「よっ、モルモー。起きてるか?」
「吸血鬼は夜行性よ。そろそろ寝る時間かしら?」
「ヘッ。
咲夜さんとの深夜デートを終えた俺は、そのまま咲夜さんと眠る為に寝室に向かう事もなく、彼女を寝かせたその足で、モルモーの「個室」という名の
「紅魔館・地下牢最奥」に向かった。
狭いながらも個室のように華やかに彩られた牢の中では、相変わらずモルモーがグータラとベッドの上でセクシーな黒キャミの姿で横になっていた。
「エスカルゴくんが居ない時かつ、咲夜とかが時を止めてる時かしら。あ、睡眠は足りてるわよ」
「あ、そう……」
相変わらず、地下牢の奥の方は「メス」の匂いが凄まじい。発情期じゃなかったとしても、頭の中がエロい事でいっぱいになって、発情期並に強烈に、強制的に発情させられそうだ。
モルモーの趣味は魔法の開発、そしてオナニー。しかもこんな、換気もままならぬ地下空間────そりゃ嫌でも濃厚な淫臭がするというもの。
さっきまで咲夜さんと交わっていた匂いフェチな俺の肉棒は、ビキビキと硬度を増していく。
「そっちこそ、咲夜とのデートはどーしたのよ〜?まさかデートすっぽかしたり?」
「バカ言うんじゃねーよ……たく。『終わった』よ、だから俺は
「フンッ、それもそーね。デートすっぽかすとか、エスカルゴくんらしくないもんねぇ」
「……」
大紅蓮地獄で力に呑まれて暴走して、チルノとの特訓をすっぽかした事があるのは敢えて言うまい。
今では、これまでと違い普通に好き合っていて、付き合っているといっても、流石にアレについてはモルモーにさえ幻滅されそうで……。
「で?
「ん。ちょっと気になった事と……モルモーと、話がしたくて」
「な……何よ、改まって……?」
「とりあえず牢屋ん中、入れてくんない?」
「待ってよ、今、片付けてんだから……あーもうっ、来る前に連絡しなさいってのよね……スキマで繋げて話し掛けるとかさぁ」
「別にモルモーのバイブとか見た所で今更感あるし気にしねーぞ?」
「私が気にするのよ!……ったく……ホンット、私の子孫のクセにデリカシーの欠片もない男よね……」
「モルモーの子孫だからじゃねぇ?」
「どーゆー意味よそれェ!?」
ふと、ベッド脇のサイドテーブルに目をやると、1、2年前にプレゼントした3本のバラが、未だに花瓶に入っていて綺麗な赤を保っていた。
「……まだ枯れてないのか」
「はぁ?あぁ、このバラ?枯れるワケないでしょ。ずっと時間止めてんだから。この子は永遠にここで綺麗な水に浸って生きるのよ」
自分の時間を止めていたモルモーは、他の何かの時間も止められるのは知っていたが、まさかバラの時間を止めるなんて思わなかった。
あまりにも極め過ぎた時間魔法は万物を都合よく扱いかねない危うさもあるが、モルモーだったら、その辺も大丈夫だろうという謎の確信がある。
「それで話って?」
「うん……モルモーってさ。支配欲っていうかその、かなり行き過ぎた血統主義の持ち主じゃん」
「否定はしないけど」
「……出会った頃は、血統主義そのものがあまり理解できなかったし、なんで、そこまでしたいのかも、俺にはよく分からなかった。でも最近、思うようになってきたんだよ。……俺も、自分の血を引く者達の頂点に立ちたいって」
「へぇー。エスカルゴくんも野望に────支配に目覚めたんだ?」
心を見透かしたような、含みのある笑みで、俺を見る。何も言葉を返せず小さく頷くが後から小さな語弊に気が付く。
「……支配とは、少し違うかもしれないけど」
「支配よ。立派にね」
「……」
「で、血統の上で自分の上に立つ私を消すつもり?だから私の所に来たの?」
「そんなワケないだろ。モルモーの事は好きだよ。俺から見て、遥か数万年前の先祖だとしても」
「ふぅん……じゃあどうして?」
キャミソールの紐しか掛かっていない、スベスベツルツルのモチモチ肌の彼女の肩を掴み、正面から見つめ合う。気圧されてしまったのか、ちょっぴり気まずそうに目を逸らす仕草さえも愛おしい。
「モルモーとの子が欲しいからっ……」
「ふ、ふーん……私との子が…………え、えぇっ!?」
「俺とモルモーで新世界のアダムとイブになろう。俺達になら成れる……絶対にっ……!」
「アダムとイブって……そんな誘い文句ある……?」
「俺とモルモーなら世界すら作れる。そう、幻月と夢月が夢幻世界を創造したように。仙人や仙霊が、自分の仙界を創造するように。俺とモルモーにも、作れる。それも俺達くらいの力があれば、仙界とか目じゃない、完全な、完璧な世界を作れる。望めば全てが叶う、全てが可能になる、完全無欠な世界!楽園以上の楽園が
「……そこで、私達だけの血脈を広げよう……って?幻想郷じゃ無理だから?」
「『無理だから』じゃないよ。幻想郷は、各勢力のパワーバランスがあって初めて成り立ってるんだ。人間も含めてね。『幻想郷じゃする意味が無い』、だからモルモーと世界を創造したい!」
どこか反応が悪い。こうなれば口八丁手八丁で、モルモーを堕としてやる。既に堕としたモルモーをもう一度、こちら側に引き摺り込んでやる。
「最近のモルモーは、どこか、燃え尽き症候群にも見えるんだ」
「!」
「もう──燃え尽きかけてるんだろ。モルモーは。世界中の吸血鬼を、永い時を経て殺しまくってさ。お陰で、今はもう、モルモーの子孫しか居ないよ。幻想郷にも、外の世界にも。もうモルモーは人生の目標の大部分を果たしちゃったんだ。……でしょ?」
「……」
「それに加えて不老不死にもなって。俺との行為は増えつつあるけどさ……いつかマンネリ化するのが、怖くて仕方ないんだろ?だから最近、前はあんなに嫌がってたアナルセックスも、モルモーの方から、積極的に誘ってくるようになった」
「っ!」
「丸わかりだよ。モルモー、割と飽きっぽいもん。魔法への探究心だけは、変わらないみたいだけど」
「……そこまで、私のこと分かってたんだ」
「うん。だって好きだもん。好きな子の事は、よく見るようにしてるからさ」
「ん……」
隣に座る俺の手に、ふんわりと手を重ねてくる。柔らかくって、包み込むような、優しい手だった。
ふとモルモーを見やると、どこか儚げだったが、優しい笑みを浮かべているそんなモルモーがどこか愛おしくて、無性に抱き締めたくて。
気が付いたら俺は、彼女をそのまま抱き締めて、ベッドに押し倒していた。
「だからさ。俺がモルモーにとっても完璧な世界を
「世界創造……か。ヘカテー様でもした事ないわよ、そんな大それたコト……」
「だろうね。でも、俺はやるよ」
「……本気なのね」
「本気」
「本気でも、発情期のノリと勢いじゃな〜い?」
「っ!発情期って……ど、どーして……」
「丸わかりよ。だって理論がメチャクチャだもん。私を説得して、世界創世に持っていきたいってのがよく分かっちゃうわ。目も何故かピンク色な上に、魔力が溢れるのが抑えきれてないわ?息も荒いし、私の前に立った時から、おちんちんの勃起がまるで隠せてない。単にセックスしたいか発情期でしょ」
盛り上がる俺の股間を、スススッ、と優しく手でなぞる。敏感な部分に触れた瞬間、ピク、ピクンと跳ねるように動く息子を見て、妖艶に微笑む。
「アハハ……確かにセックスしたいだけかな……?」
「無いわね。誤魔化しが下手よ。あなた、セックスしたいだけなら『セックスしたい』って、それこそ馬鹿の一つ覚えみたいに言うでしょ」
「!」
「それに、眼球に何か創造物を被せてない?多分、溢れ出す魔力を拡散させる為のモノね。わざわざ、そんなモノを創造してるんだもの、発情期だなって分かっちゃうわ」
「……」
コンタクトを消した。すると無意識
「……イイわ。あなたの世界に連れてって♡」
舌なめずりしながら、そして目に妖しげな魔力を湛えながら、俺の望みに答えた。それから俺はまず世界創造の前に、モルモーと本気の子作りセックスする事にした。
これでも先祖と子孫なので、家系図上の話をするなら、諏訪子と早苗が子作りするかのようなもの。如何にメチャクチャなのか分かるというものだ。
「俺の子、産んでくれる?」
「霊夢より子沢山になったらどうしましょ……♡」
場所が地下牢である事も忘れて、押し倒したまま唇を重ねる。どちらが何かを言うでもなく、黙って舌を這わせ、お互いの唇を掻き分けて、絡ませる。口内を蹂躙するよりも、舌を絡ませるのが好きだ。
子沢山になるだろうな、という予感に似た何かを想いながら、カウパーでドロドロに濡れた肉棒を、愛液でトロトロに濡れた肉壺へ、ぐぷぐぷと、重い音を立てながら挿入していく────。
今回のモルモーちゃん挿絵は、前に東雲あす先生に依頼した時の差分です。
Twitter ID:@x11df3
モルモー初登場、2021/3/24(812話)
モルモーレイプ、2021/4/27(829話)
モルモーとカップル成立、2021/8/7(880話)
モルモーと子作り、2023/11/21(実質1207話)
やっとここまで来たか。