お待たせしました。箱庭の人魚姫シリーズ堂々のラストとなります。徹底的に凌辱される瑠璃の姿をどうぞご堪能ください。
*活動報告にも書きましたが、テテュス・レイトショーのリクエストを本日より一週間後の9月28日23時59分を以て締め切らせていただきます。
正体を明かした恭子により捕らえられた瑠璃は、あれから地獄のような日々を送っていた。
「んぶっ! んぐぅっ! むぅっ! んぐぅぅぅぅぅぅっ!!」
彼女に与えられた役割は、ディーパーに犯され良質なディーパーを生み出す母体。その為彼女は何度もディーパーに犯され、そして妊娠させられては出産させられると言う日々を送っていた。
「うぅぅぅぅぅぅぅっ!? あぁぁぁぁぁぁっ!? いやぁぁっ!? もうやだっ!? もう産みたくないっ!?」
「あぁ、あぁぁぁぁっ!? やだやだっ!? 産まれないでっ!? だめぇぇぇぇっ!?」
何度も出産を繰り返していながら、瑠璃の膣は少しの緩みも無く力強く新たなディーパーを生み出してしまう。産声を上げ、出産により体力を奪われ動けない体を幼体のディーパーが這い上がり、母乳が出るようになってしまった乳首にしゃぶりつき母乳を吸い出す。人間として悍ましさしか感じないその刺激にすら快楽を感じてしまう瑠璃は、幼体のディーパーが母乳を出させようと乳房を揉み乳首を吸い上げる事でも絶頂してしまった。
「いやぁ、だめぇ……!? おっぱい吸わないでっ! あぁ、あぁぁぁぁっ!? やだ、イクッ!? 化け物におっぱい吸われて、イッちゃうぅぅぅぅぅっ!?」
いっその事壊れてしまえれば楽だったのだろう。だが、壊れそうなほどに心をすり減らしながらも、彼女には壊れる事も死ぬ事も出来ない理由があった。
(私が使い物にならなくなったら、今度は海羽ちゃんが……!? それは、だめ……! 耐えないと……耐えて……!)
瑠璃が使い物になら無くなれば、次の犠牲者は海羽が選ばれてしまう。そんな事はさせじと、瑠璃は壊れそうになる心を必死に繋ぎ止めて、凌辱と出産に耐え続けていた。
そんな彼女の様子を、恭子は資料片手にモニター越しに眺めていた。
「頑張るわねぇ。そんなにあの子の事が大事なのかしら? ま、こっちとしては良好な結果が得られればそれで満足だけどね」
瑠璃を用いてのディーパー増産計画は、恭子の予想を上回って順調だった。と言うのも、実は瑠璃の前に別のセラシリーズのクローンを用いてディーパーの繁殖を行っていたのだが、その時に使っていたセラ8号と言う個体は想定以下の能力のディーパーしか産まなかったのだ。しかも8号は、度重なるディーパー繁殖の為の凌辱に耐えきれず精神が壊れてしまった。
壊れた奴に価値は無い。当初は廃棄処分と称して兵士達のダッチワイフにでもしてやろうかと思っていたが、そんな時恭子はある事を思いつく。壊れた8号を使ってディーパーの主であるラハブを完全に手中に収めるのだ。
作戦は至ってシンプル。壊れた8号を後先考えない超々強化を行い、特攻兵器としてラハブの元へと向かわせる。途中襲い掛かって来たディーパーは全て強化された8号により倒され、その頃には消耗していた8号をラハブの本体は自身が復活する為の糧とする為取り込んだ。
無数の触手の海の中に取り込まれ、全身の穴と言う穴を凌辱される8号。その瞬間、恭子は8号の中に仕込んだ毒性物質で弱体化させさらに小型爆弾で8号諸共爆破した。元々ラハブは恭子の実験により生首と肉体を分離させられた状態で弱体化していた。そこに更に毒物で弱体化に拍車をかけ、追い打ちをかけるように爆弾で内部から破壊されては驚異的な生命力を持つラハブも堪ったものではないのか本体が消滅。それに呼応して研究サンプルとして所持していた生首のラハブも消滅した。
(研究サンプルが消滅したのは残念だけれど、お陰でディーパーは完全にこちらの支配下に置けるようになった。おまけに不良品の処分も出来たし、一石二鳥だったわね)
ラハブは貴重な研究サンプルではあったが、同時に一歩間違えれば全てのディーパーが敵となる鍵になり得る厄介な存在だった。必要以上に放置して、ディーパーが自分達に牙をむく可能性を残す道理はない。故に恭子は8号の処分と合わせてラハブの始末を行ったのである。
そして今、8号の代わりにディーパー繁殖の為の苗床となった瑠璃は、大した成果を得られなかった8号に比べ良好な結果を残している。恭子にとってはこれ以上ない位嬉しい結果だった。
「さてと、そろそろあの子も一度休ませてあげないとね。超万能細胞で強化してあるとは言え、あまり酷使し続けると本当に壊れてしまうし」
恭子は端末を操作し、ディーパーを下がらせると部屋に残された瑠璃は1人虚ろな目で虚空を見つめていた。
『はぁ……はぁ……はぁ……』
幼体のディーパーも回収され、残された瑠璃は精液と羊水、母乳その他体液に塗れたままピクリとも動かない。呼吸している音がなければ死んでいると思われても仕方のない状態だった。
とは言え、ディーパーからの凌辱から解放され瑠璃にも心安らげる時が来た…………訳もなく、彼女には次の役割が回って来た。
それは恭子達残党に支援している重役達へのレンタル。以前のパーティーでの一件で味を占めた者達や、その時の事を聞きつけ興味を持った者達がこぞって恭子に瑠璃を好き放題にする事を希望してきたのだ。
ディーパー繁殖の合間に瑠璃を連中にレンタルすれば、それだけ資金援助などの便宜を図ってもらえる。なので恭子は、瑠璃を適度に休ませつつそいつらに彼女を好き放題にさせていた。
「ふぐぅ……むぐぅ……!」
「フフフッ……! やはり君は素晴らしい! どれだけ味わっても飽きが来ないよ」
「むぅっ! んんんんっ!!」
今瑠璃は、複数人の男達に拘束された状態で体を好き放題に弄ばれていた。全裸で前屈みになり頭と両手を並べた状態で拘束される、所謂ギロチン拘束の状態で拘束された彼女は、眼前の男の肉棒を無理矢理咥えさせられた状態で突きだした状態の尻を弄られ、剥き出しの膣をしゃぶられていた。
後ろに回った男が舌を膣内に突っ込み、じゅるじゅると音を立てながら愛液を啜り膣内を舐め回す。その合間にクリトリスを甘噛みされチュウチュウと吸われる。その刺激に瑠璃は腰と膝をガクガクと震わせるが、両足も足首を鎖で床に繋がれている為足を閉じる事が出来ない。結果彼女はそのまま男に膣を好き放題にしゃぶられるしかなかった。
その間に彼女の前に居る男は腰を前後に動かし、彼女の口を肉棒で犯し続けていた。異臭を放つ肉棒が口の中を前後に動く感触に吐き気を覚えるが、拘束されている彼女には逃れる術はない。しかもこれまでの調教の結果もあって、瑠璃は無意識の内に舌を動かし肉棒を男が快楽を感じるように舐めてしまっていた。それが更に男の動きを激しくし、射精まで促してしまった。
「あぁ、いい! 舌が動いて……行くぞ!」
「んんっ! んぶぅぅぅぅぅぅっ!! ん、んん……! ん、んく……」
口の中に吐き出された精液。生臭いそれを瑠璃は涙を流しながら飲み下した。本当はこんなもの口に入れるのも悍ましい筈なのに、体は勝手に受け入れて飲み込んでしまう。意図せず自分の体が淫らに動いてしまう事に、瑠璃は悔しさと悲しさで涙を流していた。
「ヒヒッ! いいですねぇ、この乳! 以前よりも明らかに大きくなって、しかも母乳まで出るなんて!」
「ん、かはっ! ゲホゲホッ……! んんっ! あぁ、いやぁぁ……! 胸、そんな絞っちゃ……!」
恭子に調教され淫らになった体の中で、男達に特に人気が出るようになったのはその巨乳だった。ただでさえ大きかった胸は、妊娠と出産を経験した事で一回りから二回りほどその大きさを増し、更には母乳まで出るようになったと言う事で男達に競う様に犯された。揉みしだかれ、乳首を抓られ、母乳を絞られ吸い上げられる。両胸にそれぞれ別の男が吸い付き、別々に母乳を吸い上げられる快楽は耐えがたく瑠璃は何度も絶頂してしまった。
「いや、だめぇ……!? おっぱいすっちゃだめっ! 出ちゃうっ! 出ちゃうぅぅぅッ!! あぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
胸を絞るように揉まれながら母乳を吸われる快楽に瑠璃は絶頂し、舌を突き出して白目を剥きながら膣から潮を噴いた。全身をガクガクと痙攣させながら快楽に翻弄される彼女に、男達は彼女の拘束を解き床に押し倒した。
「もう拘束は必要ないでしょう」
「そうですな。ここからは……」
「えぇ、全員で、たっぷりと……!」
拘束が解かれた事は、イコール彼女の自由を意味しない。それは彼女の自由ではなく、彼女を犯している男達の宴の始まりを意味していた。
床に押し倒された瑠璃の膣に1人の男が肉棒を挿入し、別の男達はそれぞれ彼女の手を取り己の逸物を握らせた。既に淫らに調教されている瑠璃はそれを意識せず扱いてしまい、男達を悦ばせていた。
「あぐっ! あぁぁっ! いやぁっ! んぁぁぁっ! あぁぁっ!」
膣内を犯され、膣奥を突かれる度に瑠璃は小さく絶頂してしまっていた。視界がチカチカする程の快楽、気を失いそうになるほどの快楽だったが、皮肉な事にその強烈な快楽と絶頂が彼女に気絶と言う逃避を許してはくれなかった。
膣奥を突かれる度に喘ぎ声を上げる瑠璃。男が腰を前後に動かす度に大きく揺れる巨乳に、残った男が群がり乳房に舌を這わせ乳首をしゃぶり母乳を吸い上げる。
「ひぐっ! あぁぁっ! うぁぁっ! いやぁぁっ! だめぇっ! もうだめっ! やめてっ! イきたくないッ! もうイきたくないのぉっ!」
膣奥を突かれ、母乳を吸われる度に瑠璃の体は絶頂してしまう。気が狂う程の快楽に瑠璃が首を何度も左右に振るが、男達は彼女を犯す事を止めなかった。
男の中には瑠璃のしなやかな美脚に目をつける者も居た。膣奥を突かれる度にビクンと跳ねる足を掴み、太腿を撫で引き締まった脹脛に舌を這わせて、綺麗な足の裏や指をしゃぶる。足裏を舌が這う感触に瑠璃は反射的に膣肉を締め付けてしまい、それが彼女を犯している男を絶頂に導いた。
「はぁ、はぁ! やはりこの子の足は絶品だ! この引き締まった足! 堪らない!」
「ひぃっ!? ひやぁぁっ! やめ、いやぁぁっ!」
「おぉぉっ! 中の締まりが良くなって……! 出るッ!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
膣内に射精され、子宮の中を精液が満たしていく。ディーパーのとは違うが、それでも精液は精液。瑠璃の体は精液が膣内を通り抜け子宮の中を満たす感触に絶頂してしまった。
「ひ、ぐっ! う、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
全身をビクビクと痙攣させ、力を込めて握ってしまった肉棒からも精液が吐き出され瑠璃の体を白く染め上げる。同時に乳首からも母乳を噴き出し、膣内射精の快楽と射乳の快楽で瑠璃は何度も絶頂してしまう。
だが彼女が絶頂しても男達は瑠璃を犯す事を止めなかった。
「ひぃっ! ひぃっ! はひぃっ!」
男達は好き放題に出来る瑠璃を心行くまで堪能した。きめ細やかな肌に舌を這わせ――――
「やめっ! やぁぁっ!? もういやっ! 止めて、もうやめてぇっ!」
豊満な胸を揉みしだき、乳首から噴き出る母乳を味わい――――
「おっぱい絞らないでぇぇッ! こんな、だめぇぇぇぇぇぇっ!!」
美声を発する口から伸びる舌にしゃぶりつき、口の中を舌で蹂躙し――――
「んぶっ! じゅるるっ! かは、はぶっ! んぶ、んぐぅぅぅぅっ!!」
更には腋の下や足の裏まで、彼女の体を隅々まで犯し尽した。
「ふう゛う゛う゛う゛っ! や、やめ゛、てぇ……! そんな、ところまで、いや゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!」
ヒクヒクと開閉する膣に欲望の具現化した肉棒を捩じ込み、何度も膣肉を抉り射精し――
「イクイクイクッ! またイクッ! イっちゃうのぉぉぉっ!!」
「ヤダぁぁぁッ!? もうやだっ!? イクのヤダッ!? 中出しやだッ!?」
「やめてっ! もう、もうやめてよぉぉぉぉっ!!」
凌辱の最中、心だけは堕ちまいとする気持ちがあるからか、必死に懇願する瑠璃だったが誰もその言葉に耳を傾ける事は無く、ただ只管に瑠璃の体で快楽を貪り続けた。
そして…………
「あっ♡ んあっ♡ あぁっ♡ はぁ、あぁぁ♡ うはぁっ♡」
次第に瑠璃の体は自分から腰を振り始め、朦朧とした意識の中で目の前の肉棒に自らしゃぶりつく。度重なる凌辱と終わらない快楽に、彼女は自分が今何をしているのかすら理解できていなかった。
ただ体が求めるままに快楽を貪る、男達にとって都合のいい人形。それが今の瑠璃であった。
「んぶっ♡ んぐっ♡ じゅるる♡ ぴちゃぴちゃ♡ あはぁ……♡ あぁ♡ イイ♡ イク♡ イクイクイク♡ イグゥゥゥゥゥッ♡」
「あはぁ♡ はへぇ、あぁぁ……♡ あ゛、あ゛ぁ゛♡ も、もっと……もっとぉ♡」
重役や出資者達の気が済むまで犯され尽した瑠璃は、程なくして恭子の元へと返された。そこで待っているのは、自由などないディーパーを産む孕み袋としての役割。
どこへ行っても犯されるだけの、快楽漬けの日々は、瑠璃から確実に正気を削り取っていた。
殆ど日替わりで様々なディーパーにより犯され孕まされ、そして出産させられる日々。
「う、ぐ……あぁ……」
「いやぁ……いやぁぁぁ……産まれる、また、産まれるぅぅぅ」
「やだぁ……もう、産みたくない……」
全身の穴と言う穴を穢され、その事に快楽を感じてしまう。
そして時には恭子に出資する男達や、警備の男達にすら犯される。
「くは……あぁぁ……」
「んぶ、じゅる……ぷは、はぁ、はぁ……」
「も……やめ……こ、ころし、て……」
犯される事が仕事と言う、娼婦以下の日々。
「みう、ちゃ……た、すけ…………て」
「う゛……うぅ゛……あ゛……」
そうして、瑠璃の心は壊れていった。
***
瑠璃を完全に手中に収めてから数週間が経過した。その間、瑠璃によりディーパーは順調に増え続け、今もまた彼女はモニターの向こうでディーパーにより犯されていた。
『う゛……あ゛ぁ……ん゛、ぐ……』
今日も今日とてディーパーに犯され、膣内に射精されている瑠璃。ここに捕らえた当初はそれこそ犯される度に泣き叫び、そして次第に自分から淫らに腰を振り始めるのが普通だったがここ最近は反応が悪くなってきたように思う。
それを手元の資料と交互に見て、恭子はそろそろ潮時かと溜め息を吐いた。
「ふむ……いい加減壊れちゃったかしら? まぁあってないような自由だけで、あとはほぼ犯され続ける毎日を送っていればこうもなるわよね」
『う゛ぁ゛……あ゛ぁ゛……ひ、ぃ……お゛……』
今、モニターの中で瑠璃がディーパーに射精された。結合部からは何度も射精されて納まりきらない精液が溢れだし、子宮の中を新たな精液で満たされた瑠璃はまだ妊娠していないにも関わらず妊婦の様に膨れた腹を揺らして絶頂の痙攣をしていた。そんな彼女に構わずディーパーは尚も彼女を犯し続ける。
『いぃ゛…………ぁ゛……、ぇ゛ぁ゛……ぉ、ぉ゛……』
殆ど反応らしい反応も見せず、人形の様に犯される瑠璃の姿に恭子は持っていた資料を机の上に放った。その資料には、最近瑠璃が産んだディーパーの能力が緩やかにだが下がってきている傾向にある事を示すデータが記載されていた。
「ま、生きてる限りは使い道はあるし、このまま孕み袋にしながら男達のストレス発散に役立ってもらいましょうか」
言いながら恭子は次のターゲットである海羽をどうやって手中に収めるかを考える。
(やっぱりここは順当に、また北條 芳江を演じて近付くのがベストね。あの子を餌に、藤野 海羽も仮面ライダーに仕立て上げて心身鍛えながら調教して――)
海羽に対しても、瑠璃と同じように仮面ライダーに仕立て上げ、戦いを経験させながら凌辱させ心身を鍛えつつ調教していく。懸念材料は海羽が仮面ライダーとなる事を受け入れるかだが、彼女と瑠璃はとても仲が良く本当の姉妹のようだと聞く。そんな相手が、悪党に掴まり助けを求めていると嘯いてやればきっと乗って来るに違いない。
そうすれば…………と考えていると、鍵を掛けている部屋の扉がノックされた。
一瞬、気分良くしている所で水を差された事に険しい顔をしたが、即座に表向きの北條 芳江としての仮面を被り直す。この研究所は一応海都が運営する健全な研究施設と言う体なのだ。裏の顔を知らない者が訪れる可能性も往々にしてある。
「どうぞ」
恭子は芳江を演じながら、来訪してきた相手を見て内心で呻き声を上げた。そこに居たのは、ここ最近で彼女が一番見たくない顔だったからだ。
「どうも、北條博士」
部屋に入ってきた相手は門守 仁。明星大学の院生であり、アメリカのマサチューセッツに留学していたところを海都に研究者が不足していると言う事から応援にやって来てくれた若き研究者。
そして、彼女達傘木社の残党からすれば因縁のある忌まわしい相手であった。何しろ彼こそが、傘木社崩壊の最大の要因であると言っても過言では無いのだから。
最初恭子は彼が来ると聞いて反対したくなったが、ここで理由も無く仁の来訪を拒絶すると怪しまれる。なので仕方なく恭子は彼を迎え入れつつ、瑠璃を用いてディーパーの繁殖実験を続けていたのだ。
「急な来訪で驚きました。本日は、どの様な用件で?」
適当にあしらってさっさと帰ってもらおう。そう思っていた恭子だったが、仁の視線が先程見ていた資料の方に向いているのに気付いて胃が縮むのを感じた。
「……前から気になっていたんです。北條博士、あなたはここで何の研究を?」
「それは勿論、最近巷を騒がせているディーパーという怪物についてです。海洋研究の一環で、あれの事を知っているのは今のところ私だけですから」
何を今更訊ねるのかと思いつつ、予め用意したカバースーリーを滞りなく口にする。それを聞いた仁は、明らかに先程よりも視線を鋭くした。
「そうですか……だとするとおかしいですね」
「おかしい……?」
「俺が知ってる海洋学者の北條博士と、今ここに居る北條博士は明らかに別人なんだけど?」
視線だけでなく口調も変わった仁が、懐から1枚の写真を取り出し恭子に見せつける。その写真に写っていたのは、恭子が表社会で生きていく為に名前を奪い取った”本当の”北條 芳江の顔写真であった。
「な……!?」
北條 芳江と言う名前を奪い取るに当たって、恭子は当然元の名前の人物の痕跡は全て消し去った。情報は改竄したし、本物の北條 芳江を知る人物は片っ端から始末してきたはず。なのに何故、仁の手元には本物の芳江の顔写真があるのだろうか。恭子には考えもつかなかった。
ただ一つ言えることは、一番秘密を知られてはいけない相手に、一番知られてはいけない情報を知られてしまったと言う事。
「もう観念したらどう? 北條博士……いや、深井 恭子元傘木社研究員?」
「くっ!?」
もう隠す事は出来ないと悟った恭子は、咄嗟に服の下に隠していたフラッシュバンで仁の目と耳を眩ませ部屋から飛び出るように逃げ出す。
そして逃げる道中、彼女は部下達に出動を命じた。だが…………
「私よ! 門守 仁に全てバレたわ、至急戦闘態勢に……?」
通信機で部下に出動を命じるが、返事は返ってこない。だが通信自体は繋がっているらしく、通信機の向こうからは音が聞こえてきていた。
無数の銃声と、怒号と悲鳴。それは通信機の向こうで、何らかの戦闘が行われていると言う事の証。
それが何を意味しているのか? 理解するよりも先に目の前に飛び出してきた人物が放つ蹴りが炸裂した。
「ぐふっ?!」
鋭い蹴りが突き刺さり、壁に叩き付けられる恭子。吐き気と酸欠で視界がぼやける中、蹴りを放った相手は悠々とした動きで恭子の前に立った。
「残念だったわね?……あなたをここから逃がしはしません!」
恭子の逃走を阻止した人物の名は、門守 亜矢。仁の妻であり、そして彼女の中にはもう1人真矢と言う人格が存在している。先に飛び出すと同時に蹴りを放ったのはどうやら真矢の方だったらしい。
真矢の蹴りにより逃走を阻止され、壁に叩き付けられた恭子。そこに強烈な音と閃光によるダメージから回復して追いかけてきた仁が合流した。
「ゴメン、ちょっとしくじっちゃった」
「仁くん! 大丈夫ですか?」
「あぁ、問題ないよ。ありがとう、2人共」
「ノープロブレム! これくらい朝飯前よ!……さぁ、早く瑠璃さんの居場所を教えてください!」
恭子を追い詰め、囚われた瑠璃の居場所を吐かせようとする仁と亜矢達。だが恭子は懐に手を突っ込むと、そこから一つのリモコンを取り出し躊躇なくスイッチを押した。
止める間もなくスイッチを押され、思わず仁が舌打ちをしていると研究所内のあちこちから大量のディーパーが姿を現した。
突如姿を現したディーパー達を前に、仁と亜矢は咄嗟に背中合わせになって身構えた。
「これは……!?」
「これだけの数、どうやって……?」
「フフッ! コイツ等は全部、あの女が産んだのよ。この数週間で、あの子は本当に役立ってくれたわ」
恭子の口から語られる衝撃の事実。瑠璃がディーパーの母体として、何体もの化け物を孕まされ出産させられたと言う事実を聞き亜矢だけでなく仁の顔も嫌悪に歪んだ。
「何て、酷い……!?」
「とっとと懲らしめよう。亜矢さん、真矢さん。周りの雑魚は任せていい?」
「と~ぜ~ん! その代わり、あのヒトデナシはボッコボコにしてやってね!」
「言われずとも」
デイナドライバーとベクターカートリッジを取り出す門守夫妻。背中合わせの2人が変身アイテムを取り出すのを見て、恭子も自前の変身アイテムを取り出した。
それは一言で言えばリールドライバーの色違い。黒を基調として、全体的に暗い印象を受けるリールドライバーのレプリカとも言えてしまえそうな出来だった。
「それは……?」
「あの女を調教する傍らに作り上げた、私の為のリールドライバーよ。敢えて弱点を残したあっちと違って、こっちには弱点無し、変身もルーレットに頼る必要無しの完全上位互換よ」
言いながら恭子は自分専用のドライバー……ダークリールドライバーを腰に装着し、瑠璃から取り上げたブルーライフコインをスロットに投入してレバーを下ろした。
「変身」
〈Fever!〉
恭子が変身する黒いテテュス。瑠璃が変身するテテュスが人魚姫と形容したくなる美しさなのに対して、こちらは船幽霊か海の亡霊と形容したくなるような禍々しさがあった。
その姿を見て仁は率直な感想を口にした。
「スペックは上位互換でも、見た目と中身は下位互換だね」
「何ですって?」
仁の一言にカチンときたのか、ダークテテュスが低いトーンの声で聞き返してくる。が、仁はそれを無視して腰に装着したデイナドライバーに二つのヒューマンベクターカートリッジを装填した。
〈HUMAN + HUMAN Beyond evolution〉
〈CAT Unite〉
「さて……検証の時間だ」
「大梅さんは助けます!」
「「変身ッ!」」
〈Break down the wall of evolution. Reach the NEW GENERATION. 〉
〈〈Open the door〉〉
仁が変身した仮面ライダーデイナ・ニュージェネレーションフォームと亜矢が変身した仮面ライダールーナ・ユナイトが構えを取る。それを合図にディーパー達は一斉に飛び掛かった。
向かってくる無数のディーパー達を前に、真っ先に動いたのはルーナの方だった。
「亜矢ッ!……分かってる!」
人格は亜矢をメインに、ルーナが太腿からリプレッサーショットⅡを抜き素早い早撃ちで次々とディーパーを屠っていく。正確にディーパーの眉間を狙って放たれた銃弾は、狙い違わず命中し眉間を撃ち抜かれたディーパー達は脳漿をぶちまけながらチップとなって崩れ落ちていく。
ルーナの攻撃で包囲に穴が開いた。ダークテテュスへの道が開いたのを見て、デイナは一気に駆け抜ける。
「くっ!」
迫るデイナを前に、ダークテテュスはドロップチップを投入しレバーを下ろした。出現したルーレットに行く手を阻まれ、デイナが足を止めるとその隙にダークテテュスは能力を発動した。
〈Deep Diving〉
テテュスお得意の物質の中に潜り込む能力。床下だけでなく壁や天井など何処からでも自在に姿を表せる能力を使って、デイナを翻弄し仕留めようと画策していた。
しかし今この場に居るのは以前世界を救った新人類。しかも数々の戦いを経て戦士としても大きく成長し、今や世界最強と言っても過言ではない能力を彼は持っていた。
何が言いたいかと言うと、今の彼に小手先の能力で挑んでも意味は無いと言う事だった。
デイナはX線や紫外線、赤外線など様々な光の波長と捉えられる目を作り出し、その視界を持って床の下に潜り込んだダークテテュスの姿を鮮明に捉えていた。今の彼には、彼女が何処にいるのかが手に取るように分かる。
そうとは知らないダークテテュスは、デイナの不意を打って仕留めようと背後に回った。そして、隙をついたと思って床から飛び出したその時、デイナはレセプタースロットルを引いて必殺技のアポトーシスフィニッシュをお見舞いした。
「そこ……!」
「なっ!? ガァァァッ?!」
不意を打ったつもりが、カウンターで攻撃を喰らいダークテテュスは壁に叩き付けられる。その際にデイナは腰のダークリールドライバーを狙って必殺技をお見舞いしたので、ドライバーは文字通り粉砕され恭子は元の姿に戻り倒れて気を失ってしまった。
デイナがダークテテュスとの戦いにあっさりと勝利を収めている間に、ルーナの方もディーパー達の掃除を終えていた。
「アイ ハブ コントロール!」
人格を真矢に変更したルーナは、リプレッサーショットⅡの銃身に取り付けられた銃剣と蹴りを多用して近付いてくるディーパーを次々と叩きのめした。そして最後の1体をライフルモードにしたリプレッサーショットⅡで撃ち抜いた時、デイナとダークテテュスの戦いにも決着がついた。
「ふぅ、一丁上がり!」
「お疲れ。さ、行こう」
「大梅さんの居場所、分かるんですか?」
「うん。こっち」
デイナに誘導されて向かった場所には、何の変哲もない壁しか見えない。ここの何処に瑠璃が居るのかとルーナが首を傾げていると、デイナは徐にその壁を殴って穴を開けた。
果たしてその先には隠し通路があり、見取り図には載っていない未知の区画が広がっていた。
その通路を進んでいくと、何かを飼育するかのような大きなガラス窓の部屋が幾つも並んだ区画に辿り着く。それら並んだ部屋の中の一つに、瑠璃の姿があった。
「ん゛ん゛……ん゛ぅ……じゅる……んむぅ……んぐ……」
瑠璃は今正にディーパーに種付けされている真っ最中だった。四つん這いの姿勢で、前後から別々のディーパーに口と膣を犯され虚ろな目でくぐもった声を上げてガクガクと揺れ動いている。そこに意志は感じられず、声を上げていなければ人形の様に見えてしまった。
「大梅さんッ!?」
犯されている瑠璃に気付いたルーナが、窓を割って中に飛び込み彼女を犯していたディーパー2体を始末する。凌辱していたディーパーが居なくなった事で解放された瑠璃は、口と膣から白濁した液体を零しながら力無く床の上に倒れ掠れた呼吸を行っているだけでデイナ達に何の反応も示さない。
そんな彼女をルーナが慌てて助け起こした。
「大梅さんッ!? 大梅さん、しっかりしてくださいッ!?」
ルーナが必死に声を掛けて揺するが、瑠璃は頭をグラグラと揺らすだけで2人の事を見もしなかった。心が完全に壊れてしまったかのような彼女に、ルーナは仮面の奥で涙を流す。
「ゴメンなさい……!? 私達が、もっと早くに気付いていれば、こんな……!?」
「いや、まだ何とかなるかも」
間に合わなかったかと悲しみに暮れるルーナだったが、デイナは瑠璃を暫く観察してまだ回復の余地がある事に気付いた。
実は恭子が手掛けたディーパー達には、改良や制御のし易さの観点から超万能細胞を仕込まれていた。そして、クローンとして生み出された瑠璃も成長の過程で超万能細胞を投与されており、その二つが反応する事で瑠璃の肉体は少しずつ変異していたのだ。この短期間で瑠璃が理想的なディーパーの母体となったのはそれが原因だった。
そして、ニュージェネレーションフォームのデイナは超万能細胞に対して支配権の様な物を持ち、他者の細胞に働きかける事が出来る。つまり、ここから細胞を正常な状態に戻し彼女の精神状態を回復させる事も可能だったのだ。
皮肉な事に彼女をこの地獄に叩き落す要因となった細胞が、彼女を地獄の縁から救うカギとなったのである。
〈ATP Burst〉
デイナはレセプタースロットルを引き、自身の細胞を活性化。その状態で瑠璃に触れ、恭子の実験の影響でディーパーの母体として大きく変移してしまった細胞を元の正常な状態に戻した。その過程で彼女の体にこれまで刻まれた傷も癒え、過剰な妊娠と出産でボロボロになった子宮は元通りとなり卵巣には新たな卵子が備わり、胸は母乳を作り出さなくなる。処女膜すら元通りになったところで、瑠璃は漸く目を覚ました。
「う、うぅ…………ん? あれ? 私……?」
訳が分からないと言った様子で目を覚ました瑠璃の姿には、度重なる凌辱で心が壊れた様子がない。その事にデイナとルーナは安堵の溜め息を吐くのだった。
***
その後、S.B.C.T.の強制捜査により海都に巣食っていた傘木社残党は軒並み捕縛。恭子も拘束され、傘木社の秘密研究所と化していた地下研究施設は閉鎖された。
海都は構想を練り直し、新たな知事の指導の元で本来目指していた人類の新たなフロンティアとして歩み始める事になる。
そして、瑠璃は…………
「本当に行っちゃうの?」
海都の港、外界との玄関口であるこの場所に、瑠璃と海羽・鉄平の2人は居た。瑠璃の手には大きめの荷物が握られており、これがただの外出ではない事は明らかだった。
「うん。ここにはもう、居られないしね」
キメラ・ディーパーとの戦いで、瑠璃は正体が仮面ライダーテテュスである事を海都の住人達に知られてしまった。それだけでなく、彼らの前でディーパーに犯され、淫らに悦んでいる姿まで見られてしまったのだ。恭子による調教の結果とは言え、そんな姿を見られてはもうこの街で暮らしていけない。瑠璃だけでなく、彼女と関りのある海羽にすら良からぬ輩が近付く可能性もあった。
だから、瑠璃は海都を出ていくことを決めた。新たな世界、安住の地を求めて。
たった2年だけだが、それでも姉として慕ってきた瑠璃が海都を去ると聞き、海羽の目には寂しさから涙が浮かんでいた。
「グスッ……瑠璃姉ぇ……!」
思わず瑠璃に飛びつこうとした海羽だったが、瑠璃はそんな彼女を押し留めた。今の自分には、彼女に触れられる資格がない。
「あ、駄目よ海羽ちゃん。私なんかに触っちゃ……こんな、汚れ切った女に触っちゃ……」
仁の手により、瑠璃の体は最初に凌辱される前の状態にまで戻っている。だが体は戻っても、心までは完全に戻らなかった。今でもあの凌辱の日々が思い出され、それを思い出す度に瑠璃は自分の体が汚いものに思えて仕方なかった。
そんな自分に、清らかな体の海羽が触れるべきではない。そう思って距離を取ろうとしたが、海羽は彼女の制止を振り切って抱き着いた。
「汚くなんかないッ! 瑠璃姉ぇは、汚くなんかないよ……! こんな……こんな、綺麗なのに……!」
「海羽ちゃん……!」
散々に凌辱され、汚された姿を海羽も見ている筈なのに彼女は未だに瑠璃の事を慕っている。それが嬉しくて、助けられた気持ちになって瑠璃も思わず彼女を抱きしめ返した。感動と寂しさから、互いに抱き合って涙を流し合う2人。
だが何時までもこうしてはいられない。瑠璃が乗る予定の船が、出航時間が近付いた事を報せる汽笛を鳴らした。それを聞いて鉄平が泣いている海羽を優しく瑠璃から引き剥がした。
「さ、海羽。そろそろ時間だ」
「グスッ……うん」
「瑠璃……お前が何者で、どんな目に遭っていようと、お前は俺達の家族だ。寂しくなったり、辛くなったりしたら、何時でも帰ってきていいからな? 俺も海羽も、その内こっちに来る美代子もお前の事を待っているから」
優しい目で見つめてくる鉄平に涙腺が緩み涙が零れそうになるのを瑠璃は必死に堪え、笑顔を浮かべて何時か再び会う事を約束した。
「うん……何時か、必ず帰って来るから。それまで、海羽ちゃんもマスターも元気でね?」
「約束だよ!」
「えぇ、約束」
「それじゃ、行ってきます!」
「行ってらっしゃい、瑠璃姉ぇッ!」
そうして海都を離れ、当ても無く旅を続ける瑠璃。特に目的がある旅ではないが、当面の目標は自分の失われた記憶の手掛かりを見つける事を第一に考えていた。
「……と言っても、手掛かりもへったくれも無いんだけどね」
海都を離れて早くも数週間。日本すら離れて海外の街をふらりと彷徨っていた。途中、彼女の美貌を目当てに近寄ってくる男が何人かいたが、彼女はそれらを適当に受け流していた。
記憶の手掛かりも無く、路銀も心許無くなってきた。途方に暮れて肩を落として溜め息を吐いた。
その時、ふとした不注意から瑠璃は1人の男性とぶつかってしまった。
「あっ! ご、ごめんなさいッ!」
「あぁ、いや。こっちも悪かった。ちゃんと前を…………!?」
咄嗟にお互い相手に謝罪しあう2人だったが、男の方は瑠璃の顔を見て驚愕に目を見開き固まった。一体どうしたのかと訊ねようとした時、彼は震える口で言葉を紡いだ。
「……セ、セラ……?」
「…………え?」
瑠璃の事をセラと呼ぶ男の名は、世界を飛び回る冒険家のネイサン・ジョーンズ。
これが、彼女と生涯の伴侶となる男との出会いとなるのだが、それはまた別の話である。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
この箱庭の人魚姫シリーズは、個人的に楽しんで書けました。何と言うか、エロゲーのシナリオを書いてるみたいと言うか、とにかく自分の癖を思う存分詰め込めたと思います。
因みに活動報告のリクエストを見てもらえば分かると思いますが、本シリーズはIFルートとして海羽も交えた展開も予定しております。そちらにも存分に癖を詰め込んでいきたいと思います。
それと前書きでも書きましたが、テテュス・レイトショーのリクエストは来週の木曜日・9/28の23時59分を以て締め切りとさせていただきます。
執筆の糧となりますので、感想評価その他よろしくお願いします!
次回の更新もお楽しみに!それでは。