エロ…エロを書きたいのに時間がない…!
さて。
私、川澄来夢は。今日、遂にこの日を迎えた。
──某月某日、某時刻。
防寒が必要な程、冷え込むある冬。天気は…超、快晴。
冬の晴れ晴れとした──きぃん、と冷え込む朝。
「…これが、雄英高校ですか。」
私こと、スライム娘の川澄来夢は。
雄英高校の入試を受けるべく、今日のこの日に。
ここ、試験会場──雄英高校の校門に立って居るのだった。
「んー…随分と大きいです。ご
……
「校門だけで、(金属製の)カッチカチ……(セキュリティが)凄いですね。」
…………
「──ライム?どうしました?さっきから黙り込んで。」
………………
や、なんかえっちだなーって…。
「……………
………は?」
その言い回しがさ!えっちだっていってるのー…!
しかもしかも!そんなかーわいい声でそーんな意味深セリフ発声しちゃって…!
あーあ、だめだめえっちすぎますぅー!
「うわぁ…(軽蔑の目)」
ねーねーワンモア!ほーらほら、録音!
スマホにバッチリ録音するから!
はい、もっかい言って言って!色っぽーく、しっとり湿気乗せて、私の性癖に刺さるように!
ねーねー、お願いおねがーい…!
「……はぁ。」
「あなたはホント……本当に相変わらずなんですね…」
……ふに?
「もう少し、こう…ないんです?緊張とか、入れ込むとか。」
んー…? 緊張? 入れ込む?
「……難関、雄英高校。」
……うん? ……どしたの、急に。
「──いいから聞いてください。
倍率は天井知らず、偏差値は79…超高水準。
言わずもがな、狭き門です。」
う、うん? まぁ…そう? ……だね?
「特にヒーロー科は難関中の難関。卒業生は有名ヒーローの宝庫、だそうです。
そんな有名校の受験ですよ?
……緊張、しませんか?」
あ、んー?
んー…………
ん……、……いや、別に関係なくない?
「……関係ない、ですか?」
だってさ…
「超絶チートな、かわいいかわいいスライムの私が。
落ちるワケないでしょー…♡」
──バサァ……ッ!……と。
かっこ良くコートをたなびかせ。
私は雄英高校の校門をくぐった。
少し伸ばした髪を括ったツインテールが、冷たい風に靡く。
そして、『にんまり』とスライムらしい笑みを浮かべて。
オシャレしてます、と言わんばかりのミニスカートにもこもこブーツの脚で、くるりとターン。
「さぁ、行こっかー…、
きっとさ、ヒーロー志望のみぃーんな、私に──、最強かわいい
……なぜって?今日の私も、超、超…超!」
ぶるぶる、止まらない身震い、戦慄を抑え込む、そして──
「超絶最強無敵究極ッ♡
激かわキュートなスライムの私、だからね…っ!!」
“個性”:スライム
「……相変わらず。『ヘン』ですね。」
「──ふにっ?
──そう。 ……
「──んに?血を飲みたい?」
「んー…いいんじゃない、そのくらい?
別にさ──世の中にゃもっともーっと人に言えんエッグい性癖とかあるしねぇ…。」
「──え?例えば?……あー、『ケモ◯ー』とか、『V◯RE』とか…
──あちょ、待ってまって待って!?調べんのは駄目だよ!?マジ人生歪むから!マジダメだかんね!?」
「……ハァ、仕方ないです。
……協力したげます。仕方なく、です。」
「……さすが、
「イヤです。」
「即答!?」
私の友達、
──今、始まった。
「……ねぇねーぇ、トガ?
でもさ、やっぱしさー…?
もー、ちょっとだけさ……あと一時間くらい、時間ギリギリまでここで待たないー…?
最強無敵スーパーカッコいい私の幼なじみのイズクくんがまだ来てないから──」
「…ヤです。寒いので。
──ほら!さっさと中に入る!
どうせ合格するんです、ならまた後で会えるのですから…!」
「ああんいけずぅ!トガのあんぽんたーん…!」
★☆★☆★☆
さあさあ!遂についに!
やーって参りました、実技試験の説明会場ー…!
……はぁ。はーぁ……。
「……うるさいですよ、さっきからため息。」
「はーぁ……だって、だってぇー……。
見たかったんだもん、久々の、
ゔぅーっ……はぁ。
せめて遠目でいいからさ?
立派になった
「…大体、なんなんです?
…ホントにいったい、どういうヒトなんですか?
その『イズク』って人は……」
「……ん……んー……?
……超絶カッコいい、イズクくん……?」
「……やっぱ意味不明です……」
……だって、ねぇ?それ以外に説明することあるー?
イズクくんはカッコいいし、サイコーにキラキラしてるし、最強ステキなヒーローだし…!
んでもって、私はそんなカッコいいイズクくんの幼なじみで、彼の事が大好きな美少女チートスライムガールで……!
「うへ、くへ、えっへへへぇ…♥️️♥️️♥️️」
「──う、うぉっ!?な、なんだ!?髪がめっちゃぐねぐねしてる!?は、半透明!?なんだよこれ!?」
「あー……ごめんなさいです。この子、興奮するとスライムの個性が少し荒ぶるので……」
「す、スライムの個性…!?
なんだよそれ、エロいな…」
『今日は俺のライブにようこそー!!!』
「──あ、誰か登壇しましたよ。ほらライム、戻るのです。」
「──モゴ、んぅっ!?ふげ、げほっ!?
き、きな粉っ!?
──と、と、トガっ!?ごほっ!?
く、口の中が、げふ、きな粉でめっちゃパッサパサ、ごほっ…!」
「ほら、
「はー……なるほどな」
『エヴィバディセイヘイ!!!』
──── シーン ────
「げほ、げっほ!ごほ…っ!」
『コイツはシヴィー!!!
バーット!風邪気味のリスナー!もしキツいならヒドくなる前に保健室にGOだぜ!?
さあ受験生のリスナー!実技試験の概要をサクっとプレゼンするぜ!アーユーレディー!?』
『
──── シーン ────
「ぼ、ボイスヒーロー、『プレゼント・マイク』だ、凄い…!
ラジオ毎週聞いてるよ、感動的だなぁ…雄英の講師はみんなプロのヒーローなんだ…!」
「うるせえ」
「げっほごほおぇーっほ!ごほごほげっほ!」
「……な、なぁ、これ大丈夫なのか?」
「……平気です、ほっとけば治るのです。」
☆★☆★☆★
「げっほ、げほ、ごほっ…あー、しんどー…」
そして、場所を移して実技試験会場に向かう通路。
トガに突っ込まれたきな粉が喉の奥のヘンなとこに行って。
その対応に幾分か難儀していたものの。
「んー……!やーっと、全回復ー……!」
無事戻ったので、深呼吸。
すーはー、すーはー。
……ん、OK!
──かわいいかわいい
「おー、そりゃあよかった。
割りとシャレにならない咳込み方だったからな。
オイラ心配したぜ。」
「ん。んー……、まぁねー…、私スライムだし…。」
「…………え、スラ……?あー……個性か? ん、いや……?
それ、理由になってるか……?」
「なるなるー…! 私の持論は【
──スライムは万能なんだよ、スーパーかわいいぷにぷになんだよー…?
だからこんなの余裕でー……
……あれ?あなた、誰?」
「────イヤ今さらかよ!?!?」
──ビシィッ、と。
……わりと小柄な体躯で、見事なツッコミを見せる彼。
黒紫の丸い球体が複数並ぶ髪の毛。
私の、原作知識から導き出された、非常に特徴的な彼は──。
「──まぁ、いいや。
オイラは
“個性”:もぎもぎ
「座席が隣の隣だったから、話しかけた。
それだけだけど──ま、よろしくな!」
★☆★☆★☆
──その出会いは、完全な偶然の産物だった。
元は、隣の…八重歯の女子の、そのまた隣に座ってる。
そこに居たアンタが個性を暴走させた……そのことにびっくりして……八重歯の娘と二、三言会話した。
そんでもって。
そのまんましばらく咳き込んでたんで、少しばかし心配になったから話しかけたんだよな。
「──……って、どうしたよ?ぼーっとして──」
……で、話しかけたはいいものの。
眼の前のアンタは、何やらとても驚いたような顔でオイラの方を──
……いやまて、見てる方向がヘンだぞ?
オイラの顔……っつうか、もう少し上?
────髪の毛? ……っつーか、オイラのもぎもぎ?
「…………ぷにぷに。」
「……。
……は?……ぷにぷに?え、なに、なん──
「ぷにぷに!!」
そう、急に叫んで。
「えいっ」
モギった。
「ほぐぁ!?」
そう言って、アンタは。
オイラの『
そして──
「ん……。感触はぷにぷによりはぶにぶに……?ゴムっぽく…いや、硬いシリコンっぽいー……?
光沢はラテックス系……?」
そのまんま、片手でぐにんぐにんと揉み込み始めて──
……いやまて、そんなことよりも、だ。
(ゴム!?シリコン!?ラテックス!?
おいおい待てよ!?もうエロすぎ単語のオンパレードじゃねーか!)
──そう!オイラ、自慢じゃないが!!自分をとんでもないスケベだと認識している!!!
そんなオイラにとって、先程の発言は、そう──
(────とんでもないエロス!!!!!)
……そう、エロいのだ。
──太陽が登れば朝になるように。
──夜になれば星が
そう、女子の口から!!!連想できうるエロの単語が発せられた!!!
もはやそれだけで……エロい!!!
「お、おお、おおお……!!!」
やっべぇ、やべぇやべぇやべぇ、震えてきやがった……!!!
身の内に、凄まじい
「へ、へへへ………へへへへ!!!」
こ、この力があれば、試験も難なく……!!!
「あ……手にくっついちゃった。剥がれないー…。」
……。
…………。
……ハッ!?
「あー…。
……その、なんだ。スライムのアンタ。
その、な?……オイラのもぎもぎは結構厄介で、一度ひっつくとなかなか取れな──」
「んー…めんどいし、吸収しちゃお。ほいっと。」
──にゅるん…!
「────────は?」
「んー……あれー……?組成は普通の髪の毛?
……いや、確かにぷよぷよしてるし……含有してる成分に差異が……?……んー……?」
──俺は、目を疑った。
眼の前の光景が、嘘じゃないのなら。
「お、オイラ……オイラの、もぎもぎ……が……」
「え、な、なん…なに?!……み、峰田くん!?」
……そう。
オイラのもぎもぎがいともたやすく、目の前で。
眼前の女子のスライムに飲み込まれた……その事実に。
──ガクリ、と。膝から力が抜け、へたり込む。
冷たいリノリウムの床に、座り込み──
「オイラ、オイラ……オイラのもぎもぎを、そんな、簡単に──」
「────っ!!ぇ、ぁ…!
ご、ごめん、ごめんなさい!
わたし、そんな、そんなつもりは──」
「そんな風に『捕食』『吸収』とか……
────エロすぎんだろォ!!!!」
「………はい?」
「だって、そうじゃんか!スライムっつったらもうエロいじゃん!?エロじゃんなぁ!?
もう存在自体がエロいんだぞスライムは!?
それが、オイラの眼の前で吸収とか捕食とか──!」
「心の底から!!!エロいって!!!言うしかねーだろーーーが!!!!」
「そ」
「そ…そ…」
「──
★☆★☆★☆
「……スライム触手。」
「……当然。」
「……分身3P。」
「……もち、イケる。」
「……形状変化、他人格なりきりプレイ。」
「……守備範囲内、だよ。」
「……ハッ……流石だぜ、ブラザー。」
「……そっちこそ。やるじゃない、ブラザー。」
「──へっ! 中々やるじゃねぇかよ、
オイラのフルスロットルの
「ふふ……
そっちこそ、大したもの…!!
──正直、スライムのエロス……その幅を広める知見が欲しかった…!
流石だよ、マイ・ソウルフレンド……!!」
そうして、二人。笑いあうと。
────ガシッ!!
「「ナイスエロス!!!」」
私達は。固い友情の握手を交わしたのだった。
「──……ヘッ」
「──……ふふっ」
二人の体に宿る、
──もはや、そこに言葉は要らなかった。
求道者同士の、形なき友情が、そこには、あった──
「達者でな、カワス……!!入学式で会おうぜ……!!
……ヘマすんなよな!!」
「そっちこそ、ね…ミネタっち……!!
それじゃあまた……」
「「──エロスの高みで!!」」
────ってことがさっきあったんだけどさー…どう思う?
……キラキラしてるそこのキミ。」
「──ファンタスティックだね!!」
「だよね!!」
さあさ、というワケで試験会場に到着。
「というワケでここで会ったが何かの縁。川澄来夢だよー。よろしくねー…。」
で、握手とばかりに差し出した手。
ほんでもってそれを。
「んー!メルスィ!青山優雅さ!よろしくね!」
握り返す彼。
……そう、微笑むと。
『ハイ、スタートーー!』
声が響く。
「「「「「「──へ?」」」」」」
『おいおいおーい!どうした受験生リスナー諸君!!』
『実戦じゃカウントなんざねぇんだよ!!』
『走れ走れぇ!!』
『────賽は投げられてんぞ!!?』
「──────」「──────」「──────」
「──────」「──────」「──────」
「「「「「「やべぇええええ!?!?」」」」」」
泡を食ったように飛び出す、試験生のみんな。
──そう、これは試験だ。
あくまで目立たないように程よい位置につけて走り出しつつ──
心の中で私はひとりごちる。
(この作品、「僕のヒーローアカデミア」における、見せ場にして最重要な試練のポイント…
その1つが、この入試試験。)
「そう、言って…過言じゃあないっ!」
いよいよ、いよいよだ!ヘマなんかできない…っ!!
私は、私は、私は…!!!
(何としても!合格して!イズクくんとイチャラブ高校生活を送るのだ!!そのためにゃあ……
不合格なんて──
「……ふーぅ……」
っと、落ちつけー…落ちつけー…。
合格できんかったら、計画はぜーんぶオシャカ。
それでも、そう。
私には、この個性──『スライム』の個性が、チートスライムの個性がある。
目立たず、かと言ってちゃーんと合格する程度の戦力を捻出する程度、朝飯前──
『──標的──補足──』
──瞬間。
物陰から飛び出す、無機質な鉄の固まり。
雄英高校の実技試験。その担い手の彼ら、ロボット。
まるっきり呆けているように見える、その女子に向かい。
────ブッコロス!』
凶悪、且つ。高質量の鉄腕を振り下ろす──。
「すらいむ、ぱーんち!」『グワーッ!?』
──までもなく。
そう。
私が、個性のスライムでそれより遥かに巨大化させた拳でブンなぐった。
哀れ、ロボットくんはぐっちゃり! ぺったんこ!
「ん。……いっちょ上がりー……っと。」
それにしてもさぁ…あのねぇ。
だめじゃないですかー、もう。
昨今、色々厳しいんだよ?
ぶっ殺すとかダメでしょ、ぶっ殺すとか。コンプラコンプラ。やーんこわーい。……なんちゃって?
「えい、やぁーっ!」
ほーい、どん。
スライム触手モードで、上から──どっぷん、っと。
アーンド吸収ー…っ!
『グ厶ゴ、ガピ──!?』
「はーい、いただきまーす!ん……結構
んー、ステンレス?関節はスチール……?
あ、流石に外装は鉄かぁ…」
ま、いいや。スライムで捕食、ばーりぼーりじゅわじゅわ。
ふう…いっちょ上がりー、っと。
「あーあ、それにしても……会いたいなぁ……」
『標的補そ──』
ベギゴキっ!!
「はい、ばっくーん…っと………はーぁ。」
物陰から飛び出してくるのを、空気中の湿気の流れから知覚、反応。
んで、攻撃ー…っと。
今度は、バリエーションを持たせて。
巻き巻き、ドリル形状の鉄系スライム。
「はーい、串刺しぃー……」
まるで焼き鳥みたいに複数体をぶっ挿したら。
そのまんまロボットを持ち上げ、スライムでコーティング。
そして雑巾しぼりの要領で。
「──よい、しょっと!」
はい、ベギゴキぐしゃっと。…よーし、ぐちゃぐちゃ
んでも、まだ、数が多い。多いと吸収に時間が要るので。
「ふんふんふー…ん♪」
──グシャりベキべきごきンバキッ──
圧縮して…ブロックみたいに…よし、なった。
「あーん、ぱく。なーんてね……?」
ではでは、触手スライムで、もぐもぐ捕食ターイム。
──おお、おー?
流石3ポイント
関節、外装は変わんないけど…おお、カーボン!
少しカーボン入ってる!火薬も2ポイントより多い!
「──ふぅ、ごちそうさま……」
(──にしてもー…?
あの
イズクくん、居るんだよ…同じ試験会場に……
だったら……だったらさぁ……)
そう、そうならば!私の中で、私の心に!
1つの抗いがたい衝動がボコボコと沸騰するかの如く生まれることは必定!
そう、それは!
「ううー…見に行きたいなぁ…イズクくん…!」
────イズクくんを
だってさぁ!?成長したイズクくんだよ!?しかも何年ぶりだと思ってんだよこのチャンス約10年振りなんだぞ!?そんなバチクソおあずけ禁欲状態のわたしに!カッコよさ成長期、満点限界突破、伸びしろバリッバリ!そんな魅力溢れる筋トレ鍛えたてボディーのイズクくんを眼の前に!?すぐそばに置いといて耐えろってか何だよその拷問はもう私このままじゃあ数秒と保たず憤死するぞなあおいいいのか!?
うぐ、ううう…
腹筋割れたてイズクくん…!想像でも、ヤバ、かっこいい…!
ああ、ああ!
細マッチョイズクくん…!想像だけで惚れる、惚れ直す…!
絶対ぜったいぜぇーーーったい!!
あーカッコいいよ恍惚モンよそんなん!
あーもーさーあ、むりむりむーりー!?!?!?
う、う゛う゛っ……♥️️ あー、あ゛あ゛ぁー…!♥️️
もう今すぐ会いたい、抱いてもらいたいっ…!♥️️
んで、組み伏されて犯されたい、ギュって潰されたいっ♥️️♥️️♥️️
鍛えた彼の腕力でばっちんばちんスパンキング♥️️♥️️♥️️
あのつよつよおちんぽでマゾハメされたい゛ぃ゛っ……♥️️♥️️♥️️
──いや、そんでもって、それよりなによりも!!
今、この瞬間! 頑張ってるイズクくんを!!
応援したい! したいっ! 応援したいーっ…!
「──う、ぐ、ぐぅ……!!」
し、したいしたい、したいけど…!!
「っ、っぐぅ……!ううう…が、がまん…っ」
……あくまでも、今は、試験中……!
そうだ、そうだよ、ま、真面目にやらないと…!
試験の態度とかそんなので落とされるかもしれないし…!
もしも今ここで私が下手打ったら、イズクくんにも迷惑かかる…!
も、もしそんなことになったら…!
イズクくんとの幸せハイスクールライフが!
ご破算、パー…!ぜーんぶ水の泡…!
でも!でもでも!
スライムの個性の応用、皮膚からの湿度や水蒸気の流れを観測して、イズクくんの場所は既に常に把握済…!
彼が頑張ってる様子は勿論、一挙手一投足まで知覚観測できてる、のに──
「ふ、ぎぃ……♡」
だから会いたい、会いたくなる…っ!
会いたいのにぃ…生殺しだよこれぇ……!!
──ぎりぎり、と。折れんばかりに歯噛みして耐える。
イライラ、ぴりぴり──もし今私が雷属性のスライムだったらピカ◯ュウの10万ボルト並みの電流をブッ垂れ流していた、それくらいのイメージでイライラしてきて──
『隙アリ!!ブッコロ──
「──ううう………ぐぁーー!! うっるさぁーい!!!」
がっしゃーん!!
ガピィ──ッ!?』
物陰から出てきた2ポイントの
──ふしゅー…、と細い息を吐きつつも。
わなわなと震える私の頭の中で。
「あーもー!!?
終わりんとき、チョイっと!
それだけならいいよね!?行っても!!
たぶん偶然の一致、それで誤魔化せるよねぇっ!!」
見たい、見たい、見たい見たい見たい見たいみたい……っ!!
イライラ、そしてドキドキと高鳴る鼓動をぐっちゃぐっちゃに脳みその中身で煮詰めて捏ねて混ぜて!!
あーもう抑えられない、抑えきれない……
「──私、もうムリ限界!!!」
ゴキベキ、バキバキメリメリ…!…と。
なるべく沢山の、特製極太のイボ付きスライム触手。
それを未だ無限湧きのように多いロボット達に、突きつけ──
「──け」
『ガ、ガピ?』
『ケ?…ナンダ?』
『……モシヤ、
「どけ」
『『『──ガピ?』』』
ぶん回した。
「オラァ除けやテメェら鉄クズゥ!!!木っ端微塵の身体で!!!私の
『『『ギャピィーーーッ!?!?』』』
──どんがらごきべきばりめっしゃん。
そしてついに。私はブチギレのまま、気の向くままに。
試験ロボットを派手に壊しつつ、目的地へ…それとなーく方向転換。
目標地点へ移動し始めたのだった。
「ふー…。 に、28ポイント…!」
『ガ、ガピ…!ウゴケネェ…!』
『カ、カラダガ、ウイテル…!?』
「は、はあ、は…ぁ…っ…!」
──ゔ、少し……軽い吐き気。
「う、く、ぅ……!…!」
──私は…ヒーローになる……!
『ウチに就職…?』
『うん!!
わたし、大きくなったら父ちゃんと母ちゃんのお手伝いするんや!』
『お茶子…』『………』
『そしたら、そしたら、父ちゃんだって母ちゃんだって楽やろ!?な、わたし──』
『──気持ちは嬉しいけどな、お茶子──』
『──親としてはな。お茶子が、自分の夢を叶える方が何倍も嬉しいわ──』
「っ、……叶、える、ん…だ、ぁっ!」
自分に、大声で
──歯を、食いしばる。
(私の、夢は──)
「うぷっ…!な、る……!ヒー、ローに…!ヒーローに、なって……!」
──吐き気と、疲労。
だから。遅れた。
──それで、霞む視界。
だから。気づかなかった。
──気付くのが遅れた。
──ゴ──
「──はぁ、っ…。」
──ゴゴガ──
「…… ──……っ…え?」
── ゴガ、ガガガガガ──!!! ──
──脅威。
目に見えて、とてつもない、質量の。
「う、そ…。」
巨大な、試験会場のビル群を超す、巨体の──
機械仕掛けの巨大
目前に、迫ったそれが、崩した瓦礫。
コンクリートの、雪崩。
それに、わたしは。
「──ウ、ソ…やろ──」
──巻き、込まれた──。
「──もう、大丈夫。」
スローモーションの、瓦礫。
やけに、ゆっくりと見える。その瓦礫の雨の中。
「────ぇ…?」
ぎゅ…っ、と。
抱きしめられた。
「── 『
──首すじから感じる……ほのかな、汗の、におい。
男の人の、筋肉質な、両腕。
ぎゅっと、抱かれたのは…たった数秒。
「────だいじょぶ?」
「──あ、え……?」
とすん──、と。床に優しく降ろされた。
──……一瞬、だった。
ホントに何が起きたのか、解らなかった。
──轟音、崩れ落ちる鉄筋コンクリート。
その真っ只中を…彼は。
(走り、抜けた──?)
それは、私達。
彼と、私の、今居る地点まで続いている──
「ぐ……っ、き、キツっ……
たったの数歩、だけで……!こんなに痛むのか…!」
彼の顔が、少し歪む。
それは、まるで、鋭い痛みに耐えるような…
(も、もしかして!け、ケガ…!?
「──…………、っぁ……」
あ、アカン。お礼、言いたいのに。
こ、腰が抜けて──こ、声、出な──
「──ふ、ぅ……っ
──じゃあ、また。」
「ぁ…」
やっと、喉の底から漏れ出た声。
空を掴む、私の右手。
────彼は。
──────ズダンッ!!!!
コンクリートを踏み割る程の、圧倒的な脚力で飛び出して。
「──────
──ドッゴォォォォオオオン!!!
パンチ、一発。
それだけで。
重たい金属の体躯、その巨体が。
彼の一撃で、『ぐらり』と、
巨大仮想
──ズゴオオオオオォン!!!
その、轟音と──
「────っづぅゔゔゔぁ!!!」
私を助けた、彼の。
苦しい、悲痛な声が聞こえて──
「──っ、『ふ、
──瞬間、反射的に個性を発動して──
★☆★☆★
「か」
「かっ」
「かっこよすぎりゅっっっっ♥️️♥️️♥️️!!!!」
「ほに゛ゃあ゛あ゛あ゛あ゛♥️️♥️️♥️️!!!いじゅくくぅうううううん♥️️♥️️♥️️♥️️!!!!
だいすきぃぃっっっっ♥️️♥️️♥️️♥️️!!!!」
──備考。
「────ぴっ…♥️️」
──終了5分前。
「────……♥️️♥️️♥️️」
次はエロです、たぶん。