守護者の中でも、一番の問題児は誰か。
それは、間違いなくウルティマだ。
ウルティマは、守護者での行動が読めず、そしてその行動は過激だ。
だからこそ、それが起きてしまった。
それは、俺が屋敷で休んでいた時だった。
「んっ、くちゅちゅっんちゅっ」
目が覚めた。耳元で、囁かれた。
その声は、細く弱く、囁きと表現するべきものであったけれど。
耳元に触れた吐息が、その熱を強く感じるほどに熱かった。
それは仰向けに眠る俺の身に、ぴったり身を重ねる様にして、覆い被さっていた。
「まぁ、起きるなと言う方が無理な話だよねぇ」
「んッ!?」
聞かせるように、間延びさせた声。それが途切れた瞬間に、右の耳たぶが熱に包まれた。
熱く、燃えるような、彼女の、口内。舐られる音は直接脳に響くかのようだ。
耳に熱い唾液を塗され、舌でなぞられ、吸われ──こそばゆく、しかしそれ以外の感覚が確かにある。
俺の鼓動もすぐさまドクンドクンと強く速く、息も口からはぁはぁとと息を漏らすほどに荒れていく。
「可愛らしい反応、して、本当にそそられる」
そんな事を呟いた後、また俺の耳元へ唇を寄せてきた。
「ボクね、もう我慢できないんだ……だから、早く受け入れて欲しいんだけど?」
「ふぅっ……!」
今度は左耳。そこもまたウルティマによって犯されていく。
「ほら、抵抗しないでよ。こんなにもボクを求めてくれてるのにさ」
「ち、違ッ! 俺はただ──―うああっ!!」
「そうやって強がる姿も可愛いけどさ、やっぱりボクとしてはキミの本心からの言葉を聞きたいんだよ」
耳元から離れ、そして頬に手を当てながら俺を見つめてくる。
瞳には熱が宿り、視線は俺だけを見ている。
まるで獲物を狙う獣のような目だ。
「ウル……」
「ん? 何だい?」
首を傾げながら問いかけるウルティマ。その姿は先程までの捕食者を思わせるものではなく、年相応の少女に見える。
だが、それと共に、その唾液が、俺の身体を染みこませるように広がっていく気がした。
「まさか、お前」
「ふふっ、飲み物の中に媚薬は入っていたけどねぇ♡それと共に、こぅしてぇ」
そのままウルティマが、俺の身体を舐める。首筋から始まり、胸板へと移動していく。
鎖骨を撫で、肩を伝い腕まで辿っていく。
そして指先まで到達すると、ちゅぱっと音を立てて吸い付いた。
爪の間や関節部分など、普段意識することの無い部分を刺激されるたびに、ゾクゾクとした快感が走る。
更にそこから下へ移動していき、手の甲にまで至った時、ウルティマは再び俺の顔を見た。
口角を上げ、楽しげな表情を浮かべている。
まるで玩具を見つけた子供のように無邪気で、それでいて艶やかな笑み。
そんな笑顔のまま、俺の手を取り、自分の頬に当てる。
手に伝わる温もりは柔らかく、滑らかだ。
そのまま頬ずりをしながら、ウルティマは言葉を続けた。
その声色はどこか甘く、そして切なげなものを感じる。
「ボクはね、君が別の人との間に子供が出来たって聞いた時、ショックだったんだよぉ」
そうしながら、俺の身体に指を這わせていく。ゆっくりと、優しく愛撫するように。
「他の女との子供が出来ちゃったなんて聞いてさぁ……。嫉妬とか怒りとか色々あったけどさぁ、それよりも悲しかったんだよね……」
そう言いながら、今度は俺の唇に触れる。
柔らかい唇を押し当てられ、そして舌先でなぞられる。
そのまま何度も啄むようなキスを繰り返す。
その度に、俺の身体に、ウルティマの毒が回ってくる感覚があった。
このままではまずいと頭の中で警鐘が鳴るも、ウルティマを振り払うことが出来ない。
「だけど、今は、ボクの事だけを考えてねぇ」
そのまま、ウルティマは、俺の身体を引き寄せられる。
そして、そのまま、ウルティマは、まるで自分から誘うような体制にする。
「ぐっ」
そのままウルティマは、俺の肉棒を呑み込むように膣内に挿入させた。
まだ完全に解していないというのにも関わらず、一気に奥深くまで入り込んでしまう。
そのせいか、いつも以上にキツく締め付けられてしまう。
しかしそれでも尚、ウルティマは止まらない。
むしろ、もっと激しく動き出す始末だ。
それどころか、さらに強く抱きつきながら腰を動かし始めた。
それはまさに獣のような激しいものだった。
本能的に快楽を求めてしまっているのか?
「んあっ♡あぁ♡しゅごいよぉ! これぇ♡ボクのおまんこ壊れちゃうぅ♡気持ち良すぎておかしくなっちゃうぅ♡」
もう理性も何も無いだろう。
ただひたすらに自分の欲望のままに動いているだけだ。
しかし、それでもなお、俺は耐えるしかないのだ。
ここで反撃すれば、すぐにでもこの行為は終わってしまうだろう。
そうなれば、ウルティマの暴走は止められないかもしれない。
そう考えると迂闊に手を出す事は出来ない。
だが、このままではいつか限界を迎えてしまうだろう。
どうにかしてこの状況から抜け出さなければ……。
「ふっ……ぐっ……!」
必死に耐え続けるが、その努力は虚しく終わる事になる。
「あれれ~? もしかしてもう降参かな?」
ニヤリとした笑みを浮かべながら、ウルティマは更に激しく腰を動かし始めた。先程よりも早くなった動きに翻弄されるが、なんとか堪えようと抵抗を続ける。
「んー? まだそんなに抵抗するんだね」
楽しげな声色で言いながらも、その手の動きは止まらない。
「そろそろボクも我慢の限界なんだよね……」
そういうと同時に、ウルティマは今まで以上に激しい勢いで責め立てる。
「うっ……くぅ……! あぁっ!!」
遂に耐えきる事が出来なくなり、俺は射精してしまった。
度出した精液は既に収まる事は無く、ドピュッと音を立てながら床へと飛び散った。
「おぉ~出た出た♪ やっぱり溜まってたんじゃないの?」
嬉しそうに言うウルティマ。だがこれで終わりではない。本番はこれからだった。
ウルティマは、俺を拘束していた触手を外す。そしてそのまま押し倒し、馬乗りになった状態で腰を動かし始めたのだ。
「ほらほらどうしたのさ? もうちょっと頑張ってよ!」
まるで騎乗位のような体勢で腰を振り続ける。
「くぅ……!! あっ……ああ!!!」
快楽に耐え切れず再び絶頂を迎える。しかしそれでもウルティマは止まる事を知らずに、何度も何度も繰り返し、腰を振っていた。
「あぁ♡また出ちゃうんだね! ボクも一緒にイクから一緒にイこうか!」
「ぐっ……あぁ……!!!」
どぴゅっと音が聞こえる程に勢いよく射精してしまう。その量は今までの中で一番の量だった。それこそ、目の前にいるウルティマの顔や髪にまでかかる程の量だ。
ウルティマはその事に驚く事はなくむしろ喜んでいた。そして、ウルティマ自身も限界を迎えたのか、膣内に精液を流し込みながら果てる。
「んふー♡気持ちよかったね♡」
そう言って唇を重ねてくる。俺はそれを拒まずに受け入れる。そのまま舌を絡ませるような濃厚なキスをする。お互いの唾液を交換し合うかのような長い口付けを終えると、ようやく離れてくれた。
「ねぇ……ボクは、まだまだやるつもりだから……」
そんな事を耳元で囁いてきたかと思うと、ウルティマとの行為は続く。