現在はシノンと共に最初の波戦で次の守護者が登場予定となっています。
守護者の登場に関しては、次回の後書きにおいて、登場予定の守護者を1人発表しようと思います。
皆様の応募、お待ちしています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=294117&uid=45956
シノンが、こちらの世界での滞在時間を確保した後、俺はそのまま鍵の説明を聞く事にした。
基本的に鍵の勇者本人の戦闘能力はかなり低い。
それこそ、どんなにレベルアップしても、他の勇者と比べても、ステータスはかなり低い。
だが、その代わり、俺のレベルに合わせてか、召喚する事ができるらしい。
だからこそ、疑問があった。
「なぁ、そもそもの話、守護者って、何なんだ?」
「気になるの?」
「そりゃ、まぁ」
これから一緒に戦うのならば、どのような存在なのか知りたい。
それが本音であり、大切な事だと思う。
「守護者というのは、簡単に言うと、世界を守る為の存在。
世界が混沌に陥らない為のシステムのような感じね」
「それじゃ、シノンは人間じゃないのか?」
「半分正解で、半分外れね」
その言葉と共に、俺の持つ射手座の鍵に指を指す。
「守護者は、鍵の勇者によって、召喚される存在は変わる。
その召喚者にとって、最も相性の良いと思われる存在を、世界が様々な所で観測し、再現する。
私自身も、どこかの世界の、誰かであり、あなたと相性が良いから作られた、いわば偽物よ」
「偽物」
「そっ、本物と同じようで、全く異なる存在」
それだけ言うと、シノンは言う。
「けど、偽物と言っても、俺、本物のシノンは知らないから、別に良いか」
「別に良いって、簡単に言うわね」
「そもそも、その理屈で言うと、俺自身も、もしかしたらどこかにいた俺という存在のコピーかもしれないからな。
未だに分からない事だらけなのに、偽物だから嫌だと言うのも、馬鹿馬鹿しい」
「あんた、変わった性格をしているわね」
「それに、偽物だったら、シノンは俺を裏切るのか」
「あんたが、私の嫌がる事をしたら遠慮無くね」」
「それだったら、安心だ」
「何が安心なのよ?」
「絶対に裏切らないという言葉よりも、どうして裏切るのか。
その理由を言ってくれるだけでも、少し信頼できると思ったから」
「そぅ、だったら、私が嫌な事を1つ教えるわ。
苦しんでいる人を見捨てる。
基本的な道徳を無視するような行為は、私は嫌よ」
「だったら、俺もだ」
それだけ言うと、俺は納得し、頷く。
「にしても、コピーか。
なぁ、一応聞くけど、シノン以外のメンバーって、どんな人がいるんだ」
「人ねぇ」
そう、俺が質問すると、シノンは明後日の方向を見る。
「……えっ、なに、その言葉は」
「いやぁ、私が言うのもなんだけど、個性の塊のような連中よ」
「どういう事」
「様々な人物のコピーという事もあってか、過去に存在した他の勇者や、悪魔に亜人。
さらには、明らかにこの世界の住人とは思えないような奴らから、選り取り見取りと言った所かしら」
「あのぉ、つかぬ事を聞きますが」
「何かしら」
「命の危機はあったりします」
「えぇ、あるわね。
むしろ、そんな状況しか無かったわね」
「マジですか」
「でもまぁ、そのお陰で、おそらくは鍵の勇者が召喚するメンバーの中でも歴代最強のメンバーだと思うわよ。
歴代で最大の問題児軍団でもあるけど」
そう言ったシノンはこちらを見ようとせず、遠い目をしていた。
「それで、どういった経緯でそうなったんだ」
「言ったでしょ、相性だって。
あんた、どんな縁があるか分からないけど、私以外とも必ず出会う事になるわよ」
「勘弁してくれ」
そう言いながら、俺は深いため息をつく。
そんな俺を見ながら、シノンは楽しげに笑う。
「まぁ、今はそんな事は良いじゃない。
それよりも、もっと大事な事があるでしょう」
「それもそうだな」
そして、俺はシノンはこちらを見て言う。
「それじゃ、改めて射手座の守護者、シノンよ。
あなたの前に立ちはだかる厄災は、この矢で撃ち抜くわ。
だから、よろしくお願いするわね」
「あぁ、任せてくれ。
こっちこそ、よろしく頼むぜ、シノン」
こうして、俺達は互いの手を取った。
「さてと、それじゃ、まずはクエストを受けましょう。
どちらにしても、レベルを上げなきゃ、これからの戦いには勝てないから」
そう、シノンに言われ、俺達は街の探索を行う事にした。