俺とシドの2人は行動していた。
シドは、こちらの言葉に乗せられる形で今回の1件に大きく関わると思われる人物の元まで同行してくれた。
その際に、無駄にスタイリッシュに行っていたが、まぁ、それは良いだろう。
「にしても、あの鎧の持つ奴がねぇ」
「あぁ、周囲の魔力を吸収しているようだけど」
「・・・なるほど、それは確かに厄介だねぇ」
そうしながらも、シドはポンポンとそれを弄っていた。
「・・・何時、盗ったんだ」
「ついさっき」
どうやら、あの鎧の奴に気づかれるよりも前に、スライムを紐のようにして瞬時に盗ったようだ。
無駄に高いスキルを持っている奴とは思っていたけど、まさかここまで一瞬で行うとは。
そんな考えをしていた時だった。
「なっ、どこにっ!」
「なんか、面倒だな」
そうして、鎧の奴は、ようやくアーティファクトが無くなった事に気づいたようだ。
「まぁ、別にこういうのは、これで解決出来るけどな」
そのまま、俺は鍵を取りだし、そのままアーティファクトを封印した。
すると、アーティファクトは、その機能を停止させた。
「えぇ、そんなあっさりと」
「それが、鍵だから、まぁこれですぐに対抗出来るしな」
そのまま、俺は懐から鍵を取りだし、そのまま構える。
「この状況では、頼みますよセルティさん!」
同時に、俺は、そのままセルティさんを呼び出す。
それと共にセルティさんは、周囲の状況を見る。
『なかなかに厄介な状況のようだな』
「頼めますか」
『なんとかしておこう』
セルティさんは、それと同時に、愛馬の姿が変わる。
それは馬ではなく、なんとバイク。
同時にバイクに乗り込んだセルティさんは、そのまま校舎の中に入る。
「なっ、何が!」
突然の出来事。
それに対して、校舎の中にいた彼らは驚きを隠せなかった。
それは、ディアボロス教団の奴らも同じだった。
しかし、その隙を、セルティさんは逃さなかった。
その手には影で造りだした鎌であり、それで周囲にいたディアボロス教団の団員を一瞬で片付けた。
だが、あの鎧の男だけは違った。
「ちっ、厄介な奴が現れたようだな」
それと共に、男はその手にある剣を構え、襲い掛かる。
対して、セルティさんは瞬時に鎌を構えた。
男の、その手にある剣による斬撃。
目で追う事が難しい。
本来、セルティさんは戦闘に特化している訳ではない。
「チェンジ、蛇の守護者」
だからこそ、一瞬で俺は鍵を切り替える。
それと共に、セルティさんは光の粒子になり、消える。
同時にその場に代わりに現れたのはメドゥーサだった。
「なっ」
「面倒な事をしますね」
それと共にメドゥーサは、その手に持つ剣で鎧の男を蹴り飛ばす。
「あなたは、一体っ」
「・・・蛇の怪物かな、それよりもさっさと逃げたら」
「逃げるって」
「私って、周りに考慮した戦い方は苦手だから」
そうしている間にも、鎧の男は吹き飛ばされてしまう。
「えぇ、これじゃ、僕の出番ないじゃないの」
「だったら、先回りしたら」
「仕方ないなぁ」
そう、ぶつぶつと言いながらも、シドはそのまま鎧の男が吹き飛ばされた方向へと向かっていく。
その間にも、俺は強欲の瞳を手にしながら、ため息を吐く。
「本当に、面倒な事件ばかりが周りで起こるな」
そうして、人斬りの事件は静かに終わる。