※この作品はR-18です。

鍵の勇者の召喚記   作:ボルメテウスさん

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今回、アンケートで募集した双子座の守護者が登場します。
双子座に関しては、正直、どちらにしようか、悩んだ結果、個性が被りにくいキャラを選ばせて貰いました。
あらすじでのネタバレ注意の為、キャラクターに関しては明日以降に書かせて貰います。
これからも、よろしくお願います。


双子座

 波との戦いが始まりを告げた。

 

 空を見上げれば、赤い空が広がっており、それだけで厄災である事は目に見えて分かる。

 

 だが、それと同時に空にはまるで雨のように降り注ぐ黒い何かが見えた。

 

 それが、波によって来た魔物である事が目に見えて分かる。

 

 それは、確かに厄災である事はすぐに分かる。

 

「波の対処をなんとか「おい、空」おっと」

 

 すぐに、波の対処へと向かおうとした時、岩谷がこちらを叫ぶ。

 

 すぐに、振り向くと共に

 

「あっちにはまだ村がある! 

 

 急いで、行かなきゃやばい!!」

 

「っ」

 

 その言葉と共に、再び空を見上げる。

 

 未だに雨のように降り注ぐ魔物達。

 

 それ程、遠くない場所に城は確かにあるが、それでもおそらくは騎士団がここまで来るのには時間がかかる。

 

 それは簡単に予想する事ができる。

 

 だからこそ、他の勇者もそれの対処を行うと思い、目を向けるが。

 

「おい、嘘だろ」

 

 まるで気にしていない様子だった。

 

「シノン、悪いけど」

 

「分かっているわよ」

 

 同時に俺達はすぐに行動を始めた。

 

 既に先攻して、シノンが向かうと共に、村にいる魔物に向けて、矢を放っていく。

 

 数は数えるのが馬鹿らしいぐらいにいるが、それでも、今できる事としては、村人を狙う魔物を先に倒していく事だ。

 

 それによって、僅かだが、時間を稼ぐ事ができ、村に辿り着く事ができる。

 

 住人の被害を押さえながら、岩谷が魔物を引き寄せている。

 

「シノン、村人の避難を最優先に頼めるか」

 

「まさか、他の守護者を使うの?」

 

「この状況を打開するにはな。

 

 幸い、今回は他の勇者が波の本体を叩くみたいだからな」

 

 本当だったら、こちらを手伝って欲しい所だが、それを期待するのは無理だろう。

 

「分かった。

 

 だとしても、一番負担の少ない子にしなさい」

 

「分かった」

 

 その言葉と共に、村に残る事にする。

 

「岩谷、悪いが」

 

「分かっている。

 

 切札は温存していろ、何時まで戦いが続くか分からない以上、油断するな」

 

 幸い、ほとんどの魔物は岩谷が引き寄せている。

 

 その最中でも、蜂のような魔物が、襲い掛かる。

 

 身体能力が、一般人と変わりなく、ここで切札を使う訳にはいかない。

 

 なので、ここは素直に逃げるしかないのだが。

 

「なっ」

 

 そこに降り注ぐ火の雨。

 

 魔物の群れの中から外を見ると騎士団が到着し、魔法が使える連中が火の雨をこちらに向けて放っていた。

 

「おい! こっちには味方がいるんだぞ!」

 

 岩谷の言葉を無視するように放たれる魔法の攻撃に対して、岩谷は舌打ちと共に、俺の前に立つ。

 

 同時に襲い掛かる火から守るように。

 

「この程度の炎なら耐えられるはずだ」

 

 その言葉と共に安堵すると

 

「ふん、盾の勇者か……頑丈な奴だな」

 

 騎士団の隊長らしき奴が俺達を見るなり吐き捨てた。

 

 そこに飛び出すように剣を振りかぶる影。

 

 ガキンと音を立てて吐き捨てた奴は剣を抜いて鍔迫り合いになる。

 

「ナオフミ様に何をなさるのですか! 返答次第では許しませんよ!」

 

 殺意を込めて、ラフタリアが言い放つ。

 

「盾の勇者の仲間か?」

 

「ええ、私はナオフミ様の剣! 無礼は許しません!」

 

「……亜人風情が騎士団に逆らうとでも言うつもりか?」

 

「守るべき民を蔑ろにして、味方であるはずのナオフミ様と、さらには鍵の勇者殿であるソラ様もろとも魔法で焼き払うような輩は、騎士であろうと許しません!」

 

「五体満足なのだから良いじゃないか。

 

 それに、鍵などと言う、得体の知らない奴など」

 

「良くありません!」

 

 ギリギリと鍔迫り合いを続けるラフタリアを騎士達は囲む。

 

「ラフタリア、止めろ」

 

「……敵は波から這いずる化け物だろう。履き違えるな!」

 

 岩谷の叱責に騎士団の連中は分が悪いように顔を逸らす。

 

「犯罪者の勇者が何をほざく」

 

「なら……俺達は移動するから、残りはお前達だけで相手をするか?」

 

 燃え盛る前線から化け物たちが我が者顔で蠢き、最前線にいる俺に襲い掛かる。

 

 その全てを耐え切っている俺に、騎士達は青い顔をした。

 

「ラフタリア、避難誘導は済んだか?」

 

「いえ……まだです。もう少し掛かると思います」

 

「そうか、だったら。

 

 頼めるか、空」

 

「やっと、出番という訳か」

 

 同時に、俺は、真っ直ぐと魔物の軍勢を見る。

 

 この数を一気に倒すには、奴らの弱点を突く必要がある。

 

 ならば。

 

 同時に12個の鍵の中で、2人の人間が特徴的な紋章を手に取る。

 

「現れろ、双子座の守護者!!」

 

 同時に、眼前にいる魔物達の多くは炎に呑み込まれる。

 

 それと同時に現れたのは、赤い髪に赤い瞳、赤メインの衣装が印象的。体に走る翠のエーテルラインは左右非対称で、背中のマントにも切り欠きが有るなどその装い。

 

「あれが」

 

「あぁ、あいつがこれまで隠していたシノン以外の12の守護者の1人。

 

 双子座の片割れである」

 

「ホムラ、燃やし尽くせ」

 

「了解です!」

 

 その言葉と共に、手に持っていた剣を、群がる魔物に向けて放つ。

 

 放っただけでも炎の柱が出来る程の威力であり、一瞬で、軍勢とも言える魔物達を消し去る事ができた。

 

 先程の、騎士団の魔法と比べても、その威力はあまりにも大きい事は、見るだけでも分かる。

 

「まさか、これ程とは」

 

「ぐっ!」

 

「えっソラ様!」

 

 俺はその攻撃を見送ると同時に、そのまま膝に地面をつく。

 

 それを支えるように、ホムラはそのまま支えてくれる。

 

「大丈夫ですか!」

 

「あぁ、少し魔力が足りなかっただけだから」

 

「ごめんなさい。

 

 私達は、シノンのように少量での魔力の戦いはできないので」

 

 そう、ホムラは申し訳ないように呟く。

 

「やはり、魔力の消費が」

 

「あぁ、問題児ばかりというのはあるが、それは性格の面だけじゃない。

 

 召喚における魔力量の多さにおいても、問題児も多い。

 

 だからこそ、一番魔力を消費せず、さらには信用ができるシノンを最も頼りにしている。この場合、ホムラは性格面でも戦闘面でも問題ないが、それ以上に消費する魔力が大きい。

 

 だが」

 

 同時に岩谷はそのまま、眼前にいる魔物を見つめる。

 

 未だに魔物はこちらに迫っている。

 

 それでも、その数は、先程よりも少ない。

 

「先程よりも、ずっとマシだがな」

 

 それと共に、岩谷は笑みを浮かべる。




今回の双子座に関しては二組候補がありました。
一組目は、今回出てきた通り、ホムラ&ヒカリ。
もう一組は、Reゼロのレム&ラムです。
どちらにしようか、悩みましたが、結果的に色々と活躍ができそうなホムラ&ヒカリにさせて貰いました。
次回の守護者の登場も、楽しみに。
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