※この作品はR-18です。

鍵の勇者の召喚記   作:ボルメテウスさん

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リンドブルムでの喧嘩

「おぉ! なんか寝ていたら、何時の間にか辿り着いた!!」

 

「それは良かったです」

 

 目的地であるリンドブルムへと辿り着くと共に、デルタは大きな声を出しながら、周囲に注目を集めていた。

 

 それを見ながら、ニューは愛想笑いで答える。

 

 その後ろにいる俺という犠牲を見ないように。

 

「ニュー、マジでヤバいから」

 

「というよりもソラは、なんでそんなにぐったりとしているんですか?」

 

「……さぁ、私には分かりませんねぇ」

 

 ニューがこちらの方を見ないようにしている。

 

 本当に、今は不味い。

 

「ほら、ソラもさっさと「何、ソラ様を困らせているんだ」あぁ?」

 

 同時に俺を起こしている影。

 

 見ると、そこには。

 

「ゼータ様」

 

「おぉ、りっ、じゃなくてゼータか」

 

 すると、そこにはゼータが俺に肩を貸してくれた。

 

 同時にゼータはため息を吐きながらも。

 

「おい、雌猫、なんでお前がここにいるんだ?」

 

「聖域を最も調査したのが、私だからだ。何よりもソラ様と行動するんだったら、私が一番適任だろう。

 

 という事で、帰って良いよ、ワンちゃん」

 

「お前が守れるとは思えないねぇ、その点ではこっちが一番なのです!」

 

「強さは関係ないよ、だって、ソラ様には守護者がいるからね。そういう点では私のような技術の方が必要なのさ」

 

「やるですか!」

 

「あぁ」

 

 それと共にデルタとゼータの2人は睨み合っている。

 

 この状況はかなり不味い。

 

 ただでさえ、この先、大きな戦いがあるのに。

 

「……さて、どうしようか」

 

「どうすると言われても、私に何か考えがあると思いますか?」

 

「うぅん」

 

 この状態の2人を止める方法など、ほとんど皆無に等しい。

 

 せめて、ここで目立つのを防ぐ方法だけでも考えないと。

 

 そう思いながら、俺は周囲を見渡した。

 

「とりあえず、まずは目立たない場所に行きたいな」

 

「確かにそうだね、このままじゃ、目立ち過ぎるからね」

 

 俺の意見を聞いて、ゼータもまた同意してくれた。

 

 それにしても周りからの視線を感じる。

 

 それもかなり珍しい物を見るような視線だ。

 

「おい、なんだ獣人同士の喧嘩か?」

 

「しかも、なんか男を取り合っているようだけど」

 

「ヤバくない」

 

「「……」」

 

 本格的に目立ち始めた。

 

 それに対して、俺達は冷や汗を掻いている。

 

「とりあえず、何か、美味い物でも食べに行くか?」

 

「そ、それが一番ですね。そして、これからの事を考えましょう」

 

「そうだね」

 

 俺とニューは、なんとかこの場を納めるように言う。

 

 すると、デルタとゼータは。

 

「肉!」「魚!」

 

 その言葉を同時に告げた。

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