ガチャ...
音を立てないよう静かに玄関のドアを開ける
「あれ?リビング明かりついてる...」
と思った矢先、
『おかえりなさい〜』
奈緒ちゃんが出迎えてくれた
「ただいま、まだ起きてたんだね」
『プロデューサーさんが帰ってくるん待ち遠しくて眠れへんかった』
「可愛いね〜」
健気な姿にキュンとして頭を撫でる
『うふふ〜...って、酒臭っ!』
「えっひどい」
『プロデューサーさんよっぱらいや〜』
撫でていた手を避けられてショックを受ける
「酔ってる、かな...?」
というかそんなにお酒臭いのか...と服の匂いを嗅ぐ
『友達との飲み会どうでした?楽しめました?』
「うん、久しぶりに会えて楽しかった〜」
「あ!そういえば、お土産もらったんだった」
左手に持っている紙袋を持ち上げる
『中身なんです?』
「いや〜まだ見てないんだよね...なんか、一人暮らしにピッタリのものだよって言われたんだけど...」
「今は奈緒ちゃんいるから1人じゃないんだけどね〜」
奈緒ちゃんのほっぺをぺたぺた触る
『んふふ〜せやな〜』
にこにこしてて可愛いなぁ
はい、とお土産の袋を奈緒ちゃんに手渡す
『お菓子やったりして〜』
奈緒ちゃんの目がキラキラする
「そうかな?重さ的には家電っぽい気もするけど...ふぁあ」
帰宅が思ってたよりも遅くなってしまったので眠い...
『プロデューサーさん眠いん?』
「うん、寝ちゃう前にシャワー入ろうかな...あ、それ中開けていいよ」
『ほんまですか?!なぁ、お菓子やったら食べてもええ?』
「ふふ、いいよ」
『よっしゃあ!』
お腹すいてたのかな?と頬が緩む
「ふー、さっぱり〜」
シャワーを浴びた事により、少し頭がスッキリした
「奈緒ちゃん、中身なんだった?」
水を飲みながら、リビングにいる奈緒ちゃんの方へ視線を向ける
『プロデューサーさん、これ……』
「んー?なにそれ...」
よく見えなくて近づく
「ん"ん"ッ!」
奈緒ちゃんが手に持っている可愛らしい形をしたものから機械音が響く
「だ、だだだダメだよ!未成年がそんなの持ってちゃ!!」
奈緒ちゃんの手から慌ててそれを奪い取る
『あかん言うたってプロデューサーさんが開けてええよ〜言うたんやないですか』
「いや、そうだけど...中身...!!」
あやつなんてものをプレゼントしてくれるんだ...!
と心の中で友人を恨む
「ごめんね、変なもの見せて...もう寝よ」
こんなのマジでセクハラじゃんと変な汗をかきながら中身と箱をしまう
「私、髪乾かすから先に寝てて」
『はーい』
なんか一気に疲れた...
「はぁ〜寝よ」
『プロデューサーさん、あれって...』
ベッドへ入った私の方へ体を向けて訪ねる奈緒ちゃん
「ん〜?もう遅いし明日...」
『なぁ、さっきの使うんですか?』
「えっ、使わないよ!」
話題を逸らそうとするも強引に戻された
『え〜ほんまかな〜?』
「奈緒ちゃんはそういう知識身に付けなくていいから!」
『でも使い方は知ってもうた、説明書あったんで』
「...!奈緒ちゃん説明書読むタイプだったんだ」
『急に失礼やな!』
そんなことより、と奈緒ちゃんが起き上がる
『プロデューサーさんがどんな風に自分で気持ちよぉなるのか見てみたいんやけど...』
絶対言われると思った
『なぁ、...あかん?』
「嫌だ...」
『ほんまにあかんの...?』
「うっ...」
その表情弱いんだよぉ……
『なぁ、プロデューサーさん...お願い...』
子犬のような瞳で見つめられ
「……わ、かった」
と気付いたら口から出ていた
負けた...結局負けた.....
『ほなこれ〜』
いつの間にかしまったはずのおもちゃを手に持っていた奈緒ちゃん
「はあぁ〜...」
受け取りたくない、と大きなため息を出しつつ布団の上に座り直す
こういうの使った事ないんだよな…若干怖いなぁ…
チラッと奈緒ちゃんの方を見ると瞳を輝かせてこちらを見ていた
「あんまり見ないで…」
『見いひんとわからへんやん、感じとる顔』
「ん〜〜…」
しばしの葛藤の末、そっと振動を開始させ手のひらにあててみる
あれ?思ってたよりも強くないな、これなら大丈夫かも…
そっと胸へあてがう
「ッあ、!」
手のひらとは違う感覚に思わず手を離す
『プロデューサーさん、ちゃんとあてて』
「はい…」
「んっ、あ…ッ」
この刺激が下にも…、と考えたら期待で息が荒くなる
「はぁ…っ」
すっと手を下に移動させる
ちらりと奈緒ちゃんの方へ目を向けると、真剣な顔で私を見ていた
『続けてええよ』
「う、うん…」
まじまじと見られるのは恥ずかしいな…と自分の顔が赤らむのがわかった
「ん!あっ、ふっ…ッ」
これ、やばい……強制的に気持ちいい場所へ上り詰めてしまう
「んっ、ふぁ…ッ」
『可愛い』
器械ならではの無機質な動きで、無理やり気持ちよくさせられる感覚に、腰が動くのを止められない、
…でも…足りない
「んっん…」
気持ちいい…けど、これだけじゃイけない…奈緒ちゃんに触れてほしい…
「んっ、奈緒ちゃん、キスして…」
『ええよ』
「んぅっ」
奈緒ちゃんが近付き、じっくり舌を絡められる
その動きに集中していたら、奈緒ちゃんの手がおもちゃをあてている私の手に触れる
「あぁっ!」
『気持ちええ?』
自分で動かすよりも奈緒ちゃんに動かされた方が気持ちよく感じる
「…っきもち」
『私の指とこれ、どっちが気持ちい?』
「あ……」
どっちだろう…でもそれぞれ違った良さが…と考えていたら
『え、そんな考える事なん?』
あ、やばい
「ち、違っ、」
『私かなりショックなんやけど』
「違う!私、奈緒ちゃんの指じゃないとイけな…」
『それ、あて方悪いんちゃいます?』
グッと手のひらでおもちゃを押される
「あぁッ、やだやだっ!だめっ」
さっきまでのもどかしさはどこへやら、すぐ限界がくる
「だめ、だめッ、イクっ…」
『ほら、私以外でもイけたやん』
べちゃべちゃに濡れたおもちゃを目の前で見せられる
『嘘つき』
「はぁ…っ、はあ……っ」
冷たく吐き捨てるような声色に、不謹慎ながらも心臓が高鳴った
「違うの、奈緒ちゃんが動かしてくれたから気持ちよくて…」
『でもこれでイったやん』
恨めしそうに手に持っている物を見る奈緒ちゃん、持っている物が物なだけにとても似つかわしくない画だなと思った
……ん、あれ?私、この表情の奈緒ちゃん見覚えあるな…確か、
「もしかして…奈緒ちゃんおもちゃに嫉妬してるの?」
『…そうです』
「かわいい…」
凄く素直に答えてくれるじゃん、と愛おしさが増す
「ね、私奈緒ちゃんの指でされたい」
『ほんならこれもういらへんよな?』
奈緒ちゃんの中ではもう捨てるつもりになっているらしいおもちゃを見せられる
「んー、どこか置いといて」
『…また使うん?』
「時と場合による」
『めっちゃ濁すやん』
「奈緒ちゃんが嫉妬してるのがかわいいなーって思って」
『その為だけに取っとくん?』
「うん、私酔っ払いだからそんな事言っても許されるかなって」
『……ほんま大人ってズルいですね』
「教育的に良くないから、そういうずるい大人とは関わっちゃダメだよ」
『いや、もう遅いやろ』
「んぁっ…」
押し倒されながら入ってくる指に全身が満たされていく
あぁこれ、朝になったらまた自分の発言に後悔するんだろうなぁ…と思った