※この作品はR-18です。

鍵の勇者の召喚記   作:ボルメテウスさん

94 / 138
再会

学園生活にもある程度慣れてきた。

学園では、俺に関しては劣等生として扱われているが、特に貴族というのには興味はなかった。

 

「それにしても、尚文、本当に手作りにするのか?」

「まぁな、こっちではチョコは高級品だからな、まだ作った方が安いからな」

 

そう言いながら、俺は尚文と共にチョコの材料を買い出しを行っていた。

だけど。

 

「ソラ、見つけたのです!」

「うわっと!?」

 

すると、俺の目の前にいきなりデルタが現れた。

普段はシャドウガーデンにいるはずの彼女には驚きを隠せなかった。

 

「えっと、なんでここにいきなり?」

「この前の約束を守ってほしくて!」

「いや、でも、材料はまだ」

「それだったら、こっちで用意したのです!だから、早く早く!」

「えっちょっ!?」

 

そう、デルタは、俺を強引に手を引っ張って連れて行く。

これまでのデルタとは、どこか違った強引な方法に疑問に思いながらも、俺はそのまま連れて行かれる。

そうして、連れてこられたのは、どこかの一軒家。

わりと目立たない場所の一軒家という事で、疑問に思いながら。

 

「えっと、ここは?」

「隠れ家の一つです、ほら」

 

デルタは俺の腕に抱きしめる。

その動作はまるで甘えるような動作。

それに対して、俺は違和感があった。

しかし、同時に悪意はまるで感じられなかった。

 

「デルタ、何か変な物でも食べたか?」

「さぁ、デルタはここに来る前にイータから何か貰った気がするけど、気のせいじゃないでしょうか」

「あぁ」

 

その言葉にどこか納得する。

イータがデルタを実験台に使っているのは、聞いていたので、どこか納得した。

 

「それにしても、これって肉じゃなくて、魚?」

「今日は魚が美味しそうだと思ったので」

 

そう、デルタは喜々として言う。

だけど、その態度に、俺はさらに違和感が強くなる。

けど、同時に感じるのは懐かしさだった。

それと共に、俺はその直感にまるで従うようにデルタの頭を撫でる。

すると、デルタは一瞬、ぽかんとしていた。

 

「どうかしたんですか?」

「いや、なんとなく、その悪か「うぅん」んっ?」

「そのまま続けて欲しいです」

 

そう、俺の方へとデルタが頭をこちらに押し付ける。

それと共に、俺はデルタの頭をまた撫でようとした時だった。

デルタは、そのまま俺の方を抱きしめた。

同時に、襲い掛かってきたのは衝撃。

見ると、先程までの入口は破られ、そこには一つの人影が。

 

「グルルルルッ!!」

「えっ!?」

 

それと共に、睨みつけている相手。

そこには怒りを露わにしている表情でこちらを見ているデルタが、そこにいた。

 

「デルタがもう一人、いや、というよりももしかして」

「おい、雌猫!デルタの姿で、何をやっているんですか!!」

「…全く、本当だったら、もっと後にしたかったのに」

 

同時に、先程まで隣にいたデルタの姿が変わる。

身体を覆っていたのは、どうやらスライムスーツだったらしい。

それと共に露わになったのは、金髪の猫耳の女性。

胸元は大胆に開いている。

そして、そこには確かな面影があった。

 

「もしかして、リリムなのか!」

「あぁ、そうだよ、本当に、待っていたから」

 

それだけ言い、リリムは俺の方に抱きしめる。

そうしていると、デルタが飛び上がり、俺の肩に乗る。

 

「おいっ!雌猫!ソラはデルタの物ですよ!!」

 

そのまま器用に俺に乗りながら、リリムを睨みつける。

 

「何が物だ、ソラ様を勝手に襲っておいて」

 

対して、リリムもまた反対に睨み返す。

 

 

「…とりあえず、何か食べるか?」

「デルタは肉が良いです!美味しい肉料理!!」「ソラ様が作った魚料理が良いです」

 

そう、俺が尋ねると同時に二人は答える。

 

「「あぁ」」

 

それと共に、再度、睨み合った。

なんで、こうなったんだ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。