波の事を。
少しでも知る為に、俺はシノンと共に旅を行った。
その最中に知った事としては、この街の差別はかなり激しく、醜い事がよく分かった。
表向きは波に対して、一致団結をしている雰囲気を出しているが、亜人に対しての差別や俺と一緒にいたという盾の勇者に対して冷たい態度を取っている事。
「時代も時代だけど、本当にくだらないわね」
「シノンは何か知らないのか?」
「さぁね、私は守護者としての最低限の知識だけを貰っているから。
けど、あえて言うならば、下手に別の守護者を呼ばない方が良いわ」
「それは一体」
「この状況を見て、私のように大人しくしている可能性がある奴らがどれだけいるのか分からないからよ」
その言葉に対して、俺は頷くしかなかった。
それと共に、俺達が向かったのはとある山だった。
この周辺には、以前の波の影響での魔物達が多く出ているらしい。
「そう言えば、波って、一体なんなんだ?」
これまで、幾度も出てきた単語だが、知らなかったので、思わず質問をする。
「世界を破滅へと導くとされる厄災としか分からないわね。
まぁ、それも私達も分からないのだけど」
「・・・ただの自然現象じゃないようだな、その言葉から察するに」
「えぇ、まるで意図した感じはあるけどね」
そうしている間にも目的地の村へと辿り着く。
周辺には、犬のような魔物の存在を確かに確認する事ができた。
その魔物達を退治を行っていきながら、ふと洞窟に潜む奴らの存在も気づく。
俺とシノンはそのまま、洞窟の中へと入ると、絶叫が聞こえる。
気になり、向かった先。
そこにはあの時に見かけた青年と、見た事のない少女がいた。
少女の方は傷はなかったが、青年の方は傷がある様子だ。
「・・・盾の勇者ね」
「それって」
噂になっている人物だと、俺はすぐに思い出す。
だけど、正直に言えば、その噂がどこまで本当なのか分からない。
何よりも、ここまでの街を見ていると、真実がどうかも分からない。
その最中、見ると、他にも魔物が潜んでいるのが見えた。
「経験値にはならないけど、どうする」
「頼めるか」
「まぁ、良いけど」
その言葉と共にシノンはそのまま弓を構える。
その狙いは、真っ直ぐと矢を放つ。
放たれた矢は、そのまま魔物を射貫き、同時に青年は目を見開く。
「誰だ」
同時に、その手に持つ盾をこちらに構える。
この洞窟の中で突然の攻撃に、大して、当たり前の反応だ。
「悪いな、余計な真似みたいだったけど」
「お前は、あの時の」
「知り合いですか?」
「あぁ、こっちに来た時に一緒にいた奴だ。
最も、勇者じゃないと言って、すぐに追い出されたけどな」
「それが、少し違ったみたいなんだ」
「なんだと?」
俺の言葉に対して、盾の勇者はこちらを見る。
「一応、自己紹介しておくよ。
俺は空。王心空」
「シノンよ」
そう、俺が言った後に、シノンはそのまま自己紹介を行う。
「そうか、俺は岩谷 尚文。
盾の勇者だ、こっちは奴隷のラフタリアだ」
「奴隷?」
俺はその言葉に対して、首を傾げる。
「・・・まぁ、そういう反応だよな」
「そうだな。
なんというか、奴隷というには、懐いているし」
先程から岩谷に対して、ラフタリアは抱きついており、実際に未知の存在である俺達に対しては怖がり、岩谷にずっと抱き締めている。
それはある意味、信頼している証拠だと思う。
「とりあえず、情報交換しないか?
俺としては、なんだかあそこにいた城の奴らは、信用できないから」
「・・・悪いが、こっちは完全には信用していないぞ」
「あぁ、分かっている」
その言葉と共に、俺と岩谷は互いの情報を交換していく。
だが、どちらかと言うと、俺の方が教えて貰う事が多くあった。
「それにしても、12の守護者か。
シノン以外は召喚したのか?」
「一応は何人かは」
「なんだか、心配になる言い方なんだが」
その岩谷の言葉に対して、頷くしかなかった。
アンケートの方で、少し手違いで、召喚者と書いておりますが、、守護者です。
既に応募してくれた人もいた為、そのままにしております。
次の最初の波戦で、アンケートで投票が一番多い星座の守護者を召喚したいと思います。