※この作品はR-18です。

人生がおしまい!?   作:柊 蕾

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時系列はアニメ3話冒頭です


【4話】かえでちゃんとのはじまり!? ☆

ある日俺は、腹痛とだるさに襲われ、みはりに看病をしてもらっていた。

 

「うぅ……、ぐすっ…お兄ちゃんに何かあったらぁ……」

 

俺の横で泣顔を晒すみはり。

 

俺はそんなみはりに、

 

「泣くなよ、大袈裟だなぁ」

 

と笑いかける。

 

どこにでもいる、仲のいい姉妹。

ゆっくりと流れる温かい時間。

 

-あぁ、これはきっと悪い夢なんだろうな。

閉ざされてしまった幸福な日常を羨ましく思いながら、俺はその光景を眺めていた。

 

-悪夢を見ていた気がする

 

枕についた涙の跡を見て、そんなことを思う。

どこか懐かしくもあり、羨ましくもあった気がするが、目覚めた影響で夢の記憶は殆ど失われていた。

 

「まぁ、どうでもいいか」

 

いくら幸せだったとしても、夢は所詮、夢でしかない。

そんな下らないものに裂く暇があるのなら、その時間をもっと建設的なものに使かった方が良い。

そう自分にいい聞かせ、布団の上から、立ち上がる。

 

「う……」

 

同時に、尿意を感じ、トイレに向かう。

 

「っ……、やっぱり痛い……」

 

1歩踏み出す度、顔が痛む。

 

「鼻、折れてるよな。はぁ……」

 

ため息をつきながら、トイレのドアを開ける。

するとそこには、

 

「ほ?」

 

ギャルがいた。

 

「へ?」

 

「えっと……、この人は中学時代の同級生で……」

「かえでだよーよろしくね☆」

 

トレイで出会ったギャル、かえでちゃんは俺を抱きしめ、みはりのいるリビングまで連れてくると、テーブルの前に座り、自己紹介を始める。

 

「お名前は?」

「ま、ままま、まひろ……です」

「あは、照れちゃって可愛い」

 

かえでちゃんが話すたび、大きなふたつの塊がブルブルと俺の背中で振動する。

 

……興奮するから止めて欲しい

 

女の子の体になってから、あまり欲情しなかったせいで、女の子には性欲なんて無いと思っていたが、どうやら勘違いだったようだ。

実際、かえでちゃんの吐息が掛かる度、ムラムラする。

これが「濡れる」って感覚なのかな。

そんなことを考えていると、かえでちゃんの口からとんでもない言葉が飛び出してくる。

 

「あれ、けどみはりって妹いたっけ?」

「え……」

 

予想外の質問に慌ててしまう俺。

女の子になってから、みはり以外の人とまともに話していなかったせいで、こういう時、なんて答えれば良いのか分からない。

どうすれば……。

 

「ちょと訳ありで……、ね?まひろちゃん??」

 

パニックを起こしている俺を見かねて、みはりが助け船を出してくれる。

 

「ふ~~ん、そっか、そっか」

 

みはりの回答に納得したのか、頷きながら俺にすり寄るかえでちゃん。

かえでちゃんの体からは、良い匂いがして、思わず顔がにやけてしまう。

 

あぁ……、ここは天国だぁ。

 

俺は幸せな気持ちで胸が一杯だった。

しかし、背後から感じる視線に気づき、その気持ちは直ぐに冷めてしまう。

視線の主はみはりだった。

 

みはりが、蔑むような目で俺を見つめている。

 

「うっ……」

 

みはりからの視線に耐えきれず、震え上がる俺。

そんな状況を見て、かえでちゃんは

 

「ふ~~ん」

 

と笑い

 

「みはり、まだ大学のレポートが残ってるんじゃなかった?アタシがこの子の面倒見ててあげるから、終わらせてきなよ」

「え、でも……、悪いよ……」

「いいから、いいから。暇人JKに任せなさい」

 

かえでちゃんはそう言いながら、ポケットにあった携帯を取り出し、みはりに何かを見せる。

するとみはりは

 

「……っ、分かった」

 

俯きながらそう答え、部屋に戻っていった。

 

……?

一体何を見せたんだろうか?

みはりのあんな表情始めて見た。

 

「ねぇ、まひろちゃん」

「はい!!」

 

部屋に戻るみはりの後ろ姿を眺めていると、かえでちゃんが話しかけてくる。

 

「まひろちゃんは普段何して遊んでるのかな?」

「漫画読んだり……とか、ゲームとか……」

「ゲーム!あたしもやってるよ!!ほら」

 

そう言って携帯を見せてくる。

 

「それはやってない……」

「あ~~、違うかぁ、そっかそっか」

 

乾いた笑いを浮かべるかえでちゃん。

 

もう……、無理ぃ

 

現役JKとの会話に早くも限界を感じ始めた俺は、部屋に戻ろうとする。

すると、かえでちゃんは俺の服を掴み、

 

「ねぇ、お腹すいてない?一緒にお昼食べよう?」

 

と提案してきた。

 

「うん、美味しい」

 

かえでちゃんの作ってくれたチャーハンを口に運び、俺は喜びの声を上げる。

 

「本当?良かったぁ」

 

かえでは満足そうに俺の顔を見つめ、チャーハンを口に運ぶ。

 

なんか良いなぁ、この感じ。

 

何時も、みはりに怯えてばかりいる俺にとって、かえでちゃんとの昼食の時間はまさに至福と呼べるものだった。

 

このまま時が止まってしまえば良いのに……

 

そう思いながら、飲み物を口に運ぶ。

……?

味の違和感に気づき、俺は手を止めた。

 

「……どうしたの?まひろちゃん??」

「あ……、いや、なんか変な味がして」

「スーパーで買ってきた新商品だったんだけど、ごめんね。口に合わなかったかな?」

「いやいや、美味しいよ」

 

せっかく、かえでちゃんが買って来てくれたんだし、残すわけにはいかないよな。

そう考え、俺は飲み物を再び手に取り、意気揚々と飲み干した。

かえちゃんはそんな俺の姿を見て、ニコニコと笑っていた。

 

「はぁ、食べた食べたぁ」

 

昼食を終え、俺はかえでちゃんと共に、ソファに腰掛けながらゆったりとした時間を過ごす。

 

―そんな時間が10分ほど続いた後

 

「はぁ……、はぁ……」

 

下半身に、今まで感じたことのないような疼きを覚え始め、同時に息が荒くなる。

体が焼けるように熱い……。

何が起きているの分からず、混乱する俺。

そんな俺の様子を見て、かえでちゃんは

 

「ふふっ…」

 

と笑いかけ、俺に近づく。

そして、

 

「まひろちゃんってさぁ、まだしたことないでしょ?」

 

耳元でそう囁き、俺の下半身に手を伸ばす。

 

「っ……、いやっ……!」

 

俺は驚きのあまり、かえでちゃんから離れた。

 

今のって……、まさか……。

俺も一応は男。

かえでちゃんが何をしようとしているかは直ぐに分かった。

もし、かえでちゃんに迫られている俺が、昔の俺だったら、溢れ出れる性欲に身を任せて、かえでちゃんを襲っていただろう。

 

だが、今の俺は違う。

今は、かえちゃんとH出来る喜びよりも、初めての性行為への恐怖心の方が強かった。

 

「い、いやぁぁぁぁ」

 

悲鳴を上げながら、リビングを後にしようとする。

かえでちゃんはそんな俺の後ろ髪を掴み、

 

「こら~~、逃げちゃだめだよっ!!」

 

と言いながら、俺を地面に叩き付けた

 

ドスンッという音と共に、顔に痛みが走る。

 

「あ、ぁぁぁぁあああ」

 

まだ、癒えていない傷口に塩を塗られ、想像を絶する痛みが俺を襲う。

 

「あ~~あ、歯、折れちゃったね」

 

かえでちゃんは、俺の顔を持ち上げると、地面に落ちた歯を拾いそう呟く。

そして、俺をソファに投げ捨て、

 

「顔も血まみれで大変だ。でも、アタシから逃げようとしたまひろちゃんが悪いんだよ。直ぐに終わるから、まひろちゃんはじっとしててね」

 

馬乗りになりながらそう言った。

その目に光は無く、まるで罰を与える直前のみはりのような顔をしていた。

 

―どうして気づかなかったんだろうか

みはりのような「天才」と仲良く出来る人間が「普通」ではないことに。

みはりのような「天才」は、俺の様な「普通」の人間を簡単に狂わせる。

だから、「普通」の人間はみはりの周りからすぐに離れていくし、みはりも昔からそんな「普通」の人達とは関わらないようにしていた。

 

―そんなみはりと、長く友人を続けている人間が狂っていないはずがなかった

 

「は、ははは」

 

「……?緊張しておかしくなっちゃったかな??でも大丈夫、直ぐに気持ち良くなるからね」

 

かえでちゃんがゆっくりと俺の秘部に手を伸ばす。

 

俺はそんなかえでちゃんを見て、笑うことしか出来なかった。

 

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