『プロデューサーさん、入浴剤どれがええ?』
「なんでもいいよ」
『じゃあ、これにしよ〜』
奈緒ちゃんはハート型の入浴剤を持ちながらウキウキした足どりで浴槽へ向かった
『準備できましたよ〜』
「ありがとう」
重い腰を上げる
「髪とか洗っちゃいたいから先にお風呂浸かってて」
『わかりました』
湯船から視線を感じるので何かされるのではないかと、目を瞑るのが若干怖かったがすぐ済ましてしまおうと思いささっと洗う
『プロデューサーさん、背中流してあげますよ』
「えっ、大丈夫」
ボディソープに手をかけたところで話しかけられた
そんなの100%罠じゃん
『なにもしませんて〜』
『…私に触られるの嫌ですか?』
しゅん、とした表情を見せる奈緒ちゃん
「そんなんじゃないけど……」
こういう表情をされると弱い
『じゃあ、』
湯船から出た奈緒ちゃんは私の背後に周りボディソープを手に取る
『知ってます?身体洗う時は手でする方が肌傷つけへんらしいですよ』
「へ〜」
すっと首筋に指が這う
「っ!」
『なにも変な事はしてないですからね』
肩、腕、背中と順に丁寧に触られる
手、あったかいな...
目を閉じてされるがままになっていると胸に手が来た
「んっ!」
ビクッと身体が跳ねる
『ぬるぬるして気持ちええ...』
特に変に触られている感覚ではないのに段々息が荒くなるのがわかる
『……下も洗いますね』
手がお腹を伝って下の方へ進む
「あ、自分でするからいいよ、」
『ここまでしたら全部させてくださいよ』
やっぱりそういう事するんじゃん!と思ったけど
『次は足です〜』
何事もなく過ぎていった
終わってみると私がただ1人体を震わせていただけだった
『?、プロデューサーさん、どうかしました?』
「...いや、なんでも」
『もしかして、なんか期待してました?』
ニヤリと笑う奈緒ちゃん
「ち、違うよ!次交代ね」
拍子抜けした表情を悟られないように湯船に入る
「あったかい...」
『〜♪』
鼻歌を口ずさむ奈緒ちゃんをBGMに浴槽の縁に手を置いて頬を預ける
眠いな……結局昨日はほとんど寝れなかったし
『お風呂で寝たら危ないですよ』
「ん...」
いつの間にやら奈緒ちゃんもお風呂に入っていた
「眠い...」
『こっち来てください』
手を引かれ後ろから抱きしめられる
「ごめ...ちょっと寝たい...」
『少しだけですよ』
頭を撫でる手に安心する
体を奈緒ちゃんへ預け、目を閉じる
『……』
眠りに入る直前に何か聞こえた気がしたけど、私の脳は睡眠を優先した
『プロデューサーさん、そろそろ起きましょ』
「んん...」
目を覚ますと寝る前と同じように頭を撫でる手があった
「そうだね、ありがとう、だいぶスッキリしたよ」
うーんと伸びをしてると後ろからぐうぅ〜と音が聞こえた
『お腹すいた……』
「わああ!ごめんね!ご飯まだだったね!すぐ作るから」
眉毛を下げた奈緒ちゃんへ謝罪をしながらお風呂から出た