ラフタリアは、敵国に捕まり、牢屋へと連れてこられた。
その牢屋で同じく捕まっていたのは、かつて戦ったラルク達だった。
彼らもまた、キョウの罠に嵌まって、捕まっていた。
それと共に互いに状況を説明すると共に、グラスは驚きに目を見開く。
「まったくの盲点でした。その可能性も探るべきだった…」
「グラスさん」
「ま…出られたってんならよかったじゃねぇか」
「そして絆達は、あなたを残してシクールへ。ナオフミさんつらかったでしょうね」
「はい、もう許してもらえないかもしれません」
それと共にラフタリアは心配そうに呟く。
「あっ…そんなわけ」
「絆を助けてくれたこと…心から感謝します。今度は私たちが…ハァ…あなたをナオフミの元へ」
「絆さんの事、大切なんですね」
その様子を見て、ラフタリアは心配そうに見つめる。
「はい、私にとって、絆は大切な」
その言葉と共に、頬を赤くする。
「グラスさんにとって、絆さんは大切な人なんですね」
「まぁ、大切というか、むしろ愛していると言った方が良いのかなぁ」
「えっ、女性同士ですよね」
「まぁ、そこら辺はラフタリアの嬢ちゃんにはって」
それと共にラフタリアの顔が青くなっている事に気づく。
「まさか、絆の身に何があったのですか」
「えっ、いや、その絆さんは無事ですよ。
本当に、無事ですよ」
「その態度を見て、納得できないわ!
説明を!!」
「えっえっと、その、テリスさん、こっちに」
「えっ、私にですか?」
その言葉と共にテリスは疑問に思いながら、牢屋の隅へとラフタリアは誘う。
それと共に、ひそひそと、無限牢獄で再会した時の出来事についてを話す。
それは勿論、絆に子供が出来ており、空と恋人関係になっている事も含めて。
「えっえぇ、それは、確かに、ヤバいわね」
「テリス!絆の身に何が起きたんですか!!」
「えっ」
戻ってきたテリスに対して、グラスはすぐに詰め寄る。
それに対してテリスは目を泳がせる。
「えっと、その絆は無事なのは確実です。
それは安心して、本当に」
「目を泳がせながら、何を言っているんですか!!」
そう、テリスに対して、詰め寄るグラス。
そんな2人を余所にラルクにラフタリアは事情を説明した。
「えっ、マジかよ!絆の嬢ちゃんに子供が出来たのかよ!」
「らっラルクさん!!」
そのあまりの内容に、ラルクは思わず声を出してしまった。
それと同時だった。
「・・・子供?」
「あっ、やべぇ」
それと同時にギロリと、ラフタリアを睨むグラス。
「どういう事か、説明してくれますか、ラフタリアさん」
「えっえっと、そのぉ、無限牢獄に私達よりも先に空さんが閉じ込められていまして」
「そう言えば、あの時、鍵の勇者がいなかったけど、そういう訳だったのか」
「はい、それで、その時に絆さんに出会いましてぇ、丁度、結界と現実の間には時間のずれがありまして」
「えぇ、それは聞いた事がありますね」
「それで、長年、人と会っていない事もありまして、そのぉ、絆さんの方から告白したらしいです」
「・・・」
そう一通りの説明を言い終える。
だが、その間、グラスは動かなかった。
同時に、牢屋が揺れ動く。
「ぐっグラスさん」
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
「ひぃ」
同時にグラスの身体から黒いオーラが溢れ出ていた。
それに対して、幼いラフタリアは思わず悲鳴を出してしまう。
「なっなんていう迫力だ、これは波の時とは比べものにならない程の強さだ」
「まさか、ここまでなんて」
「なんだ、一体何が、ぐあわぁ!!」
「あっ」
そのグラスの様子は、外まで伝わり、中に入ってきた看守。
だが、それを見たグラスは一瞬で看守に近付き、その札を奪い取る。
そして、すぐに脱出する。
「とにかく、行きましょう。
急いで、絆の元に。
そして、鍵の勇者を殺す」
「えっえぇ」
その迫力にラフタリアは困惑を隠せなかった。
「えっと、どうする?
ついでに聞くと、鍵の坊主は」
「えっと、その、絆さんには悪い事をしたと思っており、本人の為にも責任を取るつもりです」
「仲は良いのね」
「それは、もぅ、かなりラブラブで」
「・・・殺す」
「迫力が増してしまいましたぁ!!」
「・・・これは、どうにかしないと、ヤバいわね」