「奈緒ちゃん、起きて」
朝、身支度を整えつつ未だ布団の中にいる奈緒ちゃんへ声をかける
『ん〜...』
気だるそうな声が布団越しに聞こえる
「そろそろ準備しないと間に合わないよ」
『んん〜〜』
布団から手が2本出てきたかと思ったら、空中で何かを探すようにひらひら動いた
これは、起こしてって事なのか...?と思い
「しょうがないな〜」
と手を握った
こういう所はまだまだ子供っぽくて可愛らしいな、と思った
両手を引っ張ろうとした瞬間、逆に腕ごと体がベッドへと引き込まれた
「わっ!」
そのまま奈緒ちゃんの上へ倒れ込んでしまう
『あと5分...』
ギューっと私を抱きしめながら、そう呟いたかと思うとまた寝息をたて始める
「遅れるから!もう起きて!!」
朝から多少バタバタしたものの現場には間に合った
温泉に入りながら効能をリポートする奈緒ちゃんを眺め、ふと頭の中で昨日の事を思い出す
キス...気持ちよかったな...キスだけであんなに興奮すると思わなかった
今こんなにも無邪気な顔で温泉に浸かっている彼女は、本当に昨日私を蕩けさせるキスをしてきた人と同一人物なのか、と疑問に思ってしまう
『はー今日はええ温泉沢山入れてめっちゃ幸せやった〜』
「ふふ、癒された?リポートもいい感じだったよ」
夜、浴衣に着替えソファーにゴロンと横になる奈緒ちゃんの隣へ腰掛ける
『...』スッ…
奈緒ちゃんの体が少し起き上がったかと思うと、頭が膝の上に乗せられる
「甘えたい気分?」
『ん〜』
その行動が愛らしくなって頭を撫でる
『...なんや、この時間が永遠に続けばええのになーって思います』
幸せすぎて、と微笑みかける奈緒ちゃん
素直で可愛いなと思った
「なんか、このまま寝ちゃいそうだね」
頭を撫でながら話しかける
『それもええかもしれないですね』
「でも、明日もお仕事あるでしょ?ちゃんとベッドに行った方が...」
『そうや、明日は食べ歩きなんで、お腹減らさな』
ムクリと体を起こすと、今度は膝の上に乗られる
ちゅっ
「んっ」
どういう理屈?と尋ねる前に首筋へキスをされる
そのまま流れるように浴衣の上からブラのホックを外される
鎖骨から肩にかけてを撫でられる
「...っ!」
ピクッと体が動く
腕、脇腹と奈緒ちゃんの手がゆっくり動く
「直接触らないの...?」
もどかしい感触に聞いてみる
『止まらんくなったら困るんで、今日は浴衣越しで』
「わ、かった」
昨日の事もあり、強い刺激を求めていた体がモヤモヤする
布1枚挟まるだけで奈緒ちゃんの手の温かさが伝わりにくくなるんだ...と思った
『プロデューサーさん、集中してます?』
「ひぁッ!」
耳元で急に囁かれて驚く
『ちゃんと私の指の動き、感じて...』
耳を触られながら声をかけられる
指の動き……
手が胸へ伸びる
「あっ!」
布越しに触られる突起に声が出る
「はっ、んッ」
今までと違う刺激に体が跳ねる
『これ、ええ?』
「...あっ、気持ちいい...っ」
「んっ、もっと...」
奈緒ちゃんと目を合わせる
ふっ、と笑われ
『えっち』
と耳元で冷たく呟かれた
耳をじっくり舐められ、指は反対に早く動かされる
昨日から焦らされていた体はその刺激だけで絶頂へと向かおうとしていた
「はぁっ!...んっ、あっ」
耳からはグチュグチュと音が聞こえ、胸は突起が布に擦れる度に腰が動くのがわかる
「あ...ッ、奈緒ちゃん、もっ...限界っ」
『...ッ!』
パッと唇と手が離される
『…すんません、眠なってもうた』
「え……」
こんなの生殺しじゃん...と若干涙目になりながら恨めしく奈緒ちゃんを見る
『続きは明日な』
ちゅっと軽くキスをされ、頭を撫でられる
もう少しでイけそうだったのに...身体、辛い……
『プロデューサーさん、寝ないんですか?』
先にベッドへと歩みを進める彼女が声をかける
「トイレ行ってから寝るね」
『あっ...プロデューサーさん!
ひ、1人でしないでくださいね...!?』
袖を摘まれ、昨日と打って変わって心配そうな顔で見られる
「ぜ、善処します...」
昨日と違うのは私も同じみたいだ