※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活 第2部   作:エスカルゴ・スカーレット

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1日目:男子の場合

 

「────19泊20日で(1ローテ分)紅魔館でお泊まり会ィ?」

 

「ああ!もうレミリア嬢からの許可は取ってるぜ!あと父様から許可さえ貰えれば、万事OKよ!」

 

「ん〜……もしかして今日、永遠亭(ここ)に居る俺に許可を貰いに来たのって……」

 

「そう!明日の夜(白玉楼)でローテの1巡が終わるからっ!ナイスタイミングっしょ!」

 

「……一応聞きたいんだけどさ。各家庭の、母親達に通達は?」

 

「してるぜ、とっくに!多分な!」

 

「多分て」

 

「皆が自分のタイミングで言うよう言ったからな。もしもダメそうなら俺もついてくって言ったけど、誰からも言われてねーし」

 

「ほーん。じゃあ俺は次の1ローテの間は紅魔館に泊まらない方がお前らの邪魔にならないかな」

 

「いやいや、そんな事はねーから、父様はあくまでいつも通りに過ごしてよ。紅魔館に俺らが居ること以外はいつも通りだからさ」

 

「邪魔になんねぇ?」

 

「なんねーなんねー!」

 

「ほーん……」

 

 紅魔館に泊まる時はシャロンと地下牢に籠って、モルモーとヤリまくっていればいいだろう。あまり子供達の催し物に顔を出すのは良くない。なんなら裏方にまわってみるのも面白そうだ。

 折角こうして駆翔が企画したのだ。俺は、それが滞りなく進むようにと陰からサポートするだけだ。

 

 

 ◆

 

 

「「「「お世話になりまーすっ!!」」」」

 

「はい、いらっしゃい。無事、エスカルゴ達からの許可が取れたみたいで何よりね。さ、入って頂戴。女子達はもう揃ってるわよ」

 

「ゲッ!?俺とした事がまさかのビリ!?」

 

「ビリどころか寧ろ時間通りよ。女子達の方が逆に早すぎたくらいだわ。弦月姫ちゃんや巫月ちゃんがはしゃぎ過ぎちゃってねぇ」

 

「うぐぅ……!」

 

「宴会やパーティじゃあるまいし、順番はどうでも良くねぇか?なぁ霊魔?」

 

「えっ?う、うん、そうかな……そうかも……」

 

「んー。俺の気にし過ぎかぁ」

 

 男子4人が紅魔館の中に入ると、いつも出迎えてくれるはずの十六夜姉弟の姿は無く、その代わり、虔魔だけがそこに居た。

 虔魔にとっては紅魔館が実家である。ならここで合流するのが一番効率がいいのは間違いない。

 

「よっ兄貴ィ。今日から世話になるぜ〜」

 

「ようこそ。僕はいつも通り過ごしますのであまりお気になさらず」

 

「仕事なんて休んじまえよ〜」

 

「そうよ虔魔くん、仕事は休むよう言ったはずよ」

 

「では非番という事で。何かあれば仕事します」

 

「……まぁいいわ、それで。じゃ、皆。ごゆっくり」

 

 レミリアはそう言って高らかに靴を鳴らして奥に戻っていく。レミリアも楽しみにしていたのかその足取りはどこか軽やかで、スキップしているように見えた。

 

「……ヒバンっつーのはよく分かんねーけど、俺らと居れるんならそれでいいぜ!」

 

「……。では、男子部屋に案内しましょう。皆さん、ついてきてください。部屋に荷物を置いたら早速、大浴場に行きましょう。姉上達は既に入ってます」

 

「まさか混浴か!?」

 

「バカですか?混浴が許されるなんてのは、お父様だけですよ。勿論、覗きは厳禁です」

 

「ちぇっ。てか虔魔の兄貴は時間停止して覗き放題じゃねーか。ズリィなぁ〜」

 

「いえいえ。メイド長や副メイド長、モルモーさんまでもが居るんですから、時間停止して覗いたならバレバレですよ。そもそも能力の悪用を防ぐ為に、入浴時間中は能力の使用を禁じられていますので。僕だけですが」

 

「あ、そうなんだ。まァそりゃそうだよなー。兄貴みてーなのが思春期になったら暴走しちまうしな、今から警戒するのも仕方ねーわ」

 

「どういう意味ですかそれは」

 

「そのまんまの意味だよ。な、兄貴達ィ?」

 

「「だな(だね)」」

 

「……」

 

 5人の中で1人、それについて不満に思っている男子が居た。そう、魔界家族の恋夜である。

 彼は綺愛羅とは双子の兄妹である事もあってか、普段から一緒に行動している。それこそ排泄以外は四六時中一緒だ。食事中や読書中。そして、毎日の入浴でさえも。

 依存していると周囲に思われても仕方ないくらい一緒に居る相方が居ない。どこか落ち着かないのも仕方なかった。何なら、先日の男子会さえ、彼女が居なくて落ち着かなく、ろくに発言できなかった。それくらい、双子の妹の綺愛羅は恋夜にとって酷く大事な存在であった。

 3人は期待に胸を躍らせながら、恋夜は深呼吸で気持ちを落ち着かせながら、虔魔の案内に従って、紅魔館の中を歩く。何回も来ているはずの紅魔館、しかしパーティ中はあまり行かない場所を通るのでまるで初めて来たような感覚に襲われていた。

 

「この部屋です。どうぞ」

 

「うわー……ひっろ!スゲェ!」

 

「パンデモニウム(おれんち)の部屋より広いや」

 

「メイド長に部屋を拡張して頂きました。少しなら騒いでも大丈夫なようにしてあります。勿論、弾幕ごっこには非対応ですので悪しからず。では荷物を置いてください。念の為、まず女子部屋にまで案内しますので、その足で浴場に向かいましょう」

 

「はーい!早く荷物置いて行こーぜ!」

 

(女子部屋っ……!)

 

 明らかに目の色が変わる霊魔。子供らしい態度の無邪気な駆翔とはまたベクトルが違うその反応に、目的を見抜いた虔魔はクスリと笑う。しかし冷静な妖舞は荷物を置きながら単純な疑問を口にする。

 

「……わざわざ女子部屋に向かう意味あんのか?」

 

「ええ恐らく。僕らには関係ありませんが────この中で1人、その情報を知りたがっている者が、居ると思いましてね?」

 

「うっ!?」

 

「あー、霊魔か。……夜は、好きにしていいからな!俺らは何も関与してないって事でスルーするから」

 

「ななな何言ってんのさ、お泊まり会のときくらい何もしないよ!」

 

「19泊もするんです、流石にそれは無理でしょう。安心してください霊魔お兄様、僕らも『英雄の子』なのです。『エロいこと』には寛容ですから」

 

「ぶっちゃけ『聞く』だけなら慣れてるよな」

 

「そうですね」

 

「だよなぁ」

 

「だね」

 

「だっ、だとしてもお姉ちゃんの方だって色々都合あるかもしんないしっ……と、とにかく早く案内して虔魔!早くして!」

 

「はいはい。あまり先走り汁を漏らして笑われても知りませんよ?」

 

「う、うるさいっ!」

 

 虔魔のイジリを顔を真っ赤にしつつやりすごし、女子部屋へ。どうやら、男子部屋は2階だが、女子部屋はその真下の1階にあるらしかった。恐らくは非常時の事を考えてなのだろう。

 因みに非常時は、十六夜親子3人が時間を止めて住人や客人、従業員や貴重品などを外に運ぶ手筈になっている。だから、何階に泊まろうとあまり関係無かったりする。

 

「弦月姫お姉様、虔魔です」

 

 そして部屋の前に移動した虔魔は軽快に扉を叩き中の者達に合図する。中からは何人かの「はーい」という返事があり、数秒後に扉が開かれる。

 

「はーい……あら、全員で来たの?」

 

((((うわあああ女子の匂いだぁあ!!))))

 

「ん。男子も無事、全員揃ったのね」

 

「はい。女子は全員、お風呂上がりでしょうか?」

 

「ええ、見ての通りよ」

 

「『20人』も居ると、『全員』居るかパッと見では把握出来ないから聞いたのですけどね」

 

「いちいち嫌味ったらしいわねぇ……」

 

「お姉様こそ」

 

「……まぁいいわ、こんな所でいがみ合っても仕方が無いものね」

 

「全くですね。では僕らもお湯を頂きますね」

 

「分かったわ。私達は夕飯まで好きに過ごすけど、男子は?」

 

「同じです」

 

「そ。だったら、メイド長に改めて連絡する必要は無いわね」

 

「ですね。ではまた夕飯時に」

 

「はいはい」

 

 女子部屋を締め出された男子達は、虔魔の引率で浴場へ向かう。霊魔は最近よく紅魔館及び図書館、そして紅魔館の浴場に来ているので、できる事ならさっさと向かいたかったが、ここは全員のペースに合わせるべきだと考え仕方なく全員に従っていた。

 

「……お前さぁ、姉上ともそんな感じなのかよ」

 

「?」

 

「いや、分からないならいいんだけど。……にしても広いなあ……こっちの方には数回しか来てないから、久しぶりだぜ」

 

((パンデモニウム(白玉楼)より広いな……))

 

 霊魔と虔魔は見慣れているからかともかく、残り3人はあまり見慣れていないからか、物珍しそうに周囲を眺めている。

 やがて霊魔が率先して身体を洗い始めるとそれに倣うように虔魔、駆翔、恋夜、妖舞も、同じように身体を洗い始める。

 

「でかぁッ!?」

 

「うわっ!?なんだよ兄貴ィ!?」

 

「く、駆翔、お前……なんだそのチンコ……!?」

 

「あ?チンコがなんだよ?」

 

「何でデッカくしてんだよ!?男しか居ねえぞ!」

 

「デッカくって何だよ?勃起してるワケねーだろ、兄貴や弟しか居ねえのに」

 

「は!?だっ……だってそれっ、アレした俺と、同じくらい……いやそれよりずっと……」

 

「はぁ?……なんだよ、ちっちぇ。泊まりに来る前にオナニーしたの?」

 

「ちっ、違っ……」

 

「分かるぜぇ妖舞の兄貴、俺もよぉ〜く分かるよ。だってエロいもんな、紅魔館のメイドさん!俺も、昨日の夜から合計何回オナニーしたかなぁ?んと、ひぃ、ふぅ、みぃ……10回くらいはオナッたかな!」

 

「だから違うっての!」

 

「……馬の陰茎は巨大だと、先日、香霖堂にて読んだ本で見ました。馬と交わって死んだ人間なんてのも男女問わず外の世界に存在しているようです。この陰茎のサイズは、間違いなく、早鬼さんの血の影響でしょうね」

 

「「兄貴(オメー)は何でそんなモン見てんだよ」」

 

「……?だって、面白いではありませんか。『世界の奇妙な死因』。馬と交わるなどバカでもしません。恐らく、頭のネジが皆無なのでしょうね」

 

「「違った、性癖じゃなくてサイコなだけだ」」

 

「?」

 

 勿論、虔魔はナンチャッテサイコでもなく、単に興味を惹かれたからこそそのような本を手に取り、読んだだけの事だ。そして虔魔は、今度は、霊魔の股間を覗く。

 

「……おや。駆翔に比べるとお兄様……」

 

「ちょっ………見ないでよ!」

 

「僕とはあんまり差が無いサイズなのですね。なら恋夜。恋夜はどうなのですか?」

 

「……僕も大きくないよ」

 

 一部泡に隠しているがサイズはおおよそ察せる。虔魔はこれで全員のサイズを大体察して、ついでとばかりに霊魔に教えてやることにした。

 

「霊魔お兄様。チンチンの大きさですけど……一先ず頑張りましょうか」

 

「………………」

 

 大きさは「駆翔>虔魔>妖舞≧恋夜≧霊魔」だ。男らしさと大きさは比例するのかそれとも偶然か。勃起していない状態で既に大きな差がついていた。

 

「……そもそも俺らのは『使う』予定もねえし。別にサイズなんてどうでもいいっつの」

 

「そうそう」

 

「いやぁ、やはり短小より大きい方がいいのでは?駆翔もそう思いますよね?」

 

「んー。相手が痛がらなきゃイイんじゃね?」

 

「どうでしょう。そもそもエロ漫画を見ても初めて以外は痛がる描写は少なめですし、お父様のが短小だとは思えないですし……。お父様のチンチン見た事ある人はいます?」

 

 3人は首を横に振るが、霊魔と恋夜だけは、首を縦に振る。霊魔はホモセックスした事があるから。恋夜は、魔界家族皆で風呂に入る事もあるからだ。

 

「……ある。あるけど、お父さんは『勃起時は日本人平均より少しあるくらい』って言ってた」

 

「日本人平均って13センチ程でしたっけ。この前、雑学の本で読みましたけど。ですがコレって妖怪も適用されるんですかね?お父様は元人間ですし例外なのかもしれませんが。もしも駆翔が勃起したら、そのサイズにも迫るのでは?」

 

「かもなー。通常時で8センチはあるぜ、俺」

 

「僕は恐らく6センチ程ですね。妖舞お兄様達は……目算ですが4、5センチ程度でしょうか?ふふっ、いや失礼、頑張ってくださいね」

 

「「「うっさい!!」」」

 

 

 ◆

 

 

 早々に風呂を出ると、夕飯を食し、ビンゴゲームなんかのレクリエーションを経て、とうとう就寝の時間になってしまった。

 女子部屋の音は聞こえないが、多分起きているに違いないと、5人全員が強く確信していた。

 

「────なあ。この後0時、消灯じゃんか?」

 

「だな」

 

「女子部屋、行ってみねぇ?」

 

「……バカなコト言ってねーで寝ろよ……フカフカのベッド気持ちい〜……」

 

「霊魔の兄貴は行くんだろ?」

 

「ふぇっ!?えあっ、えっ、とぉ……」

 

「あー?来た時は行かねーって言ってたじゃんか」

 

「いやいや、絶対行くって。ビンゴんとき、ヤケにシガレットの姉貴と話し込んでたじゃんか」

 

「そりゃ、まあ……付き合ってるしさ……?」

 

「かーっ!見んね兄貴!卑しか男ばい!」

 

「どうした駆翔!?」

 

「とにかく、童貞卒業したいヤツぁ行動あるのみ!行動しねェ男に未来はねェ!霊魔の兄貴だって行動してるからこそ童貞を卒業できたんだッ!兄貴達も狙ってる子くらい居んだろ!?男は度胸だぜ!!」

 

「お、俺ァ……い、いねーよ??」

 

「同じく。異母姉、異母妹とはいえ身内をそういう目では見れませんし」

 

「俺は綺愛羅と居れればそれでいいし……」

 

「あっそォ、じゃあいいぜ3人は!霊魔の兄貴ィ、俺は行くぜ!ついて行っていいか!?」

 

「…………シガレットお姉ちゃんは僕のだ」

 

「おう!互いに不可侵だ!俺ァまだ、ここあ姉貴に告白してねーから……俺の狙いはそっちさ!」

 

「!!……シガレットお姉ちゃんと間違えないでよ。間違えたら……殺すかもしれないから」

 

「うはっ、怖ぇ……!だ、大丈夫だよ、ツインテールなのがここあの姉貴、サイドテールが────」

 

「シガレットお姉ちゃん」

 

「……って、把握してっから!」

 

「……そ。じゃ、後で行こう」

 

「おうっ!」

 

「「「………………」」」

 

 静かに拳をぶつけ合う霊魔と駆翔。駆翔は前から小悪魔の娘・ここあの事を狙っていた。だからこそ以前のチーム戦の際はここあを指名までしたのだ。

 しかしそんな駆翔と、シガレットの元に向かうと決めて心を躍らせる霊魔を見て、3人はどこか少し羨ましいという気持ちが芽生えていた。

 妖舞は樹理愛を────。

 虔魔は弦月姫を────。

 そして恋夜は綺愛羅を想っていた。

 果たして、皆の先を往く霊魔、一歩を踏み出した駆翔、一歩を踏み出せず足踏みをした3人の運命や如何に…………。




ぶっちゃけエスカルゴチルドレンって、父親が共通してるだけで、育つ家も環境も違う子が殆どなので
「近所に住む幼馴染」みたいな感覚なんですよね。
ファザコンの娘が目立つだけで「妖舞→樹理愛」、
「霊魔⇔シガレット」、「ここあ⇔駆翔」などは、幼馴染系のラブコメと変わらない感覚です。

俺自身が巨根と言えるサイズではないんで、巨根がブラ下がってる感覚はよく分からないんですよね。短小や包茎の感覚はもっと分かりませんけども。
あと、ショタ巨根が嫌いなので駆翔はかなりナーフされています。本当ならエスカルゴレベルはあるんじゃないかなと思いますが、とりあえずナーフだ、ナーフ。ショタは小さいんだよッ!!
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