ディアボロス教団の1人である月丹から持たされた情報。
それは、これまで探す事が出来なかった聖武器の一つである鎧が、オリアナ王国にある事が分かった。
その鎧を見つけ出す為に、俺はその鎧を見つける為にオリアナ国王へと旅をしていた。
「それは、良いけど、なんで一緒に」
そう、俺は今回の旅に同行しているデルタ、ゼータ、イータに向けて言う。
「デルタはこの前の事でアルファ様から仕事をしてこいと言われたのです!」
デルタは、前回の偽札事件の1件で、すぐに別行動した為、アルファからお叱りを受けていたらしい。
そして、今回もアルファに指示されて、俺と一緒に行動する事になったわけだそうだ。
そして、ゼータは。
「鎧の場所が分からない以上、潜入を得意としている私が役に立つと思いましたので、ご迷惑でしょうか」
ゼータは、そのまま心配そうに俺の方に問いかける。
幼い頃からの付き合いなので、ゼータには色々と気にかけて貰っている事も多い。
その為か、この前も一人で解決しようとした俺を心配してくれたのだ。
「いや……正直ありがたいと思っているよ」
ただでさえ、俺の行動範囲って狭いんだしなぁ。
一人だと限界があるから、それはありがたい。
だけど。
「イータは、なんで」
「……聖武器をすぐに見て、解析したいから」
「えぇ」
イータのその一言に対して、俺はあまりにも呆れてしまう。
だが、ある意味、イータらしい理由ではあるかな……。
「どちらにしても、今、オリアナ王国はかなり混乱しているぞ」
「それは、一体、どういう事なんだ?」
ゼータからの一言に対して、俺は首を傾げる。
すると、イータが答えるように喋った。
「王は病で倒れた。その後は、その後継者の話になっているけど、ローズ王女は現在は行方不明扱い。
結果、王家の次期当主が誰になるのかとかで揉めていてかなり混乱状態みたい」
「へー……そんな状況なのか。それなら確かに大変そうだな」
王が亡くなったら王位継承争いが始まるというのは、どこの国でもよくある話なのだ。
だから特に驚くようなことではないのだが……。
「けど、その候補者が少し可笑しい」
「可笑しい?」
イータの言葉に対して、俺は首を傾げる。
「その候補者がかなり賢いらしい。けど、その内容が、どこか陰の英知に似ていた」
「陰の英知に?」
「最も、私達が知る限りでは少し劣っている感じはしたけど」
「……」
ゼータとイータからの情報。
それを頭の中で整理しながら、俺はこの世界において、嫌な予感がした。
「知識、まさかこの世界にも」
ここに来て、波の尖兵という可能性が出てきたのか。