『ああ゛ぁ、はぁあ⁉︎ ら。らめぇ♡ い、イク、イィくう⁉︎』
「……やっぱりイキ地獄になったわね。或いは性感帯が弱いのかしら?」
空間投影されたウィンドウに映る簪のイき狂う姿を見てユリエは半ば予想出来た光景を改めて確認してそう告げた。そして、その空間ウィンドウ以外にも複数の空間ウィンドウが展開され同様に機械姦で無慈悲に犯されている調教対象者のあられもない姿が映し出されていた。
此処は『機械姦フロア』の管制室。各調教部屋の状況を把握、統制する為の部屋でありオペレーターがその様子を見守って居る。
「いきなりバキュームベットのクリ地獄はやり過ぎじゃない? アレ、ある程度扱かれた人向けだよ?メイド長」
簪が映る空間ウィンドウを見ているオペレーターの女性が呆れた様な口調でユリエに告げる。彼女達、オペレーターの服装は黒を基調とした足先から指先まで全身を覆い尽くすボディスーツ姿。そしてフェイスベールと言う服装だった。
「……物欲しそうだったから、つい、ね」
『ああ゛あ゛ぁ゛⁉︎ ららめぇ、イクイク♡ ふぁぁぁぁ⁉︎ ゆる、おねが、そこ。よわ、いのォォォォ⁉︎』
「……あー、もう言葉にならない羅列並び始めてるよ?」
「いや、アンタもマミフィケーションでアナルバイブ突っ込まれた時は似た様な喘ぎ声出してるじゃない」
画面に映る簪は最早、言葉にならない絶叫を上げている。目隠しで表情は分からないが恐らくアヘ顔になっている事だろう。
「えー、調教されている時は快楽でそんな事覚えて居る余裕無いよー、ってアレ、メイド長はもう上がり?」
「明日に備えて発注を済ませないと行けないしね。色々と足りない奴が出てきたのよ、サヨが派手にやってくれたからね」
「……あー、アレかぁ」
「そう言う訳で、後は任せるわ。彼女、最初だから、大方、イキ疲れて気絶するから適当に医療フロアに放り込んでおけば良いわ」
「オッケー。あ、今日の当番は誰だっけ?」
「……確か、ミソラだったわね」
「そっかぁ、じゃあもうちょっと先かぁ。
「
「あ、言い忘れてたけど、麻縄足りそうに無いから発注した方が良いんじゃない? 緊縛とかで消費激しいから」
「緊縛って痕が残るのが嫌なのよね……」
ユリエは顰め面でそう考える。柔肌に縄で縛ると痕が残りやすい。普段の生活もある為にそう言う痕は場所によっては隠し難いからだ。
故に其方の調教内容は慎重に行われる傾向がある。
「メイド長みたいなペタン娘だと胸が絞れないしね」
「アンタ。明日、覚えてなさいよ? つーか、身長140㎝未満、Aカップは緊縛プレイ禁止って幹部会で暴れてやるわ‼︎」
「多分、メイド長以外の満場一致で敗北確定だと思うよ?」
「ぬぁんですってぇ⁉︎」
「ん、んぅ……?」
——此処、は? 白い天井……?
微睡の中、霞んだ視界にて見えるのは白い天井。鼻腔を擽るはアルコールに似た薬品の匂い。頭を動かして見渡すと起き上がろうとしても少しもたつく。
「え、コレって……?」
掛けられた白いシーツで見えないが、布地の感触はするが両腕が前の方で交差されて動かせない。脚は自由にされているが、腕だけが動かせそうに無い。
——……確か、バキュームベットで絶頂を繰り返していた……途中から覚えていない。もしかしてイキ過ぎて気絶した?
上半身は動かないが下半身が動く為に時間は掛かったが起き上がり自分の姿を見てみる。白い布地に白いベルト状が幾重にも備え付けられた拘束衣と呼ばれる衣服を身に着けさせられていた。
「漸く目覚めたわね。1時間持たずに40分辺りで失神していたわよ、アンタ」
視界の先に居たのはボブカットの黒髪に眼鏡を掛けた女性。メイド服に近い白と黒のエプロンドレスに太腿半ばまである白ニーソと言う布面積が多めの組み合わせ、その上にナースキャップを被っている。宛らメイド服とナース服を足して2で割った様な装いであった。
「えっと、貴方は?」
「私? 私は医療係のシノカ。そして、此処は『医療フロア』の病室の1つ。他のフロアで調教中や終わった後にイき疲れて気絶、失神する人は一定数出て来るのよ。他にも不測の事態が起こった際の治療を行う為の場所として医療施設が併設されているのよ」
拘束や機械姦、ペットプレイの途中や終わった後に疲れ果てて気を失うケースがままある。他にも管制室等が対象者の不調を確認した場合、途中で中止し医療フロアで休息や怪我等がある場合は治療するアフターケアも完備されている。
「それで、アンタの場合は1時間コースの予定で開始から40分後に失神したから中止。その後、洗浄して『医療フロア』に運ばれて来たって訳」
「……流れは、分かったの、ですけど……この拘束衣は……?」
「何って、オナニー禁止。そう言う、お預けされるのが好きなんでしょ? マゾヒズムの変態さん」
「ううっ……‼︎」
——……お預け、だなんて……。思い出したら、弄りたくなって……‼︎
「そう言うのもあるけど、医療フロアで自慰なんてされるとベットとかの後始末が大変なのよ」
個人的な理由であった。
「拘束衣を着るのが好きな変態も居るっちゃ居るけどね」
「……ッ♡」
——で、でも……こうやって、物理的にイク事も奪われるともっと欲しくなる……‼︎
「それで、寝て居る間にバイタルチェックしたけど、性的興奮の上昇以外は概ね正常よ。時間も時間だし、そろそろ御帰宅願おうかしら」
「あ、は、はい」
簪は日本代表候補生であると同時にIS学園の生徒でもある。今日は平日であり明日も登校する日である。
足が自由なのでベットから降りるとシノカから拘束衣のベルト等を外して貰い其の儘、脱がされる。その下から出てきたのは簡易スーツ姿だった。
「代表候補生の人でIS学園の生徒の場合、此方で外出時の状況は帳尻を合わせる規則になっているわ。それから政府の車で学園まで送り届ける手配になっているのよ」
最後の最後まで完備されていた。しかし、気になる単語もあった。
「IS学園の生徒? わ、私以外にも……利用して居る人が?」
「ええ、居るわよ。だからこう言うシステムが採択され運用されているわ。その旨は既に通達されているから総合案内係の職員に聞いて案内して貰いなさい」
「わ、分かりました……」
「後、もう一つ。基本的に何処のフロアも予約制なのよ。調教部屋は多いと言っても満席になる事があるから予約を取る事を推奨するわ。今回の場合は空いていたから捩じ込めたけどね。会員カードに番号あるから、確認しなさい。呉々も部外者に見られないように」
その説明を受けた後、ベッド近くに置かれていた眼鏡を手に取って掛けてから病室を出る。相変わらず白を基調とした廊下で、病院特有の匂いが漂っている。
——さ、流石に……廊下で、弄るのは……♡
初めて経験した本格的な調教。その途中でリタイアしたと雖もその余韻が込み上げていて、思わず耐える為に内股となった。流石に此処で弄り始めるのはいけないと判断したからだ。
——私……改めて、変態なんだ……。自分から、拘束されて、イかされて……。でも、気持ち良かった……。此処に、来て、正解だった。
その後、医療フロアを抜けて最初に訪れた大きな待合室フロアにて総合案内係の人にシノカから言われた事を伝え、送迎車の手配して貰い其の儘、IS学園へと帰ったのだった。
次は予約してから来よう、と、車内では疼く身体を堪えながら……。