「さて、俺の方でどう動いていけば良いのか」
そうしながらも、俺はミツゴシの周辺に関してを調べていた。
ミツゴシを含め、周囲の商会が何かを行っている。
それは十分に承知しており、それを調べる事は大きな一歩となる。
「まぁ、ユキメとの協定に関しては、未だに話さなくて良いとして、一応は協力してくれる人物を頼んだつもりだけど」
「どうかしたの、ソラ」
「いや、なんでイータが俺と一緒に」
なぜか、研究室で何時もは引き困っているはずのイータが俺の行動に同行していた。
研究の事を優先していたイータにしては珍しいと思い、思わず聞いてしまう。
「確かに研究は重要だけど、それと同時にソラの事で気になる事がある」
「気になる事?」
俺はそう、イータに質問する。
「そう、気になる。ソラの持つ勇者の武器である鍵。
それは一体、どんな事が出来るのか」
「どんな事って、言われても守護者を呼び出したり、どんなのも開ける事が出来たりだけど」
「それ」
そう、俺の言葉に対してイータはストップする。
「どんな物でも開けられるという事はどこまでなのか」
「それは、鍵じゃないのか?」
「だからこそ、実験」
そう、イータが取り出したのは、ドアノブ。
「ドアノブ?なんで、それを」
「これはどこでもドアノブ。
二つのタイプを用意しており、一つはスライムを使って、簡単に接着する事が出来る。
だから」
そう、今回のミツゴシに関する事で何か動きがある商会の壁につける。
その行動に対して、疑問に思いながらも。
「このドアノブの鍵を開けてみて」
「えっ、いや、これで」
「良いから」
そう、イータがこちらに詰め寄る。
ここまで来たら止められない。
俺は、そう覚悟したように、そのまま鍵穴に突っ込む。
「これで開くわけ「開くと思って」あぁ分かったから!」
そう、俺は言いながら、すぐに操作する。
すると、カチという音と共に、目の前にある壁は、まるでドアのようにパカリと開く。
「えっ」
「やはり、尚文から聞いたけど、大切なのはイメージ。ソラがそこはドアだと思い、開ければ、いけると思った」
「えっ、あぁ、そうか」
よく考えれば、これまでも封印など本来の鍵の使い方ではない事を行っていた。
何もない所を開けなかったのは、それは単に開けられないと思ったから。
それは、これまでだったら何もない状態ならば無理だが、イータのこのドアノブがあれば、それは可能になる。
「あとは、これ」
俺は、すぐにもう一つのドアノブに鍵穴を開く。
すると、そこには四角い箱を思わせるドアが開く。
「これは一体」
「魔力を籠めた箱。その箱には魔力で凝縮している。ある意味、ここは一種の異空間となっている」
「それって、つまり」
俺達は、そのまま扉の中へと入る。
その中は白い部屋。
しかも、かなりの広さ。
「なるほど、部屋の中はこうなっている。これは、興味深い。
この後、色々と盗る時に入った時も、気になる」
「・・・それが目的か」
俺はそう呆れながらも、これからの行動がさらに便利そうだ。