「はっ…待って、キスマークやだっ」
近づいてくる奈緒ちゃんに身を捩って腕でガードする
『え〜?なんでなん?』
軽くにやけながら、いとも容易く腕をほどかれ、顔の側へ手を押し付けられながら理由を聞かれる
「前のやつがやっと消えかけたところなの」
あの日以降キスマークを付けることにハマってしまった奈緒ちゃんにほぼ毎日痕を付けられていた
『せやったらまた付けな...』
喉元へ奈緒ちゃんが迫る
「やだ...っ、」
『私も嫌です』
また着る服に制限がかかってしまう...
隠れる洋服を選ぶのも大変だしなんとか阻止したい...
「う〜...噛んで」
『...へ?』
苦肉の策で口から放たれた言葉に呆気に取られる奈緒ちゃん
「キスマークだと痕が目立っちゃって好きな服着れないから、それならいっそ噛んでほしい」
『ドMやん』
「違うよ!痕は残らないけど噛む行為ってすごく信頼関係がないと成り立たないんだよ」
我ながらなんともアホな代替案だなぁと思いながら口はスラスラと言葉を発していた
「ちなみに私は奈緒ちゃんになら噛まれてもいいと思ってるから」
『ん〜言い方ずるいわ』
カプっと首を噛まれる
「んっ」ピクッ
『痛ない?』
「うん、大丈夫」
『しゃーないから今日はプロデューサーさんの言い分に乗ります』
『ん、ふっ...』
耳をガジガジ噛まれる
節々に奈緒ちゃんの吐息が漏れ、興奮してしまう
「んっ、はぁ...っ」
歯を立てられながら胸の突起を軽く噛まれる
「...っあ!」
気持ちよすぎて頭が真っ白になる
手は色んなところを撫でるように触っていく
脇腹も噛まれ、くすぐったさと気持ちよさが混じる
『噛まれてこんなんなるん?』
呆れるような笑みを見せながらわざと音を出すように入口を擦られる
その全てが興奮材料となってしまい、もっと奈緒ちゃんの好きなようにされたいと思ってしまった
「気持ちよくて...」
『舌出して』
「んぅ」
ガリッ
控えめに舌を出すと奈緒ちゃんが近付き、舌を噛まれそっと呟かれる
『変態』
大袈裟なくらい心臓が跳ねた
「うっ...は、あっ.....」
『ん...』
指を動かされながら肩を舐められる
「あっ、奈緒ちゃんっ...きもち...」
『...ッ』
奈緒ちゃんの頭を自分のそばへ強めに寄せると、がぶッと今までの比じゃないくらい強く噛まれた
「いッ」
『あっ、ごめんなさい!!』
「うぅ〜...」
肩からジワジワと痛みが来る
『あぁ〜やってもうた...!ごめんなさい、今タオル濡らして持ってきます』
ガバッと起き上がる奈緒ちゃんの服を掴む
「奈緒ちゃん...続きして...」
『いや、でも...』
「大丈夫だから...して?」
ぐっと引き寄せてキスをする
ちゅ...くちゅ……
どうしようか考えていたのであろう一瞬止まっていた奈緒ちゃんの舌が動き出した
『痕残ったとしても怒らんといてくださいよ』
「ん...」
強く噛んでしまったことに申し訳なさを感じてしまったのか、身体に唇を沿わすだけになる
「奈緒ちゃん、...噛んでッ」
でも、今日はもう噛まれてされたい、と体が望んでいた
『や、でも...』
「お願い...っ」
これヤバい...私の方がハマってるじゃん
『あ〜...私やって加減しながらするん楽やないんですからね』
鎖骨を噛まれる
「うぁっ」
最初の時より少し強く、でも痛くならないよう優しく噛まれる
喉を噛まれながら舌を這わされる
「んっ...」
全身がゾクゾクして次第に快感が襲ってくる
「あ...、もっ、...イッ」
「は...はぁ...」
息を整えていると、奈緒ちゃんの指が肩をなぞる
『やっぱ歯型ついてもうてる...ごめんなさい、痛かったですよね』
しょんぼりした顔で私の方へ目を向ける奈緒ちゃん
「ん、そんな顔しないで、大丈夫だよ…その…気持ち、よかったし...」
ぎゅっと奈緒ちゃんを抱きしめる
『プロデューサーさん痛がるん嫌や...』
「ごめんね、嫌だったね、もうさせないから」
う〜と唸る奈緒ちゃんの背中を撫でながら優しい子だなぁと思った
『やっぱ私にはキスマークの方が合ってるんやと思います...』
右の首筋へ唇が置かれる
「あ、ちょっ…」
『焦らんくても痕は付けへんよ、ふふ』
そのまま軽くキスをされた