奴隷に関する問題については、かなり簡単に解決する事ができた。
それは、本当に簡単な事だ。
その領主が行った不正を知らせる事。
領主が行ったこれまでの悪行を、証明する。
それは、確かに鍵の勇者という、明らかに怪しい人物だろうと、勇者である事には違いない。
同時に、これまで行った事の悪行に関する事の証拠を実際にあれば、言い逃れはできない。
だからこそ、行動した。
そして、結果的に言えば、成功した。
というよりも、予想外にも成功した。
「まさか、ここまでとは」
領主の悪行についての暴露を行った翌日には、その領主は暗殺されていた。
それも、これまでの恨みを全て晴らすと言わんばかりの酷い死体だった。
その際には、俺にも疑いがあったが、距離も遠い隣の村にいた事は既に証言されており、嘘偽りがなかった為に、無罪放免となった。
ならば、その犯人についても既に分かっていた。
シルトヴェルト。
どうやら、国であり、亜人至上主義の国らしい。
その国は、以前から、その領主を暗殺をしようと狙っていたが、亜人の奴隷という人質があった為、すぐには行動できなかった。
しかし、俺が起こした行動によって、亜人は解放された為、そのまま暗殺を行ったらしい。
「まぁ自業自得と言ったら、そこまでだけどな」
「そう言っているんだったら、手伝ってよ!」
そう言いながら、俺に言ってくるのは、天秤座の守護者であるライザだった。
彼女は、他の守護者と比べると、戦闘能力は低いが、それを補う能力として、錬金術が使用できる。
正確に瞬時に。
その正確さは凄まじく、通常では作る事ができない薬まで瞬時に作る事ができる。
病気だった亜人の子の治療にも、薬を渡しており、回復しつつあるので、安心している。
「それで、これからどうするの?
波までもう少しあるけど」
「そうだな。
とりあえずは、レベル上げもしていかないといけないからな」
前回の波の戦いでは、ほとんど戦闘では参加できなかった。
前回の反省点を考えれば、瞬時の防衛網を造り出す事だろう。
あの時点で、岩谷が村を守らなければ、村が全滅していた事を考えなければならない。
波の魔物からの防衛に関しては、岩谷と協力すれば、すぐにできるが、避難を迅速に行うには準備が必要だ。
転移ではなく、避難所へと。
安全で最短で行う為に。
「だとしたら、必要な物資を考えなければな。
という事で、ライザ」
「えっとなにかなぁ」
「錬金、協力お願いね!」
「うわぁん、なんか嫌な予感がしたけど、それってブラックな労働!」
同時にライザは
「そう言われても、守護者の中でこういうのできるのは、ライザぐらいでしょ」
「それはそうなんだけどさぁ」
そう言いながら、そのままため息を吐く。
「分かった、やりますよ!
その代わり、君も手伝ってよ!」
「あぁ、勿論だ」
次の波に備えて、レベルアップもそうだが、素材集めも徹底的に行っていく必要がある。
同時に、徹夜覚悟もしなければならない。