※この作品はR-18です。

鍵の勇者の召喚記   作:ボルメテウスさん

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再び鳳凰の世界へ

「ここが、向こうの世界なのか」

 

そうしながら、俺達は無事に鳳凰の世界へと入る事が出来た。

そう、尚文は周囲の様子を見ながら、素直な感想を呟く。

転移した先の扉を開けると、周囲はあまり人がいない場所だと、すぐに分かる。

 

「うぅ、やっぱり、また小さくなってしまいました」

「そうか?俺はあんま変化がないように見えるけど」

 

そこにいたラフタリアちゃんの容姿は、出会った頃の幼い姿だった。

キールの方はあまり変化はないようだが。

 

「とにかく、レベル上げといきたいが」

 

尚文がそう言っていると、何か騒ぎが聞こえる。

それに気になり、俺達はすぐに向かう。

 

「なんだ?」

 

見ると、商人だと思われる一団が盗賊に襲われている。

あまりにもタイミングが良すぎると一瞬、思ってしまったのだが。

 

「尚文様!」

「待て、今のお前達じゃ、勝てない」

「でも」

 

その状況をさすがに放っておく事は出来ない。

そう、ラフタリアちゃんが飛びだそうとしたが、尚文は止める。

 

「別に放っておく訳じゃない、頼めるか」

「まぁ、実際にやるのは俺じゃないけどな」

 

それと共に、俺は懐から鍵を取りだし、構える。

 

「素早い鎮圧ならば、ここは現れろよ猿の守護者、コハク」

 

それと共に俺は鍵を構えると共に現れた女性。

衣装としてはあまりにも少なく、一瞬、奴隷だと間違われても可笑しくない格好だ。

しかし、生地は綺麗であり、その手にはナイフを二本持っていた。

 

「むっ」

「えっと、コハクさん」

「いや、気にするな、私自身、猿だと言われているのが未だに納得出来ていないだけだから」

 

そう、コハクはため息を吐く。

この鍵の守護者の判断基準がどういうのか、分からない。

 

「とりあえずそれは」

「あぁ、分かっている。今はこいつらをなんとかするんだな」

 

それと共にコハクは一瞬で走り出す。

音もなく、一気に近づく。

 

「なっ何がっ」

「がぁ!?」

 

盗賊達も、コハクの気配を感じたが、既に遅かった。

彼女自身、身軽な動きによって、盗賊達がコハクに気づく前に気絶させていく。

周囲に散らばった物を足の踏み場に、軽々と行動する。

それによって、盗賊は無事に気絶させる事が出来た。

 

「どうやら、盗賊はこれだけのようだったな」

「早いというよりも」

「上手いな」

 

ただ単に身軽なだけではなく、周囲の物を足場にする。

それらの一連の動きは、まさしく猿を思わせる動き。

だからこそ選ばれたんだろうが、この場であえて言わないでおく。

 

「さて、私はこれで失礼する」

 

それだけ言い、コハクはすぐにいなくなる。

 

「さて、あとは商人達にって」

 

そう俺達が彼らの元に近づくと聞こえる足音。

同時に見れば、そこには見た事のない連中がいた。

 

「お前達、これは一体」

 

それと共に見えたのは、獅子のような髭が特徴的な男。

 

「騎士だ、助かったのか!」

 

そうすると、商人がその姿を見て、何やら騒いでいた。

 

「これは一体、もしかして君達が盗賊を?」

「まぁ、状況的にはそうなるのかな?」

 

俺達は、どう答えるべきなのか少し迷いながら言う。

 

「それならば礼を。俺はグレンだ」

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