ヒィイイヤッフーゥ!
いやあ清々しい朝でヤンスね! わたくしキュートでプリティーチートなスライムちゃんは今日も! 超! 絶っっ好調!
なんてったって今日は! イズクくんと、ひ・み・つ・の! 特訓ターイム! なんですもの! 歩みも自然とスキップになるぐらい! ウッキウキですわよ!
さあ、そうと決まれば本日の段取り確認!
まず、あれこれ理由をつけてイズクくんを呼び出す! んで、今後彼がヒーローになる為、将来に向けた最低限の
んで、特訓にかこつけて、えっちな遊びもしちゃおうね♡ イジメとかやなことぜーんぶ
んー! トレーニングとストレス発散、バブみを感じてオギャるイズクくんの観察! 三面同時進行とか、完璧すぎん!?
私ってばてんさーい!
「こんにちは! イズクくーん! あーそーぼー!」
……あれ? 留守かな? 返事がない。んー……仕方ない、出直そうかな?
『……100人………出……てる!! や……って!!』
「ん……? これって……イズクくんのいつも聞いてるヤツ、かな?」
──なーんだ、イズクくんいるんじゃない。 んじゃま、ちょっと失礼して。
「いくよー……いでよ『すらっぴ』!」
パン! と1つ
『ぴぃーっ!』
丸いぷにぷにボディのスライムが手の上に乗っていた。サイズは5センチ程。
そう! 小さい我が分身の誕生だ! ふふふのふ、これぞ我が新技! その名も──
「『スライム分身』、だ!」
「ぴぃ!」
──さて。
私にとってスライムといえば、原点は『青いにんまり笑顔のスライム』なわけだけど。
当然ながらその他にも、スライムには登場するゲームの数だけ種類がある。
今回参考にしたのは……地面を掘ったり採掘したりして、木材などの四角いブロックで建物を作るゲーム。
そのゲーム内に登場する『スライム』だ。
このゲームに登場するスライム。彼ら(?)は攻撃を受けると小さくなって、自分の分身を作る。
彼らもまた、種類の違うスライムなのだ。
──なら。“個性”で“スライム”を獲得した私に出来ないわけがないだろう! ……とスライムなりにしばらく奮起した結果……。
『──ぴぃ?』
なんと、4〜5時間程でできてしまったのだ。我が才能が恐ろしいぜ!
『で、出来た! やったー!』
『ぴぃぴぃ!』
『うん!ぴぃ、って鳴くから君は今日からすらっぴだ!よろしくねすらっぴ!』
『ぴ-ぃ!』
…そして、このスライム分身!もちろん、ただかわいいだけじゃぁない!
そしてただ単に分身を作るだけでもないのだ!
「さ、『すらっぴ』。このドアの隙間から入って、もじゃもじゃ頭の男の子が見えたら視界を共有するんだよ。」
「ぴぃー!」
なんと、視覚やら感覚やらの共有ができる! …いやまぁ、理屈は分からんけど。
さ、イズクくんのお部屋を拝見しましょっかね!
……え、犯罪? 不法侵入じゃねーか? 大丈夫大丈夫、バレなきゃへーきへーき。
そして、視界共有の結果。 ……私が見たのは。
暗い部屋。壁に貼られたオールマイトのポスター。
オールマイトが災害救助を行う動画が写ったパソコン。
そして、そして。 泣いているイズクくん
──を。見た瞬間。
私はスライムをドアの隙間から差し込んで鍵を開け、ダッシュで家の中に駆け込んだ。
☆★☆★☆★
…その日も、ぼくは見てたんだ。
「お母さん! はやくはやく! 見せて見せて!」
「またー? もう、仕方ないわねぇ……病院だから、静かにね?」
「うん! わかった!」
病院の貸出用タブレット端末、待合室に置かれた呼び出し時間を待つ間の暇つぶしの、それで。
今だけじゃなく、家のパソコンでも。
もう、何回目かわからないくらいに、何度も何度も繰り返すように見ている動画がある。
[見えるか!!?]
[もう100人は救い出してる!!やベえって!!]
1人のヒーローの動画……そう、No.1ヒーロー。
『オールマイト』のデビュー動画だ。
[もう大丈夫! なぜかって!?]
動画の中の、恐れ知らずの笑顔が、思わせてくれたんだ。
[私が来た!!]
──ぼくも、いつか、オールマイトみたいなヒーローになりたい!
同年代の子供達は皆、彼に憧れる。それは、ぼくだけじゃない。
彼……オールマイトは、皆の憧れるヒーロー像そのものだ。
「やっぱ超カッコイイなぁ!! ぼくも『個性』出たらこんな風になりたいなああ!!」
「ちょっと、出久……! シー……! 静かにして、ここ病院だから……!」
足をじたばたさせる! まるで! わくわくした気持ちを、空気と一緒に両足でかきまわすみたいに───!!
「諦めた方が良いね。」
ガツン、と頭を殴られたような、ビシャン、と雷に打たれたような。
とにかく…その言葉を聞いた瞬間。
とっても大きなショックを受けたような気がした。
「そんな……! やっぱりどこか───」
「失礼、奥さんは第四世代で───」
そこからの話は、……よく覚えてない。
だけど、ただ。……最後に。
「───関節が2つある。この世代じゃ珍しい……
───なんの『個性』も宿ってない型だよ」
お医者さんの、その言葉だけ。
とてもハッキリ覚えてたんだ。
「あ、そういえばさ! デクって無個性なんだろ?」
「じゃあオレたちのほうがスゲーじゃん!」
「だな! 無個性とかダッセーもんな!」
「そーだよね!」
───次の日。
普段、ぼくやかっちゃんは友だちと一緒になってヒーローごっこで遊んでいる。
いつもなら、誰か一人。交代で悪者の役をするんだけど……。
「よっしゃ! デク!
「───え?」
声が、漏れた。
「で、一番弱っちいのはデクな、やっぱり!」
「うんうん、そうだよ!」
「だよね! 無個性なんて他にいないもん!」
「………う、うん、そうだね……。」
………ぼくが一番弱い。
………確かにそうだ。個性がない、無個性だ。
かっちゃんみたいに、カッコイイ個性がない。
ぼくは、ぼくは……、弱い。
「バクゴーヒーロージムショ! ワルモノをやっつけろー!」
「わー!」「サイキョーヒーローパーンチッ!」「ヒーロービーム!」
「う、うわーっ……!」
そして、今日の
その日のぼくは……とっても弱い
「ほんまふざっけんなよあのクソガキどもぉ…! ぷるぷる…! わたしがわるいすらいむじゃなくって命拾いしたなァ…!?(ピキピキ)」
「ら、らいむちゃん…?」
そして、次の日。
ぼくは今日、また。
あの、オールマイトの動画を見てる。
[見えるか!!?]
[もう100人は救い出してる!!やベえって!!]
1人のヒーローの、デビュー動画だ。
[もう大丈夫! なぜかって!?]
恐れ知らずの笑顔が、とても眩しい。
[私が来た!!]
いつものように、ぼくが憧れた……カッコイイ笑顔の、ヒーロー。
ぼくも、こんなふうに。
「こんなふうに、なりたかった……。」
気づけば、ぼくは涙を流していた。
『HAHAHAHAHAHA!!!』
画面の向こうで、オールマイトが笑った。
──その瞬間。
「イズクくん!!!」
バアン!!!
「わひゃあ!」
物凄い勢いでドアが開いた。
真後ろのドア、この部屋の入口。
破裂音みたいな大きな音で開けて、誰かが部屋に入ってくる。
「イズクくん! 外、行こ!!」
「ら、らい、ちゃん……!?」
そこに居たのは、らいちゃんだった。
そのままぼくの手を握ると、らいちゃんはぼくの手を引き、靴を履かせて外まで連れ出す。
その途中。ごみ捨てに行って、帰ってきたお母さんに途中で会ったけど。
「イズクくんのおかーさん!! イズクくんと遊んできます!!」
「え、あ……いってらっしゃい……?」
らいちゃんは、驚いた様子のお母さんへの挨拶もそこそこに。
そのままぼくを、外へ連れて行った。
────────
私は、イズクくんを連れ出した。
河川敷を歩く私たち。四月の陽気が、万物を優しく暖めてくれる。
近くの公園の桜の木。満開の桜の花が、春の訪れを知らせる。
イズクくんの手を引き、私は歩く。
──むかつく。
「ら、らいちゃん……どこ行くの……?」
「廃工場。」
行き先は廃工場。私とイズクくんしか知らないあの場所だ。
──むかつく。むかつく。
足が、歩みが自然と早くなる。
「……ねぇ、らいちゃん……もしかしてだけど……怒って、る?」
「怒ってないよ」
「──え、でも……。」
「怒ってないって。……さっきから言ってるでしょ。」
声は、酷く冷淡に口から飛び出し、あからさまに不機嫌なトーン。
「ご、ごめん! なんか、怒ってるように見えたから……」
「……ん。……とにかく、来て。」
それからは、ただ言葉もなく、歩いた。
☆★☆★☆★
──廃工場に到着した。
錆びて打ち捨てられた鉄の扉。針金で固定された立ち入り禁止の看板が立った正門──ではなく、側面のガラスの割れた窓から中に侵入する。
窓際に置かれた机を足場にし、中へ。
「……らいちゃん。あの、ここでなにを──」
戸惑っているイズクくん。無理もない。ここまで何も聞かされず、ただ私に引っ張られてきたのだから。
…私のだんまりもここで終わりだ。
私は、説明を始める。
「──今から。
「……へ?……な、なんで?」
「もちろん手加減はする。私の攻撃はこの
「ら、らいちゃん? ……え、なに……?」
説明は最小限に、簡潔に。でなければ意味がない。……特に、今回は。
「──カウント。5、4、3」
攻撃の
…今はそれが目的じゃないから。
「2、1──」
「え、あ──」
「──ゼロ──」
ぱひゅっ、と。緩い曲線を描き、
…数分後。
……さて、結論から言おう。
「イズクくん、怖がりすぎ。目、つぶったでしょ。ダメだよそれ。
あとさ、ピンチの時に体に変な力が入って動けなくなるの、クセ? 直さないとね。」
「う、うぶぇ……ご、ごめん……。」
私の個性を使用して、
結果? いやぁ……もうね、ダメダメだったよ。
第一投、目の前に緩めのスピードで投げ込まれた
『う──うわぶべっ!?』
『──あー……なるほどねー……。』
まさかの棒立ち顔面直撃コース。
その後も。
『わ、ぷぁ!?』
『目でしっかり見て、首と最小限のステップで避けてみて。』
『わ、わかった! ……目で、目で見る──わぶあっ!?』
『──今度は見るのに集中しすぎかなー……。』
集中と回避がどっちつかずになって、またもや顔面に直撃したり。
『ほら次、どんどんいくよ』
『う、うん! うわ、わわっ! ──や、やった! 避け、ぶはっ!?』
『正面だけじゃないよ。緩くだけど上も投げるからね。』
正面避けて油断して、頭から大きめのヤツを被ったり。
もーね、面白いくらいにぽこぽこ当たるんよ。反射神経よわよわのよわですわ。
……ただ、最後の一セットだけ。
『避ける、避ける……。目で見て、最小限……。』
『……もう。よそ見は、ダメだって、ば!』
……その一回は、完全にイズクくんの意識の外から投げた。
…まっすぐの水球。何やら考え込み、完全に意識をこちらから外したイズクくんを咎めるための一球。
──その、はずだった。
『……ステップ!!』
『……!』
──避けた。
完全に、避けて見せる。
『最小限……』
考え、
『目で見る、ステップ……』
経験を、知識を蓄積し。
──二球目も避けた、彼に。
『……っ!アハ、ハ、ッ……!』
──思わず、加減が緩んで。
『さいしょう……ぶぼふっ!?』
『──……あ、ヤバっ。』
少し本気出しちゃって、ふっとばしちゃったりもして。
(最後のアレ、あの避け方……あれを常時出せるようになったら大分『伸びる』よね……原作のイズクくんが『とっさの判断』や『考えて行動する』ことに長けてるのは知ってたけど……その方法だからこその弱点もあるわけだし…)
考える私。
そのついで、手慰みにスライム触手を五指の指先から伸ばしてうねんうねんくねらせる。
……個性は普段からの鍛錬が重要らしいからね…意味はなくともうねんうねん。
私のメンタルセラピーもかねてうねんうねん。
すらいむかわいい。かわいいすらいむ。きゅーとおぶきゅーとすらいむ──
「──ふぅ。まあいいや。イズクくんの弱点もなんとなくわか──
「あの、らいちゃん!」ったってうわぁ!?……え、えっ!?な、なに?」
急に声掛けられたからびっくりしちゃったよ。
「あのさ…ありがとうね、らいちゃん。」
「……え? なんでお礼? 何? ドM? ドMなのイズクくん?」
私、結構イズクくんに水風船ぶち当てちゃったんだけど。
それこそ、トレードマークのもじゃもじゃ髪の毛がビッシャビシャになるまで。
そういえばこないだも私に迫られて言葉責めでびゅーびゅー出してたし……え、イズクくんガチでドM……?
「え……? どえむってなに?」
……あー、そっか。イズクくん幼稚園児だし。まぁわからんよな。
「んー……イジメられてよろこぶ子のこと、かなぁ……?」
「え!? ち、ちょっと待ってよ!? ぼくイジメられるのいやだよ……!?」
「……だよねぇ。」
……危なく原作で受けてた
……いや、それはそれで一部のファン的にはご褒美なんかね……?
「いや、あのその……服とか髪とかさ。すっごいビショビショなの一瞬で乾かしてくれたし……それのありがとうなんだけど……?」
あ、確かに個性の吸収を応用してスライム被せて超メガ速で吸水したわ。
「あー、なるほどね。それは別に気にしないで。できることやっただけで──」
「あと、たぶんなんとなくだけど。……ぼくのこと、鍛えようとしてくれたのかなって」
…………んん?
「へぇ……? なんでそう思ったの?」
「……え? いや、だってさ……ボール、当たっても痛くなかったし。ボールよけの途中、たくさん教えてくれたでしょ? 避け方のコツとか……。あと、全力って感じじゃなかった。」
「…………んー。」
──ふーん。やっぱりイズクくん、観察眼は鋭いのかなぁ……
「ありがとうね、らいちゃん……ぼく、弱いから。少しでも強くなるように、鍛えてくれようとしたんでしょ?」
「────あー……。」
あー……、なるほど、そっちに行ったか。
「──ま、イズクくんのドM疑惑はおいといて。
今の実力を見て、これからイズクくんを鍛えようとしてたってのはホントだよ? 将来的に必要だし。
──でもま、次からは普通のボールにしよっか。いちいち乾かすのメンドい。」
「おいとかないでよ!? ちがうからね!? ホントにぼくイジメられたくな──え?
まってよ、らいちゃん。それじゃあまるでぼくが──んむっ!?」
私の言葉の意味に気づいたらしいイズクくん。
そこで私は人差し指を立て、彼の口を塞ぐ。目を白黒させるイズクくんに、にっこりと微笑んで。
「もー、イズクくん。忘れちゃヤだよ? ──んっ。」
──キスをした。ほっぺたに。ちゅって、軽めに。
「────? ……へ?」
「えへへ……誓いのキスだよ? とってもとぉーっても。
大事な時に、好きな人にするキス、なんだって。」
「え、あ……!?」
顔を真っ赤にするイズクくん。……あーもー! かわいいなぁ!
…………ああいやいや待て待て……! 浸るのは後。言うこと全部言ってからだ。
「ね、イズクくん? わたしはイズクくんを鍛えて、ヒーローにする。イズクくんが好きだから。きみを応援したいから。
────今、誓うよ。君を、ヒーローにする。」
直球勝負。私の思いを伝えて、イズクくんの顔を見つめる。
そして。
伝えた彼は、驚いて──その後に、とても辛そうな顔で、私を見ていた。
彼の口は……何か言葉を吐き出そうとして、せき止める。
……やがて、それを数度繰り返し。
「──────なんで、らいちゃん。そんなの、ムダじゃないか。」
やっと、口は開き。そこから、諦めが漏れ出す。
「ううん、無駄じゃないよ。イズクくんならできる。」
即座に切って落とす。……だって、私は『知ってる』から。
「──ぼくは、無個性だよ?」
「うん、知ってる。園の先生が言ってたね。
みんなもいってた。イズクくんは無個性だ、って。」
今度は受け止め、『伝える』。……彼の心に沿うように。
「なら、わかるでしょ!? ぼくは!! ぼ……ぼくは!! ……無個性なんだ!! ヒーローにはなれないんだっ!!」
彼の痛みを、悲しみを、全部。吐き出してもらえるように。
「らいちゃんも、かっちゃんも! 友達みんなも! ぼくとは違う!! ──ぐすっ……違う……
やがてうつむき、下を見て。
彼はいつのまにか。ぼろぼろと涙をながして。泣きながら叫ぶ。
「み、みんなっ、ひぐっ、個性があるんだ……! ぼくと違って、ヒーローになれるんだ……!
ぼくだけだ!ぼくは無理なんだ……! だめなんだよ……!」
それが、彼が本来囚われる“個性社会”の常識。
『生まれながらにして平等じゃない』。齢4歳にして知る、この世界の現実。
『個性』が蔓延った、『ヒーロー』が飽和した、この世界のアタリマエ。
「だからっ……もういい、もういいよ……。らいちゃんはぼくのことなんか、気にしないで……ぼくのこと、なんかっ、わすれて……。
らいちゃんは活躍して……かっこいいヒーローになってよ……ぼく、応援する、から……。」
「 なんで無個性じゃ駄目なの? 」
「──え」
イズクくんはバッと顔を上げ。目をまんまるにして、私を見た。
それは、この世界で本来生まれるはずのない
──私が、この世界に生まれた
──私が、彼のこれからを。
だからこそ、生まれる答え。
私は、知っている。
生まれつき、無個性のヒーローを。
無理だと、周囲に蔑まれたヒーローを。
平和の象徴を支えていって、そして彼から『灯火』を授けられたヒーローを。
その存在を、私は知っている。
「イズクくん、私ね。諦めないで、頑張って、頑張って、がんばり抜いて。その頑張りが認められて、ヒーローになれた人、知ってるよ?」
「えっ、ら、らいちゃん、なにを」
諦めないで、毎日、ずっと。
涙もろくて、おどおどしてて。でも、すてきなんだ。
「ヒーローのこと、たくさん勉強して。バカにされても、へこたれないで。」
──周りの言うことなんて気にするな! グイっと上見て突き進め!──
「知識で、努力で……いつのまにか皆に認められた。」
──来いよ緑谷少年!
「そういうかっこいい『ヒーロー』を、私は知ってる。私が知ってる中で、いちばんカッコイイヒーローさ。」
──「頑張れ!!」って感じのデクだ!!──
「…イズクくん。私は、君もそうなれると思ってる。
……君だからこそ、なれると思ってる。
……だから、君を鍛えようとしたんだよ。」
「────っ!」
「ねぇ、イズクくん。君は、……どうするの?」
彼は、自分の両手を見て、それを……ギュッと握り込む。
「ぼく、ぼくは……」
「──うん。」
両手をギュッと握り。袖口で涙を拭って──
「ぼくは! ……っ! ……オールマイトみたいになりたい……う、ううん、なるんだ!
どんなに困ってる人でも笑顔で助ける、ヒーロー……! 超カッコイイヒーロー!」
奮起に震えながら、涙に震える唇を
「──うん……うん!」
「ぼく、ぼくは、オールマイトみたいに、『どんなに困っている人でも笑顔で救けるヒーロー』になるんだ! だ、だから──」
手を伸ばし、震えながらも、宣誓する。
涙を振り払うように声を上げ、自分に誓う。
「……力を貸して! 応援して、らいちゃん! ぼくが、ヒーローになるために!」
「──もちろんだよ、イズクくん。」
すぐさま、小さな彼の両手をギュッと握る。
「私、応援するよ。絶対に君を裏切らないし、絶対に君をヒーローにしてみせる。──私の、恋心にかけて。」
彼の目を見て、宣誓する。
そして、
「えへ、へへっ! あははは!」
「ぷっ、あはは! あはははっ!」
二人で、笑いあうのだった。
──それから。
私達は、一通り笑い終えて。
そのうえさっきまで、泣いたり叫んだりで少し疲れたので……休憩も兼ねて、そこら辺に転がっていたパイプ椅子に座って。
そして、私が持ってきたお水とお菓子で雑談。休憩していた。
色々な事を話した。
イズクくんのオールマイトへの憧れとか、私の個性についてとか。
かっちゃんの個性がかっこいいとか、好きな食べ物の話とか。
「──で、そこでオールマイトのパンチが決まって! 叫ぶんだ! SMAAAAAASH!!!って! それがすっごいカッコイイんだー!
「ぷっ……。あはは、イズクくんってば、ホントにオールマイトが大好きなんだねー。もうその話3回目だよ?」
「……え、あ、ごめん。話しすぎちゃったよね。ぼく、夢中で話し続けちゃって……」
「ううん。気にしないで。私も聞いてて面白いよ。」
──いや、これは本当にそうなのだ。かれこれ10分弱、彼はずーっとオールマイトについて語っていたのだが。
その話はとってもわかりやすい。何ていうか、説明や表現が上手くて、引き込まれるような。話し方が上手というか。
──んー、これも才能なんかねぇ……? イズクくんって案外レポーターとか解説者も向いてるのかも?
「……ところでさ、らいちゃん。」
「ん、んー……? なーにイズクくん?」
……いっけね、思考が脱線してた。イズクくんの方に向き直ると、彼は何やら真面目なお顔。──これは、大事なタイプのお話かな……?
「あのさ、らいちゃんって……どうして、そんなにぼくのことが好きなの?」
────んー?
「あー、えーと? それ、どういうことかな……? それって、もしかしてだけど私の“好き”ってコトバが信用されてないの? ならちょっとヘコむけど……?」
「え、え!? いやあのその! そんなつもりじゃなくて! ただただ確認のつもりで──!」
「…………………ぐすん。
うう、イズクくんは私の一世一代の告白を知らんぷりするジゴロ系男の子だったんですね……私悲しいですよー……」
「ちっ、違っ!? そ、そんなつもりじゃ──」
「ぷふっ……あははは! あは、あはははは! ……あー、おっかしい! イズクくんってばホントに面白いんだから!」
イズクくんはポカンとした顔でしばらくこちらを眺めていたが、少しすると自分が
「──っ! もー、らいちゃん! ぼくは真面目に聞いたんだよ! ひどいじゃないか、冗談で返すなんて!」
「あはは、ごめんごめん。あまりにもイズクくんがかわいかったから。」
そう私が言うと、イズクくんは「かわいいじゃなくて、ボク、カッコイイって言ってほしいんだけどな……」って小声で言ってたけど。わたしゃ難聴性主人公じゃないし。全部聞こえてるぞー、イズクくん!
──ってか、あーもー! そーいうとこがカワイイんだぞイズクくんホントにさぁ!?
……ふぅ……落ち着け落ち着け私。イズクくんが質問の返答を待ってるぞー、っと。
「──で。なんで好きになったか、だっけ? ……んー……ちょっと難しい、かも……」
「そうなの? らいちゃん物知りだし、ぱぱっと教えてくれるのかと思った。」
なんともまぁ意外そうな顔のイズクくん。……いやまあ幼稚園児だしね、恋愛はまだ分からんよな。
……ぶっちゃけこの点に関しちゃ
──いや、そんなに私も前の人生で色恋に縁があったわけじゃねーけどさ。
「いやさ、改めて教えてってなると……そんな思い浮かぶもんでもないんだよねぇ……」
「そうなの?」
「そうなの。んー、でも……イズクくんのことはっきり『好きー!』って思ったのはあの時かな……」
「……ほら、イズクくんに、ここの倉庫で押し倒されたとき。大丈夫かー、ってね?」
「え、あのとき……?」
──らいちゃんに、ケガがなくてよかったよ。──
──ぼく、天井からなにか危ないものが落ちてきたんじゃないかって。
──助けなきゃ、って。そう思ったら、気にせず走っちゃった──
「──そ。あのとき。あのときイズクくんに助けられてさ。私、少しドキッとしちゃったんだよ?」
「そ、そうなんだ……あ、あはは。でも、勘違いだったんだけどね……。」
「ううん、それでも!
……それでも、勘違いのピンチでも。君に助けられて、私の心は動いたんだ。それは、絶対に勘違いじゃないんだよ。
──……ねぇ、イズクくん。私は君が好き。それは今も変わらないし……たぶんだけど、このまま。毎日どんどん、ずっとずーっと、君のことが好きになり続けていくと思うんだ。」
「──うん。」
まっすぐこちらを見つめてくれるイズクくん。
私も、見つめ返す。
「あのときイズクくんに助けられて。君が私のヒーローになって。そこから、私は君を好きになった。
──ぜいたくかもしれない、ワガママって怒られてもしょうがないよ。でも、イズクくんの言葉で知りたいんだ。今、知っていたいんだよ。
……イズクくん。君の、答えで。
……ねぇ、私のこと、好き……?」
彼は、目をつぶり。
少し…少し、考えて。
「──ね、らいちゃん。ぼくさ、まだ良くわからないんだ。好きってなんなのか、どんな言葉で返事すればいいのか。
……だから、今は──答えられないよ。」
「……うん。そうだよね。」
思えば。私は、あまりにも早くに、彼に問いかけてしまったのかもしれない。
恋、それに、愛。彼にはまだわかるはずもないモノ。
それを、問いかけてしまったのだ。
「でも、もし。いつか、君への気持ちが分かったら……。その時は、ちゃんと言葉にして伝えるから。」
──だから、いつか。
「──だから、きっと。ちゃんと話すから。待ってて、らいちゃん。」
「──りょーかい。楽しみにしてるね、イズクくん。」
君の口から“好き”って言葉を聞けたら。とっても私は嬉しいかな、って。そう、思った。
………でも、そうじゃなくっても。
握った手は、少しだけあったかくて。いつまでも握っていたい、心地よい温度で──
「……でも。それとこれとは話が別だよね……」
「──? らいちゃん?」
「──私が好きなのはイズクくん。好きって気持ちは伝えた。キスもした。」
「う、うん。……うん?」
「なら。
息を吸う。空気を吐いた。口は期待にニヤけだす。
「“好き”を伝えた。──なら、次は?」
「え、えーっと…らい……ちゃん?」
「心を伝えて、飛んでかないように繋ぎ止める。それに最適なのは?
そりゃあもう、エロいことしかないでしょ!──さ、エッチ! しよ! イズクくん!」
「え、えええ!!? そういう雰囲気じゃなかったじゃん!? ちょ、まってまって!?」
焦って、とにかく逃げようとするイズクくん。
──だが、私がそれを見越さないと思ったか!
「──あっ逃げれない!? スライムで両手両足ぐるぐる巻きにされてる!? いつの間に!?」
そこは抜かりなし。あらかじめ“個性”でスライムの触手を出しておいたのさ!
「もー、こっちはもともとそのつもりなんだから。これもキミへの特訓のご褒美ってことで。さ、イズクくん? えっちしよ?」
「え、えーっと……ダメ、っていうのは……」
「な、し♡」
だよねぇ、とイズクくんがぼやく。
もう、私の興奮に『にんまり』緩む口を抑えることは、しなかった。
☆★☆★☆★
どんっ、とらいちゃんのちいさな両手がぼくを突き飛ばす。
そして。
「えへ、ぎゅーっ♥️️♥️️♥️️」
「………!?!?」
抱きついてくるらいちゃんに心臓がドキン、と跳ね──じゃなくって!?
「ちょ、らいちゃん!?…わ、わわわ!?」
突如襲い来る転倒。
このまんまじゃ倒れちゃうぞ!?床はコンクリート!
いや、『ぼくはいいけど』! このままじゃ、らいちゃんがケガしちゃうかもしれない!?
床のコンクリートに激突する未来を予想し、らいちゃんをぎゅっと抱きしめて──
──ぼにゅ…う…ん…!!!
やけに柔らかい何かにぼく達の体を包み込まれ。
ぼく達は互いに抱き合ったまま、何か──もにゅもにゅしたものに受けとめられた。
足や手から、ぷにぷにむにゅんむにゅんの感触が伝わってくる。
「こ、これって───」
「……わたしの、スライムだよー……、即席スライムベッド……。
透明だったから、少し見えづらいけど……。ケガ、したら大変だし……♥️️」
……たしかに。手足から伝わる感覚は、おとといのスライムを彷彿とさせるぷにゅぷにゅ感で。
この間触っていた感触のことを思い出して。なにか、こう───
「───? ……。……あはぁ、思い出しちゃった♥️️?」
湿気の、混ざった声がした。
「ぷにぷに、ぷにゅぷにゅのスライム♡」
「っ……ぁ! ら、らいちゃん! す、ストップストップ! や、やめ、やめて!」
ぼくは焦った。
───た、たしかに! スライムの感触でこの間の『アレ』を思い出しちゃったけどさ! で、でも───!
「えー……、でも……♡ こんなに硬いよー……。気持ちよくしないとー……、もったいないよー……。
ほらぁ……♥️️さす、さすー……っ……♥️️♥️️ ねーねー、おチンポさん? ……気持ちいいですかー? ……♥️️♥️️ かりかりしちゃうのも好きですかー? ……♥️️♥️️」
「あっ、ぐぅ……っ!」
触るか触らないか。
春物のズボンの上から主張する、ぼくの『ソレ』の先っちょを、絶妙な力加減で。手のひらでさすって爪で、かりかりって撫でられる、それだけで! 頭にモヤが掛かりそうになる……!
「全身を……ぷにぷにのスライムに包まれて……♡おチンポ気持ちよーくしてもらったスライムに包まれて♡サイコーの気分でエッチしよ? ね? ね? ……イズクくん、おねがぁい……♥️️♥️️エッチしよーよぉ♥️️♥️️」
とろとろ、とろとろ。
らいちゃんがエッチな気分のときの、甘い声。
「う、ぐうう…」
らいちゃんが作るぷにぷにのスライム。
その、甘いはちみつみたいな香り。
それに、誘惑されてるみたいで───
「あー♥️️もう、我慢、できない……♥️️ズボン、さげちゃうね……♥️️
──えいやっ……!」
「えっ───ってうわあぁあ!?」
☆★☆★☆★
ズボンを下ろすと、彼のパンツ──
「んぅっ……やっぱり、おっきいねぇ……♡」
──はあっ……はぁっ♡……えぁ♡
──くふぅっ……ふはぁっ♡……ん……すぅ……♡
「ら、らいちゃん……?」
「……っすぅーっ♡♡……んふぅ……っ♡♡」
最初からハード過ぎたかな──いい匂い♡──でもヒーローになるために──イズクくん♡──今後必要な───いひっ♥️️♥️️───トレーニングメニューの見極め──えへ♡えへへ♡──
「ら、らいちゃん! ねぇ!」
「♡♡♡………んふぅっー……♡♡♡くひゅっ♡……っはぁー……♡♡♡」
あれ?
いつの間に わたしイズクくんのちんぽ嗅いで
顔うずめて 深呼吸なんかして──
「────お゙っ♥️️♥️️♥️️」
──瞬間。バチッ! と目の前に火花が散った。
──♡あっ♡ヤベッ♡おかしくなる♡トばされる♡
もっ♡♡もうダメ♡♡あ゙ーせなかぞわぞわするっ♡♡
おなかあつい♡♡♡♡お゙っ♡♡♡♡もうやばっ♡♡♡♡おチンポ、においかいだだけなのにっ♡♡♡♡♡♡
「ん゙ぐっ♥️️い゙ぎゅっ♥️️や゙ばっ♥️️あ゙っ♥️️♥️️あ゙あ゙ーーっ♥️️♥️️♥️️」
────あ、れ?
わたし、なんで、
「っ!!!
──ぅぐ、ぁっ……」舌を噛む。
─── 一瞬だけでも痛みで頭を正常に戻す。
(おかしい! いくらなんでもおかしいっ……! 前はこんなじゃなかった……! )
独特の匂い。イズクくんのちんぽの匂いを嗅いだ瞬間、まるでヤバいおクスリかなんかでトリップしたみたいに────
────前は違った? ────いや、結構ヤバかったけど────
────そもそも昨日やったのはオナホコキぐらい────
(──そうか、媚薬スライム!!!)
私は正解を導き出した。
(日数が経って飲み込んだ媚薬スライムがイズクくんの体に適合したんだ! あのスライムの中には女性用の媚薬っぽい錠剤もたっぷり混ざってたから──)
「──だから、ひきゅっ……だ、だから……」
……足から力が抜けていき頬がニヤける。
も、ものすごい多幸感…。
頭の中で脳ミソがグッツグツと沸騰し茹だりに茹だって熱を帯び、「さっさと目の前のオスに跪けボケメス♥️️♥️️♥️️」と言わんばかりに脳内麻薬をドッバドバと噴出させる。
「た、たしゅけっ♥️️♥️️ お゙っ゙♥️️♥️️ とまら、に゙ゃ゙っ゙♥️️♥️️ な゙に゙ごれ゙っ♥️️♥️️♥️️ イクの♥️️♥️️♥️️ 止まらないっ゙♥️️♥️️♥️️」
ちんぽの匂いを少し嗅いだだけで
おまけに幼女特有のつるっ♥️️ とした股の間──おまんこ──が座ったポーズに変わったことにより♥️️ ぴっちり閉じた一本スジおまんこがぱくっ♡ と開いて♥️️♥️️♥️️「とぷとぷ♥️️」と内側から愛液を溢れさせちゃってて♡
それを見てイズクくんちんぽは大喜び♥️️
性の「せ」の字も分からないお子様メガチンポ♥️️
股間の一物はメスの匂いに当てられ、バッキバキ♥️️ゴキッゴキ♡の剛直チンポに早変わりっ♡♡
「らい、ちゃん」
イった
あ゛ーむり♡
──ぷしッ♥️️ ぷしッ♥️️♥️️ ぷしゃぁああああ♥️️♥️️♥️️
「しお゙っ♥️️♥️️♥️️
まけ、ちゃううううっ♥️️♥️️♥️️
イズクくんのおチンポ様に
絶頂で、アクメで、おチンポ様の匂いだけで
私の
「ゔーっ♥️️♥️️ぅゔうゔっ♥️️♥️️♥️️
ダメっ我慢できな゙い♥️️♥️️ すきっ♥️️♥️️♥️️ すきすき♥️️♥️️♥️️ すきすきすきすき♥️️♥️️♥️️ イズクくんだいすきだよぉっ♥️️♥️️♥️️♥️️♥️️ 愛してる♥️️♥️️♥️️♥️️♥️️ かっこいいイズクくんすきっ♥️️♥️️♥️️♥️️♥️️
だからっだからあああああああ♥️️♥️️♥️️♥️️♥️️♥️️♥️️♥️️」
頭が、
「お願いっ♥️️♥️️♥️️ 私のおまんこにっ♥️️♥️️♥️️♥️️ イズクくんのおチンポ様入れてよおっ♥️️♥️️♥️️♥️️
私のおまんこグジュグジュだからっ♥️️♥️️♥️️♥️️ もう絶対気持ちいいし気持ちよくするしっ♥️️♥️️♥️️♥️️
いっぱいいっぱい尽くすから♥️️♥️️♥️️♥️️」
もー決めたっ♡
私の
「だから!
今度こそゆっくり投稿に戻ります。