※この作品はR-18です。

鍵の勇者の召喚記   作:ボルメテウスさん

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きっかけ

「なるほどな、そっちの世界の事情についても理解できた。

それにしても、まさか、お前の鍵でも開ける事はできないとはな」

 

「あぁ、それは本当に参っている。

この鍵では、おそらくは開けられない物は何もない。

だけど、問題は、その開ける為の鍵穴のような物が何も無ければ、それは不可能だ」

 

「波は、ある意味発生した現象だから、その入り口となる部分がある。

だけど、この無限牢獄は、それがまるでなく、入り口のない箱のような場所という訳か」

 

「あぁ、そう言う訳だ」

 

そう、俺は岩谷に詳しい事情を話しながら、リクをあやしている。

 

「・・・にしても、再開して早々、まさかお前に子供がいるとはなぁ」

 

「あははぁ、いやぁ、まぁ、ここでは時間の感覚がほとんどないからな。

互いに気づかない内に、そうなって、子供が出来たんだ。生まれた時なんて、それこそ知識はほとんどなくて、なけなしの知識でなんとか対処したよ。

けど」

 

そう、俺はリクの寝顔を見つめる。

 

「護るべき存在がいて、こいつを外の世界を見せてやりたい。

そう思ったら、俺も絆も諦められずに、足掻き続けたんだ」

 

「・・・そうか、まぁ、クズやビッチよりも、リクを護る為だったら、俺も力を貸すよ」

 

「あの2人を比較対象に出されると、少し嫌だけどな。

あぁ、それと岩谷、少し盾を出してくれないか」

 

「んっ、なんだ?」

 

そう、俺の言葉に合わせて、盾をこちらに見せる。

 

同時に俺はそのまま盾にある水晶に鍵を入れる。

 

「何を?」

 

「絆と一緒に過ごして、交じり合っている間に、鍵で出来る事も分かったんだ。

それが、これだ」

 

その言葉と共に岩谷は、その変化に目を見開く。

 

「なっ、これは一体!?」

 

それは、岩谷にとっては驚きの出来事だっただろう。

 

「俺の鍵は他の世界と繋げる事ができる。

本来だったら、別の世界では使用できない能力も、俺がこうして差し込めば、一時的に使用できるようになる。

ただ、世界の強制力なのか、本当に一時的だし、レベルに見合った奴しか使えない」

 

「それでも、十分だ。

それにしても、本当に万能だな、その鍵は」

 

「まぁね、ただ怖いのは、この6つの鍵だけどね」

 

「6つ?」

 

そう、岩谷に見せる。

 

「これは、霊亀」

 

「あぁ、ただ、他の見ると、雰囲気的には四聖獣と麒麟と黄龍だな」

 

「・・・あの、ウルティマのような奴じゃなければ良いけどな」

 

「あははは」

 

その言葉に、俺は思わず苦笑いをする最中。

 

「・・・ウルティマ」

 

その言葉と共に、ウルティマの言葉を思い出す。

 

『僕の声で、僕に誘われたら、断れない。

この声と、この指が、君の身体を気持ち良くさせると覚えさせるから』

 

そして、絆の声がウルティマと似ている。

 

「まぁ、きっかけだと思っておこう」

 

「どうかしたの」

 

「なんでもないよ」

 

後ろから話しかけてきた絆に心配をかけないように俺も答える。

 

「まぁ良い。

とりあえず、そのリクの為に、この無限牢獄、脱出するぞ」

 

「あぁ」

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