※この作品はR-18です。

鍵の勇者の召喚記   作:ボルメテウスさん

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異世界の事情

俺は助け出した少女、リリムを連れて、周辺で休めそうな場所へと座る。

先程まで追われていた事と、未だに俺を信用して良いのか分からずに、困惑を隠せない様子であった。

そうして、俺は、リリムの信用を得る為に、俺自身の事情を話す。

 

「異世界ですか」

「まぁ、いきなり聞いても、信じられないと思うけどね」

 

そう、リリムはゆっくりと俺を見つめながら、異世界という言葉に対して、ゆっくりと呟く。

 

「その、少しは信じられないですけど、それ以上に、この状態が一番の理由になっていますから」

「理由?」

 

それと共に、リリムは自分の身体を見て呟く。

 

「悪魔憑きの症状を封印出来るのは、ほとんど不可能なはず。だけど、それをやったのならば、異世界というのも、納得出来る」

「そういうものか?」

「何よりも」

 

そのまま、メデューサの方へと目を向ける。

メデューサは、こちらを見られた事によって、少し睨み返すようにリリムを見る。

それに対して、リリムは、俺の影に隠れた。

 

「あははぁ、とりあえずは、俺が行ったのはあくまでも封印。もしかしたら、解除される可能性があるからな」

 

それと共に、俺はこれからどうするべきか考える。

リリム自身が、どのような状況か分からない。

さらに、俺はこの世界における役割は、この世界と同盟を結ぶ事。

だけど、その同盟をするにはどうするべきか、未だに分からない。

 

「・・・だけど、さすがにリリムの症状を見る限りでも、これは故意に行われた事が分かる」

「故意、それって、一体」

「分からない、けど、見る限りでも、何かの呪いのような気がする。少なくともね」

 

そうすると、リリムは、何かを思い出したように、見つめる。

 

「父が、言っていました」

「んっ?」

 

それと共にリリムは、そのまま見つめる。

 

「金豹族は英雄の子孫であり、聖教はそれを隠蔽した。ミドガル王国で悪魔憑きを治し、そこで使命を果たせと」

「・・・英雄の子孫、もしかしたら、俺のこの世界での同盟相手も、もしかしたら」

 

それと共に、俺は思考を巡らせる。

 

「・・・とにかく、その手掛かりを探す必要があるな、けど、ミドガル王国って、一体どこなんだ?」

 

それと共に腕を組んでいると。

 

「・・・私が案内します」

「えっ?」

 

同時に、リリムは、俺を見つめる。

 

「だからこそ、私を強くして欲しい」

 

それと共に、俺を見つめるその目は確かな本気を見せた。

 

「・・・俺は、今から二ヶ月後、元の世界でとある存在と戦わなければならない。だから、この世界に滞在出来るのは、二ヶ月。

そして、再び戻ってくるのは何時になるのか分からない」

「それでも良いです、だから」

 

そこまで言われた以上は、仕方ない。

 

「まぁ、教えると言っても、俺自身じゃなくて、その守護者になるけど、良いか?」

「はいっ」

 

それに対してリリムは返事をする。

 

「という事で、メデューサさん、お願い出来ますか?」

「・・・はぁ、まぁ良いでしょう。それも仕事ならば」

 

そう、了承してくれた。

そこに、少し安堵していると、そのままメデューサさんは、リリムに近づく。

 

「ただし、死んでも責任は取りませんよ。強くなる以上、それぐらいの覚悟は、勿論出来ていますよね」

 

そう、メデューサさんは、リリムに尋ねる。

対して、リリムもまた、頷く。

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