「か、簪ちゃん⁉︎」
そのウィンドウに映し出されていたのは裸の状態で四肢を機械で拘束された簪の姿であった。目元が機械式のゴーグルで覆われていたが、姉である楯無から見れば一目瞭然で直ぐに分かった。その隣には小柄な体格の少女(体躯に見合わず胸が大きい)も同様に拘束されている映像が映し出されていた。
——四肢拘束されている……それに。
お腹下部にはハートを模した紋様が浮かんでいる。その存在が女尊男卑主義から忌避され絶版となり見なくなった同人誌と呼ばれるジャンルの淫紋と呼ばれる紋様だ。胸元付近にはバーコードらしきモノも付けられていた。
隣に映っている小柄な体躯の少女も同様に紋様とバーコードが刻まれている。秘所にある陰毛は全て取り払われてツルツルの肌が露出されていた。
「貴方……簪ちゃんに何をしたの⁉︎」
『何って、コレからやるのだけど? 今から、アンタの妹を機械姦しようと思ってね。その様子の冒頭部分をアンタにお届けしてあげようって計らいよ。隣の娘はついでね』
真っ黒な空間投影ウィンドウからそんな台詞が投げ付けられる。
——五稜学院は……学院の皮を被った国際的テロリスト‼︎ IS学園の生徒達を留学と言う形で招き入れて戦闘用の構成員に洗脳する事が目的だったなんて‼︎
まさかと思うけど最近その名が浮上して来た『亡国機業』の……⁉︎
五稜学院の真相を理解した楯無は最悪の展開だと理解した。学院の皮を被った危険な反国際的な組織であると、そう考えると先程のISや現実的にあり得ない光景も無理矢理結論付ける事ができる。非合法の実験が日夜繰り返されていると考えると、生徒達の身の安全は危険である事になる。
『そんな所で遊んでいないで、早く辿り着かないと……アンタの妹は性処理戦闘員か性奴隷になっちゃうわよ?』
その言葉の直後、映像の方で機械の音が響き何かが作動し始める光景が映し出されている。
「⁉︎」
『ん……んんっ』
『っ……』
複数のマジックハンドのアームが現れて簪達の素肌に触れていく、そして乳首や秘所と言った敏感な箇所にマジックハンドの指が摩られて感じたのか小さな呻きをあげた。最初は優しく撫でたり擽ったりと言った動作だ。更には脇と言った弱い箇所にもマジックハンドが据えられていく。
マジックハンドの動作は優しくしているのに気持ち良いのか2人とも小刻みに痙攣している様子が見えた。
「……ッ‼︎」
『んぁ……♡』
『ふぇ……』
バイザーにより表情は分からないが、恐らくは蕩けかけた顔になっているんじゃ無いか。そんな声音だ。もしかして既にある程度、開発されているんじゃ無いのかと不安にさせて来た。
そしてマジックハンドの1本がその秘所に迫る所で空間投影ウィンドウは途切れた。
『はい。エロ動画の冒頭部分の無料公開は此処までよ』
「貴方達……‼︎」
歯茎が割れんばかりの歯軋りをその空間投影ウィンドウに向ける。此の儘では自身の妹がAV女優みたいな扱いにされてしまう。
『此の儘だとエッチな事が大好きな変態になっちゃうわよ?』
「許さない……‼︎ 五稜学院諸共、絶対にブッ飛ばしてやるわ‼︎ 覚悟しなさい‼︎」
自分の妹の機械による調教風景を見せられて黙っていられる程、冷静ではいられなかった。
『出来ると良いわね。それじゃあ、完全に堕ちる前に頑張って到達してみせなさいな』
その言葉の直後、真っ黒の空間投影ウィンドウが消滅した。猶予は無い、急がないと本当に取り返しの付かない事態になってしまう。
楯無はISを完全展開して横道から大廊下へと飛び出して一気に奥へ奥へと突っ切るべく飛行する。防衛装置だとか障害物だとか全て関係ない全て無視して最新部へと目指した。
「コレで最低条件は完了ね」
学院内、
その一室にて、ユリエは都合よく展開が運んでくれた事に安堵の息を吐いた。
更識 楯無は此方の挑発に面白い程に乗ってくれた。レーキュの実験の都合上、コレが通じなければ破綻していた所だ。コレで彼女は寄り道せずに真っ直ぐ最新部へと向けて侵攻する事だろう。
「ああ言ったけど、既に堕ちているだなんて思っても居ないでしょうね」
ユリエは既に簪が既に人権放棄しており堕ちていると言う事実を楯無本人が知ったらどんな顔をするか思考を巡らす。その表情はまぁ、悪どいと言えた。
「……全く持って技術の無駄遣いよね〜。面白半分にISの技術を大量にブチ込んだ区画を造ったは良いけど結局使ってないと言う皮肉。まぁ、供養になれば良いかしらね〜」
——さてさて、どんな痴態を晒す事になるかしらね。ついでに予約受付でも始めましょうか。馬鹿達が毎日毎日、派手に暴れるから予算を組むのは大変なのよね〜。お金は幾ら有っても足りないわ。
ユリエはそう言い壁際にある複数のモニターを見やる。其処には各所の光景が映し出されており、隅々まで見える……即ちカメラの映像であった。
『何々?ゲリラ配信?』
『あ、アレってロシア代表? と言う事は次の商品って彼女なのか⁉︎』
『マジか‼︎』
『何が起こるんだ?wktk』
『ほう、どうやらまた新しい試みをするつもりですかな?』
『ISがあるからと言って調子に乗っているからな』
モニターの一部には次々と寄せられたコメントが表示されていく。コメントは何れも『客』である。
「さてと……」
「うに〜(ーωー)」ポリポリ
ユリエは別の方へと視線を向ける。その先にはこの部屋の一角にてウィキリピアが椅子に腰掛けポリポリとトッポクッキーを齧っていた。小動物を彷彿させる行動をしていた(彼女の好物であるスコーンを用意するには時間が足りなかったが、取り敢えずお菓子で納得してくれた)。
「ウィキちゃん、ちょっとアレを貸してくれないかしら?」
「うに〜?(o・〜・o)」ポリポリ
彼女を此処に呼んだ理由。それは彼女が自身のISの拡張領域内に保管している『
「むにゅ、良いけど……トンデモない事になるよ〜?」
「何、大丈夫よ。国家代表だからその程度の障害、如何とでもなるでしょ?」
「ふ〜ん。分かった〜、ドレが良いの?」
引っ張り出されたのは?
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