※この作品はR-18です。

鍵の勇者の召喚記   作:ボルメテウスさん

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鍵の勇者の喪失

封印の地。

 

そこでは、霊亀と言われている存在を封印されている場所。

 

しかし、長い時が経っている事もあって、それらの文献の多くはかなり劣化している。

 

「それにしても、まさか勇者様がこうして調べてくれるとは」

 

「いや、俺は何もしていないよ。

2Bとライザのおかげで、なんとかなっただけだから」

 

その最中、霊亀に関する事を調べる為に、二人に協力して貰い、修理している。

 

元々、魔道ゴーレムである2Bは、正確な破損状況などを調べる事ができ、その報告を元にライザが錬金術で修理を行ってくれる。

 

それによって、これまで破損していた所がより正確に分かるようになった。

 

そうして、調べた結果、分かった事もある。

 

霊亀はこの世界存在する守護獣。

 

世界を守護する役割を持つ「四霊」と呼ばれている魔物の1体。

 

山を丸々背負えるほどの巨大な亀の姿をしている。世界の生物の命や自らの存在と引き換えに、厄災の波を防ぐ結界を張る役目を持つ。

 

その役割に関して、俺は思った事としては、波から護る役割を持つと言われる霊亀。

 

しかし、今はこうして波が発生しているのに、封印が剥がれないのは、やはり現状でも波の脅威に十分に対抗する事ができているから。

 

「だけど、もしも勇者が死に、世界を護れないと判断した時の最終手段という訳か」

 

それを考えれば、勇者の役割はかなり重い。

 

だけど、同時に俺はあの時に起こった出来事を思い出す。

 

波を止めた鍵の力。

 

あれは何を意味するのか。

 

気になる事は未だに多くある。

 

「とにかく、霊亀の封印をより強固にしておかないとな。

かなり厄介な事になる可能性があるからな」

 

「それは困るな。

俺としては、そいつには早く目を覚まして欲しいからな」

 

聞こえた声。

 

俺はすぐに振り向く。

 

そこには丸い眼鏡をかけた人物がいた。

 

これまで見た事のない人物であり、俺はすぐにその手に鍵を手に持つ。

 

「誰だお前は」

 

「勇者だよ、ただし別の世界のな」

 

その言葉と共に、既に本を開く。

 

俺はそれと同時に鍵を開こうとする。

 

しかし、俺の下に何かが開く。

 

「お前の能力って、面倒なんだよなぁ。

捕まえて、有効利用する方法も見つからないからな。

だから、お前にはあいつの相手になって貰うとするわぁ」

 

そう、気味の悪い笑みを浮かべると共に、俺はそのまま吸い込まれる。

 

「ぐっ」

 

既にこの場から動く事はできない。

 

同時に俺を見守っていただろう存在に目を向ける。

 

「これを、あいつらにっ」

 

俺はすぐにそれを真っ直ぐと投げる。

 

奴はそれに疑問に思っているようだが、それをすぐに取った影が、その場から去って行った。

 

同時に、俺は、世界から、その存在が消えた。

 

「ぐっ」

 

投げ出された空の上。

 

俺はすぐに鍵へと手を伸ばす。

 

見れば、目の前には海があり、無人島があった。

 

だからこそ、すぐに着陸できるように鍵で守護者を呼ぼうとした。

 

だが

 

「えっ?」

 

見れば鍵の数が減っていた。

 

しかも、その数は6本。

 

見た事のない形。

 

疑問に思いながらも、俺はすぐに発動させようとしたが、まるで反応しない。

 

「マジかよ」

 

そのまま、俺は海へと激突する。

 

衝撃はかなりある。

 

ステータスはそれ程高くない。

 

それでも、なんとか耐え切れた。

 

「ぷはぁ、本当にどこだここは?」

 

そんな疑問があった。

 

何もない。

 

どこまでも続くだろう海。

 

「とりあえず、あそこまで泳いでみるか」

 

ここがどこなのか分からないけど、このまま海にいたら何時、襲われるか分からない。

 

俺はそのままなんとか無人島だと思われる場所に向かって、泳ぐ。

 

心地良い海であり、本来だったら、こういう所で過ごしたい。

 

けど、さすがにこのままという訳にはいかない。

 

やがて、無人島に辿り着く。

 

白い砂浜。

 

周りには、ヤシの木がある。

 

「ここは一体」

 

「えっと、人?」

 

その言葉に俺は思わず振り向く。

 

黒の長髪をツーサイドアップにまとめ、ゴシックドレスの上から、黒い羽織を肩に掛けている。

 

「本当に人だ。

えっ、君は?」

 

「俺?

俺は、王心空だ。

君は」

 

「俺は風山 絆。

四聖勇者の一人の狩猟具の勇者だよ」

 

「えっ?」

 

「えっ?」

 

俺は、その言葉に疑問に思い、思わず呟く。

 

それに合わせるように、絆もまた声を出す。

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