「・・・一応聞くが、何をしているんだ、シド」
「違う、俺の名はジョン・スミス!」
「・・・」
その日、俺はユキメに呼び出されて、合流していた。
だが、その前に気になる人物として、都内で見かけるスーツを身に纏って、面倒な事をしているシドがいた。
「ソラさん、こちらは今、私と手を組んで折られる、ジョン・スミスです」
「いや、思いっきりシド、いやシャドウだろ」
俺は、ユキメに対して、思わず言ってしまう。
それに対して、ユキメは驚きを隠せない表情で目を見開いていた。
「まさか、一目で見破られるとは、さすがですね」
「いやいや」
俺は思わず、頭を抱えながら、そのままシドの方に目を向ける。
「とりあえず、お前の目的を聞きたい所だけど」
「なに、俺にも利があって行動しただけ」
「えぇ世界の商を支配する陰の大組織を造る為に。
その為には、ぜひ、ソラさんにも協力して貰いたく、相談に来ました」
「あぁ、それはつまりは、ミツゴシも潰すという事か?」
「えぇ、そうなりますね」
そう、ユキメの言葉を聞いて、少し悩んだ。
ミツゴシは基本的にシャドウガーデンが表で動く為の隠れ蓑だ。
それを潰すのは、俺達が今後動くのには、かなり面倒な事になる。
だからこそ、こちらとしては、ミツゴシを決して潰したくない。
「・・・」
だからこそ、現状の状況ではもしかしたら良い方向に変わるかもしれない。
ここ最近の話では、ミツゴシ以外の商会が、ミツゴシを潰す為に手を組む流れとなっている。
その状況で孤立しているミツゴシを救う方法は難しい。
元々商才などない俺は、あまり役に立たない。
「うぅん」
そうすると、ミツゴシもどこかと手を組む必要はある。
だが、そんな都合の良い組織はあるのか。
俺は腕を組みながら、思案に入る。
「・・・んっ?」
それと共に、俺はふとユキメを見る。
都市の外でも雪狐商会を経営している。
「・・・一応聞くけど、ユキメ、お前の目的を果たす事が出来るんだったら、どうする」
「・・・さすがは鍵の勇者様と言った所ですね」
その言葉に対して、ユキメは着物で口元を隠しながら言う。
「俺としては、そっちの目的というんだったら、手伝うぞ。
たぶん、そっちの方が俺としても助かるから」
おそらくは、そいつがディアボロス教団に繋がっている可能性がある。
ならば、ユキメの復讐の為に従うのも一つの手だ。
「ふふっ、本当に優しい方ですね、あの時を本当に思い出します」
「というよりも、俺としては本当にたった数年でそこまで成長した方が驚きだけどな」
とりあえずはこれからの動きは決まった。
それと同時にシドの方を見ると、何やら別の事を考えている。
そんなのが丸見えである。