戦いが終わり、俺達は鳳凰の戦いによって失った人達の葬儀を行った。
以前の霊亀の戦いにおいては葬儀に参加する事が出来なかった。
だけど、今回の葬儀に参加する事が出来た。
それと共に、俺達はすぐに会議を行う事にした。
それは、先程、聞いたばかりの報告を受けたからだ。
「麒麟が、既に倒された」
鳳凰の次に現れるとされる麒麟。
しかも、ほとんど被害が出ずに倒したらしい。
「という事はあっちの勇者が倒したと考えても良いけど」
「被害がないってのが、怪しすぎる」
もしかしたら向こうの勇者が優秀だから、成功した結果かもしれないが。
「鳳凰の時に関わったあの攻撃に関連しているはずだ」
尚文達もまた、それを確信するように呟く。
「それは、確実なんだな」
あの後、俺達はすぐに尚文達と合流した。
尚文達も、すぐにあの攻撃の犯人を突き止める為に動いていたらしいが、既にそこにはいなかった。
だが、その際に俺が調べた情報に対して、尚文は詰め寄りながら言う。
「2B、実際は」
「残存魔力と共に、計測の結果です。状況証拠としても、確実だと思われます」
その一言を聞いた瞬間、尚文と練は怒りを隠せない様子だった。
「すぐにでも」
「駄目だ、それは国際問題になる。そうなったら」
尚文はすぐに報復を考えたが、それに対して練は冷静にそれを止めた。
以前までの関係では考えられない事でもあり、その行動は確かに納得出来る。
「なら、ここでもう一つ聞きたい事がある」
「なんだ?」
「シノンを呼んでくれ、おそらくはこの場において、一番詳しいはずだろ。
その時に、お前にその情報を教えたのはあいつだろ」
「あぁ」
俺は、そのままシノンを召喚する。
「それで、何を聞きたいの」
「お前、確かに言ったわよな、波の尖兵の仕業だって言っていたな、つまりお前は情報を知っているんだな!」
尚文は、シノンに詰め寄る。
アトラが死んだ事によって、その仇を取るつもりだ。
「悪いけど、それ程多くは語れないわよ」
「その理由は一体なんだ?」
「あいつはね、そういう情報はなるべく広げない事に関しては嫌らしい程に上手いのよ」
そう、シノンはため息と共に呟いた。
その言葉の意味は相変わらず分からない部分はあるが。
「あいつって」
「波の尖兵を生み出している存在よ」
「それってつまりはキョウのような奴らを生み出すボスがいるのか」
それに対してシノンは頷く。
「・・・どちらにしても、フォーブレイが黒なのは間違いない。だとしたら、十分な準備が必要だろ」
「あぁ、キョウのような奴だとしたら、油断は出来ない」
過去にキョウの件もあって、警戒を重ねている。