※この作品はR-18です。

鍵の勇者の召喚記   作:ボルメテウスさん

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鍵の役割

 ウルティマの活躍によって、俺達は無事にその場を脱出する事ができた。

 

 俺達がその後、すぐに向かった場所は、かつて俺が滞在していた街だった。

 

 この街では、亜人が多く住んでおり、盾の勇者である岩谷に対しても好感的であり、無実を信じてくれた。

 

 そして、どうやら解放した子の中に、ラフタリアさんの知り合いがいたらしい。

 

 その事に関しては、俺も知らなかったので、驚きを隠せなかった。

 

 その後、1日の間、疲労の回復を務めた俺達。

 

 だが、その間に、どうやら、フィロリアルの女王とされるフィロリアル・クイーンであるフィトリアから、様々な情報を教えてくれた。

 

 彼女が、ここに来たのは、どうやらウルティマの気配を感じたのがきっかけであり、その危険性を確かめるように見に来たらしい。

 

「鍵の勇者は、過去にはいなかったのか?」

 

 だからこそ、俺はその話題が気になり、聞いてみた。

 

 それに対する返答は。

 

「いなかった。

 

 そもそも、鍵の役割が未だに分からないから」

 

「鍵の役割」

 

 それに対して、俺は疑問に思ってしまう。

 

 最初に、シノンから鍵の勇者の守護者に関する説明を受けた際の言葉。

 

「世界を守る為の存在。

 

 世界が混沌に陥らない為のシステムだと聞いたけど」

 

「それは、その守護者の言っている事は間違いはないでしょう。

 

 ただし、この世界では、本当に初めて」

 

「この世界ではか」

 

 フィトリアの言葉を聞いて、俺は妙な言い回しだと感じた。

 

「そうでなければ……」

 

 そこでフィトリアは言葉を濁した。

 

 言いたい事は何となくわかるような気がする。

 

「つまり、鍵は、この世界ではない何かという訳か」

 

 核心には迫れていないようだけど、なんとなくは理解できた。

 

 この世界で初となる鍵の勇者の出現。

 

 今まで、鍵の勇者に関しての記述がされなかったのも、謎が多い事も納得できる。

 

 ただ、ここで一つだけ疑問が生まれる。

 

 鍵が世界を護るシステムなら尚の事、なぜ、このタイミングで俺が召喚されたのか。

 

 その疑問が解けない限り、安心はできない。

 

 まあ、今は疲れているし、考える時間が必要だと思ったので、休息を取る事にした。

 

 そして翌日。

 

 フィトリアの言葉を聞き、次に他の勇者と出会った時には、説得をしようと言う話になった。

 

 岩谷は、未だに冤罪をかけられた事を根に持っている。

 

 それでも、波からの脅威を。

 

 そして、元の世界に戻る為にも協力をするべきだ。

 

「……はぁ、そうだな」

 

 その事に関して、岩谷も同意してくれた。

 

 そんな感じで話し合いを終えた後、俺達は次の町に向かって旅立った。

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