「随分とお楽しみだったんだね、ユリエちゃん」
「姫姉。珍しいわね、開発棟に来るだなんて」
部屋を出た直後、返り血を浴びて身体の彼方此方が血塗れのユリエは外の廊下を通り掛かった姫舞と偶然、遭遇した。
「うーん、ユリエちゃん的には弟君と此処でバッタリ遭遇する方が痛かったかな?」
「全く持ってその通りよ。通り掛かったのは偶然? ご主人様に勘付かれちゃあ、メイドとして失格よ。もう直ぐ料理大会があるんだし」
和奏が開発棟を訪れる。彼の性格上、それはほぼ無い。だが、確率が『0』でも無い。『0』では無い限り、可能性と言うのは起こり得る。
「それよりも姫姉が、
「うん。ウィキちゃんとDr.レーキュ君から使用申請が入ったんだよ。弟君は今、色々な意味で手が離せなくて代わりに私がする事になったのよ」
相変わらず和奏は多忙の様だ。そして、他の面子に振り分けられているらしい。
「ウィキちゃんとレーキュ? あの倫理観がマイナスの組み合わせだと、惨劇以外の科学変化起きないわよ? どう言う経緯でそうなったのよ」
一応は1ミリ程度、レーキュの方がマシとは言え何方も倫理観と言う概念を何処かに擲っているから尚更だ。
「ユリエちゃんも人の事言えないよ〜?」
「……さぁてね?」
姫舞の皮肉に対してユリエは知らぬフリを通した。かく言うこの学院の連中はどいつも『お前が言うな』と言う有様だ。
並んで開発棟の真っ白な廊下を其の儘歩く。ユリエとしてはメイド服の他に顔や腕とかが返り血で血塗れである為に早めにシャワーなり浴びたい所だ。
開発棟では
入浴と言えば大浴場があるのだが、如何んせん開発棟から大浴場まで距離がある。衛生面と言う意味でも極力、近場に設置するのが良い。それが理由で開発棟にもバスルームが設置されている。
「って、姫姉。なんで、アンタも入ってくるのよ⁉︎」
「え〜、良いでしょ〜? 減るものじゃ無いし〜‼︎」
「減るわよ‼︎ 主に私の精神的余裕がッ‼︎」
最寄りのバスルーム、その脱衣所に入ると何故か用件が無いにも関わらず姫舞も一緒に入って来た。
「それにお姉ちゃんとして、妹の発育具合を確かめる義務があるんですっ‼︎」
「そんな義務、とっとと破却されてしまえ‼︎」
そんな事を叫ぶも身長差、体格差故に追い出す事が出来なかった。仮にも2m越え、中学生程の身長しか無いユリエには無理があった。
「……全く」
こうなった以上、付き合っていられないのでユリエは諦めて着替えるべく血塗れのメイド服を脱ぎ、壁際にある投入口に放り込んだ。隣の投入口からは時間が経てば別の服が送られてくる。
「う〜ん、まだまだ発展途上かな?」
メイド服を脱ぎ残るは身体を這い回る黒革のボディーハーネス姿のユリエを見てそう告げる。
ユリエを始めとしたメイド服を身に包んだ囚徒達はメイド服の下は下着の代わりにボディーハーネスを着用している。が、黒革は胸を挟み込む形なのでブラジャーの代役を担えていない。秘所に関しては革が交差する為に隠せてはいる……。そして、肝心の胸の大きさはペタンとしており貧乳としか言いようが無い。
「見んなッ‼︎ そして見せんなッ‼︎」
そして、一緒に入るつもりなのか姫舞も囚人服を脱いで投入口へと放り込む。囚人服と黒革のベルトで抑圧されていた爆乳と言うべき双丘の胸が爆ぜるような音を出しながら外界へと曝け出された。姫舞もそうだが、学院の囚徒達は胸が大きい娘が多い。と言うかメイド軍団の中でユリエが1番、貧乳なので少しコンプレックスを感じている。
「貧乳はステータスだよ〜。希少価値だよっ‼︎」
「こんな所でそんな台詞、聞きたく無かった‼︎ と言うかアンタが言うと皮肉しか聞こえないわよ‼︎」
ボディーハーネスを取り外して生まれた姿のままバスルームへと入る。その後ろには当然と言った体で姫舞も入ってくる。決して広くは無いバスルーム、それが姫舞が入ってくるだけで圧迫感が凄い事になる。
「ほらほら、洗ってあげるよ〜」
「ちょっ⁉︎ あ、洗えるわよ自分で‼︎」
が、腕力で勝てそうに無い相手である為にユリエはされるがまま、身体を洗われた。所詮は返り血なのでシャワーの湯とボディーソープで直ぐに落ちる。
「あ、ユリエちゃん。腕を後ろに回して♪」
「……大体、予想は出来るけど」
先の展開は予想は出来る。しかし抵抗しても無駄と分かっていたので言われるがままに腕を後ろに回した。その刹那、防水性加工の腕枷が嵌められ拘束された。
「じゃあ、入浴ターイム‼︎」
その状態で姫舞にバスタブの中へと引き摺り込まれた。姫舞は大きいのでその膝の上に座らされてその胸を枕にする体勢で湯に浸かる。
「……湯に浸かるのに腕を拘束する必要は無いんじゃない?」
「ふふん、それだとユリエちゃん。Mな気分になれないでしょ?」
「…………っ」
姫舞はそう言いながら波音を立てながら腕を伸ばして自身の膝に座らせているユリエの胸の乳首に指で摘む。突然の刺激にユリエは少し身体を跳ねさせた。
本人の性格に加えて立場上、ユリエは調教する側である事が多いのだが彼女も何方かと言えば気質はドMである。
「本当は弟君にして貰いたいんだけど、ユリエちゃんも皆も知っての通り、弟君は奥手でそう言う事に抵抗あるから中々、進展しないんだよね」
「……んっ、そうね……。アイツ……んんっ、ご主人様は中々、嗜虐心が薄いのよね」
乳首や胸を揉む手から反射的に逃れようと身を捩らせるも狭いバスタブの中である上に後方から抱かれている為に逃げられない。腕も後ろ手に拘束されているから尚更。
「……この辺もまだ未開発なのよね」
片腕が乳首から離れたかと思うと秘所の膣周りへと指を這わされクリトリスを摘みあげられる電流が走ったかの様な感覚を感じて湯面が波打った。
「ええ、そうよ……‼︎ ローターとかは……偶に入れてるけど」
「後は機械姦かな? 処女膜は破らないようにしているんでしょ? やっぱり初めては弟君が良いもんね〜」
「ッッ‼︎⁉︎ あっ、あ……其処、は……‼︎」
そう言いながら姫舞はユリエは膣内へと指を滑り込ませてその入り口を掻き回す様に撫で回す。腕だけの拘束、暴れる分には充分であり、波飛沫が何度も起こりバスタブの外へと湯が叩き出される。
「ふふっ、可愛いわね〜」
「ちょっ、中途半端は……んっいやッ‼︎」
「こーら、逃げちゃダメよ。メイド長と言っても、弟君の前じゃユリエちゃんも卑しいメイドに過ぎないんだから♪」
逃がさない様に足を交差させユリエの足を挟み込み、片手で胸を鷲掴みにして逃げ出せない様に固定する。
「ご主人様に
メイド長として仕事があると言う建前で逃げ出そうとするも姫舞はユリエを逃がさない。
「弟君もユリエちゃんも働き過ぎだよ〜。休む時は休まないとね〜。この辺りで少しくらい身体を敏感にしておかないとね」
そう言う訳でユリエは姫舞の気が済むまで身体を躾けられる事となった。