※この作品はR-18です。

鍵の勇者の召喚記   作:ボルメテウスさん

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元の世界への帰還

「行かないで欲しいですぅ!」

「痛い痛い、マジで痛いっ」

 

その日、俺は鳳凰と戦う為に、元の世界へと戻る事にした。

だけど、その際に大きな問題があった。

その理由としては、俺に乗っているデルタによって、扉を開けない状態となっている。

別の世界へと行き来する際には、そこに扉があれば良く、鍵を突き刺せば、そこが扉になる。

 

「半信半疑だったけど、これが扉なのね」

「あぁ」(異世界の扉って、こんな感じなのかぁ、初めて見たけど、結構凝っているなぁ)

 

そうしながら、扉に対して感心をしている様子だ。

 

「だって、ソラはむっちゃ弱いから、向こうで死んだら困るぅ」

「まぁ、確かに死ぬかもしれないけど、それでも行かないと」

「・・・死んじゃうんですか」

 

そう、リリムもまた心配そうにこちらを見る。

 

「まぁ、絶対に生き残る保証はないからな、それでも戦わないといけないから」

「・・・」

 

それに対して、リリムは俯く。

 

「デルタ、いい加減にしなさい」

「でもぉ」

「私達がディアボロ教団に命を賭けるように、彼もまた世界を救うのに命を賭けている。それを邪魔をする権利はないわ」

「・・・」

 

そうして、デルタはやっと離れてくれる。

 

「それで、どれぐらいかかりそう」

「さぁ、分からないけど、勝つしかないからな」

 

それと共に俺は扉を開く。

 

「それじゃ、また」

 

また会える事を願い、同時にドアを開ける。

そうして、俺がドアを開けた先。

そこは。

 

「村なのか?」

 

疑問に思い、俺は首を傾げる。

ゆっくりと、周囲を見ると、夜。

 

「夜って、どういう」

 

そう考えていると。

 

「うわぁ」

「おっと、なんだ?」

 

こちらに誰かがぶつかった。

思わず振り返ると、そこにいたのは白髪の兄妹。

見る限りだと、おそらくは獣人のようだけど。

 

「くそっ、こっちにも」

「こっちにもって、何が」

 

そう考えていると。

 

「ここにもいやがったのか!」

「くそっ」

 

すると、柄の悪い奴がこちらに来ていた。

状況がどういうのか分からないが、どうやら。

 

「帰ってきて、早々にこれか。こっちはこれから忙しいのに」

 

それと共に、俺は懐の鍵を確認する。

鍵を確認しても、元の世界に戻っているのは間違いない。

ならば。

 

「2B、久し振りに頼む」

 

その一言と共に、俺は2Bを召喚する。

同時に状況を理解した2Bは瞬時に、目の前にいる奴を気絶させた。

 

「えっ、あんたは」

「うぅん、まぁ鍵の勇者といえば分かるかな?」

「鍵って、尚文と同じ!」

「尚文の名前を知っているし、親しそうという事は、知り合いなのか?」

「ここは、ロロナ村です。今、この村が」

「・・・悪い、召喚して、早々だけど」

「状況は理解した、それでその盗賊は」

「生かしてくれ、狙っている理由も知りたい」

「分かった」

 

その言葉と共に2Bはすぐに走り出した。

 

「詳しい事を聞きたいけど、どうするか」

「信号弾」

「んっ?」

「信号弾を撃てば、救援が来るって」

「そうか、それじゃ行くか」

 

こちらに戻ってきて早々に、こんな事に巻き込まれるとは。

何よりも。

 

「向こうでずっとリリム達の面倒を見ていたからな、子供を傷つけてたまるかよ」

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