さて。
諸君は『スライム』という存在をご存知だろうか。
……え?あー、いやいや。
知育玩具やら、昨今流行りのASMRに使われる
ほら、ゲームなんかに出てくるぷにぷにのモンスターの、あのスライムの事だよ!
日本じゃ超有名所のド○ゴンなクエストにも出てるし、個人制作のRPGなら大抵ザコキャラとしての出番を確立しているメジャーなキャラクターさ。
うん、そうそう、そのスライム。
僕はね、そのスライムが大好きなんだ。
ぷにぷにつるつるの見た目。
子供の自分は、そのやわらかそうな彼らに、可愛らしさに、愛くるしさに一目惚れしたんだ。
ゲームで実際にモーション付きで登場したのを見たときには、ぷにぷにしたとても軟らかそうなその動きに即座に魅了され、暫く身もだえる事を辞められなかったし。
彼らが仲間に出来るRPGが出たとあらば、もちろん真っ先に購入したし、とことんやり込みまくったし。その後に買ったんだけど、彼らが主役のゲームなんかそりゃもう大喜びで………
……うん?話が長い?
えー、これからいいトコなのに………あー、はいはいわかりましたよ。
さて。そんなにも僕はスライムを愛して止まない訳だけど。
そんなある日。
その日も日課──ぷにぷになスライムのかわいいイラストを僕は探していた。
そして、とあるイラスト投稿サイトで、僕は。僕の人生を変える
そう……、『
もう感激したね!その瞬間まで僕の中ではスライムは……うーん。
あー……なんと言えばいいだろうか……。
……そうだね。いわゆる愛玩動物、
けど!『彼女達』を視認及び認識したその瞬間に!まるで雷に打たれたかのように、性的に!興奮を!エロさと色気を!覚えた!
人生観をぐるっと入れ替えられたように、傾倒した!愛したのさ!
その、彼女らを!
彼女らの絵も描いた!小説も書いた!なんなら自作の同人誌だって!
愛だ!!愛でもって、無限の力が湧いてくる!彼女達への愛が、僕の心を奮い立てるのさ!!
スライム娘 is ラブ !!!
「……はぁ、まぁ……。理解はしましたが、納得はしません。───いえ、したくないと言う方が正しいでしょうか。」
「なんでですか!神様は全知なんでしょう!それなら僕の『愛』も分かってくださいよ!ラーブ!」
「……まぁ全知って言っても知識で知ってるだけなんで。カタチとしては知ってますけど。それはともかく納得はしてないですよええ。
……というか私なんて神として下っ端もいいとこの神様ですし。だからこんな転生なんて娯楽関係のつまんない雑用任されて……」
「ラーブ!LOVE!ぅううっ!るぁあああぶ!!!」
「あ゙ー!やかましいですよホント!こっちはアホ上司に押し付けられた書類仕事がまだ山程残ってんのです!黙って必要事項だけ書く!さっさと!いいですね!」
「──あっ、はい……これでいいっすか……。」
「ったく……暇つぶしに雑談に付き合ったらとんでもないハズレ魂だったのです……。
……あー、はいはいいいです。承認承認。さっさと行ってくるがいいです。
せいぜい神々の娯楽品として頑張ってくるのですよー。」
「はーい。……ってアレ?なんですかこの変な青いカベ。動けないんですけど。」
「神々へのお触り禁止&逃走防止のカベです。はーい、54321!落ちろ!」
「いや移動方法が原始的すぎません!?落とし穴ってぇえええぇぇぇ………」
「………、ふぅ。やっと静かになったのです。」
「……はぁ。さーて、次の魂さん。どうぞー。」
「こんにちマッスル!神様!好きな筋肉は何ですか!自分は三角筋です!ああでも、ポピュラーなのは上腕二頭筋からですかね?それともちょびっとマニアックに大腿四頭筋とか………!」
「あーもー!転生者ってこんな変なヤツラしかいないのですか!?
くうぅ……もう絶対にやめてやるのですこんなクソ部署!!」