※この作品はR-18です。

私のスライムアカデミア   作:のへのへ

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本日2本目投稿ッ!


スライム娘は自分の色気について考察するようです

 ………さて。

 前回からの続きだ。

 ワタシの認識を主にして情報を整理しよう。

 

 どうやらあの後、ワタシは呆然としながらも自宅に帰ったらしい。

 

 晩御飯のカレーライスは美味しかったし、お父さんに付き添って見てるニュースやバラエティ番組の内容も覚えている。

 お母さんと一緒にお風呂にも入ったし、髪もリンスにシャンプー、コンディショナーでもって洗い、ボディーソープで体を洗って。風呂上がりには髪を乾かしてクシで整えてもらった。

 そしてそのまま家族3人川の字でお布団で眠り。

 両親がこっそり深夜に抜け出して、夜の運動会ないしプロレスごっこでどったんばったん大騒ぎ…を始めるのを尻目にワタシはスヤスヤと眠って。

 

 ───そして次の日の朝になったのだった。

 

「がっでむ!!!!」

 朝起きてはみがきが終わったワタシは叫んだ。

 そりゃもう大声で。体をぐねんぐねんよじり、頭を抱えて。

 

 なんでだ!!!いやもうなんで!!??

 あそこはもう二回戦……いやさ一回戦すら行ってねーから、ありゃ前哨戦か!

 前哨戦から本番にドッカンバチバチ突入する流れやろがい!!!

 おかしいやろ!おあずけか!おあずけプレイか!?放置プレイが上手なナチュラルボーンショタっ子プレイボーイなのかいあのミドリヤ・ショタ・ボーイは!?

 あーもー何がいけねーんじゃオラァン!?

 そうか色気か!?色気が足りんのか!?ロリっ子ボデーがわりぃんか!?ぺったんこは好みと違うんかそうかい悪かったなこちとらまだ成長期も迎えとらん健康優良幼稚園児ボディやぞどうせいっちゅーねん!!!!!

 

 そうやって、しばらくぐねぐねして考えて。

 パジャマにプリントされたかわいいピンクのウサギさんがしわっしわのデフォルメフェイスの形状しがたい何かになる頃に。

 ワタシは、1つの解決策を出した。

 

 それは────。

 

 

 ☆★☆★☆★☆

 

 

 私の名前は川澄(かわす) 調太郎(ちょうたろう)

 アパート暮らしのサラリーマンだ。

 香水関係のアパレル会社に勤めており、個性『接触識別』を活かして毎日仕事に励んでいる。

 触るだけで物質に含まれる成分を知ることができる個性。

 極めて僅かな分量の違いが重要視される香水の生成作業において、成分の分析ができる私の個性はかなり有用なものなのだが……いかんせん、オン・オフの切り替えができない個性である。

私の個性の欠点は、長時間複雑な構造の混ぜものに触れていると、頭痛が止まらなくなるというモノだ。

その為、普段はいつも特注の手袋をしている。

 働いていれば疲れも貯まるが………ま、綺麗な嫁さんと一緒に食べる朝ごはんの一時、コレで今日も頑張ろうって気分になれる。

 ま、それにくわえて!昨日は『夜』も充実してたし、エナジー満タンだ!

 よーし、今日もがんばるぞー!

 

「おとーさん!おかーさん!」

「ん?どーしたライム?」

「ライムちゃん、朝ごはんできてるわよー?早く食べないと、幼稚園に遅刻しちゃうわー。」

 んー!かわいい我が一人娘は今日もカワイイなぁ!

「あのね!あのね!わたしね!」

 ぴょんぴょんとその場で跳ねながら何かを私達に伝えようとする我が娘マジ天使。

 ヤッバ口元ニヤケるぅ……これはもう会社に到着した直後に『ウチの(むすめ)が今日もクッソカワイイんです!』つって同僚のヤマダ君に自慢せねばなるまいよ!

 

 ───おっと、いかんいかん。

 アパートなので「下の階の人に迷惑だぞ」等と注意すべく、まずはその前に優雅に口元に持っていったマグカップから淹れたてのコーヒーをひとくち

 

 

「わたし、すきな男の子(おとこのこ)がいるの!」

 

「ンブゥウウウウ!!!」

「あらまぁ大変。あまりのショックに調太郎さんが口と鼻からコーヒーを吹き出してしまったわ。噴水みたいに。」

「ぱ、パパ!?どうしたの!?」

 

 お、おち、おちおち、落ち着かなくては。

 こんなことでは、私の『朝からコーヒーとか飲んじゃうタイプのカッコいい系お父さん』という娘からのイメージが崩れてしまう……!

 

 せっかくここ最近お気に入りの激甘コーヒー(ミルクたっぷり、角砂糖3個)を止めて、好きでもないにっがーいブラックコーヒーを飲んでるのに!

 やっとこさ飲むたびにちょっと涙が出てウエって吐きそうになるのを何とか我慢できるくらいにはなってきたのに!

 「えらいわ調太郎さん…!」って練子(ネルコ)さんにも褒められたのに!

 そんな努力が一発で台無しになってしまう!つ、繕うのだ!クールなお父さんフェイスを!気合全開じゃい!

 

「あらあらライムちゃん、好きな子ができたの?」

「うん!カッコいいしやさしいの!だいすき!」

「あらあら~」

 

 

「      」

 

 おもむろにポケットから携帯電話を取り出す。

 連絡先は……会社の上司だ。

 

「───モシモシ。すいません朝早くに」

『もしもーし?どした?こんな朝っぱらから』

「はい、急にすいません……今日だけ休みたいんです。」

『ん?あー、構わないケド?お前さん有給溜まってるしな』

「………そうでしたね。んじゃ有給でお願いします。」

『んで?理由は?申請すんのに書かんとイカンし、軽くでいいから教えてくれん?』

「…………え?あー、理由?そっすね……。」

『あ、プライバシー的にアレなら詳しく教えてもらわんでm』

「家庭問題ィ………ですかねぇ………。」

 

『     』

 

『──……あー、………その、なんだ。』

 

『──頑張れよ、マジで。相談なら乗るから、な。

 なんならさ、今度焼肉奢ったるから一緒に食いに行くベ。奢るわ。』

 

「……あ、はい、ありがとうございます。頑張ってみます。……失礼します。」

 

 ───ピッ

 

「───よーし、今日は休みだぞライム!何か美味しいものでも食べに行くか!」

「ごはん!?わぁーい!」

 

「(……アナタ、仕事は?)」

「(有給取った。……それより、相手は!?ライムの好きな子は誰なんだ!?)」

「(えーと、それがね、ご近所さんの……)」

 

「おとーさん!あのね、わたしね、イズクくんのことがすきなの!だいすきなの!」

 

 ─── ア イ ツ か 。

 

 

 ☆★☆★☆★☆

 

 一方、アパート、別の一室。

「…………(ポケー)」

「……出久(いずく)?どうしたの出久(いずく)?」

 私、緑谷引子は朝食の準備をしつつテレビでニュースを聞き流していた………のだが。

「──────。」

 なにやら……わたしの息子、緑谷出久の様子がおかしいような気がする。

 いつもならかじりつくようにしてテレビの前を独占し、ヒーローのニュースを目をキラキラさせながら見るのだけど……。

 そういえば、私がいつも出久(いずく)に「お母さん、はやくはやくー!」って、頼まれるあの動画───No.1ヒーロー『オールマイト』の事故現場救出動画───も、昨日は見ていない様子だったし。

 

「──────。」

 昨日からずっとこの調子。何か(ほう)けたように上の空みたい。

 今もぼーっとしたままだし……悩み事?

 それとも嫌なことでもあったのかしら………?

 

 ───うーん……よーし!私も母親なのだから、我が子のお悩み相談にくらい乗ってあげるべきよね!

 

「……出久(いずく)、どうしたの?」

 私はそう決めると。息子の座るソファー、その隣に座り、頭を優しく撫でながら話を聞くことにしたのだった………。

 

 

 

 

 〜数分後〜

 

「え、えっと……女の子に、好きって言われたの……?」

「………うん、キスもされた。」

「へ、へぇー……」

 

 あー、恋愛相談なのねー……?

 ───えええええ、まさかの告白!?いやいやいや早くないかしら!?しかもキス!?キスしちゃったの!?

「……あとなんかエッ「待って、ちょっと待って!?き、きききキス!?早い、早すぎ、早すぎるわよ!?いくらなんでも展開が早すぎるわよ!?」

 

 そそそそそんなキスだなんて!しかも幼稚園児よ出久(いずく)は!

 そりゃあ最近の子は早熟ね〜、って聞くけど………いくらなんでも早熟過ぎるわよ!?

 

出久(いずく)!?相手は!?相手は誰なの!?」

「ど、どうしたのお母さん?」

「ど、どうしたもこうしたも───」

「な、なんか怖いよ……。ぼ、僕、何か悪いことしたの……?……キスするのって、好きって言われるのって、駄目なことなの?」

 

 はっ、と我に返る。そこには、私を見つめる不安そうな息子の目があった。

(……そうよね。そうよ。出久はまだ小さな子供じゃない。『経験したことがない』、『わからない』事が不安なのは当たり前なのよ。

 うん、そう……そうよ!わたしはこの子の親だもの!しっかり我が子の相談に乗って上げるの、そうでしょう緑谷引子!)

 そう、わたしのかけるべき言葉は。

 

「いえ、そんな事はないわ。」

 なるべく、きっぱり、はっきりと。

 我が子に優しく語りかけること。

「………?」

「出久、あのね。好きな人が居るって事は、いいことなの。全然悪い事じゃないのよ。

 キスも、誰かに好きって言われるコトも、好きって伝えるのも。悪い事じゃないの。とってもいいことなのよ?」

「そ、そうなの?……僕、悪いことしてないのかな?」

 出久は潤んだ目でこちらを見つめている。よっぽど不安だったのだろう。

 小さな両手をぎゅっ、と膝の上で握り締めてこちらを見つめていた。

 

「そうよ。悪いことじゃないの。

 ただちょっと、ちょっとだけね、……相手の子が頑張り過ぎちゃって。出久がビックリしただけなのよ。」

 

「そ、そうかも……?僕、とにかくびっくりして、慌てて、あんまりしゃべってあげられなくて……。」

 とうとう、目に溜めた涙を溢れさせながら、イズクはこちらを見つめていた。私はそれをハンカチで拭き、出久に語りかける。

「ね、出久?

 明日、もう一度その子とお話しして、がんばって、まっすぐに。ちゃんと出久の気持ちを伝えるの。

 言葉に出来なくたっていいし、上手く話せなくてもいいのよ。

 相手が一生懸命に出久に大好きって言ってくれたんだもの。

 出久も、出久の気持ちを思ったままに伝えること。それが一番だいじなのよ?」

「で、でも……嫌われちゃったりしないかな……?」

 

「大丈夫。もしものときはお母さんが付いてるわ。私が出久を守るから。だから心配しないで。」

 

「……………。

 ……、うん、わかった。ありがとうお母さん。」

 

 にこり、と出久は笑う。その笑顔はまるで太陽みたい。

 涙の雨はすっかり晴れて、元気いっぱいのいい笑顔!

 本当にすてきな笑顔で。

 私はなんとか、自分の息子の笑顔を守れたことに、ほっと一息、安堵の息をついたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな、明るい笑顔が、数時間後。

 

 

 

 

 

 「───諦めた方が良いね。」

 

 ……失意に曇ってしまうのを、私は知らなかった…。

 

 




転生スライムロリ(外堀埋め埋め作戦じゃーい!)

安易な曇らせは脳が破壊されるのでよくないと古事記にもそう書かれている
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