※この作品はR-18です。

鍵の勇者の召喚記   作:ボルメテウスさん

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朱雀の人見知り

「・・・・」

「むぅ」

 

現在、俺はかなりの危機的状況に陥っている。

 

これから、ミカカゲ国の龍刻の時計に向かう。

 

その際に、必要な手形を手に入れる為には、素材は勿論、岩谷が得意な商売を行う必要がある。

 

しかし、岩谷だけに任せてはいけないという事もあって、俺は新たな守護者を呼び出す事にした。

 

ゼロツーは、戦闘を行う際には、あの巨大なロボットを召喚するので、必然的に他の守護者に頼む事になった。

 

だが、その横では、未だに警戒している様子の、絆がむすっとした表情で見ていた。

 

「えっと、絆」

「分かっているつもりだし、理解はしている。けど、ゼロツーみたいな子ばっかりだと思わないけど、それでも嫌な物は嫌なんだから」

 

そんな絆の言葉に対して、苦笑いをしながらも、納得している様子だった。

 

「それじゃ、とりあえず、召喚するぞ。えっと、今回は朱雀だな」

 

その言葉と共に、俺はそのまま鍵を振り下ろした。

 

同時に現れたのは紅の少女だった。

 

ゼロツーとは違って、どこか冷静な表情が見える。

 

「召喚に応じた、朱雀の守護者、ミィだ」

「ミィか」

 

それと共に警戒していたが、わりと真面目そうな雰囲気の子だった。

 

しかし、この状況は、まずいのでは。

 

前回のゼロツーの件もあって、もしかしたら絆が何か不機嫌な態度に。

 

「ねぇ、ミィちゃんだっけ?」

「なんだ」

 

絆はそのままミィに近づく。

 

既に俺の前に出ており、その表情は見えない。

 

一体、どのような会話を行うのか、少し怖く、警戒していた。

 

「なんだか、見た目の真面目さと違って、可愛い名前だね」

「えっ、可愛いですか、それはどうも」

「んっ?」

 

絆の発した一言で、一瞬、戸惑いを見せるミィ。

 

その表情は何やら、さっきまでの表情とはどこか違ったような。

 

「あぁ、もしかして、君、結構緊張しているの?」

「いや、それは、その」

「まぁまぁまぁ」

「うわぁ」

 

先程までの冷静な表情とは一変し、何やら押しの強い絆に対して、徐々にだが、顔が赤くなっていくミィ。

 

それと共に、ミィは、絆からゆっくりと離れると共に、その場で土下座をした。

 

「すいません、その、あんまりグイグイとこないで下さい」

「えっえぇ、オレ、そこまでとんでもない事をしたの!?」

「あぁあぁ」

 

その様子を見て、俺は思わず、絆に冷たい目で見てしまう。

 

「ごっごめんね!別に悪気は、ちょっとあって、警戒していたけど、そこまでするつもりはなかったの」

「いや、その、悪気はなかったのは分かりますが、その、うぅ」

「絆、さすがにそこまでは」

「だから、してないよ!ミィちゃん、オレは本当に気にしていないから、本当に!!」

 

そう、絆と共に、俺はなんとかミィを説得していた。

 

そして。

 

「うわぁ、可愛い」

「でしょ、なんだって、オレと空の子供だからねぇ」

 

現在はミィはすっかりと落ち着き、その手にはリクを抱いている。

 

「それにしても、ミィちゃんって、結構可愛い性格しているねぇ。

最初は、まるで騎士みたいな態度だったのに、意外と弱気で」

「その、守護者になってしまった以上はしっかりしないと思いまして、気合いを入れて、演技をしていたんですよ」

「あぁ、そういう感じなのね、けど、安心したよ。ゼロツーみたいな子じゃなくて、本当に」

 

そう絆は何やら安心したように笑みを浮かべる。

 

「えっと、ゼロツーさんは一体」

「うん、なに、オレの旦那を奪うとか言っていたからねぇ、そういうの、オレ嫌いなんだぁ」

「ひぃ」

 

何やら、俺には見えなかったが、一瞬だけ、ミィが怯えた様子が見えた。

 

「ミィちゃんは、どう?空の事は」

「えっと、私は、その、今、会ったばかりですので、その感情は分かりません。けど、嫌いではないです」

「そいつは良かった」

「ただ、その、絆さんには悪いかもしれませんけど、その召喚を続けたり、戦闘能力を上げる為には、その」

「あぁ、別にそこは気にしなくても大丈夫、オレはミィさんだったら、一緒に共有しても良いと考えているから」

「共有って、なんだか物みたいな扱いだな」

 

そう言いながらも、少しは納得した様子だった。

 

「ただ、オレって、欲張りだからね。ミィさんが出した精液の倍や交わる時間は貰うつもりだからね」

「いや、倍も何も、奥さんから寝取る訳ないですよ」

「いやぁ、本当に良かったよ、ねぇ、空」

「あぁ、そうだな」

 

何やら、絆からヤバい匂いを感じたのは気のせいだろうか。

 

いや、なんだか正面から見ていないけど、なんだかヤバいのは気のせいではない!

 

「ちっちなみに、絆としては俺の世界での守護者では、誰と会ってみたいの?」

「それは、勿論、一番お世話になっていたというシノンさんかな」

 

その言葉が何を意味をするのか、今は、考えないでおこう。

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