※この作品はR-18です。

鍵の勇者の召喚記   作:ボルメテウスさん

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カラスの鳴き声

謎の人斬りに関する情報を探る為の活動が始まった。

その事件に遭遇するのは、かなり簡単だった。

 

「まさか、こんなに早く見つけられるとはな、しかも」

 

見ると、その戦闘を行っているのはアレクシア王女だった。

前回の事件でもそうだったが、彼女が事件に巻き込まれる確率はかなり高いようだ。

それに対して驚くが、すぐに動けそうにない。

 

「さすがにアレクシア王女の前で姿を見せる事は、尚文は出来ないな」

 

この場で現れたら、すぐに怪しまれる。

何よりも今回の目的の為にも、死んだふりをする事は出来ない。

 

「だったら、ここは」

 

そう、俺がそのまま鍵を取り出そうとした時だった。

アレクシア王女の前にシドが現れる。

 

「シャドウガーデンの名を騙る愚者よ、その罪、その命で償うがいい」

 

シドが言葉を発すると同時に、黒ずくめの男たちが動く。

その判断は一瞬だった。

彼らは石畳を蹴り、壁を蹴り、屋根へと登り、逃げ去る。

 

「全く、あいつは」

 

本来ならば、中二病だという事で、その事を注意するべきだろう。

だが、この場においてはベストかもしれない。

奴らは、シドという存在の脅威を知っている。

だからこそ、その場を逃げた。

シドは確かに中二病だが、その強さは異常だ。

それを前にして、奴らが取る行動はまずは最も安全な場所に逃げる事。

 

「という事で、現れろ、酉の守護者!」

 

それと共に、俺は鶏の守護者である女性が現れる。

後ろ髪と同じ位長い前髪を三つ編みにし、まるで簾のように垂らした髪型が印象的な白髪の女性。

 

「まさか、呼び出す事があるなんてね」

 

その人物は、冥冥。

戦闘能力も高いが、この場において最も必要とされる能力がある。

 

「こちらは報酬の金です。

一応前払いとして」

「うん、こういう風に事前に用意しておくのは感心するよ、それで仕事の内容は」

「あの男達を追っ手欲しい。そのアジトを突き詰めたら、追加報酬も」

「そうね、ならば張り切るとしましょうか」

 

そのまま、冥冥さんは笑みを浮かべながら、向かって行った。

あとは、シドの奴が。

 

「ねぇ」

「んっ、あれ?」

 

先程まで奴らを追っていたはずのシドがなぜかこっちにいる。

 

「お前、奴らを追っていたんじゃないのか?」

「いやぁ、勿論追うつもりだったけど、少し気になってね」

「気になるって?」

「それは勿論、先程の女性、もしかして守護者の1人なの?」

「まぁ、そうだけど」

 

すると、シドは笑みを浮かべていた。

 

「ねぇ、あれって、一体、どういう能力なんだい?」

「能力って、まさか黒鳥操術か?確かカラスを操ると聞くけど」

「カラス、良いねぇ!」

「まさか」

 

それと共に、俺は顔に手を隠した。

 

「その方法、教えてくれないかなぁ!カラスと影の実力者はぁ!」

 

同時に、純粋に目を見開いてこちらを見る。

けどな。

 

「冥冥さん、多分教えてくれるとは思うけど、条件があるぞ」

「条件?それは?」

「金」

 

瞬間、シドの顔は真顔になった。

 

「どれぐらい」

 

俺はそのまま手でその額を教えた。

同時に、シドは、真顔になった。

 

「・・・まさか、これ程の強敵がいるとは」

「お前、弱点絶対に金だな」

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