※この作品はR-18です。

私のスライムアカデミア   作:のへのへ

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本日2話目、幕間の補完用短編です。
かっちゃん…爆豪勝己視点、中学校辺りの話です。
かっちゃんの言葉遣いムズいッスね……


【短編】クソの下水煮込み系男子VS隠語誘惑スライム系女子

「…あ゛ぁ?川澄(かわす)来夢(らいむ)?」

「そーそー!」

「昔幼稚園にいたじゃん、すっげー美人の娘!」

 

……ソイツの話になったのは。中学校でツルんでる奴らとファストフードのチェーン店で駄弁(ダベ)ってた時だ。

 

確か、「『デク(出久)』の野郎は昔っからノロマで…!」とか、「そーいやアイツはいっつもチョロチョロしやがって…!」みたいなハナシの一環で、あの女の話になった。

 

だもんで、俺は、吐き捨てたんだわ。

 

「ハッ!俺はアイツが大っ嫌いだったけどな!!」

「えー、なんで!?」「顔は良かったじゃん!なんか話もおもしろかったし!」

 

な~! …っつってヘッボイアホ(ツラ)を突き合わせるモブ二人に。

 

「っ、ざ…っけんな!あ゛あ゛!?あんのクソチビメスが面白いだぁ!?んな訳ねぇだろがぁ!?」

 

我慢ならなかった俺は。片方の襟元を掴んで詰め寄る。

 

「ひっ!?な、なんだよカツキ!つ、つーか、首、首!苦しいって、やめろよオイ!」

「そ、そーだよ!それに、ほ、ホラ!急に大きい声!周りのメーワクだって!離せよ!」

 

…見回すと、確かに。急に大きな声を挙げた俺を伺う外野(モブ)の視線が、いくつか寄越されていた。

 

「──チッ!!!」

苛つく気持ちを舌打ちで鎮め、『ドガッ!』と椅子に座り込む。

 

「いいか、判ってねぇだろ!?教えてやる!!あのクソ女がどんなクソヤローだったかってなァ!?」

 

「「お、おお…?」」

 

釈然としない表情の二人に、俺は。

ホントにマジで、思い返すのも腹立たしい。

あの女の悪行(クソさ)を、教えてやった。

 

☆★☆★☆★

 

「か、かっちゃん…」

「あ?なんだよデク!?つーかお前、うっせーから来んな!」

 

──あの日、俺は。公園の砂場で。

いつもの様にチョロチョロ鬱陶しい目障りなクソナードのデクを追っ払うべく。

 

「うっせーからこれでも食らえ!泥だんごバクダンだ!」

 

「わ、わわ!?や、やめてよかっちゃん!」

 

「うるせー!お前があっちいけってんだよ!!」

 

──そん時、丁度。手元にあった泥だんごをぶん投げて追っ払おうとしたときの事だ。

 

──ぶん!ぽいっ!ひゅば!

 

「──わ、わ、うわぁ!?」

 

──ヒョイっ!シュッ!サッ!

 

「……ちっ、おい!避けんなよデク!俺の最強(サイキョー)泥だんごがもったいないだろ!」

……そう、あん時。何か知らねーけど投げた泥だんごが全然当たらなかった事に苛ついた俺は。

 

「あ゛ー!もームカつく!これでも食らえって、の!」

更に、側に置いてあったバケツの水をぶっ掛けようと、して──

 

 

「──やめなよ、バクダン(アタマ)。」

 

 

──ザバァっ!!!

「──…わ、ぶぁっ!?」

 

──その瞬間に。

スルリと伸びて来た()()()()()()()()()()()に、バケツをぶん取られて。

 

「てんめぇ──なにすんだこのクソチビィいいいい!!!」

 

俺はアタマっから水を掛けられてビショ濡れ。

 

──後ろを振り返ると。ベンチに足を組んで座ってるソイツ……川澄(かわす)来夢(らいむ)…!

あのクソスライム女が!こっちに心底馬鹿にしたような目付きで見下してやがった!

 

「はぁ…クソチビって。アンタの方が身長数センチでかいだけじゃないのさ、キモ。」

 

「あ゛ぁあ゛!?!?

あーもー怒った!ぶん殴る!俺の超カッケー個性でぶん殴ってやるから待ってろクソチビ!」

 

「ぷっ…!あははウケる!いちいち大声で怒らないとケンカもできないワケ?やーいやーいざーこざーこ!すぐ怒るー♪」

 

「────んごぉあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」

「あっはははは!ひー!やっばー!必死すぎ笑えるwww」

 

「う、うわぁああ!?か、かっちゃん!?らいちゃんも!?け、ケンカはやめてよー!?」

 

★☆★☆★☆

 

「あ゛ー!!!今思い返しても腹立つわクソ!!!

あん(とき)ゃ個性の射程距離(リーチ)の違いで引き分けみたいに終わったっつーのが余計にムカつく!!

 

ずぶ濡れのまんま帰るハメになって母親(ババァ)にキレられてぶん殴られたのも!

──あ゛ー!あの女ァ!ゼッテー泣かす!今度会ったらゼッテー泣かす!」

 

「な、なぁ…最初はデクをイジメてたんだろ?なら流石にカツキが悪いんじゃねーの…?」

 

「ど、どうだろうなぁ…いや、でもさ。デクのヤツも正直すっげーウザったかったしなぁ…?」

 

 

「ごちゃごちゃるっせぇななんか文句あっか!?」

 

「「いや、別に」」

 

「……てかさ、ゲーセン行かね?新作のリズムゲームやんべ。」

「お前好きだな…カツキは?行くか?」

 

「あ゛!?行かねぇわ帰るっつーのクソが!雄英高校の入試が近いっつーのにこれ以上遊んでられっか舐めてんのかボケ!」

 

「あー、わかったわかった!んじゃ途中まで一緒に行くべ!よっしゃ、俺テイクアウトのハンバーガー頼んで来るわ!」

 

「お、いいね!俺ポテト!カツキは?なんか食う?」

 

「あ?あー…激辛バーガーの辛マシ。」

 

「よーし了解オッケー。…つーかさ、知ってるか? ウワサなんだけどさ、こないだオールマイトをこの近くで見たっつー奴が──」

「うえ!? まじかよ!? オールマイト!? そりゃ流石にウソじゃ──」

 

 

「──……ケッ。たく、クソ胸くそワリィ…」

 


 

『……バクダン頭。最後に言っとくわ。』

 

『なんだよ……つーか、俺はバクゴー(爆豪) カツキ(勝己)だ、チビ!いい加減覚えろ!』

 

『知ってる。でも呼ばない。……呼ぶ気にもならない。』

 

『ああ!?なんで──』

 

『──バクダン頭。私、アンタのこと大っキライ。

アンタがそのまんまなら、アンタを一生見下すよ。』

 

『──は?…はぁ!?なんだそりゃワケ分かん──

『じゃあ帰るわ』

──聞けや殺すぞ!!』

 


 

「っあ゛ー!!!なんだっつーんだよあの女ァ!ワケ分かんねぇ捨て台詞残しやがってクソが!」

 

「おーいカツキー!早く来いよー!」

 

「そうだぞバーガーが冷めるぞー!」

 

「──ッ、チッ!

うるせえくたばれやボケ!今テーブル片付けてんだよ!つか、せめてオメー等片付けてから行け!

散らかしたまんまとか後の客と店員に迷惑だろーが常識ねェのか!?あ゛ぁ゛!?」

 

「あ、やっべ」「あー、ワリぃ!」

 

──手に持った、氷だけが残ったドリンクのカップ。

──その表面の、「ひやり」と冷たい水滴が。

 

「──ケッ──」

 

──ムカつくあの女の個性を想起させて、腹が立ったから。

 

──常識の範疇で。少し、勢いを付けて。

 

「──────クソが!!!!!」

 

──ゴミ箱に併設された、飲み残しを捨てる穴に叩き込んだ。

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