「んっ、んんう……」
——ペニスギャグを咥えて手枷着けられて、首輪に繋がれて連行される……簡易スーツ姿だから、余計に恥ずかしくて……‼︎
チャリチャリと鎖の音を立てながら青白い光が反射する廊下を歩かされる簪。気分は既に出来上がった拘束され奴隷に堕とされた惨めなヒロインであった。
「丁度、良いモノを見せてあげるわ」
「んん?」
歩く事数分。ユリエは唐突にその様な言葉を簪に投げ掛ける。視界を動かすと青白い光に紛れて白い光が別件で入って来る。窓硝子越しに小部屋がある様だ。
「んんっ♡ んーッ‼︎ ん゛ん゛っ、んぐっうッッ⁉︎」
「ん、んんっ‼︎ ふぅ、んんっ、んふぅ‼︎」
「んんぅ、んん、んふぅぅ‼︎」
——あ、アレは……ッ‼︎
大型の窓硝子の先に複数の小部屋がある造り。その一部屋一部屋に女性が展示される形で監禁されていた。頭部は目隠しとギャグで首から下は黒い幕の様なモノに覆われる形で拘束され乳首付近にはローター、そしてクリトリスにはバイブが取り着けられており視界を奪われたまま絶えず刺激に晒され悶え続けていた。
「初めて見るわよね? アレはバキュームベットよ。所謂、真空パックによる完全拘束の一種よ。あの中じゃ身動ぎは一切、取れないし外の刺激がダイレクトに伝わるから、されるがまま快楽に身を差し出す他に無いわ」
——完全拘束……‼︎ 縄とか鎖だと身動き取れるけど、アレじゃあ本当になすがままに調教される……‼︎
「……ん、んんぅ」
「因みにあそこでお仕置きされているのは此処の職員よ。言ったわよね? 職員も自縛拘束好きのドMで被虐願望の変態だって。粗相をした変態や休憩時間や非番の時にああやって収監されて拘束調教を受けるのよ」
あの小部屋の中で責苦を受けているのはこのストラトス・デザイアの職員達らしい。理由は色々あるが被虐願望の末に逃げ場のない調教を受けている様である。
——完全拘束……自縛じゃ絶対に出来ない。他者に自由を奪われ快楽に身を差し出す……良い、受けたい……何も考えずに拘束されたい……。
「何、その物欲しそうな顔は? ふーん、アレが良いのかしら?」
「ん、んんっ、んう」
「何を言っているか分からないわねぇ? でも」
ユリエは簪の股間部のクリトリスを簡易スーツ越しに撫でる。少し湿った感触が指に伝わった。
「……見ただけで興奮した? 随分と下のお口は素直なのね。ふふ、そんなに欲しいんだ」
「んんっう……ふー、んぅ……」
ユリエは特に返答を返さずに鎖を持って歩き出す。鎖に首輪を繋がれた簪は鎖に引っ張られ歩き出すしか無い。
「……あ、ユリエメイド長っ」
更に無機質な廊下を歩いていると別の職員らしきメイド服を纏った人物と遭遇した。ユリエと同じく小柄で銀色の髪をツーサイドアップに纏めた中高生くらいの少女だ。
彼女も彼女でラバー製のメイド服を身に纏っており腕とか脚はテカテカの黒い被膜が光に反射している。そして、メイド服の上から分かる程の巨乳……所謂、ロリ巨乳と言われる体型だった。
——メイド服着ているからメイド長……なのかな?
「サヨ?貴方、今日は非番でしょ? ああ、そう言う事?」
「ですです。管制室に向かう途中でメイド長にお会いしたんです」
簪を置いて職員同士で話が続く。仕事上の話だろうなので割り込まず待つ。邪魔すれば別途のお仕置きが来るかも知れず期待してしまうが、流石にそんな真似する理由は無い。
「搾乳機とペニス器具挿入の四肢拘束のメニューと、貴方サイズの牛柄ボディースーツとカウベル首輪、それにアナル尻尾の使用申請をついでに出しておくわ。其の儘、25番に行きなさい」
「ありがとうございますですっ」
「そう言う規則だからね。ほら、さっさと拘束されて子牛の様に泣き喘ぎながら搾乳されて来なさい」
事の顛末を眺めていた簪だが、普通に異常な光景だった。職員も職員でドMなのだと分からされる。身長は低いがアレでも職員なのだろう。目の前のユリエも身長が低いし。
「待たせてごめんなさいね、非番の職員には器具使用の権限は無いから職務中の職員が申請する必要があるの。機械姦フロアだから管理統制下以外での使用中、万が一、事故が起きた時に最悪の事態を避ける意味合いがあるのよ。
責める存在が機械である以上、不測の事態が起こらないとは限らず複数人監視する必要がある。1人だと寝落ちとか余所見の可能性があるから複数人によるクロスチェック方式が採用されたの」
徹底された安全対策。ソレ故に面倒でも徹底する必要があるのだ。
「道草食ったけど、そろそろ到達するわよ? 貴方を拘束して虐める為の部屋、調教部屋に」
「……♡」
その言葉に簪は紅潮させて小さく頷いた。そして、数分もしない内にある部屋の前に到着した。18番と言う看板が掛けられた部屋。その部屋の扉をユリエが開いて中に入り、簪もその後に続く。
「ふご、ご?」
扉を抜けると其処には更衣室の様なベンチや鏡、壁に投入口の様なモノが3つ程、設けられた小部屋だった。奥に更に別の扉がある。
「此処は各調教部屋前に設けられた更衣室。此処でプレイ内容に応じて衣装とか小道具を身に付けるなり着替えてから、調教部屋に入室する事になっているの。
恐らく最初に説明受けたでしょう? サイズを測ったりしたのもシュチュエーションプレイの一環で調教時に色々な衣装に着替えてから望むコスプレ調教とかね。調教部屋だと責め具によりクリトリスから潮吹きで床とか汚れる可能性があるから衛生面で問題だし、其処で着替えるのも衛生面で不衛生。故に更衣室が設けられているわ」
つまり、此処で調教を受ける為に『着替える』なり準備してから調教部屋に入室する事になっている様である。
「……んんっ‼︎」
「それじゃ、早速『お着替え』しましょうか? ドMで変態なドロシー?」
ユリエはそう言い、まず最初に簪の口に嵌めていたペニスギャグを外す。突起物に唾液が糸を引いており淫靡な感情が浮かぶ。それから首輪を外して手枷も外す。
時間にして数十分、されども久し振りに感じる自由。
「けはっ、うう……」
口を塞がれていた為に外されて直ぐに咳き込み肺に空気を取り込む。一応、自由にされたか簪の呼吸を整えた頃合を見てユリエは次の命令を下した。
「それじゃ、裸になりなさい。簡易スーツは施設内での普段着と言う目的だけのスーツであって調教時には使わない規則になっているの」
「は、はい……っ‼︎」
そう言われて簪は簡易スーツを脱ぎ始める。下着も付けられず肌に直接当たる為に、敏感な部位が普通に当たる。
「あらら〜、随分と濡れているじゃない。手枷とペニスギャグで興奮したの? 良く漏れなかったわね、廊下で漏らしていたら次は貞操帯を付けようかしら? それに乳首も虐めて欲しがりそうで勃っているじゃない」
簡易スーツを脱いだ時、クリトリス付近は既に濡れていた。自覚はしていたが直に言われると流石に恥ずかしかった。
「使用器具はキッチリ洗浄するから、其方の投入口に置きなさい。簡易スーツは折り畳んで頂戴」
ユリエの命令に従い1番右側の投入口に使った器具を置いて行く。簪は生まれた姿のままで立っている。
「普通ならば此処で希望内容を聞いて其方の投入口から衣装とか器具が流されて来るのだけど……今回は私が内容を決めてあるから此処で申請するのは目隠しだけよ」
「め、目隠しだけ?」
「ええ、貴方初めての調教は衣装は用意しても特に意味は無いからね。ああ、眼鏡は其方のケースに入れて置きなさい。危ないから」
——ユリエさんが決めた調教……な、何かな?
「貴方が今回、受ける調教はバキュームベットよ。職員のバキュームベットの調教責めを物欲しそうに見ていたからそれにするわ」
簪の初めてのプレイ……もとい調教はバキュームベットに決まった様である。そのタイミングで左側の投入口から板が競り上がり目隠しが送られて来た。
「シチュエーションとかは特に考えていないけどね。例えばこの前だと、機密組織に潜入したスパイがあっさり捕縛されて快楽調教されると言う設定だったわね。ま、単純に調教されたいって言う事で設定考えない人も多いけど」
——最初だし、特に無くて良いかな……。
眼鏡を外して保護ケースに入れた簪は特に設定は考えず単純に『悪の組織に捕まった哀れな少女が快楽調教される』と言う妄想で望む事にした。相手が機械なので変に演技する必要も無い。
「そ、それじゃあ、早速……お願い、します」
「ええ、じゃあ早速始めるわよ。精々、イキ過ぎて壊れない様にしなさいな」