、今では重要な交易品の一つにまでなっている。

 

 といっても、転生小説みたいに百科事典のごとく完璧に覚えてるわけでもない上に聞きかじり知識のガバガバっぷりもあったので非常に苦労した。何分素人だったし、どれほど入れればいいかもさっぱりだったので、たくさんの壺ににごり酒を入れて、それを並べて順番に少しずつ灰の量を増やしていって入れていったりと、試行錯誤をしてどうにか出来上がったのだ。最初に結構な出費をしたが今では十分どころかそれ以上に元が取れており、普段嫌味を言う親戚一同すらこれには大絶賛をしているのだ、現金なものである。だが、これを作ったおかげで、自作の調味料やら何やらが出来るようになったし、交易品も高価なものを買えるようになったりした。領内の財政にもかなり貢献しており、事務方からも礼を言われるほどだ。金は天下の回り物とはよく言ったものである。

 

 叔父から聞いた話では、都でも結構な話題となっているとのこと。故に、献上品として、そして僕の目的のために多めに持っていくことにしている。都は様々な物と人が集まる、ゲームでのイベントキャラなども当然いるので、どうにかして顔をつなぎたい。他にも、持っていく牛車や連れていく下人下女達、挨拶回りの順番等々、考えなければいけないことがたくさんある。だが、どうにかして乗り越えなければならない、妹達のためにも。

 

「後は私が関係各所に話を通しておこう」

「ありがとうございます」

「代わりと言ってはなんだが、すまないが娘と話してくれないか?」

「ええ、喜んで。私の妻ですので、蔑ろにしませんよ」

「すまないね」

「いえいえ、叔父上には世話になっておりますからこのくらいお安い御用です」

 

 そう言って、僕は頭を下げて部屋を退出し、目的地へと向かう。

 

 

 

 

 

 目的地の部屋の前に行き、声をかける。

 

桃代(ももよ)姉さん、頼です。入ってよろしいでしょうか?」

「あら、頼君ね、いらっしゃい」

 

 許可を貰ったので襖を開けて中に入る。そこには、桃色のふんわりとした髪を伸ばした女性が、布団から半身を起こしていた。背もたれには木で出来た座椅子を置いているおかげでゆったりと背を預けている。手には、手編みで作ったであろう長い襟巻があった。

 

 彼女の名前は綾絶桃代。僕の叔父の綾絶左門の一人娘で、僕より年上の二十歳である。

 

 顔立ちはエロゲー故に美人だ。波羅が可愛いキリッ系、由羅と沙羅が可愛い系だとするならば、彼女はゆるふわ系と言ったところで、長いまつ毛のたれ目からこちらを覗く瞳は慈愛に満ち溢れている。ふわふわのピンク髪も現実だとあり得ないがエロゲー故に納得せざるを得ない。そのふわふわさは触ったら綿毛のような柔らかさを約束してくれるだろう。そして、年上の女性の包容力を雰囲気からでも感じる。

 

 何より、母性の象徴たる胸が、波羅を超えてデカぁぁぁぁい!! 説明不要ッッッ!! である。しかし、ゲーム内でも上位に食い込む巨乳キャラなのにエロシーンが敗北レイプしかなく、他は温泉入浴などの裸シーンしかない。だというのに、キャラクター人気投票では上から数えた方が早いくらいに高い。尤も、エロゲーはエロシーンがいいなら人気が高いのは理由だが、エロシーンが非常に少ない彼女はエロ以外の理由が人気の高さである。

 

 

 ここで、左門と桃代の説明をしようと思う。

 

 先ほど、左門は僕らの武術の師と言ったが、最初からそうだったわけではなかった。彼は兄と同じように後方から支援する術者だった、しかしそちらの才能があまりよろしくなかったので大した活躍はせず、専ら兄を陰から支えるようにした。経理などをし始めたのも、兄を支えるためだった。その後結婚し、娘である桃代が生まれた。だが妻は不治の病に倒れて、その状態から出産したため出産と同時に亡くなった。娘はその影響で母の治らない病を受け継ぎ苦しむこととなった。

 

 桃代は見てわかるように、幼いころから病に侵されてこのような寝たきり生活を送っている。父である綾絶左門は、妻が残した忘れ形見である彼女を救おうと四方八方に手を出していた。だが、彼女の病は簡単に治るものではなく、良くて症状を抑えることが出来るだけだ。そのための薬はあるにはあるが非常に高価であり、綾絶左門は色々と財を切り崩して延命させたが焼け石に水だった。俸禄だけでは足りないので、金を稼ぐために妖魔退治をし始めた。最初は、兄と同じように術を使ったが大した活躍が出来ずに妖魔に襲われ死にかかった。だがその時、護身用に持っていた刀を振るうと、術で倒せなかった妖魔をあっさり倒せたのだ。死の間際に振るったその力が、自分に武術の才があったと確信することになり、そちらの修行をしたところメキメキと成長していった。

 

 遅咲きではあったが才能は揺るぎない事実であったため、そこからはひたすら武器を振るって妖魔退治をしまくっていった。遂には凶妖すらもその武で屠ったため、都にも覚え目出度くなり、さらには剣聖と呼ばれる人の弟子入りを許された。

 

 後は、妖魔退治を頑張ったものの彼の体は一つしかなく働き過ぎて体を壊し、そこを妖魔に襲われて殉職した。というのが叔父上の設定だった。

 なので、叔父上は本来このままならば原作開始後の数年以内に殉職するようにフラグが立っている。そのフラグをへし折るには、娘のための治療費を稼がなければならないのだが、これがべらぼうに金がかかるのだ。はっきり言って、序盤の領地経営は慢性的な金欠のため、薬代をだしてたら出費の三分の一が消えるほどに高価な薬を買わなければならないので、下手すると財政破綻となりゲームオーバーになる。終盤なら余裕だが、彼女の病は最初の内に薬を買っておかないと重篤状態になってしまい、絶対に治らなくなってしまうのである。彼女を救う方法は、最初辺りから薬を買って、病気の進行状況を一定ラインを超えないようにした状態で、病を治す手段を用いれば完治する。という風になっているのだ。

 

 ここで面白いのが二人の設定だ。叔父上は剣聖の弟子になるほどに武力は頼りがいがあるので、生かしておくようにすると今後のゲームプレイが非常に楽になるのである。じゃあ、娘である彼女を生かす理由は? と聞くと出てくる答えが、武という一点においては父を超え剣聖に匹敵するから、という答えが出てくるのだ。

 

 大体の創作世界では、親から子へ継がれる才能というのは基本的にあるし、平民凡人とは比べ物にならないから貴族や名家という存在が生まれる。僕の妹達が優秀なように、代を重ねるとどんどん強くなっていく。まぁ、僕みたいな例外はいるが基本的には才能が有ると考えてよい。

 

 で、父である左門が武の達人の才能が発覚したように彼女も才能がある。それもゲーム中トップクラスというパラメータ設定がされているのだ。場合によっては、隠しボスワンパンできるほど最強にまで育てた波羅ですら、下手すると負けると言う位の隠しボスを超えたさらなる隠しボス扱いとなってる。

 

 実は、最初辺りで彼女とやり取りをするとその片鱗を見れるのだ。彼女に挨拶をして色々イベントを進めると、病で寝たきりの彼女を慰めるために庭で演舞や訓練をして欲しいと叔父から頼まれやってみる。すると、彼女が主人公の動きに刀の振り方や足捌きなどにアレコレ指摘するのである。その指摘も至極全うなもので、横で聞いてる叔父も君が受け入れるなら受け入れてみるといいと言って選択肢が現れるのだ。ここで、とりあえず言われた通り修正するプレイヤーと、寝たきりのふんわり病弱美女の指摘なんて役に立たないだろと選ばなかったプレイヤーとに別れ、前者の場合訓練時の上昇ステータスにボーナスがついて多くのプレイヤーが驚いたものだ。何故、病弱な彼女は正しい指摘をできるのかと。

 

 その後、薬代を出して体調が持ち直したときに、桃代と武術稽古をやるという選択肢が出て、多くのプレイヤーが頭に? を浮かべてとりあえずやってみようと選択肢を選び、ボッコボコにされた。というのはよくあるパターンだ。

 

 普段寝たきりでこういった訓練のくの字もしたことがないのに、あらゆる武器を持たせるだけで強い技を繰り出せる。その繰り出す行動も「お前絶対病弱じゃねえだろ!!」と多くのプレイヤーがマジ突っ込みするくらい飛んだり跳ねたりし、最大級の技だと剣聖が扱うような、一振りで大地を切り裂き山をも割る奥義────の劣化版を使うのだが、これを使った後血反吐をはいてダウンするのでここで強制的に訓練終了となるのだ。このイベントを見て多くのプレイヤーが、病弱状態でこれなら健康状態ならどうなるんだ…………? と恐怖したものだ。

 

 本人曰く、父が武の才能を開花させた後、欠かさず庭で修練をしてたのを見てたら出来ると思った。だからやってみた、と。プレイヤー達は、んなアホなー!! と突っ込みを入れるも、彼女の体調が持ち直す頃は主人公も鍛えてそこそこの力を持っているようになってるので、その状態で挑んだらボコボコにされたので納得するしかなかった。

 

 しかし、先ほど説明したように非常に病弱というのが足を引っ張っている。仲間に迎えると戦闘に出せるっちゃ出せるが出した後のペナルティが結構キツく、一週間は寝込んで使えなくなるくらいが最も軽く、次で一か月、半年、最悪一年は病がぶり返して戦線離脱という状態が起きる。だがしかし、ここぞという時に使うと滅法強い。下手すると碌に育ててないのに凶妖をあっさり撃破などしたりする。使い道を誤らなければかなりの切り札となる。

 

 一方、切り札となるのはいいが、その分死にやすいキャラであり、それが欠点且つ地雷となっている。

 

 具体的に言うと、父と娘両方揃えていると安心だが、娘が死ぬと左門は生きる希望を失い戦線離脱する。

 これだけならまだいい方だ。娘が死ぬときに、どういう状況で死ぬのかというフラグまで開発者は用意しているのだ。

 仲間に迎えた後、ほとんど動かさず戦闘にも一定以上出さずに病死すると父は離脱。これが基本的な左門離脱フラグだ。主人公=プレイヤーに対する恨みも吐かずひっそりと離脱する。

 次に、戦闘に出し過ぎた状態で戦線離脱しそのまま治らず病死すると、主人公=プレイヤーに対する恨みを吐きながらこっちに敵対してくる。剣聖の弟子とまで言われた人が敵になるのは恐怖でしかない、本当に強い。だが、この敵対は所謂反乱扱いなのでまだいい方だ。 

 

 最悪なのは、戦闘中に病が発症し妖魔に負けることだ。強いからって戦闘に出しまくると、病気ラインがどんどん下がって、戦闘中に発症しやすくなってしまう。そして敗北すると、通常のキャラなら孕み袋ルートになるが、病弱なため犯されてすぐに死ぬ。それを知った左門は、そういう風にこき使った主人公=プレイヤーが悪いとみなし、なんと妖魔側に寝返ってしまうのだ。

 しかも、彼は娘の復活のために妖魔に全てを捧げる契約までした挙句、娘である桃代は復活すると病が無くなった完全なる体となって親子そろって主人公陣営に襲い掛かってくる。二人とも、主人公に対しての恨みを込めて襲い掛かってくるのだから非常に恐ろしい。絶望的な負けフラグとまで言われているほどだ。

 

 彼女の、エロシーンが敗北レイプしかないので多くのプレイヤーが

 

「桃代姉ちゃんの巨乳をじっくり堪能してやるぜグヘヘ」

「妖魔の孕み袋になって、たくさん出産させて強い妖魔出させてそれを鍛えたこちらが討伐する。すると、高い経験値と報酬がもらえるという便利ループの完成よ」

「拙者、最強キャラがBUZAMAに妖魔に敗北レイプされるの大好き侍。義によってわざと敗北させるでござる」

 

 とまあこんな感じで、他のネームドキャラと同じようなことが起きるだろ。と思ってやってみたら、孕み袋にならずさっさと死亡し、まさかの叔父が寝返りからの桃代姉ちゃん復活そして敵対という、凶妖百鬼夜行すら可愛く思える地獄が発生したので、スタッフは鬼か! ここまで考えてるとはやはりスタッフの腹黒さは侮れぬ。といった評価が噴出した。

 

 だが、それでもやりようによっては勝てるルートや方法まで用意しているのがニクいというのが専らの評価である。この敵対した二人を倒すとトップレベルの激レアアイテムが入手出来たりするので、それ目当てで地獄に突き進むプレイヤーがいるほどだ。

 

 なお、彼女の復活フラグは薬代を用意して父である左門を死なせないようにすることが条件だ。それを利用して、なんとRTA走者が厄介な凶妖に桃代をブチ当てて大幅タイム短縮させるという鬼畜技を編み出した。

 

 まず、薬代を用意せずにフラグ通りにわざと左門を殉職させた後、薬をそこそこ購入して絶対に完治しないがまだ生きてるレベルまで維持する。そして、適当に育てて対処が面倒な凶妖にブチ当てそのまま病死させる。こうすると、左門の手により復活することなく、孕み袋として妖魔を出産することなく使い捨て出来るという方法を編み出したRTA走者がいた。能力が高いキャラが妖魔を出産すると、能力の高い妖魔が出て対処が厄介なのだが、桃代は病弱でそれが起きないのでそれを逆手に取ったという方法である。

 

 画期的な短縮だが方法があまりにも想定外な外道だった故に、そのRTA走者に対して

 

「ゆるふわピンク髪の優しくて強くて病弱で可哀想な桃代ねーちゃんを使い捨てる外道」

「いともたやすく行われるえげつない行為」

「吐き気を催す邪悪」

「倫理観ゆるキャラ」

「救いはないんですかという問いに対する完璧な回答」

「RTAに魂を売った結果生まれたナニカ」

 

 と、からかい混じりの罵倒が飛び交った。開発スタッフからも

 

「なんと…………なんと素晴らしい」

 

 と、スタッフが想定してなかったようで、そこから褒められたほどだから、その鬼畜っぷりは推して知るべし。

 

 一方で、RTAタイムを大幅に縮めたのは揺るぎない事実なのでそちらの評価は高い。それに、RTAならばタイムを縮めるのが大前提故に上の罵倒も半ば冗談のようなものだ。今ではそのプレイヤーがその外道方法を使わずにやや劣るくらいにまで縮めたチャートを作り上げたので。

 

「外道と言われたので、そういわれないようなルートを構築しました。ですが間違いなく外道方法のルートの方がタイムが縮みます。悪魔に魂を売るかどうかの決断は貴方に任せます」

 

 と締めくくり、RTAに挑戦するプレイヤーの多くを悩ませた。

 

 ───話が逸れた。

 要は、左門と桃代はかなり役に立つ存在ということだ。だが、それを活躍させるためには非常に金がかかる。故に、僕は転生小説でよくある知識チートで清酒などの交易品を作って金を作り出した。それを使っていとこにあたる彼女の薬代を出したので、叔父からは非常に感謝され協力するということになっている。こちらとしても、僕が当主を譲った後の波羅の手助けになってくれるのならという打算込みでやっているのでお互いwin-winである。彼女の背もたれに使っている木座椅子も、木工職人にあれこれ注文し、無理を言ったので交易品の清酒を振舞ったりして作ってもらったところ、飛ぶように売れた。もっとも、清酒もそうだがこういった奴はほとんどがうろ覚えなので、再現するのに結構な金と時間がかかった。しかし十分ペイ出来たのでよしとする。

 

 そして、僕がいとこにあたる彼女を嫁と言ったのは、叔父から土下座をされて頼まれたのだ。

 

 治る見込みのない病に侵された彼女は、子を産むのが難しい。産んだとしても、彼女が母親から遺伝したようにその子に病が遺伝する恐れがある。故に、子を作ってはならぬと一族の会議で決まったのだ。

 

 だが、子を作ってはいけないが結婚してはならぬとは決めてない。しかし、彼女を妻とする人は誰もいない。妾にして抱いて肉欲を晴らそうとしても、本人が病弱なので死ぬ恐れがあるのでそれもできない。無理やり抱いて死んだなら、それこそ叔父の怒りを買うことになる。何より、二十はこの時代だと立派な嫁き遅れと見做される。故に、叔父は僕に妾でいいから嫁に貰ってくれと土下座された。

 

 僕としても、今後のことを考えると、左門と桃代は武力として頼りになるので恩を売って損はないから了承した。彼女が美人で病弱で可哀想だから救済したい、というのも理由であるけども。それに、治る見込みがない病と書いたが、それはその世界に住む人間の知識であって、ゲーム上の設定だと治るっちゃ治るのだ。ただ非常に難しく面倒なだけだが、方法はしっかりと複数用意されてある。その複数の中には、神代の薬師と呼ばれた人の協力を貰う、土地神を殺しその力を使う、高難易度の術を使って治すetc,etc,とあり、もしくは先ほど挙げたような妖魔にするというのも一つの手段だ。

 

 なので、打算込々で協力し、叔父の頼みを聞いたが流石に前世の感覚もあり

 

「叔父上の頼みであれば、これからもお世話になるので断ることはしません。ですが、桃代姉さんの意思を無視して決めるのもよろしくないでしょう。ましてや妾ということを姉さんが了承するかわかりませんし、正妻でも構いませんよ」

 

 と言って返事を待った。すると、翌日彼女共々土下座されて妾でいいからとお願いされたのだ。これには面食らったが、本人がいいならいいかなと思って、式は上げないが公然の秘密のようなもので僕の妾と一族に周知された。当然、彼女のことを欲しがる一族も他家もいないので反対者は誰一人いなかった。ちなみに、正妻には出来ないので妾という立場だが、前世の感覚からしたら初めてのお嫁さんなので、非常にドギマギしている。独身で死んだ故に、こんな美人な人をお嫁さんに出来るなんて、と初心に喜んでいるのもあった。

 

 何より、彼女には僕がこの世界に生まれてからずっと可愛がってもらっている。

 もっとも、彼女は寝たきりなので僕が叔父から呼ばれて一緒に遊んだりしていた。僕が妹達と貝合わせやかるたなどでいい勝負できるようになったのも、彼女から教わったからである。そんな彼女も、僕が交易品を作って莫大な利益を生み出し薬代を用意してからは原作より体調が良くなっており、たまに僕と波羅の訓練相手をしてくれるほど動けるようになった。

 

 波羅は初めて対峙した時、寝たきりの病人に何ができるのかと見下していたが。五合の打ち合いで敗北した。ちなみに僕は一合である、やだこのお兄ちゃんザコすぎ……? 言い訳するなら、条件付きなら最大三合は持つ。もっとも、それはゲームプレイで見た剣聖様の技を使うので、それの弾きタイミングを覚えているからというのが理由だが。

 それからというもの、波羅はこの屈辱を忘れず体調がいい時に勝負を挑み、今では十五合まで持つようになった。僕としても、波羅を強化するために必要だと思ったので、それが発揮されてるようで何よりだ。

 

 

「姉さん、息災ですか」

「ええ、貴方が薬代を払ってくれるおかげでね、いつもありがとう」

「いえいえ、お安い御用ですよ」

 

 本心である。金を用意するだけで武力で有用なユニット手に入るんなら安いもんだ、とはRTA走者のセリフだがこれは多くのプレイヤーの声を代弁しているだろう。事実、本当に強くて最後まで使えるキャラでもあるので、こうやって支援しても損ではない。後は、前世は独身だった故に初めてのお嫁さんだから守らないといけない、という安い男のプライドがある。

 何より、大人の女性としての包容力が高いのだ。それにとても美人だというのも重要である。

 

 その美貌もプレイヤーランキングで上位に食い込むことからも納得だ、エロゲーだからできる表現かふんわりとした桃色髪に、柔らかなたれ目、ぷっくりとした唇等々とてもエッチである。一つだけ気になる点と言えば。

 

「今日はね、貴方の為に襟巻を作ったのよ」

「本当ですか?」

「ええ、首に巻くからこっちにいらっしゃい」

 

 そう言われて、正座のままずるずると近づき、真横に座って彼女を()()()()

 

 賢明な読者諸君ならお気づきであろうが、彼女は大きい。今はこうして布団から半身を起こしているが、目測だが身長が2m近くあるので、僕が正座の状態でも少し見上げてしまうのだ。桃代姉さんは、叔父上に挨拶とかするときに立ち寄ったりしてビジュアルを確認したことがあるが、その時からなんか…………大きすぎない? と思った。いや、ゲーム中でも上位に食い込む巨乳の持ち主で身長も主人公の波羅より高めだったが、どうもゲームより一回り二回りはでかい気がする。身長も胸も尻も何もかも。波羅よりも大きいし、何よりその寝間着の上からわかるくらいの巨大なメロンの天辺にポチッとした大きな膨らみがあるほど色々デカイ。こうして近づいているだけでも、大人の色気がすさまじいし、いい匂いが布団から一緒に出ているためクラクラする。必死に勃起をしないよう霊力を集中させ、ゆっくりと彼女に近づいた。

 

 彼女の傍にやってくると、手に持った襟巻を僕の首に巻いてくれる。

 

「もうちょっと近づいて、前かがみになってくれない? じゃないと巻きづらいわ」

「いや、それは」

「いいからいいから」

 

 ムギュ、と体に押し付けられる。巨大なおっぱいの横の部分に顔が埋まり、目の前が真っ白になる。妹の押し付けた胸とはまた違った、柔らかい感触。このままずっといたいと思わせるほどの暖かさを持っており、鼻腔から姉さんのいい香りが入ってきて僕の愚息が限界状態になるも必死に押さえつける。慌てて離れようとしても、大きな体の彼女のどこかを触ってしまって余計にわちゃわちゃしてしまう。

 

「んもう、暴れちゃだめよ」

 

 ムギュ~と、もっと密着するように押し付けられ、顔は完全に横乳に埋まり、形がへしゃげる。物凄いいい匂いと、びっくりするくらいの柔らかい感触で一周回って落ち着いてきた。落ち着いてきたら、マフラー巻くだけなのにこんなに密着する必要あったっけ? と疑問に思い始めた。そう思い始めたと同時に声がかかり、彼女の体から慌てて離れる。

 

「はい、巻いたわよ」

 

 藍色の襟巻に、幾何学模様が入っていて中々にイカすと感想が浮かんだ。部屋の中にいた家人が用意した鏡を見て、

 

「とてもいいですね、姉さんありがとうございます」

「気に入ってくれてよかったわ、最近のお仕事はどう?」

「はい、叔父上が手助けしてくれるおかげで助かってます」

「ならよかったわ、波羅ちゃんが当主になるまでの間、大変だろうけど頑張ってね」

「はい、お気遣いいただきありがとうございます」

「うふふ、ねえ、両手を上げてくれない?」

「え? は、はぁ」

 

 言われた通り万歳の格好をする、すると、姉さんは脇の下に手を入れてヒョイと僕を持ち上げた。そして、そのまま半身を起こしている彼女の体の上に持っていき、僕の体を抱きしめた。ちょうど、彼女の体に馬乗りに跨り、頭は彼女の爆乳の谷間に完全に埋まる。

 あまりにもあっさり且つ素早い動きに理解が追い付かないが、武の達人であるため合気道や柔術といったことを本能で使えると設定資料集にあった。なので、通常なら持ち上げるだけなら足がぷらーんとなるが、僕を持ち上げる一瞬で馬乗り状態にまで持ち込む腕の良さに驚くしかない。

 

 というか、思いっきりおっぱいに埋まって恥ずかしいので

 

「ね、姉さん?! お、おやめください!」

 

 と抗議の声を上げるも。

 

「私とあなたは夫婦なんだから、恥ずかしがる必要はないのよ、ほら」

 

 そう言って、殊更に強く抱きしめてくる。武の達人だからか、押さえつけるだけなのに全く身動きが取れない。あの病弱な細腕だが、合気道と柔術の応用で、こうやってがっちりホールドしているのだろう。

 

 彼女の巨大な体に抱きしめられると、まるで赤ん坊のようになってしまう感覚となる。おっぱいの柔らかさもそうだが、温かく淫猥な空気を吸ってボーっとなる。そして、女性の体に乗っている状態が背徳感を感じ股座がいきり立つ。自分の尻や足に女性の柔らかさを感じ、彼女が強く抱きしめてくれるのもあって、考えが緩んで全身を使って彼女の体に抱き着き返した。

 

 姉さんの巨大なおっぱいに自分から頭を押し付けゆっくりと動かす。飽きない柔らかさを頭全体で感じ、頭を動かして感触をもっと味わうようにしてしまう。背中に回していた手も、欲に負けておっぱいに手を回してしまった。そこから、全身を預けて両手を添えたおっぱいを自分の頭に押し付けるようにしてしまう。明らかに自分本位の行動だが、姉さんは嫌がる素振りを見せず

 

「うふふ、いい子♡いい子♡」

 

 と頭を撫でて肯定してくれた。自分の行動を肯定してくれることに、さらに頭が溶けていく。そして、頭が溶けていってしまったせいで、勃起しないように下半身に霊力を集中していたのが途切れてしまい、思いっきり勃起してしまった。




驚愕:なんと主人公結婚していた、ただし相手は子を産めないしエッチもできない模様

桃代ねーちゃんの話を書いてたら色々筆が乗ったらここまで伸びてしまって、長すぎてクドくないかなぁと不安です。ネットで調べたら半分以下の3000字以上5000字以下くらいで連載がちょうどいいと言われてますし、どっちがいいのやらと悩みながらも頑張って書こうと思います。

もうストックなくてごめんなさい。次からはマイペースに更新していきたいと思います。皆さんが人外に逆レイプされるシーンを待ってるように、僕も書きたいと思ってるんで頑張ります!

さて、今回もALL甲目指すか……
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