『はっ、プロデューサーさん』
「んんっ…奈緒ちゃん」
奈緒ちゃんからの刺激を枕に顔を埋めながら耐えていると
ピコ
「…?」
ピコピコン
誰だろ…
携帯が立て続けに鳴る
急ぎの仕事の連絡かもしれない、と確認しようと携帯へ手を伸ばしたら上から奈緒ちゃんの手が覆い被さる
『やけに余裕やん?プロデューサーさん』
「うぁ、」
『今は私に集中せんとあかんで』
「あ…ごめんなさいっ、やっ、」
「っはぁ、」
『はいお水』
「ありがとう...」
事が終わり、失われた水分を補給する
『...誰から連絡きてたん?』
「あ!そうだ忘れてた」
動きが鈍い腕で携帯をチェックすると美咲ちゃんからメッセージがきていた
「美咲ちゃんからだ、伝えたい事ってなんだろう...?」
「美咲ちゃん、おはよう」
『おはよう!昨日の件なんだけどね、実は奈緒ちゃんに大きな仕事が入りそうで……』
「ふむふむ...」
「それ、絶対奈緒ちゃんも喜ぶと思う!」
お仕事の内容を聞き、スケジュールやら何やらを頭の中で想像する
『なんだけど、まだ正式に決まったわけじゃなくて本人には決まってから伝えようかなって思ってて...だからこの話、内緒にしといてもらえないかな』
「うん、わかったよ」
奈緒ちゃんにいい報告できるといいなぁ〜!
「〜♪」
『なんややけにご機嫌やな』
「そう?」
顔に出てたかな、と手を頬に近づける
『なぁなぁプロデューサーさん、昨日の話ってなんだったん?』
「ん〜?お仕事の話だよ」
『へ〜そうなんや』
「うん」
座っているソファの肘掛でほおずえをつきながらこちらを訝しげな表情で見る奈緒ちゃん
『.....プロデューサーさん、私に何か隠し事してへん?』
「...そんなことないよ?」
あれ、なぜ気付いた?
『いや、嘘やん!何隠してるか言うて!』
「いやぁ......」
本当のこと話して期待持たせるのも悪いからなぁ...
『やったら無理にでも聞くわ』
ぐいっと肩を押される
「えっ」
突然視界が揺れ、驚いて奈緒ちゃんの顔を見るとツンと冷たい目線が向けられており不謹慎ながらも目を離せなかった
『なに?浮気でもしたん?』
いつもと違い、荒々しく服を脱がせる奈緒ちゃん
「違うよ!そんなのありえない...!」
『ならはよ言うて〜』
「んっ、ん...」
『プロデューサーさん、ほら…』
耳元で囁かれる声に身体がゾクゾクする
『私にちゃんと教えて』
するりと指が中に入ってくる
「や、ぁ……」
必死に首を振る
『むぅ〜強情やなぁ』
「ひっ、う……」
『身体はこんな素直やのに...』
「やっ、も...ぅ」
『言わへんとイかさへんで』
寸前で指が抜かれる
『イけへんと身体辛いやろ?……、私もな隠し事されて辛いねん』
「んっ、は...わかった...」
『...!そんなら、』
パァァっと奈緒ちゃんの顔が明るくなる
「それでいいからっ、もう今日やめよう」
『へ...?』
イけないのは辛いけど、そんなのは私が我慢すればいいだけだから
体を起こすと、中に指が入ってきた
「っんあ!」
激しく動かされ、我慢に我慢を重ねていた身体はすぐ限界を迎える
「あっ!〜ッ」
「は……だめっ、ッッあ」
「んっ、んッイクっ」
奈緒ちゃんの指、全然止まってくれない...
『なんでなん?』
『私らってそんな...ぐす』
あ、傷付けた...
『なんで言うてくれへんの?プロデューサーさんのあほぉ...』
私に抱きつく奈緒ちゃん
「ごめ、奈緒ちゃん...」
未だおさまらない体の痙攣を他所に奈緒ちゃんを抱きしめ返す
『うぅ〜』
「私だって、言いたいけど...っ、奈緒ちゃん傷付けたくないから...っ」
『今以上に傷付くことなんかあらへん』
顔を上げた奈緒ちゃんの瞳からはボロボロと涙が零れている
その姿に胸が酷く痛んだ
悲しませないように、と思っていたことが逆に奈緒ちゃんを悲しませていたなんて...
「泣かないでっ、ちゃんと話すから...」
美咲ちゃんごめん!!と心で謝りつつ
泣いている奈緒ちゃんに事の顛末を伝える
『なんや〜!そんなことか!』
「そ、そんな事?...もし、決まらなかったら奈緒ちゃんガッカリさせちゃうって思って秘密にしてたんだけど」
『そんなん気にしません!...そりゃ少しは落ち込むかもしれへんけど、自分の実力がまだまだ足りへんいう事やと思うんで
そんならこれから更に頑張ればええだけやろ?』
「奈緒ちゃん...」
私が思っている以上に奈緒ちゃんは強い子だった
『せやからな、プロデューサーさん、私に隠し事してたお仕置せえへんと』
「うん?」
『私らに秘密はあかんってことちゃんと教えな』
「ちょ、まっ」
ぐっと膝を押される
『ちゃんと覚えてな』
奈緒ちゃんが関西ローカル番組のレギュラーに抜擢されたのは、私の筋肉痛が引いた2日後の事だった