※この作品はR-18です。

鍵の勇者の召喚記   作:ボルメテウスさん

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波への準備

奴隷に関する問題については、かなり簡単に解決する事ができた。

 

それは、本当に簡単な事だ。

 

その領主が行った不正を知らせる事。

 

領主が行ったこれまでの悪行を、証明する。

 

それは、確かに鍵の勇者という、明らかに怪しい人物だろうと、勇者である事には違いない。

 

同時に、これまで行った事の悪行に関する事の証拠を実際にあれば、言い逃れはできない。

 

だからこそ、行動した。

 

そして、結果的に言えば、成功した。

 

というよりも、予想外にも成功した。

 

「まさか、ここまでとは」

 

領主の悪行についての暴露を行った翌日には、その領主は暗殺されていた。

 

それも、これまでの恨みを全て晴らすと言わんばかりの酷い死体だった。

 

その際には、俺にも疑いがあったが、距離も遠い隣の村にいた事は既に証言されており、嘘偽りがなかった為に、無罪放免となった。

 

ならば、その犯人についても既に分かっていた。

 

シルトヴェルト。

 

どうやら、国であり、亜人至上主義の国らしい。

 

その国は、以前から、その領主を暗殺をしようと狙っていたが、亜人の奴隷という人質があった為、すぐには行動できなかった。

 

しかし、俺が起こした行動によって、亜人は解放された為、そのまま暗殺を行ったらしい。

 

「まぁ自業自得と言ったら、そこまでだけどな」

 

「そう言っているんだったら、手伝ってよ!」

 

そう言いながら、俺に言ってくるのは、天秤座の守護者であるライザだった。

 

彼女は、他の守護者と比べると、戦闘能力は低いが、それを補う能力として、錬金術が使用できる。

 

正確に瞬時に。

 

その正確さは凄まじく、通常では作る事ができない薬まで瞬時に作る事ができる。

 

病気だった亜人の子の治療にも、薬を渡しており、回復しつつあるので、安心している。

 

「それで、これからどうするの?

波までもう少しあるけど」

 

「そうだな。

とりあえずは、レベル上げもしていかないといけないからな」

 

前回の波の戦いでは、ほとんど戦闘では参加できなかった。

 

前回の反省点を考えれば、瞬時の防衛網を造り出す事だろう。

 

あの時点で、岩谷が村を守らなければ、村が全滅していた事を考えなければならない。

 

波の魔物からの防衛に関しては、岩谷と協力すれば、すぐにできるが、避難を迅速に行うには準備が必要だ。

 

転移ではなく、避難所へと。

 

安全で最短で行う為に。

 

「だとしたら、必要な物資を考えなければな。

という事で、ライザ」

 

「えっとなにかなぁ」

 

「錬金、協力お願いね!」

 

「うわぁん、なんか嫌な予感がしたけど、それってブラックな労働!」

 

同時にライザは

 

「そう言われても、守護者の中でこういうのできるのは、ライザぐらいでしょ」

 

「それはそうなんだけどさぁ」

 

そう言いながら、そのままため息を吐く。

 

「分かった、やりますよ!

その代わり、君も手伝ってよ!」

 

「あぁ、勿論だ」

 

次の波に備えて、レベルアップもそうだが、素材集めも徹底的に行っていく必要がある。

 

同時に、徹夜覚悟もしなければならない。

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