「何、興奮してんのよ? 何なら、着けてあげるわよ? この、へ・ん・た・い?」
「じ、自分で着けます……」
ユリエは揶揄い半分の笑みを浮かべて簪の心を揺さぶる。此の儘、なすがままに拘束されるのもアリだが、自ら身に付けて囚われの身になると言うのはマゾヒズムを刺激した。
——首輪、ペニスギャグ、そして手枷。今迄は縄とかガムテープが限界だった……。どれからにしよう……?
「ああ、それとも蓋付きリングギャグの方が良かったかしら? 拘束とか固定されたら動けないから時間的都合で昼時とかはチューブ連結でゼリー状の食事が取れる奴」
「い、いえ……此方で大丈夫です」
そのタイミングで誘惑を掛けて来るユリエ。其方も初めて知る器具の為に気になったが最初はこの内容で試す事にした。
「……」
まず最初は首輪を手に取った。手綱を付ける為のリングが着いたタイプ。それを手に取った。この首輪は外側は金属製だが内側は首付近の肌を痛めない為に布状になっている。
「リングが着いている方を前にして頂戴。手綱を付ける都合上、其方の方が連行している感があるでしょう?」
「う、うん……」
開閉されて首輪を手に取り自身の首元に当てがい後ろの部分に手を回して連結部を繋げるとカチリとした音が鳴った。
——……ん。首輪だけなのに……身体が、熱く……‼︎ 私、本当にマゾだ……。
「ああ、言い忘れていたけど首輪とか大半の拘束具は私とかが持っている対応する鍵が無いと外れないから」
「つ、着けた後に言わないで……‼︎」
意地悪な笑みを浮かべながらユリエはそう言う。簪の紅潮した顔を見て更なる意地の悪い笑みを浮かべる。
「ふーん、ミソラから聞いていたけど、普段の生活から解消出来ないから、余程の欲求不満だった見たいねぇ……? 大概の場合、希望プレイを聞くけど……貴方はいきなり機械姦プレイを選択する変態だし私が決めてあげるわ。勿論、拒否権は無いわ」
「…………っ」
その言葉に簪は思わず目を逸らした。そして否定する言葉も繋げなかった。つまり、了承したと言う事。
——……拒否権が無い。つ、つまり……コレからこの人が決めた機械でお仕置き……‼︎ ど、どんな調教されるのかな……?
「……期待する様な目になったわね。ふふ、良いわその目。それに私よりも胸が大きいのが気に食わないからキツめの教育をしてあげる。さて、次から私がしてやるわ。後ろを向いて手を組みなさい」
「は、はい……‼︎」
簪のマゾ気が出てきたのを見てユリエは命令口調で告げる。その言葉に簪は素直に従い後ろを向いて腰付近で手首を合わせる。早く拘束してと乞い願う様に。
ユリエは慣れた手付きで簪の手首に枷を付けて背後手で拘束。簪は反射的に腕を動かすが手首が枷と連結されている為に自力で外す術は無い。
「……外れない」
「女子供で外れる程、柔な造りじゃ無いわよ。ま、誰でも着けられた直後はそうしたくなるわね」
「…………うう」
——……腕も封じられた。本当に、動かせない……学園の寮部屋や実家じゃ他の人に見つかりそうだったから出来なかった……。
「良いわね、その本能的に抵抗出来ない事を自覚した顔。さてと、最後は」
首輪に背後手で手枷が着けられる。この時点で抵抗出来る手段を殆ど封じられた。この程度の拘束はまだ拘束フロアのレベルである。そして、最後に残るは唆り立つゴム製の突起物があるペニスギャグであった。
「ドロシー、コレを咥えたら私が外してあげるまで貴方はもう喋る事は出来ないわ。何か言い残す事は無いかしら?」
簪の頬に手を添えてユリエはリクエストを求める。嗜虐的な笑みであり、簪は被虐の心を掻き立てる。
「……こ、こんな性格ですけど、お、お願い、します……‼︎」
「暗い性格とか気にしないわよ、色んな人間が居る様に色んな変態がいるもの。さぁ、口を開けなさい」
「……」
簪は命令されるままにゆっくりと口を開けた。その中にペニスギャグの突起物をゆっくりと突き付けられる。
——洗浄された薬品とゴムの匂い……結構、キツイ……‼︎ ガムテープの猿轡を試した時と全然、違う……‼︎
「ん、んんっ……⁉︎」
奥まで突っ込まれた後、ギャグに付けられているベルトで背後頭で留められる。コレで、喋る事も封じられた。喉に何かが当たっている感触がする……。
「うひゃ、ふひゃれれはい……」
「ふふ、良い顔よ。ほら、貴方の可愛らしい姿を見てみなさい」
大きめの鏡で自分の姿を見せつけられる。白い簡易スーツ姿に背後手で拘束され首輪にギャグを加えた姿。頬は紅潮し少し涙目になっている為に、嗜虐心を刺激する姿であった。
「……うう」
「……首輪に手枷、ペニスギャグだけで興奮するなんてね。この程度で興奮されちゃ、困るわね? さて、此処で長話の焦らしは性に合わないから早速、行くわよ?」
ユリエはそう言い最後に細身のチェーンリードを簪の首輪のリングに付ける。コレでユリエに物理的に先導される形となる。
——ほ、本当に奴隷になった気分……それ以外だと、捕まって慰み者になるヒロイン……?
「ほら、酔い知れていないで行くわよ? 時間は有限なんだから」
「……んんっ‼︎」
首輪に繋がれた鎖が引っ張られ歩く事を強制される。本当の意味で連行される事に興奮する。それがラバーメイド服の職員だから更に別の意味で興奮もした。
「さぁて、どんな器具で虐めてあげようかしら?」
健康診断室を出て鎖の音を立てながら廊下を歩く興奮して火照る顔に冷房の空気が伝う。
——……ど、何処へ連れて行かれるんだろう……? あ、余り焦らさないで、欲しい……。
「その前に予約状況を確認しないと行けないわね。先客が居たら変更しないと行けないし」
ギャグにより喋る事が出来ない簪の心境とは裏腹にユリエの悪巧みは続いていた……。