「なんとか見つけられたな」
「あいつら、なかなかに喋らなくて、面倒だったですよ」
無事に情報が出揃った。
だからこそ、俺達は既に作戦を行う事になった。
「それにしても、デルタは暴れる事が出来なくて、不満なんですよ!」
今回の作戦において、デルタを移動させる役割である。
本来だったら、デルタが行うのは、陽動。
だけど、その際に俺の移動が難しい。
なので、デルタが俺の移動役を担っている。
また、その際には。
「本音を言えば、デルタが暴れすぎたら、建物が壊しすぎてかなり面倒なのよね。
教団の情報を探る為にも、そういう意味では、あなたの移動役という事だったら、デルタは納得するわ」
アルファからその理由を聞かされて、少しだけ苦笑いをする。
「それで、良いのか?」
「えぇ、何よりもすぐに移動出来るデルタの方が、あなたの力を発揮出来るから」
俺達は、そのままデルタと共に行動していた。
「うぅ、デルタも暴れたいです!」
「それは我慢してくれよぉ」
それと共に、街の様子を見る。
現在、シャドウガーデンによって、陽動作戦を行っている。
だが、その陽動作戦の際、被害を最小限にするように抑えている。
そう、俺達が行動していると。
「んっ?」
すると、街の中で一際暴れている物音が聞こえる。
「あれは」
「悪魔憑きでしょうね、それも」
見つめると、そこにいたのは巨大な怪物だ。
建物を越える程の大きさであり、近くの建物を壊し、兵士と戦っている。
「暴走しているのか」
それに対して、デルタもまたそれを見て、どこか悲しそうな表情をしていた。
「あの時と同じ、いや」
それを見て、俺は。
「デルタ、悪いけど」
「仕方ないですね、弱いのに、馬鹿みたいな事をするですね、けど」
同時に、デルタは笑みを浮かべる。
「何もしないよりは良いですね!」
そのままデルタは、俺を連れて、そのまま悪魔憑きの元へと向かう。
同時に、俺は鍵を取り出す。
「突然ですが、力を貸してください!牛の守護者!!」
「ウガアァァァ!」
デルタは、そのまま悪魔憑きを抑えつける。
デルタの馬鹿力によって、自分よりも遙かに巨体の悪魔憑きを取り押さえる。
「あなた方は一体」
「すいませんが、少しの間だけ、動かないでください」
その呟きと共に、この現場にいたアイリス様の背後に立っていた。
その人物は牛の守護者である源頼光さん。
彼女がアイリス様を抑えていた。
周囲にも兵士がいる。
「何時の間に」
「しばらくの間だけで、あの子を救う為に」
「あの子を」
そう言っている間にも、俺は鍵を悪魔憑きに差し込む。
「ちょっとくすぐったいぞ!」
そう、差し込む。
それと同時だった。
無理矢理動かされている魔力を閉じていく。
幾重にも、閉じていく。
そうして、無駄な魔力を吐き出して。
「これは」
「おぉ、これが封印ですか!」
そう、デルタはその様子を見ていて、目を見開いていく。
「貴方達は一体」
そうアイリス様がこちらを見ていると。
「我らはシャドウガーデン、ただそれだけ覚えていれば良い」
俺達の前にアルファが現れ、そう呟く。
「シャドウガーデンっ」
「・・・まぁ、こんな事をしでかした奴らと戦う存在と考えてくれれば幸いですね」
それだけ言い、俺はデルタに連れられて、すぐにその場を去って行った。
「はぁ、疲れたぁ、こういうのは「ソラ!」んっ?」
「さっきの女と戦ってみたいです!!」
「えぇ」
何やら厄介な問題が起きそうな気がした。