「さて、猫猫、一つ聞きたい」
「なんでしょうか、主?」
「これから、俺達はあのドエム野郎から証拠となる薬を盗み出す必要がある訳だ」
「えぇ、それがなければ、主は死ぬでしょうね」
「ちゃっかりとお前は離脱する気満々なようだな、まぁそれは良いとしよう」
「良いですか、それで」
俺は、そうしながらも猫猫に目を向けながら話す、
というよりも、猫猫の目を見ないと話せないというのが、正しい。
そして、猫猫もまた同じだった。
「あそこに立っている馬鹿をどうしたら良いと思う」
「知りませんよ、馬鹿をどうにかする方法なんて」
僅かに、こちらの声が聞こえないように、目の前でジョジョ立ちのポーズをしているシドに対して、俺達はどうするべきか、話し合っていた。
俺達は、あの後、すぐに状況の打開の為に動き出した。
ベアトリクスさんはこちらに比較的に協力的であり、こちらの行動をある程度見逃してくれた。
そして、俺達は、すぐにドエムの奴が隠したと思われる薬を探るべく行動したのだが。
「陰の実力者、それは何も戦いだけではない。推理漫画などでは、謎の立場であり、主人公となる人物を陰から手助けする存在!僕は、今、その夢を叶えられる状況になっている!」
だが、シドは、自分の世界に入っている為に、こちらの声が聞こえていない。
「それでシド、そこまで堂々と姿を現したという事は、もしかして既に手掛かりを持っているのか?」
「んっ、あるよ、ほら」
そう、シドが取り出したのは、瓶。
そこには何かが入っていたのか僅かな液体がある。
猫猫は、それを拾い、そのまま確認する。
「うわぁ、マジかよ、ガチで見つけているよ」
それに対して、猫猫は思わず嫌そうな顔をした。
目的の物を無事に見つける事は出来たが、それが出来たのが目の前にいるシドという事もあって、猫猫は呆れた表情をしていた。
「さて、証拠は出てきたけど、どうする?」
「このまま突き出しても、こっちに疑われるように仕向けられるだけですからねぇ」
証拠は見つける事は出来た。
だけど、その証拠をどう突き出すのかが問題だ。
文字通り、はったりでどうにかしなければならないのだが、そんな方法を簡単に思いつく事は出来ない。
「そこら辺、何か考えているのか?」
「まぁ、普通に考えれば無理だけど、ようするに」
それと共ににやりと悪い笑みを浮かべていた。
「大抵、こういう王様の食事に混ぜる方法を消去法で考えれば、簡単ですよ」
「消去法か、毒味役を通さないといけないけど」
「まぁ、この薬を見る限りでも、継続的に飲まないといけない。ならば、それを行える身近な人物」
「あぁ、なるほど、つまりは、はったりという訳か」
「何々、面白そうな話だな」
そうして、俺達は、悪者を倒す為の悪巧みを行う事にした。