※この作品はR-18です。

鍵の勇者の召喚記   作:ボルメテウスさん

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影との出会い

あれから、無事に脱出する事が出来た。

数多くの資料を見つけ、ディアボロス教団の事について、ある程度、知る事が出来た。

それと共に、リリムに関する事もある程度、理解できた。

 

「なんというか、リリムは本当に凄いよな」

「そうなのか?」

 

俺の一言に対して、リリムは首を傾げる。

この旅の途中、何度か他の守護者からも、様々な事を教えられた。

それに対して、リリムは、それら全てをしっかりと学べている。

 

「もぅ、俺よりも強いんじゃない、確実に」

「ソラ様は、別に強くなる必要はないと思うがな」

 

そう、俺に対して、リリムはいつの間にか俺の事を様付けで呼ぶようになった。

俺自身は、そういうのはあまり苦手なんだが。

 

「別に敬語じゃなくても、良いけど」

「いえ、こういうのは大切だと、羽川様から言われたからな。何よりも、私自身はどの守護者にも及ばない事は十分に承知している」

「そうなのか?」

「あぁ、何よりも、未だに全員が本気じゃないというのが恐ろしいからな」

 

そう、リリムは頷く。

しかし、その間の特訓も無駄かと言えば、そうではない。

既に彼女自身、その魔力の制御は完全に行えている。

そういう意味では、多くの問題が解決出来た。

だが、問題は未だに山程ある。

 

「…この世界に滞在出来るのも、あまり長く出来ないからな」

「…」

 

既に一ヵ月。

鳳凰との戦いが既に近くなっている。

その準備の為にも、俺は帰らなければならない。

 

「その間、リリムが安全に暮らせるようにしたいけど、どうすれば」

「私は」

 

そうリリムが言っている間にも、気配を感じる。

同時に、俺は懐から鍵を取り出す。

 

「こっちは大事な話をしているんだ」

 

その一言と共に、周囲は炎に包まれる。

同時に、奴らは消し飛ばされる。

 

「悪いな、ステラ」

「別に、これぐらいは問題ないわよ」

 

竜の守護者であるステラが、それに答える。

だが、未だに何かを感じるようだ。

 

「…そこにいるのは、誰かしら?」

 

そう問いかけると共に、現れたのは黒いスーツを身に纏った金髪の少女。

年齢的にはリリムと同じぐらいだと思う。

そして、その後ろにいるのは少年だろう。

 

「さて、質問に答えてくれるかしら、あなた達はディアボロス教団で良いのかしら?」

「いいえ、違うわ、むしろ奴らを倒す為に活動している者よ」

「倒す?」

 

それに対して、警戒するように。

 

「…」

 

だが、その最中で、緊張感を持っている面々の最中、俺はその少年を見る。

 

「我が名はシャドウ。陰に潜み、影を狩る者」

 

そう、名乗った。

それらを見て、リリムとステラは警戒している。

けど。

 

(うぅ~ん、なに、この中二病感マックスな子供は)

 

俺は、思わず正直な感想で微妙な顔をする。

この異世界において、まさかこのような行動するとは。

まさか、目の前にいる子は、俺達勇者と同じように異世界から来たのか?

それとも、素なのか。

どちらにしても、確かめる必要はあるようだ。

 

「話は出来るかしら?」

「…まぁ良いだろう」

「ソラ様」

「大丈夫だろう、敵対する気だったら、さっさと殺すだろうし」

 

どちらにしても、未だに情報が少ない。

まずは知る事から大切だろう。

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