※この作品はR-18です。

今宵の月は   作:Fulikake

20 / 35
第20話

「ただいま、.....っぐす」

 

『おかえりなさ...ってどないしたん?!』

 

「うゔ〜」

出迎えてくれた奈緒ちゃんに抱きつく

 

『目ぇも腫れて真っ赤やし...何があったんです!?』

私を見つめる姿がぼんやり滲んで見える

 

 

「花粉がぁ〜」

『へ?』

目をまんまるくする奈緒ちゃん

 

「今日特に酷くてぇ〜...っず、ぐす...」

 

『いや、花粉かいな!焦って損したわ!』

はーっ、と肩を落とす奈緒ちゃん

 

ソファーに腰掛ける

 

「1日中ずっとくしゃみ止まらなくて、」

『うん』

「鼻水も止まらないし、」ずびっ

『うん』

「辛い」

『かわいい』

「いや、なんでやねん!」

真剣に話を聞いて頷いてくれてると思ってたのに...!

 

『おぉ!プロデューサーさんがツッコんだ!』

謎に感心する奈緒ちゃん

 

「私がこんなに苦しんでるのにそんな言葉で済ませるなんて...」

『確かにそうですね、考え直します』

う〜ん、と額に手を当てて考え込む

 

『...やっぱ可愛いやん!』

「なんでそうなるの!?」

 

『そんなに辛いん?』

「うん、ぐずっ...」

『あかん、可愛い...』

 

『プロデューサーさん、ちゅー』

「んむっ」

鼻からの呼吸がしづらく、すぐ苦しくなる

 

「っは」

奈緒ちゃんの肩を押して口を離す

 

「今日、息しづらいからちゅーやだっ...」

『ん〜...プロデューサーさん、それ逆効果やわ』

困ったような顔をされながら手首を捕まれ、またキスをされる

 

「んっ、は、」

僅かに口から漏れる空気を必死に吸い込む

『可愛い…』

それを知っているのか、わざといつもより激しめに舌を動かされる

 

...苦しい

 

『...ん』

「っはー、はー」

離された舌が名残惜しそうに上唇を舐めて去っていく

 

 

辛い...花粉症辛い...

 

「苦しいよ...」

こんなにキツいキスは初めてで、瞳から流れる涙の理由がわからなくなる

 

『苦しいなぁ、苦しいなぁ...』

頬を撫でられる

 

 

『でも、苦しいの好きやろ?』

 

 

「好きじゃ、ないっ!」

人が必死に呼吸しているというのに...!

 

「そういう奈緒ちゃんは私が苦しんでるの見るの好きだよね!」

『うんせやで、大好きや』

「うっ...」

言い返そうと言葉を考えていたものの、そんな間髪入れずにハッキリと肯定されると思ってなかったので心臓が跳ねた

と同時に考えていた言葉も飛んでいった

 

 

『...やからな、プロデューサーさん、もっと苦しんでる顔...私に見せてな?』

 

「!?」

ゾクッ

 

「い、いやだ...」

後ずさりをするも所詮ソファーの上、逃げ場など無いに等しかった

 

『大丈夫ですって〜優しくするんで』

頬に置かれていた手がそっと唇をなぞる

 

「意味がわから、っん」

『舐めて』

言葉を言い終わる前に親指が口の中へ入ってくる

 

「っは、ふ...っ」

ぢゅ...っ

 

正直、これも結構キツいんだけど...

 

「ん...」

抜かれたと思ったらすぐに隣の指が入ってきて意地悪に動かされる

 

「あ...はぁっ」

その少し強引な行為に自分が興奮してるのがわかった

 

「ん...、ふぅ」

でも、そんな事バレたくなくて、なんともないふりをする

 

『プロデューサーさん、ちょっと腰上げて?』

「?」

言われた通りにすると下を脱がされた

 

「えっ」

指を舐めることに必死で、いつの間にか下はおろか、上着のボタンも全て外されていた

 

『自分が脱がされとったん気付いてなかったん?』

にやりと笑われる

 

「...っ」

何も言い返せない

 

『そない集中しとったん、可愛いな』

「ふっ、う...」

奈緒ちゃんの指が肩を伝って服をはだけさせながら腕を触る

その感触に体がゾクゾクする

 

口に含んでいる指は小指まで奈緒ちゃんが満足するまで懸命に舐めた

 

「はっ...」

 

やっと開放される、と思ったのにまた指が2本入ってくる

 

『これからこの指がプロデューサーさんの中に入るんやから、丁寧に舐めてな?』

「っ!」

いつもの、よく知っている動きを口の中でされ、ごくっと喉がなる

 

早く、欲しい...

 

『えらい舐め方いやらしなりましたね?想像しちゃいました?』

「ち、ちがっ!」

『そうですか、せやったらまだ舐めてくださいね』

「あ...」

待ち望んでいるものが遠ざかり、少し後悔をする

 

『...プロデューサーさん、わかりやすすぎひん?』

すっと指が抜かれる

 

『これ、欲しいんやろ?』

濡れた指を目の前でヒラヒラ揺らされる

 

「あ、ほしっ...」

『別に泣かんでもええやん』

目尻にキスをされる

 

左手で片足を開かれながら右手で下を触られる

 

「んっ!」

ゆっくりと挿入される感覚に体がピクっと動く

 

気持ちいい...

 

「あっ、あっ……」

『プロデューサーさん、それ気持ちいから泣いとるん?それとも嬉しいから?』

とめどなく溢れ出る涙を見ながら聞かれる

 

「ぐずっ...花粉のせいっ」

『ふふ、へ〜、そうなんや』

苦し紛れの言葉を全て見透かされてる気がするが、それでも少しのプライドが本音を隠す

 

「んぁっ...はぁ」

『その体勢辛ないです?腕、私に回してください』

 

手の置き場に悩んでいると声をかけてくれた

こういう所本当に優しいな、と思う

 

「ん、ありがとう...」

ぎゅっと奈緒ちゃんに抱きつく

 

『もっと近づいてきてええんですよ?』

腰をグイッと引き寄せられる

 

「あっ、」

 

『ふふ、捕まえた』

カプっと首を噛まれる

 

「んっ」

その感覚に身体中がピリピリする

 

ふわりと包まれる奈緒ちゃんの温もりに安心をして今までの我慢が解かれていく

 

「っあ、も、苦しいのやだっ……」

『いややな、うん』

服が伸びてしまうのではというくらい奈緒ちゃんにしがみつく

 

「うっ、あ...」

『可哀想なんでええですよ、イっても』

くいっと指を曲げられ、動かされる

 

「はっ、...んっあ!」

奈緒ちゃんの背中を一際強く掴んで達する

 

 

『奈緒ちゃん優しいやろ?』

「あ…優しい、です」

『せやんな』

 

 

頭が回らないのも、いつもより気持ちよかったと思ってしまうのも

 

 

 

 

全部、全部、花粉のせいだ

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。