2人でタクシーに乗り込み、奈緒ちゃんの家へ向かう最中にある提案をしてみた
「お兄さん遠征から帰ってくるのはいつ頃なの?」
『一昨日行ったばかりなんで、2週間くらいは居ないと思います』
「じゃあさ、その期間私のお家にお泊まりしに来ない?」
寂しいのなら誰かと一緒にいた方が心安らぐだろうと考えての発言だったけれど安易すぎたかな…
『ええんですか!?』
二つ返事な反応を見るとそんな事もなかったみたいだ
わかりやすく目を輝かせる奈緒ちゃんに、さっきまでの姿を見失いつつもOKを伝える
『家帰ったらお泊まりの準備せな〜』
ウキウキと笑ういつもの顔が見られて少し安心する
「我が家だと思ってくつろいでね」
あの後、荷物をまとめた奈緒ちゃんとお昼ご飯を食べたり、夕食の買い出しをしていたらあっという間に外が暗くなっていた
『ありがとうございます〜!わぁ〜プロデューサーさんの部屋やぁ』
「お洋服も好きなの着ていいし、冷蔵庫の飲み物も好きなの飲んでいいからね」
『プロデューサーさん今日めっちゃ優しい…』
驚いた表情を見せる奈緒ちゃん
「いやいや、割と私いつでも優しいよ!」
「ふふ、でも今日は奈緒ちゃんを思いっきり甘やかす日だって決めてるから存分に甘えていいからね」
『じゃあ…ぎゅーしていいですか?』
恐る恐る伺う様子の奈緒ちゃんにおいで、と手を広げると、やったぁという声と共に奈緒ちゃんの体温が体に伝わってくる
『なんや、プロデューサーさん独り占めできてる気ぃして嬉しいなぁ』
うふふと零れる声が可愛らしい
「お風呂、先入ってていいからね」
夕食のタコパの後片付けをしながらソファーにだらりと横たわる彼女に言う
『えープロデューサーさん一緒に入らないんですか〜?』
「私は、お皿洗いと少しお仕事しちゃいたいから後で入るよ」
『んーわかりました。あ!プロデューサーさんのパジャマ来てええですか?』
「もちろん、好きなの選んで取ってきていいよ」
クローゼットからどれにしよ〜と悩んでいる姿の奈緒ちゃんを見て、この調子なら明日からの仕事も大丈夫そうかな?と考えていた
「よし、とりあえずいいかな」
仕事が一段落して携帯を確認すると、美咲ちゃんが社長に今日の事を相談してくれたようで、念の為に、と私と奈緒ちゃんは明日も休みになったという連絡が来ていた
ありがとう…素敵な会社……と心で感謝を伝えていたら奈緒ちゃんが帰ってきた
『ふぅ、さっぱりしたわ〜』
「おかえり〜奈緒ちゃん」
お風呂上がりでほかほかの奈緒ちゃんに明日も休みになったという報告と、冷凍庫のアイス好きなのどうぞと言うと、とても喜んでいた
「私もお風呂入ってこよ〜」