水母型アブダクターに捕獲されその内部で漂っている簪。身体が痺れて身動き出来ない中、触手に絡められされるがまま、何処かへ連行されている最中。
——うう、流石に痺れたままだと流石に退屈……。
そんな時、アブダクターが突如、激しく振動を始め一本の赤い触手がゆっくりと伸びて来た。その伸びていく先は簪の秘部たる箇所。
「あ……来た♡」
——監禁部屋に行く前に下拵え……って事、んんぅ⁉︎
その触手は焦らさずに簪の纏っていた簡易スーツを器用にズラして一息に簪の膣内へと挿入される。
「ん、んぁあ……♡ しょ、処女なのにぃ……触手に、犯され……る♡ い、痛いッ……‼︎」
触手に突っ込まれると言う体験は現実ではあり得ない。強いて言えば無頼漢とか調教師に犯され中出しされる事か。簪自身、ドMであっても流石にその様な後で困る様な展開は望んで居なかった。
——んっ、んんっ、キツイ……ど、どんどん入って、♡ こ、コレがッ‼︎
「うう♡ だ、出し入れ、されっ‼︎」
触手は前後に動かして出したり入ったりを繰り返して行く。身体が痺れて敏感になっているので更に快感が増して行く。
——き、気持ち、良いよぉ♡ で、電マとかローター、じゃなくて♡ こう言うのが、挿入♡ も、もっと♡ ほ、欲しい、よぉ♡
反動で身体が跳ね返り暴れてしまうも触手に押さえつけられて動けない。振動の快楽から逃れたくとも逃げられない。何故なら、捕獲されて相手の意のままだから。
「あ♡だ、め、♡、ちが、もっと♡、もっと、気持ち、よく♡ してぇ♡」
柔らかくもしなやかな感触で子宮を虐められ簪は快感に溺れ始める。何回かヤられたのか秘部からタラりと愛液が溢れ始める。一応、流血系は設定されては居ないが無駄にこんな所を再現していた様である。
——あ♡ 我慢出来ずに出ちゃった……♡ うう……。
秘所から垂れ流される愛液を見て、(電脳空間ではあるが)機械に犯されると言う屈辱に悦びを覚える。そして、更に別の触手が簪の口元に伸びて来る。
——あ、……今度は、口? ……良いよ、口も喉も、教育して……?
「むぐっ♡」
そのアブダクターがどの様なプログラムかは知らないがそう言う事だと予想し、抵抗せずに簪は自分の口を開く。すると、その触手は先端に滑りを滴らせながら口の中に侵入する。
「むぐっ♡ んんっ♡ んんぅ……♡」
——固いモノが口に♡ アレ、身体が……ピリピリして来たぁ♡
その時、突如異変が発生した。ゴォンと言う鈍く大きな破砕音が発生し工場内の壁が次々と破壊されて奥から大量の水が溢れ出して来たのである。
——えぇ♡ な、何が、きゃあ⁉︎
恍惚の余韻に浸っていた簪は反応が遅れていた矢先にアブダクターの傘の中から吐き出され近くの連絡通路の上に放り出され転がる。
「うう、一体何が……? 折角、触手責めを楽しんで居たのに」
良い所まで進んで居たと言うのにとんだ邪魔が入ってしまってた。放り出された場所は高い場所らしく大型の機械のメンテナンス用の連絡通路の少し広く設けられた場所、其処から階下の方や遠くが良く見える。
崩落した壁から大量の水が流れ込んで来ているのが見える……。
「え? コレもβ版の想定……?」
『邱頑?・莠区?逋コ逕……繝励Ξ繧、繝、繝シ縺ョ逧?ァ倥↓蠑キ蛻カ繝ュ繧ー繧「繧ヲ繝医r螳溯。後@縺セ縺。螳溯。御ク榊庄縺九°縺九°』
その直後、簪の眼前に小型の空間投影ウィンドウが開かれ運営メッセージが届くも、そのウィンドウ事態、バグっておりノイズが掛かっているわ、文字化けしているわと全く読めない。
「何が起こっているんだろう……?」
『ドロシーさん、ご無事ですか?』
その時、神楽からの通信が届く。
「う、うん。大丈夫……折角、楽しんで居たんだけど」
『通常、捕獲された時や監禁状態では通信はロックされて使えないのですがβ版で何よりですわ……兎も角、一度合流しましょう』
「……何が起きたの?」
『分かりませんわ。ある意味、オフライン上ですのに……こんな状態は奇妙な話なのですが……。ただ分かる事はログアウト出来ない状態であると言う事です』
「ログアウト出来ない? あ、本当だ……その項目が見当たらない……‼︎」
『……自力で私達が入場したスタート地点に戻れれば或いは……となりますが、先程の大地震の様な衝撃で通路等はメチャクチャになっています。ですので、他のスタート地点に向かうしかありませんわ』
こんな状況下なので被虐趣味の事は一旦、置いておこう。流石に破滅趣味は無いからだ。
——むぅ……こうなっちゃったら仕方ない……。取り敢えず神楽との合流を目指そう。
代表候補生なので緊急事態になる可能性も充分、理解していた。だが、こんな形で遭遇するとは思ってはいなかったのだが……。
「分かった。何処を目指せば良いの?」
『エネルギールームと呼ばれる区域がありますので、其処に向かってくださいまし』
「……うん」
「……マスター。予定通り、グローバル版ダンジョンに侵入しました」
『…………全体回線はダメね、ウィキリピアの悪戯でバグって使い物にならないわ。この状態だと、参加者は混乱して避難云々以前の問題ね』
その頃、フィウはグローバル版ダンジョンに無事に進入し通信でリーリスに連絡を取る。見える範囲で壁から水が溢れ出して床に流れ込んで居るのが見える。
「……個別回線は問題は無いみたいです」
『チーム参加なら、連絡は取れるでしょうけど……個人参加の場合は何とも言えないわね。ログアウト機能もクラックされて使えない。
早急に通信回線のプログラムやログアウト権限を奪取する作業を此方で進めているわ。奪取次第、運営権限で参加者を速やかにログアウトさせるわ。
その間、フィウ……貴方はウィキリピアを連れ戻して来て頂戴。多分、あの子の事だからそのダンジョンの何処かでクラッキングしている筈……』
「承知しました、マスター。現時刻をもって優先事項を設定、対象ウィキリピアによる障害の排除任務を履行します」
そう告げるや否や、一息に駆け出す。途中で遭遇したエナミーを悉く一刀の元に切り捨てつつ通路に沿って走り抜ける。
『やれやれ、ウィキリピアの悪戯。今年で何度目だ? 24回目か?』
「マスター、正確には今回を含め36回目。後、口調の素が出ています」
『……ん、んん‼︎ そ、そうね……』
『もう、あの子ったら……ちょっとお仕置きが必要だねっ‼︎』
『……アンタらの起こす騒動も大概だと思うのは私だけかしらねー……?』
「…………それで場所は特定出来そうですか?」
『ジャミングまでしているから、探り当てるのは時間がかかりそうね……電子関係はヒナタと双璧を成すだけはあるわ』
「手当たり次第、破壊して回りましょう。そうすれば何れ見つかります」
意外と脳筋的な思考で打開策を立てる。
『ええー⁉︎ プログラムを組み直すの大変なんだよー⁉︎』
『一週間毎に変えているじゃないの……』
『ロケーション毎に数種類の部屋を用意してランダムで組み合わせて使っているの‼︎ 1からだと大変だもんっ‼︎』
個別通信であーだこーだと言う楽屋揉めみたいな話を聞き流しながらフィウは目標を目指して突き進んで行く……。